2017年7月6日更新

渡辺大知の計り知れない才能を紐解く!黒猫チェルシーボーカルから俳優・映画監督まで

渡辺大知

早くからその才能が注目され、現在ではミュージシャンや俳優、さらには映画監督とマルチな活躍をみせている渡辺大知。個性的なプロフィールからめざましい活躍ぶりをたどりながら、彼の魅力と才能に迫ってみます。

目次

マルチな才能を開花させる渡辺大知

渡辺大知は1990年8月8日生まれ、兵庫県神戸市出身です。小学生の頃には演劇部に入り、脚本家になるのが夢だったようで、進学した東京造形大学の造形学部デザイン学科では映画を専攻しました。 高校生のときに早くもバンド「黒猫チェルシー」を結成。大学在学中には、俳優デビューをしたばかりか、卒業制作として自らメガホンをとった映画が高い評価を受けることになります。2016年には、東京造形大学創立50周年を記念した展覧会『ZOKEI NEXT50』に、著名アーティストやクリエイターに混じって参加し、堂々とその才能を披露しました。 一般には、渡辺謙と共演したNTT docomo、三井住友VISAカード、日本経済新聞など複数のCMにおける独特の存在感、さらに朝ドラへの出演等により、その名が広く知られるところとなりました。

ロックバンド「黒猫チェルシー」のヴォーカルとして活動

高校1年生だった2007年3月、渡辺大知が、同級生の澤竜次・宮田岳・岡本啓佑と4人で結成したロックバンドが「黒猫チェルシー」です。地元神戸を中心にライブ活動を行っていましたが、わずか1年後には日本テレビの『音燃え!』 に出演するほど人気と実力をつけていきました。 高校卒業後の2009年には活動の拠点を東京に移し、ファーストミニアルバムのリリース、初の全国ツアーを実現させます。その後の活動も順調で、2011年5月には、ついにファーストフルアルバム『NUDE+』を、同年11月にはファーストシングル『アングラ』をリリースしました。 2015年10月には、ソニー・ミュージックレコーズに移籍し、翌年にシングル『グッバイ』を発売。今や、ベスト盤もリリースされるなど、多くのファンを持つ人気バンドのひとつです。

『色即ぜねれいしょん』で映画初出演・初主演の鮮烈デビュー!

みうらじゅんの自伝的な同名小説を原作に、田口トモロヲがメガホンをとり映画化した『色即ぜねれいしょん』。ボブ・ディランとロックな生き方に憧れる平凡な高校1年生が、友人に誘われて一緒に向かった旅先は「フリーセックスの島」。セックスの夢想に翻弄される若者たちの青春と成長の物語です。 そんな本作の主人公の乾純に抜擢された渡辺大知。それまで演技の経験はなかったものの、なんと2000人を超えるオーディションを勝ち抜き、この役を勝ち取りました。渡辺のみずみずしい演技は高い評価を受け、日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いています。 共演陣には、堀ちえみ、リリー・フランキー、くるりの岸田繁ら個性的なキャストが集まり、多くの若者の共感を呼んだ秀作です。

朝ドラ『カーネーション』で連続ドラマ初出演

2011年10月から2012年3月まで放送され、朝ドラ史上最高傑作の一つと名高い第85作目『カーネーション』。ファッション業界で活躍するコシノ3姉妹を育てあげた母をモデルにした小原糸子を、尾野真千子が見事に演じ切りました。 本作で渡辺大知が演じたのは松坂勇という役。神戸に住む、糸子の母方のいとこであり、糸子と仲がいいばかりか洋服作りの大きなきっかけを与える重要な存在です。戦時中は、自社の工場長として働いていました。 幅広い視聴者を持つ国民的ドラマへの出演により、俳優・渡辺大知は一躍その名を全国に知られることになりました。

