2018年2月15日更新
ciatr編集部 ABE
映画『リバーズ・エッジ』あらすじ・実写キャスト【二階堂ふみ×吉沢亮】
『リバーズ・エッジ』が二階堂ふみを主演キャストに迎え映画化!
『ヘルタースケルター』や『PINK』などの作品で有名な漫画家・岡崎京子の作品『リバーズ・エッジ』が、この度主演に二階堂ふみを迎え実写映画化されることが決定しました。映画は2月16日に公開です。
1980年から90年代にかけて、時代を代表する多くの人気作を世に送り出してきた岡崎京子。中でも傑作といわる『リバーズ・エッジ』は今もなおファンから熱狂的な支持を受ける人気作品です。
実写映画『リバーズ・エッジ』では原作特有の虚無感、危険かつ無機質な空気感は映画で描けるのか?二階堂ふみ演じる主人公・ハルナと危険な秘密を共有する男子高校生・山田一郎のミステリアスな雰囲気がどう描かれているのか?
ファンとしては楽しみではあるものの、不安な気持ちがあるのも正直なところなのではないでしょうか?今回はそんな映画『リバーズ・エッジ』のあらすじやキャスト、原作について紹介します!
映画『リバーズ・エッジ』あらすじ
舞台は工業港が近い河の側の住宅街。主人公・若草ハルナ(二階堂ふみ)は母と二人暮しの女子高生。同級生の山田一郎(吉沢亮)は容姿の美しさとオシャレであることから一部の女子からは高い人気を得ているものの、華奢でゲイであるということが男子たちの攻撃誘発剤となり、ハルナの彼氏・観音崎に必要以上に執着していじめられているのでした。
そんなある日、いつもの様にいじめられている山田を見かねたハルナは彼をいじめから助けます。それから山田はハルナにある秘密を共有し出すのです。
一郎は学生モデルをしている吉川こずえと河原で死体を見つけ、その死体を宝物にし、毎日その死体が腐敗していく様子を眺めることを日々の楽しみとしていました。そんな危険な秘密を知らされたハルナと発見者の山田とこずえの3人はこの危険な秘密の共有者となり、不思議な仲間意識が生まれます。
しかし、勿論観音崎はハルナと山田の距離が近くなっていくのを許せません。その為、彼の山田へのいじめはエスカレートし、ハルナへも暴力的になります。そんなハルナにレズビアンのこずえは好意を持ち出し、はたまた、山田へ好意を持つ田島カンナは山田とハルナの距離が近いことに嫉妬しある事件を起こし……。
主人公・若草ハルナの実写キャストは二階堂ふみ
主人公の女子高生・主人公の若草ハルナを演じるのは二階堂ふみです。ハルナは毎日の暮らしの中で生きづらさを感じるものの、観音崎と付き合っているなどごく普通の女子高生。しかし、山田をいじめから救ったことから山田の重要な秘密を知り、そのことから始まる様々な人間の感情に揉まれていきます。
二階堂ふみは、『沖縄美少女図鑑』に掲載されたことをきっかけにスカウトされ芸能界デビューを果たします。映画『ヒミズ』、『悪の教典』での演技が高い評価を受け、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を両作品で共演した染谷将太とともに受賞。以前まではサブカルのイメージが強い彼女でしたが、現在はバラエティ番組などにも出演しお茶の間での知名度も上昇中の女優です。
各作品で様々なキャラクターを見事に演じ分ける二階堂ふみならば、今作の独特な空気感にもバッチリ溶け込み演じ切ってくれるでしょう。
ミステリアスな山田一郎の実写キャストには吉沢亮が決定
容姿端麗でオシャレでありながらもゲイということでいじめられる男子高校生・山田一郎を吉沢亮が演じることが決定。ミステリアスで誰にも真似することができない無機質な青年・山田を吉沢がどのように演じきるのか注目が集まっています。
吉沢亮はアミューズ所属の俳優です。『仮面ライダーフォーゼ』や映画『オオカミ少女と黒王子』、映画『アオハライド』など、イケメン俳優として多くの少女漫画原作作品に出演。また2017年公開の映画『銀魂』では吉沢演じる沖田総悟が原作そっくりと話題になりました。
今回、吉沢は今回の役作りのために減量をしたのだそう。ビジュアルを山田に寄せるために努力を惜しまない様子からも、スクリーンに映る吉沢の演技に注目です。
監督を務めるのは「セカチュー」で知られる行定勲
2004年公開の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』を手掛けた行定勲監督が、本作『リバーズ・エッジ』の監督を務めます。
最近では2017年10月に公開の『ナラタージュ』でも監督を務めている行定。儚い心理描写を描くのが得意なため、本作でも若い男女の脆い感情を丁寧に描き出してくれるのではないでしょうか?
