2023年4月7日更新

おすすめ青春映画ランキング26【洋画編・2023最新版】

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おすすめ青春洋画ランキング 儚くも美しい日々を描いた名作を紹介

青春をテーマにした作品は数多く存在しますが、今回はその中でもおすすめの青春洋画をciatr独自のランキングで紹介します。 同じ青春映画でも日本の作品とは文化や風習が違い、日本人には「あるある」といった場面は少ないかもしれませんが、それ故に新鮮な気持ちで観る事が出来たり、やはり同じ年代での心情や行動に共感出来たりと、日本の作品とはまた違った楽しみ方ができるかもしれません。

26位:『グッバイ、サマー』(2016)

14歳の少年たちのひと夏の思い出

大人にもなれず、だからと言って子供のままでもいられない、それが14歳。そんな多感な時期を舞台に、2人の少年の青春を描いたのが『グッバイ、サマー』です。 中学生になっても女の子のような見た目のダニエルは、クラスメイトから「ミクロ(チビ)」と呼ばれバカにされていました。そんなある日、クラスに変わり者の転校生がやって来ます。彼の名前は、テオ。目立ちたがり屋で、自分で改造した奇妙な自転車を乗り回します。 周囲から浮いた存在の2人は意気投合し、やがて親友同士に。しかし学校や家族は、彼らを枠にはめ管理しようとします。窮屈な日常から脱出するため、ダニエルとテオはある計画を思いつくのです。 彼らはスクラップで自分たちだけの夢の車を作り、夏休みに旅へ出るのでした――。

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25位:『チアーズ!』(2000年)

チアリーディングに青春を掛ける高校生たちの恋と奮闘を描いた映画

アメリカのスクールライフには欠かせない存在であるチアリーダーたちの青春を描く人気作がこちら。映画『チアーズ!』は、2000年に第一作が公開された後に続編が登場し、全部で3作品構成となっています。 美しく華やかな印象のチアリーディングですが、練習といい大会といいとてもハードで過酷なものです。明るく元気な女子高生徒たちが大会優勝に向けて恋や友情に悩みながらも全力で取り組む姿が爽やかな感動を覚えます。 チームを優勝させたいと張り切るリーダーのトーランスでしたが、結果は、ライバルチームのクローヴァーズに破れ2位となりました。しかし、ライバルたちと全力でぶつかりあったトーランスはとても清々しい気持ちで大会を後にするのでした。

24位:『セブンティーン・アゲイン』(2009年)

青春をやり直したいと後悔する男は、ある日17歳の姿に戻っていて......

大人になってから、もう一度青春時代に戻ってやり直したい、とは誰もが一度は思うことですが、この映画の主人公・マイクはその願いを叶えてしまいます。映画『セブンティーン・アゲイン』は青春時代の姿に戻った男がもう一度人生を取り戻す様子をコミカルに描いた作品です。 30代となった今となっては、妻にも子供にもないがしろにされ虚しい毎日を送ってる主人公のマイク。しかし、17歳の時のマイクは、学校中の生徒の注目を集めていたバスケットのスター選手だったのです。 あの頃に戻りたいと毎日愚痴をこぼしていたマイクでしたが、ある日目覚めると17歳の時の姿に戻っていました。タイムスリップをしたわけではなく、姿形だけが若返っているような状態で、喜んだマイクは早速二度目の青春をやり直そうとしますが......。

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23位:『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』(2009年)

高校生の悩みを高校生カウンセラーが解決!

主人公が自分の通っている高校で勝手にカウンセラーとして活動し、お小遣い稼ぎを始めるというユニークなストーリー展開が、これまでの青春映画にはない魅力を感じさせる『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』。 高校時代は悩み多き年頃ですが、主人公が色々と思い悩むのではなく、悩める少年たちを客として商売を始めるなんて前代未聞ですね。 ちなみに、お金持ちかつ、頭脳も明晰で抜け目がない主人公のチャーリーを演じたのは、アントン・イェルチンです。

22位:『ハイスクール・ミュージカル』(2006年)

バスケ少年と天才少女が学校でミュージカルをすることに!?

