2017年7月6日更新

映画『ヴィクトリア・ウッドハル (原題)』最新情報まとめ【ブリー・ラーソンがアメリカ初の女性大統領候補を演じる】

このページにはプロモーションが含まれています
ブリー・ラーソン

AD

映画『ヴィクトリア・ウッドハル (原題)』!ブリー・ラーソンがアメリカ初の女性大統領候補を演じる

ブリー・ラーソンが初の女性アメリカ大統領候補、ヴィクトリア・ウッドハルを演じることが決定しました。製作会社はなんとアマゾン・スタジオ。 数年前、映画製作会社を設立したことで話題となった大手アマゾンが製作する上に、アメリカ初の女性大統領候補の物語となると世界中で話題になりそうですね。 この記事では映画『ヴィクトリア・ウッドハル (原題)』の最新情報をまとめてご紹介します。

映画『ヴィクトリア・ウッドハル (原題)』のモデルとなった女性とは!?

ヴィクトリア・ウッドハル 
ヒラリー・クリントンよりはるか昔にヴィクトリア・ウッドハルという女性が大統領選に立候補していたのです。1838年オハイオ生まれの彼女が立候補したのは1872年のことでした。ウッドハルは自由恋愛や女性の権利のための運動をした女性です。 驚くべきことに彼女自身、参政権すらない時代に自ら大統領に立候補したのです。女性の参政権が認められたアメリカ合衆国憲法修正第19条ができたのはそれから約50年も後のことでした。 女性の参政権のため政党さえも裏切り、言いたいことを遠慮なく言う女性というレッテルを貼られ、彼女の人生は次のように色濃く波乱万丈なものになったのです。
ヴィクトリア・ウッドハル  
ウッドハルと妹はウォール街に証券会社を設立した最初の女性でもありましたし、また議会の委員会にじかに申し入れをした初の女性でもありました。さらには学校教育をほとんど受けておらず、透視能力者として商売をして渡り歩いていたこともあったといいます。 選挙人の票が獲得できずウッドハルの大統領への試みは失敗に終わってしまいました。女性の参政権のために、そして女性の権利平等を獲得するために戦かった彼女の物語は重要であるにもかかわらず、これまではあまり語られてきませんでした。 2016年に行われたアメリカ大統領選にヒラリーが当然のことように候補者としていられたのも彼女の功績の数々があったおかげだったわけですね。

主演は人気急上昇中の女優ブリー・ラーソン

ブリー・ラーソン『ルーム』
アメリカ初の女性大統領候補を演じるのは今大注目の女優、ブリー・ラーソン。 サクラメント出身の彼女は6歳という若さで演劇の勉強を始め、子役の時から大活躍してきた人物です。 ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーで最も視聴されている作品の1つ『レーシング・エンジェルズ』や、WBの『Raising Dad(原題)』、MGMの10代向けコメディー『スリープオーバー』で主役を演じていますが、どれも彼女が中学を卒業する前のこと。
『キングコング:髑髏島の巨神』トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン
©2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURESPRODUCTIONS,LLC AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
ここ最近は映画に引っ張りだこで2015年から既に8本の映画に出演。『ルーム』(2016)ではアカデミー主演女優賞他数々の賞を受賞するなど高く評価された後、巨大怪獣が大暴れのアドベンチャームービー『キングコング:髑髏島の巨神』やギャング映画『フリー・ファイヤー』などの映画に出演しています。 さらに、複雑な家庭を描いた『ザ・グラス・キャッスル(原題)』の撮影を終えたばかりだというのに、既にマーベルの新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(原題)』(2018予定)の撮影に取り掛かっていると言います。 さらに2019年には『キャプテン・マーヴェル』に主演予定。ここ数年は彼女から目が離せなさそうです。彼女がウッドハルをどのように演じるのか注目しましょう。

ヴィクトリア・ウッドハルは刑務所に入れられていた!?

波乱に満ちたウッドハルの人生のほんの一部は先ほどご紹介しましたが、なんと投票日当日を刑務所で過ごすことになってしまったので、そのエピソードについても少し触れておきます。 当時アメリカで人気だったヘンリー・ウォード・ビーチャー牧師…牧師ともあろう人が実は強姦をした偽善者である、とウッドハルが新聞に訴えたのです。しかし人気者だったために牧師の支持者たちから反撃にあい、罪をでっちあげられウッドハルが刑務所に入れられてしまいます。 結局無実であることが認められたのはマスコミにすっかりたたかれた後でした。ヒラリーも結局のところ大統領にはなれませんでしたが、今、日本でも女性に参政権があることを当たり前と思えている事や女性都知事の誕生が実現したのはもしかしたら彼女のおかげかもしれませんね。

映画『ヴィクトリア・ウッドハル (原題)』の脚本家はこれから注目の人物ベン・コピット

ヴィクトリア・ウッドハル
今回映画『ヴィクトリア・ウッドハル(原題)』の脚本を担当したベン・コピットは日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、それもそのはず。 『Temple of the Triassic(原作)』などショートフィルムの脚本を手掛けていた彼がハリウッドでプロの脚本家として突如ブレイクしたのは2006年、ジョニー・デップ主演のイギリス映画『リバティーン』の脚本を手掛けてからです。 2015年8月、ワーナー・ブラザースの重役は機内で彼の脚本を読むとすぐさま連絡を取り、かなりの高値で脚本の権利を獲得したとか。今後ますます注目されそうな脚本家です。俳優業も行っているようなのでもしかしたらスクリーンでお目にかかる機会もあるかもしれませんね。