ドラマ/映画「新参者」シリーズのあらすじをざっくり解説!観る順番は公開順がおすすめ?
「新参者」シリーズのあらすじを紹介!観る順番は公開順?
東野圭吾のミステリー小説を原作に5作品が映像化され、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じて人気を博した「新参者」シリーズ。2010年の連続ドラマ『新参者』から2018年の映画『祈りの幕が下りる時』まで、連続ドラマ1本、スペシャルドラマ2本、映画2本が放送・公開されてきました。 この記事では、5作品それぞれのあらすじや見どころを紹介。時系列や観る順番も整理していきます。
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「新参者」は公開順≠時系列!観る順番はどうすれば?
公開順一覧表
連続ドラマ | 『新参者』(2010年) |
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スペシャルドラマ | 「赤い指」(2011年) |
映画 | 「麒麟の翼」(2012年) |
スペシャルドラマ | 「眠りの森」(2014年) |
映画 | 『祈りの幕が下りる時』(2018年) |
「新参者」シリーズの放送・公開は、連続ドラマ『新参者』(2010年)、スペシャルドラマ「赤い指」(2011年)、映画「麒麟の翼」(2012年)、スペシャルドラマ「眠りの森」(2014年)、映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)の順。しかしシリーズ中の時系列はこの順番ではありません。 時系列では「眠りの森」が1番古く、加賀恭一郎がまだ警視庁捜査一課にいた頃の話。次は練馬署で勤務していた「赤い指」、そして日本橋署に異動してきた『新参者』から「麒麟の翼」、『祈りの幕が下りる時』と続きます。 それぞれ連続した物語が展開するわけではないので、公開順に観ても違和感はありません。加賀恭一郎の足跡をたどるなら、あえて時系列で観てみるのも面白いかもしれませんね!
連続ドラマ『新参者』(2010年)
日本橋署に赴任した「新参者」加賀恭一郎の活躍を描く!シリーズ第1作
加賀恭一郎が練馬西署から日本橋署に赴任してまもなくのこと。小伝馬町のマンションで1人暮らしの女性の絞死体が発見されます。被害者の名前は三井峯子。 峯子も加賀と同じく2カ月前に引っ越してきたばかりだといいます。捜査本部が置かれ、従兄弟で捜査一課の刑事・松宮脩平とコンビを組むことになった加賀。見知らぬ土地・日本橋で被害者と関わりをもつ人々を訪ね歩き、導き出した答えとは? 主人公・加賀恭一郎役を演じるのはご存じ阿部寛。松宮脩平役を溝端淳平、加賀の大学の後輩でタウン誌の記者・青山亜美役を黒木メイサが演じます。他にも被害者・三井峯子役に原田美枝子、元夫・清瀬直弘役を三浦友和、その息子・弘毅役として向井理が出演しています。 人情の街・日本橋人形町を舞台に、「新参者」加賀恭一郎が関係者の思いを1つ1つ解き明かしながら、抜群の洞察力と推理力で真実に迫ります。
SPドラマ『赤い指~『新参者』加賀恭一郎再び!』(2011年)
平凡な家庭に起きた悲劇!「家族」とは何かを考えさせられる問題作
加賀恭一郎が日本橋署に移る2年前、練馬西署に勤務していた頃の事件です。前原昭夫は今日も家に帰るのを躊躇っていました。認知症の母親、ヒステリックな妻、いつからか口を聞かなくなった1人息子、どこにも居場所がありません。 そんな昭夫に、妻・八重子から至急帰ってきてほしいという電話が入ります。イヤな予感を抱えながら家路に着いた昭夫が庭で目にしたのは、年端もいかない少女の遺体でした。聞けば、息子・直巳が身勝手な理由で少女に手をかけたのだといいます。追い詰められた昭夫がとった行動とは? 本作にはレギュラーメンバーである阿部寛、溝端淳平、山崎努、田中麗奈、黒木メイサのほか、前原昭夫役の杉本哲太、妻・八重子役の西田尚美、直巳役の泉澤祐希らがゲスト出演しています。本作のテーマはズバリ「家族」。平凡な家庭で起きた悲劇的な事件、家族とは何かを考えさせられるストーリーです。
映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(2012年)
興行収入16億を記録した劇場版第1作!被害者が麒麟の像に込めた思いとは!?