高校生によるミュージカルをテーマにした映画『ハイスクール・ミュージカル』は、当初テレビ映画としてスタートし、ディズニーチャンネルで放送され人気を集めました。2009年には日本でも劇場公開作品である『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』がヒットなります。 『セブンティーン・アゲイン』でも主演を務めているザック・エフロンの代表作でもある「ハイスクール・ミュージカル」シリーズは、全作とも学校一の人気者でイケメンのトロイが主人公。 第1作の『ハイスクール・ミュージカル」は、高校生活をミュージカルと出会うことによってさらに楽しく充実させたものにさせていくトロイと、彼と出会ったことによって明るく美しい少女へと変わっていくガブリエラの恋と青春を思わず応援したくなるストーリーとなっています。

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21位:『クルーレス』(1995年)

見た目重視のセレブ女子高生が、本当に大切なものは何か気付く!

ビバリーヒルズで誰もが羨むような華やかなスクールライフを満喫しているシェールには、弁護士を目指す義理の兄のジョシュがいます。彼は何度か離婚を繰り返している父の前の妻の連れ子でした。正反対な見た目と性格のジョシュのことを、シェールはダサくてイケてない奴とばかにしながらも適度な関係性を保っています。 そう、おしゃれやメイク、買い物が大好きな派手好きセレブ女子高生のシェールは、なんでもかんでも見た目で判断しがちなのです。自分のことを最高にイケてると思っていたシェールでしたが、そんな自分こそがいちばんダサい生き方をしているのだということに、ある日気づいてしまいました。 高校生や多感な時期は、とにかく自分や人の見た目や他人にどう思われるかが気になるもの。表面的なことは実は大したことではなく、大切なのは本質であるということがわかったとき、人は大人になるのかもしれません。

20位:『ナポレオン・ダイナマイト』(2004年)

田舎で冴えない高校生活を送る少年が、友人を生徒会長にしようと張り切る!

アメリカでは2004年に公開された『ナポレオン・ダイナマイト』は、日本ではDVD発売のみであるというのに、カルト的な人気と話題を集めている作品。田舎の少年たちの不器用で冴えない青春の日々と友情をコミカルに描いています。 せっかくのスクールライフも地味で冴えないルックスと変わり者の性格で、まったく楽しむことができないでいる主人公のナポレオン。彼は毎日スクールバスで学校に通っていましたが、それは彼の住む地域では小さな子供しか利用しないようなものでした。 そんなナポレオンのダメダメなスクールライフも転校生・ペドロが来てからは少し風向きが変わります。ペドロは生徒会長になりたいと言い出し、ナポレオンたちは彼に協力するようになるのです。 一度きりの青春時代を諦めていたようなナポレオンが、ペドロの登場により積極的にスクールライフに参加していくようになるのはとても痛快。観ている側も思わず前向きになれますね。

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19位:『スウィート17モンスター』(2017年)

恋に不器用なこじらせ女子の悩める日々!大人も共感できるハートフルな名作

スウィート17モンスター
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注目の若手人気女優のヘイリー・スタインフェルドが主演を務めることでも話題となった、『スイート17モンスター』は、日本では2017年に公開され大きな話題と共感を得ました。 人一倍恋には不器用で奥手なクセに、妄想だけはたくましい絵に書いたようなこじらせ女子のケリーは、17歳の女子高生です。親や教師からも呆れられる毎日で、兄ともうまくいってない、そんな毎日を送っています。 そんな折、大好きな親友のクリスタに大嫌いな兄・ダリアンが恋をしてしまうのです。ダリアンはケリーとは正反対の存在。明るく器用でおまけにイケメン。そんなダリアンに少なからず嫉妬を抱えていたケリーは、もちろん兄の恋を素直に応援することなどできませんでした。 高校生時代や青春時代は、自分以外の人が皆うまくいっているかのように見えがちです。自分と人を比べて落ち込み、ときには妬ましい気持ちを抱くこともめずらしくありません。でも、そんな周りの人たちも皆少なからず似たような思いを抱いているものなのだ、ということに気付かされます。

18位:『キック・アス』(2010年)

正直、下品だしグロい。でも最高に笑えてかっこいい!