映画『リバーズ・エッジ』追加キャストが発表!若手俳優が勢ぞろい
田島カンナ/森川葵
2017年の成長が著しい女優・森川葵が本作に参戦。2014年の映画『渇き。』で超短髪の少女・長野を好演したことで名が知られてゆき、2017年には『花戦さ』や『恋と嘘』などの注目作にメインキャストとして出演しています。
そんな森川が演じる田島カンナは、山田に一方的な好意を抱く少女。山田とハルナの関係に強い嫉妬心を抱き、事件を起こすキーパーソンです。
観音崎/上杉柊平
2015年に俳優としてデビューした1992年生まれの上杉柊平(しゅうへい)。その活躍は目覚ましく、デビュー2年目で朝ドラ『とと姉ちゃん』に出演するほど。その他ドラマ「砂の塔」や映画『一週間フレンズ。』など話題作に出演しています。
上杉演じる観音崎はハルナと付き合っており、山田を執拗にいじめる人物。上杉はそんな観音崎を「ひたすら孤独で、心ではなにひとつ受け入れられない人物」と表し「そんな観音崎が好きです」と、自分が演じた役に愛着を見せていました。
小山ルミ/土居志央梨
2016年公開の映画『ヒメアノ~ル』『少女』『土竜の唄 香港狂騒曲』など話題作への出演経験を持つ土居志央梨(どいしおり)も本作に参戦します。
土居演じる小山ルミは、父親が誰だかわからない子供を妊娠してしまうという役どころ。「ルミとして見た景色を思い出すと心がヒリヒリする」と撮影を振り返っています。
浅野忠信とCharaの娘・SUMIREが吉川こずえ役を演じる
吉川こずえ/SUMIRE
俳優として知られる浅野忠信と歌手のCharaの娘・SUMIREが実写映画『リバーズ・エッジ』に出演します。これまでモデルとして活躍してきた彼女は、2018年公開の『サラバ静寂』で映画デビューすることが決まったばかり。
本作で演じる吉川こずえは摂食障害を持つモデルという役どころ。自らの職業と同じ役を演じたことで、こずえに共感できたというSUMIRE。また演技経験がほとんどない中で、同年代俳優との共演は居心地がよく、和気あいあいとして雰囲気で撮影に挑めたとコメントしています。
映画の主題歌は小沢健二に決定!新曲を書き下ろし!
主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」入りの予告が解禁
原作者の岡崎京子とかねてから交流のあった歌手・小沢健二。この度、初めて映画のために新曲を書き下ろしたという「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」が、『リバーズ・エッジ』の主題歌に決定しました。
この楽曲には主演の二階堂と吉沢も参加しており、吉沢は映画のエンディングを聴いた瞬間切なさと温かさが入り混じり涙が溢れたとコメントしました。
小沢健二のオフィシャルサイトでは歌詞の全文が公開されています。
映画『リバーズ・エッジ』の見どころ
時代設定は'90年代
『リバーズ・エッジ』は1990年代が舞台。'90年代といえば小沢健二やストリートファッションが流行した時代です。本作は当時のストリートファッションを着こなす若者や、オザケンファンの多くが好んで読んでいたことからも、作中に出てくる可能性が予想されます。ストーリーだけでなく、音楽やファッションにも注目して鑑賞すると映画を楽しむ幅が広がりそうですね!
特に、ファッショニスタの山田一郎やモデルの吉川こずえのファッションには注目です!!
吉川こずえは『ヘルタースケルター』にも登場している!
山田一郎と一緒に死体を見つけ、その秘密を共有する学生モデルの吉川こずえは同じく岡崎京子作品の『ヘルタースケルター』にも登場しています。もちろん。映画版にも登場し水原希子がこずえを演じていました。
ということは、映画『リバーズ・エッジ』で登場する吉川こずえは『ヘルタースケルター』で登場するこずえの学生時代となるわけです。彼女がどんな学生時代を過ごしたのかにも注目してみてください。
『リバーズ・エッジ』は岡崎京子の最高峰作品!
1994年6月に出版された岡崎京子の漫画『リバーズ・エッジ』。この作品はファッション雑誌CUTiEにて連載されていた岡崎の代表作とも言える作品です。この作品を機に岡崎京子の存在を知ったファンもいれば、この作品で改めて岡崎作品に引き込まれたファンも多いのではないでしょうか?
出版後もサブカルチャー界や漫画批評で多く取り上げられる作品としても知られ、多くの評論家や読者から深く読み込まれ議論されています。岡崎京子最高傑作とも呼ばれる『リバーズ・エッジ』、ぜひ映画を見る前に原作に目を通してみてはいかがでしょうか!
映画『リバーズ・エッジ』は2018年2月16日公開
注目の少女漫画原作映画『リバーズ・エッジ』は2018年2月16日公開予定です。この記事では続報が出次第、新たな情報をお届けしていきます。