東野圭吾原作の泣ける映画・ドラマ6選

2017年5月12日更新 2564view

本格的ミステリーを得意とする推理小説化・東野圭吾。本好きの方はもちろんですが、本に詳しくなくても一度はその名を聞いた事があるであろう有名な小説家です。そんな東野作品の中でも涙無しには語ることのできない、泣ける作品6選をご紹介していきます。

日本を代表するミステリー作家・東野圭吾

東野圭吾 『素敵な日本人』

東野圭吾(ひがしのけいご、1958年2月4日生)は大阪府出身のミステリー・サスペンス作家です。高校2年生のときに偶然手に取った小峰元の小説『アルキメデスは手を汚さない』を読んだことから推理小説に興味を持ち始め、自身でも執筆するようになっていきました。

高校卒業後、大阪府立大学工学部の電気工学科に進学し『スフィンクスの積木』や『放課後』などの小説を執筆。大学卒業後は執筆を続けながらも技術者として日本電装株式会社(現デンソー)に就職し、1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞するまで約5年もの歳月がかかっています。

会社を辞め専業作家となるもその後はなかなかヒット作に恵まれなかった東野。しかし1996年の『このミステリーがすごい!1997』の第3位に『名探偵の掟』がランクインしたことから追い風が吹き始め、1998年に刊行した『秘密』で一躍大ブレイクを果たしました。

以後直木賞や江戸川乱歩賞などの名誉ある賞を多数受賞し、日本を代表するミステリー作家となった東野圭吾原作の映像化した泣ける作品6つをご紹介していきます。

1.『秘密』【1999年】

『秘密』

1999年に公開された滝田洋二郎監督作品。主演は広末涼子・小林薫が務め、そのほか岸本加世子や石田ゆり子、金子賢、伊藤英明など豪華俳優陣が名を連ねています。

スキーバスが崖から転落してしまうという事故に遭ってしまった主人公・杉田平介。妻の直子は病院に搬送されたが死亡してしまい、娘の藻奈美もまた意識不明の重体に陥ってしまいます。しかし奇跡的に意識を取り戻した藻奈美に一度は安堵するも、藻奈美の身体には妻・直子の魂が入り込んでいたのでした。

東野圭吾『秘密』

1998年9月に刊行された第120回直木賞候補作。デビュー以来初めてタイトルを受賞した作品で、第20回吉川英治文学新人賞や、第52回日本推理作家協会賞(長編部門)にもノミネートを果たしました。

2007年には、ヴァンサン・ペレーズ監督、デイヴィッド・ドゥカヴニー主演のリメイク作『秘密 THE SECRET』がアメリカ・フランスで公開。2010年には、同名の連続ドラマが志田未来主演によってテレビ朝日系列で放送されるなど、様々な形で世間に知れ渡った作品となっています。

2.『流星の絆』【2008年】

『流星の絆』

洋食店「アリアケ」を営んでいた両親が殺され、固い絆で結ばれた三兄妹。次なる詐欺のターゲットとして選んだ男の父親が当時の事件の犯人に似ていることから復讐劇が始まっていくという物語。

長男を二宮和也、次男を錦戸亮、末っ子の妹を戸田恵梨香が演じた連続ドラマが、2008年TBS系列で放送されました。『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』をヒット作に導いた宮藤官九郎が脚本、磯山晶・那須田淳がプロデューサーを務め、今作も最高視聴率22.6%を記録し人気ドラマの仲間入りを果たしています。

東野圭吾『流星の絆』

2008年に刊行された推理小説。第43回書店新風賞受賞、2009年本屋大賞第9位にランクインした作品です。

ドラマ同様三兄妹が詐欺を働きながら犯人と事件の真相に迫っていく復讐劇を描いた物語。しかし小説とドラマの結末は大きく異なっており、双方見比べるのも楽しみ方の一つです。