キック・アス  クロエ・グレース・モレッツ
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2010年に公開されヒットとなった『キック・アス』は、幼い頃からヒーローに憧れ続けてきたオタク少年が、自力でその夢を叶える異色のヒーロー・ムービーです。 「キック・アス」の名前は一人歩きし、彼を抹殺しようと目論む悪人も出てきました。おまけに、「キック・アス」と同じようにヒーロー・コスチュームに身を包んだ美少女・ヒットガールが現れ、街中で次々と悪人を惨殺していきます。 自分のヒーローへの想いは単なるお気楽な憧れにしか過ぎないことを実感したデイヴは、「キック・アス」としての活動を辞め、自分自身の人生ときちんと向き合うことを誓います。

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17位:『キングス・オブ・サマー』(2017年)

自分たちだけで自由に過ごせる森で共同生活を始める少年たち。やがて主人公は仲間も疎ましく感じて......

父子家庭であるがゆえにさまざまな葛藤と問題を抱えている父・フランクと息子のジョー。何かに付け干渉してくるフランクに嫌気が差し、ある日ついに家出を決行してしまいます。 自分と同じような境遇の少年・パトリックと共に森での共同生活を始めるジョー。森は彼らにとって自分たちだけのかけがえのない空間であり、うるさい親や大人たちから逃れられる、自由でいられる場所でもあったのです。 自由になりたい、自分の思い通りになる世界が欲しい、と思春期の少年たちは心から願うものですが、自由は時に孤独と隣り合わせ。それに仲間といるよりももっと大変で面倒な責任も付きまといます。仲間を森から追い出してしまい、たった一人で王様のような暮らしを続けるジョーは、身を持って厳しい現実を知ることとなるのです。

16位:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)

これぞ不朽の名作!主人公と科学者がタイムスリップして家族を救う!?ハラハラドキドキな一作!

大ヒットしたタイムスリップ映画『バック・トウ・ザ・フューチャー』は、1985年に第一作が公開され、その後も続編が公開、映画市場に残る有名な三部作となりました。 SFファンタジー映画の印象が強い今シリーズですが、高校生の主人公・マーティンが30年前にタイムスリップし、若き日の母に恋をされるなど、不思議な青春要素もいっぱいです。2作目では、ガールフレンドと共に自分の将来の息子を助ける旅に出たり、3作目では、年の離れた親友であるドクを救うため奮闘したり。 マーティーの冒険は、どの世代の人の胸にも響き、いつもワクワクとさせられてしまうのです。

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15位:『スパイダーマン』(2002年)

超人的な力を身につけスパイダーマンとなったピーター、ヒーローだって悩むんだなと感じさせる大人気作品

2017年に新シリーズ1作目『スパイダーマン ホームカミング』が公開された「スパイダーマン」。冴えない科学オタクの高校生・ピーターがスパイダースーツに身を包んだスーパーヒーローとして活躍する異色の青春SF映画で、どの作品でも大ヒットを記録しています。 第一作目の『スパイダーマン』は、2002年公開。突然「スーパースパイダー」の能力を自分の中に取り込んでしまったピーターは、恋や友情、学校生活に悩みながらも、街の平和を守るため、「スパイダーマン」として活動することを決意するのでした。

14位:『プリティ・イン・ピンク』(1986年)

ハイスクールでのシンデレラストーリー!御曹司と身分違いの恋に落ちた貧しい家の少女

恋に夢中になる時期でもある高校生時代ですが、それだけさまざまなことに悩まされる時期でもあります。両親の離婚により貧しい境遇になってしまったアンディは、男子からのデートの誘いもいつも断り続けていました。 父に負担をかけたくないため、憧れだったプロムも諦めようとするアンディ。しかしそんな彼女に興味を持った大金持ちの息子・ブレーンはアンディをデートに誘います。ハイスクールでの身分違いの恋に悩みながらも強く美しく成長していくヒロイン・アンディの姿に勇気をもらえる作品です。

13位:『旅するジーンズと16歳の夏』(2005年)

誰が履いても完璧に似合う不思議な1本のジーンズに出会った少女たち

小さい頃からいつも一緒だった幼なじみ。そんないつものメンバーも、成長したり環境が変わったりする中で自然と距離や心が離れてしまうもの。映画『旅するジーンズと16歳の夏』では、ママ同士も仲良しの、お腹の中からの付き合いの4人の少女たちの夏の冒険を描きます。 離れていても互いのことを感じていられるように、4人全員に不思議とフィットするジーンズを交互に着ることを約束し、夏休みに入りました。 一人旅で恋に落ちたり、アルバイトをしたり、新しい友達ができたり、パパの前で素直になれたり。それぞれの夏の冒険が4人を大人にさせていく中、1本のジーンズが彼女らを見守り絆をさらに強いものにしてくれるのでした。

