2020年2月26日更新

泣けるミステリー映画9選 おすすめの感動泣きミス作品を厳選【2020最新】

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人魚の眠る家
(C)2018「人魚の眠る家」 製作委員会

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感動の泣けるミステリー映画を厳選

ミステリー映画というと、普通は複雑なトリックや名探偵の鮮やかな推理に注目しがち。しかしどんでん返しに人の心を揺さぶる、いわゆる「泣ける要素」を持ってくるのが、「感動の泣きミス」映画の特徴です。 泣けるミステリー映画といえば、どうしても筆頭に来るのが東野圭吾の推理小説を原作とした映画化作品。ここではそんな「泣きミス」にスポットを当てて、『容疑者Xの献身』をはじめ東野圭吾作品を4本と、『八日目の蝉』や『重力ピエロ』など“泣ける”と評判の邦画ミステリーを7本紹介していきます。 洋画では、2017年にリメイクされて記憶にも新しいアガサ・クリスティ原作の『オリエント急行殺人事件』と、SFスリラーとしても名高い『ミッション: 8ミニッツ』をリストアップ。それぞれのおすすめポイントも紹介しますのでお楽しみに!

『人魚の眠る家』(2018年)

人魚の眠る家
(C)2018「人魚の眠る家」 製作委員会

東野圭吾の同名小説を映画化したヒューマンドラマ×ミステリー。監督は堤幸彦、主演を篠原涼子と西島秀俊が務め、夫婦役で初共演しました。 播磨薫子と夫の和昌は別居中で、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていました。しかしある日、娘の瑞穂がプール事故で意識不明に。眠り続ける瑞穂は回復の見込みがなく、二人はある重大な決断を下すことになります。 臓器移植の問題や、脳死か心臓死かを選ぶという重いテーマを真っ向から描いています。母親としての薫子の強さに心揺さぶられ、人間の死や尊厳とは何か、とても考えさせられる作品です。

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『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』(2012年)

東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎」シリーズの9作目の映画化作品。2010年の連続ドラマ『新参者』と2011年のスペシャルドラマ「赤い指」の続編として公開され、主人公の加賀恭一郎を阿部寛が続投しました。 ある晩、日本橋の麒麟の像にもたれかかるように死んでいた男・青柳が発見され、加賀は捜査に当たります。容疑者の八島は逃走中に事故に遭い、昏睡状態に陥っていました。八島の恋人は無実を訴えますが、警察は八島を犯人と断定してしまいます。 青柳がなぜ死を目前に麒麟の像へ向かったのかがこのミステリー最大のドラマであり、涙腺を刺激するポイント。五街道の起点である日本橋の麒麟像には「ここから羽ばたく」という意味が込められており、本作のテーマ「悲劇からの希望と祈り」が心にしみます。

『真夏の方程式』(2013年)

東野圭吾の「ガリレオ」シリーズの劇場版2作目。前作『容疑者Xの献身』から引き続き、福山雅治が科学に基づいて謎を解く物理学者・湯川学を演じています。 海底資源開発が計画されている玻璃ヶ浦へ、その説明会のため訪れた湯川。途中で恭平という少年と出会い、海辺の宿「緑岩荘」に泊まることに。しかしその後、緑岩荘に宿泊していた刑事の変死体が発見され、湯川は捜査協力を依頼されます。 美しい海を持つ玻璃ヶ浦を守りたい住民たちと資源開発を進める企業との対立が描かれ、科学の発展と環境破壊の問題を提起しています。大切なものを守るために罪を犯さねばならなかったという悲劇が、胸を打ちます。

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『重力ピエロ』(2009年)

伊坂幸太郎の同名小説を原作としたミステリー映画で、主人公の泉水と春の兄弟を加瀬亮と岡田将生が演じました。辛い過去を持つ兄弟の推理劇から家族の絆が浮かび上がるヒューマンドラマに比重が置かれています。 仙台市内で連続して起こる放火事件には、必ず近くに不思議なグラフィティアートが描かれていました。遺伝子学を研究する大学院生の泉水とその弟の春は、それらのアートが遺伝子とリンクしていることに興味を持ち、謎解きに乗り出します。 兄弟が経験したあまりにも辛い過去と、それらをすべて知った上で“ピエロのごとく”明るく振る舞う父親。事件の真実が明らかになる時、彼ら家族の絆に涙します。父の正志を演じた小日向文世の名演にまた心打たれます。

『去年の冬、きみと別れ』(2018年)