3.『容疑者Xの献身』【2008年】

『容疑者Xの献身』

2007年に放送された月9ドラマ『ガリレオ』の劇場版として、2008年に公開。主要キャストはドラマ版と同じく福山雅治、柴咲コウ、北村一輝などが出演し、映画版キャストには松雪泰子、堤真一などが起用されました。

暴力を振るう元夫を殺してしまった母子とそれを庇う隣人の天才数学者・石神。事件の真相にあと一歩届かない警察は湯川に助けを求めますが、石神は湯川の大学時代の友人だったのでした。

東野圭吾『容疑者Xの献身』

2005年に刊行されたガリレオシリーズ第3弾。第6回本格ミステリ大賞や第134回直木三十五賞など数々の賞を受賞した本格ミステリー作品です。

今作が初主演映画となった福山の代表作品で、綿密なトリックと純愛が交錯する結末は本格ミステリーながらも涙なしには観られない、感動作品として好評を得ています。

4.『麒麟の翼』【2012年】

『麒麟の翼』

加賀恭一郎役を阿部寛が演じた映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』が2012年に公開。被害者の男役に中井貴一、刑事・松宮役に溝端淳平が起用され、その他松坂桃李に菅田将暉、向井理や山﨑賢人など今をときめく主役級若手俳優が総出演している豪華作品です。

劇場公開初日2日間で興収2億7,640万を突破し、初登場2位を記録。東野作品の数ある名作の中でも上位に君臨する、加賀恭一郎シリーズ最高傑作です。

東野圭吾 『麒麟の翼』

2011年に刊行された加賀恭一郎シリーズ第9作目。『赤い指』と『新参者』両方の要素を取り入れた作品で、『新参者』と同じ東京・日本橋を舞台に描かれた推理小説です。

麒麟の像が設置されている日本橋で、ナイフが胸に刺さったまま欄干にもたれかかる男を警察が発見。男はなぜ日本橋まで来たのか?犯人は誰なのか?加賀と松宮が迫る真相には感動の結末が待ち構えています。

5.『真夏の方程式』【2013年】

『真夏の方程式』

2013年、連続ドラマ第2シリーズの劇場版として同キャストで映画『真夏の方程式』が公開。ドラマ版から湯川の相棒刑事は柴咲コウから吉高由里子から変更され、映画版キャストには杏や前田吟、田中哲司らが起用されています。

美しい海を誇る玻璃ヶ浦の旅館に宿泊した湯川は、同じ宿泊客が堤防から転落するという事故死に偶然居合わせてしまいます。しかし警察が捜査していくにつれ16年前の元ホステス殺人事件との関連性が浮かび上がり、湯川も宿泊した旅館を営む家族・川畑家が事件解決の鍵を握っている事が判明していきました。

東野圭吾『真夏の方程式』

2011年に刊行されたガリレオシリーズ第6弾。映画は全国415スクリーンで公開され、初日2日間の興収は 4億6千万を記録。累計興収は33.1億円を超え、2013年度の実写邦画第1位を記録した大ヒット映画となりました。

東野圭吾の持ち味である本格的なミステリー要素と、登場人物の人間味溢れる心情が驚くほどマッチした感動的作品です。

6.『ナミヤ雑貨店の奇蹟』【2017年】

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

2012年に刊行された長編小説。第7回中央公論文芸賞を受賞した作品です。ファンタジックな展開と謎めいたストーリーの本作は最後に深い感動が待ち受けており、日本だけに留まらず海外でも高く評価されています。

2017年9月23日、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演で映画が公開されることが発表されています。その他にも西田敏行や尾野真千子、林遣都、萩原聖人など豪華キャストが出演予定。物語の構造の複雑さから映像化は不可能では、との声もありますが2013年と2016年には舞台化がされており成功を収めている為、2017年の映画化にも期待が高まっています。

監督は『余命1カ月の花嫁』や『PとJK』を手掛けた廣木隆一。悪事を働いた敦也と違う時代で生きる人たちが手紙で繋がり、そんな不思議な奇蹟と人間の絆を描いた物語です。