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12位:『パロアルト・ストーリー』(2015年)

ジア・コッポラ監督デビュー作!思春期特有の恋模様を繊細に描ききる

名監督フランシス・コッポラの孫娘にあたるジア・コッポラ監督のデビュー作がこちら。若手監督・女性監督らしい瑞々しく繊細な映像には、青春の切なさ、もどかしさがたくさん詰まっています。 些細なきっかけでサッカーチームのコーチと親しくなっていくエイプリルのことが気になって仕方ないテディ。エイプリルは彼に思わせぶりな態度を取りますが、他の女生徒にもスキを見せるテディに腹いせをしようと、何とも思っていない男友達を誘惑します。 恋に対する不安や焦り、そして純粋な性に対する興味が混ざり合わさっているような十代特有の恋愛事情。『パロアルト・ストーリー』は、そんなティーンエイジャーたちの恋と日常を描いた、ちょっぴり苦い青春映画なのです。

11位:『ブレックファスト・クラブ』(1986年)

罰として休日登校を言い渡された5人が図書室で友情を育んでいく!

罰として休日の学校で作文を書かなければ行けなくなった5人の生徒たち。彼らは、それぞれまったくタイプの異なる学生でした。最初は不服そうに罰を実行していくだけの5人でしたが、次第に仲良くなり、休日の図書室で彼らだけの時間を満喫し始めるのでした。 「自分たちだけの」場所や時間があるというのは、青春時代のひとときをより充実したものにしてくれます。軽快なテンポで流れていく彼らだけの特別な時間にワクワクできる映画です。

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10位:『キャリー』(2013年)

ある日自分の不思議な力に気づいた主人公、しかしいじめを受ける毎日は少しも変わらず......

楽しいことや良い思い出に残ることばかりじゃないのが、スクールライフの悲しく厳しい現実です。2013年に公開された『キャリー』は、不思議な力を持っているいじめられっ子のキャリーを描いた衝撃のホラー作品。スティーブン・キングの同名小説を原作とした1976年公開の映画『キャリー』のリメイク作品でもあります。 女生徒たちからいじめを受けているキャリーは、自分には不思議な力が備わっていることに気づいていました。そんな彼女はクラスメイトからも変わり者だと思われ、いじめはますますひどくなるばかり。キャリーへのいじめが学校にバレたため、プロムに参加出来なくなったクリスは、逆恨みをしてプロムでキャリーに恥をかかせる計画を立てます。

9位:『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)

好きな女の子に注目されようとバンドマンだと嘘をついた主人公!二人の恋の行方は?

アイルランドの公立高校を舞台に、冴えない少年が恋と音楽に目覚めていく様子をコミカルに爽やかに描く『シング・ストリート 未来へのうた』は、日本でも2017年に公開されました。 一目ぼれしたおしゃれで可愛い女の子の気を惹きたい一心で、バンドをやっていると大ウソをついてしまう主人公のコナー。モデルを目指している彼女に近づくため、コナーは架空のバンドのMV出演を依頼するのでした。 好きな人に近づきたい、好かれたい、そんな気持ちだけで無茶なこともやってしまえたあの頃に戻れそうな、可愛らしく愛おしい作品です。

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8位:『JUNO ジュノ』(2008年)

たった一度のセックスで妊娠!女子高生徒ジュノは出産を決意し......

『JUNO』は、2007年に公開され、アカデミー賞の脚本賞を受賞し日本でも大ヒットとなった話題作です。 ボーイフレンドのポーリーと興味本位でセックスを経験してしまったジュノ。まさかその一度きりで妊娠してしまうなどとは、彼女は思いもよりませんでした。 早すぎる性体験や女子高生の妊娠が問題となっているのは、どこの学校も同じのようでしたが、ジュノはお腹の中を一人で産むことを決意します。しかし、彼女はシングルマザーになるのではなく、産まれてきた子を子宝に恵まれない夫婦に託すことにしたのです。 妊娠を知って、初めてジュノは自分の周りの家族や友人の自分に対する気持ちを知ります。そしてこれまで恋愛感情はないと思っていたポーリーへの自分の本当の気持ちにも......。

7位:『アメリカン・グラフィティ』(1974年)

ジョージ・ルーカス監督が手がける青春ムービー!