『まれ』で2度目の朝ドラ出演

2015年3月から9月まで放送された92作目の朝ドラ『まれ』で、渡辺大知は早くも2度目の朝ドラ出演を果たします。能登と横浜を主な舞台に、パティシエになるべく奮闘し続ける津村希(まれ)の成長を描いた物語で、ヒロインを土屋太鳳が熱演しました。 渡辺大知はまれの同級生の一人である二木高志役で登場。地味で極端に無口なキャラクターでしたが、高校卒業後は東京の大学に進学。するとバンド活動に目覚め、プロのミュージシャンを目指すことになります。ドラマを通して大きく変化していく青年の姿を見事に演じていました。 演技の他にも劇中のバンド「little voice」のメンバーとしてCDをリリースしたばかりか、『little voice presents 黒猫といく類いまれなツアー』と題した全国4都市を巡るツアーも実現させています。

『モーターズ』で映画監督デビューを果たした渡辺大知

2014年、渡辺大知が東京造形大学の卒業制作として監督した映画『モーターズ』が、若い新鋭監督の登竜門として長い伝統を誇る「ぴあフィルムフェスティバル・アワード」において審査員特別賞を受賞します。 香港国際映画祭や東京国際映画祭でも上映されたほか、2015年11月には正式に劇場公開されるなど卒業制作とは思えない破格の評価を受けました。 東京郊外の整備工場で働く一人の中年男性・田中を主人公に、客とのさりげない交流やささやかな恋を描いた人間ドラマです。渡辺大知は監督はもちろん、脚本と編集も手掛けており、その才能をいかんなく発揮しました。

Netflix版ドラマ『火花』で小野寺役を好演

言わずと知れたお笑い芸人・又吉直樹の一大ベストセラーにして、栄えある芥川賞受賞作『火花』の最初の映像化作品が、吉本興業が企画に携わったNetflix版でした。 お笑いコンビ「スパークス」のボケ担当・徳永太歩と先輩芸人・神谷才蔵の関係を軸に、2人が個性的な芸人論を闘わせる青春ストーリー。徳永を林遣都、神谷を波岡一喜が演じています。渡辺大知が扮したのは徳永と同じアパートに住む、小野寺という名前の売れないストリートミュージシャンでした。 2016年春、『火花』はNetflixで全10話が一挙に配信され大きな話題になります。2017年2月からはNHKでその再編集版が放送されており、さらに11月公開予定で、監督・板尾創路、菅田将暉と桐谷健太のW主演による映画化が進行しています。

人気俳優に混じって、話題の舞台『かもめ』に出演

渡辺大知の活躍は映像に留まらず、舞台でも目覚ましい活躍を見せます。2015年には赤塚不二夫の漫画を原作にした『男子!レッツラゴン』の主人公・ゴン役で初舞台、初主演を果たしました。 2016年にはチェーホフの代表作である『かもめ』に、教員のメドヴェジェンコ役で出演。芸術家を取り巻く人間模様を群像劇で描く名作です。満島ひかり、坂口健太郎(初舞台!)、田中圭、中島朋子ら豪華キャストに混じっての大抜擢でした。 東京芸術劇場で初演を迎えた『男子!レッツラゴン』は、宮埼や長野など全国数都市を巡回し、各地で大きな評判を呼びました。

松岡茉優と共演!渡辺大知出演の新作映画『勝手にふるえてろ』

芥川賞作家・綿矢りさの同名小説を原作に、松岡茉優が初主演することで話題になっている映画『勝手にふるえてろ』。恋愛経験のないOL・ヨシカが、ある日突然告白されてしまいます。しかしヨシカには中学からひそかに片思いを続けている相手がいて、リアルと憧れの狭間で一人勝手に思い悩む姿が描かれます。 渡辺大知が演じるのは、ヨシカに告白する同じ会社に勤める営業マンの「ニ(霧島)」。かたや、ヨシカの片思いの相手「イチ(一宮)」には北村匠海が扮します。さらに共演陣には、石橋杏奈、古舘寛治、片桐はいりが名を連ね、演技派俳優が脇を支えます。 公開は2017年とだけ発表されており、具体的な日時は未定。コミカルな物語の中で、渡辺大知が松岡とどんな掛け合いを見せるのか注目ですね。