日本橋にある麒麟の像の前で力尽き倒れ込んだ男がいました。病院で亡くなった男の名前は青柳武明。詳しく調べると、青柳は胸を刺された状態でフラフラと歩いてきたようです。 同じ頃、不審な若い男が警察から逃走した際トラックにはねられ、昏睡状態に陥っているといいます。しかも、その男・矢島冬樹の所持品の中には、青柳の書類鞄と財布が含まれていると言うのです。 矢島の恋人・中原香織は、人殺しをするはずがないと強く否定しますが……。阿部寛、溝端淳平、山﨑努、田中麗奈、黒木メイサは前作に引続き出演。青柳武明役の中井貴一、中原香織役の新垣結衣、矢島冬樹役の三浦貴大等、豪華キャストが花を添えます。 青柳は矢島に殺されたのでしょうか?なぜナイフで刺されてもなお、歩き続けたのでしょう?父親から息子への熱いメッセージ。多くを語らない中井貴一の演技が涙を誘います。
SPドラマ『“新参者”加賀恭一郎「眠りの森」』(2014年)
加賀恭一郎がバレリーナに恋をした!?本格的な舞台美術、音楽、衣装等、見応えあり!
時系列的に言うと『新参者』や「赤い指」よりも前、加賀恭一郎が警視庁捜査一課に所属していた頃の出来事を描いています。 高柳バレエ団主催の公演「白鳥の湖」で、浅岡美緒演じる黒鳥に心奪われ魅了されてしまった加賀恭一郎。別の日、高柳バレエ団の事務所で男が殺され、団員・斉藤葉瑠子が殺害を名乗り出ますが正当防衛を主張します。 そうこうするうちに2件目の殺人事件が発生。犯人はいったい誰?第1の事件と第2の事件は関係があるのでしょうか?主人公・加賀恭一郎役の阿部寛、父・隆正役の山崎努の続投に加え、浅岡美緒役の石原さとみ、斉藤葉瑠子役の木南晴夏ら豪華キャストが出演しています。 いつもは冷静な加賀恭一郎が、バレリーナの女性に心を奪われてしまう本作。熊川哲也が芸術監督を務める「Kバレエカンパニー」の全面協力の下、用意された舞台、音楽、衣装など見どころ満載です。
映画『祈りの幕が下りる時』(2018年)
「新参者」シリーズ完結、母親失踪の謎が明らかになる!
東京都葛飾区小菅のアパートで女性の変死体が発見されました。被害者は滋賀県在住の押谷道子であると判明。道子は同郷の友人・浅居博美を訪ねるために上京してきたようです。 加賀恭一郎と知り合いだという浅居博美、アパートに残された日本橋にある12の橋の名前が書き込まれたカレンダー、事件は加賀、そして加賀の失踪した母親へと繋がっていたのです。本作には阿部寛、溝端淳平、田中麗奈、山﨑努らレギュラー陣に加え、美人演出家・浅居博美役として松嶋菜々子が出演。 加賀恭一郎が日本橋署にこだわり続ける理由、母親失踪の謎、これまで語られなかった真実が明らかになります。「新参者」シリーズの最後を締めくくるに相応しいミステリー大作です。
「新参者」シリーズのあらすじ!“家族”がテーマの名作サスペンス
シリーズを通して、様々な「家族」のあり方がテーマになっている「新参者」。加賀恭一郎自身の家族との関わり方も物語に反映されており、このシリーズの大きな見どころの1つとなっています。 1度全部観た人も、ぜひ改めてシリーズを時系列にそって観直してみてください。加賀恭一郎の足跡をたどれば、新たな発見があるかもしれません。