中村文則の同名サスペンス小説を、岩田剛典主演で映画化。主人公の恭介を岩田剛典、その婚約者を山本美月、そして容疑者となる写真家・木原坂雄大を斎藤工が演じました。 婚約者との結婚を控えた新人ルポライターの耶雲恭介は、盲目の女性の焼死事件を追い、容疑者の写真家である木原坂雄大に密着取材を試みます。取材を重ねるうち木原坂の狂気に触れた恭介は、自分の婚約者にも魔の手が及んでいることに気づき……。 二度三度と騙されるトリックや展開に、純愛と狂気が絡みつく驚きと涙の傑作ミステリーです。狂った真犯人と真実に驚愕し、すべてを計画した人物の鬼気迫る覚悟と純愛に涙が止まりません。

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『容疑者Xの献身』(2008年)

東野圭吾の「ガリレオ」シリーズの3作目「容疑者Xの献身」を、ドラマ『ガリレオ』のキャストで映画化。主人公の湯川学を福山雅治、バディの内海刑事を柴咲コウ、湯川の友人・石神を堤真一が演じました。 顔を潰されて指を焼かれた死体が発見され、内海刑事はガリレオこと物理学者の湯川に捜査協力を求めます。しかし被害者の元妻の隣に住む容疑者は、湯川の大学時代の友人の石神でした。 石神が愛する女性のために“献身的に”仕掛けたトリックと、その切なすぎる心情に泣けてきます。さらに、常に冷静な湯川が唯一認める天才数学者である石神に対して抱く友情にも涙。堤真一の演技が光る作品です。

『八日目の蝉』(2011年)

角田光代の同名小説を原作としたヒューマンサスペンス映画。不倫相手の子を誘拐してわが子として育てた希和子を永作博美、その子・恵理菜を井上真央が演じています。 自分が子を産めない絶望から、不倫相手の子を誘拐して育てた希和子。4歳になって初めて両親の元に戻った恵理菜は、優しかった母が実は誘拐犯だったと知ってしまいます。成長した恵理菜もまた、家庭を持つ男性の子を身籠っていました。 冒頭は希和子が法廷で裁きを受ける場面。そこから幸せだった偽の母子生活がカットバックされていく演出が秀逸で、業を抱えたまま成長した恵理菜の苦悩に寄り添わせ、希和子の底知れぬ母性に心震わされます。

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『オリエント急行殺人事件』(2017年)

オリエント急行
©2017Twentieth Century Fox Film Corporation

1974年に映画化されたアガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」の43年ぶり二度目の映画化。ケネス・ブラナーが製作・監督・主演を兼ね、名探偵エルキュール・ポアロを演じました。 トルコ発のオリエント急行で、アメリカの富豪ラチェットが何者かに刺殺される事件が発生。その場に居合わせた名探偵ポアロはすぐに調査を開始しますが、13人の乗客全員にアリバイがあったことが判明します。 寝台列車という密室、豪華キャスト扮する誰もが怪しい乗客たち、驚きの真犯人といったアガサ・クリスティならではの定番ミステリーが展開。共通点のない乗客たちが目的地は同じという点に最大のヒントが隠され、明らかになった真実とポアロの決断に胸が熱くなります。

『ミッション: 8ミニッツ』(2011年)

『ミッション:8ミニッツ』ジェイク・ギレンホール
©︎ OPTIMUM RELEASING/zetaimage

『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督による擬似タイムリープを主題としたSFスリラー映画。爆破テロ発生8分前を何度も繰り返す主人公スティーブンスをジェイク・ギレンホールが演じました。 シカゴで起こる列車爆破事件の犯人捜査のため、政府は極秘ミッションを開始。選ばれた米軍のスティーブンス大尉の任務は、犠牲者ショーンの意識に入り込んで犯人を見つけること。ミッションの時間はわずか8分間。何度も死を体験するうち、彼はこの8分間に起こることすべてを把握できるようになります。 本作は二重構造のミステリーになっており、爆破事件解決の後にさらなるドラマが待ち受けています。スティーブンスの決意の「最後の8分間」と、その後の驚きの展開に不思議な感動が生まれるかもしれません。

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ミステリー映画で涙にまみれる不思議な体験

普通のヒューマンドラマなら、ひたすら泣かされる映画もたくさんあります。そんな中でも、ハラハラドキドキさせられた後に感動の涙が待っている泣けるミステリーは感情の起伏が激しくなって大変! それでも「泣きミス」を観るのを止められないのは、そんな感情を揺さぶられる体験を欲してしまうから。ここで紹介した映画以上に、驚きと感動をくれる新たなる傑作が誕生することを願っています。