メガホンを取ったジョージ・ルーカス監督の高校時代をモデルにした作品とも言われている『アメリカン・グラフィティ』は、1974年公開です。日本でも大ヒットとなり、ルーカス監督の名を世界中に広めた作品でもあります。 高校を卒業しそれぞれの道を歩み始めようとする4人の若者たちの一晩の冒険が描かれる今作では、60年代に青春を過ごした若者たちのカルチャーやファッションも鮮やかに描かれます。いつの時代も変わらない青春時代の想いと、この時代ならではの空気のどちらもにも浸ることができる名作です。

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6位:『アウトサイダー』(1983年)

街になじめず居場所のない少年たちは非行に走り、共に対立し始める......

対立する二つのグループの若者たちの青春の日々を描く『アウトサイダー』は、1983年公開のフランシス・コッポラ監督作品です。 貧困にあえぐ人々が暮らしている街では、非行少年たちのグループが対立を繰り返していました。先の見えない生活の中で、行き場を失っっている少年たちでしたが、心の奥底には熱い思いと信念、そして一筋の希望を密かに抱えていました。 劇中でジョニーが放つ『Stay gold』という言葉は余りにも有名。このセリフと同タイトルの曲をスティービーワンダーが歌唱し、主題歌を担当しています。

5位:『早春』(1972年/2018年)

幻の名作青春映画が蘇る!年上女性に恋焦がれる少年の甘く苦い青春の日々

伝説的かつ幻の名作と名高い『早春』は日本では1972年に公開され、カルト的な人気と話題を集めました。 少年時代の年上の女性に対する狂おしいまでの恋心を切なく大胆に描いている今作は、当時の若者の心情を今に伝えてくれるだけでなく、現在を生きる少年たちの心も深く揺さぶることでしょう。 なお、2018年1月には、デジタル・リマスター版として再び劇場公開されました。 プールでアルバイトすることになった主人公は、共に働く年上の女性に激しい恋心を抱きます。彼女には熱愛中の恋人がいて、すでに将来の約束も交わしているようでした。しかし、明るく気さくな彼女とはすぐに距離を縮めることができた主人公。 でもそれは、彼女に男として好意を寄せられているわけでも恋愛関係になったのでもありません。大人からすれば一時の熱にうなされているだけと思われるかもしれませんが、青春を生きる主人公にとっては、死んでもいいと思える程に、一生に一度、あるかないかの恋なのでした。

4位:『アメリカン・スリープオーバー』(2011年)

ハイスクールでの夏の終わりの恒例行事で起きた不思議な出来事?

ミニシアター系映画好き必見!甘く切なく愛おしい、そんな青春映画をお探しならこの『アメリカン・スリープオーバー』です。 アメリカのティーンたちの夏の終わりの恒例のお楽しみと言えば、スリープオーバー。いわゆるお泊まり会で、友達同士誰かの家に集まってはしゃいだり、キャンプをしたり旅行をしたり。それぞれが思い思いに夏の夜を楽しむ、青春時代ならではの楽しいイベントなのです。 そんな瞬間を描いた『アメリカン・スリープオーバー』では、登場人物たちが淡い恋心を打ち明けあったり、将来の悩みや夢について語り合います。 特別な事件が起こるわけではないけれど、登場人物たちの表情や胸の内がリアルに伝わってくる今作は、日本にはない「スリープオーバー」を疑似体験できる貴重な作品です。 また、高校生や中学生の頃は、特別なことなどなくても毎日起こることの全てが、後に振り返ると貴重な青春の一コマ一コマだったのだということをこの映画は気づかせてくれるのです。

3位:『ウォールフラワー』(2013年)

青春は見ているだけじゃ始まらない!少しの勇気が自分自身と未来を変える

ハイスクールになじめず、過去のトラウマにも苦しむ地味で冴えない主人公が、一歩踏み出すことにより友達を得て、自分なりのスクールライフを楽しみ始める『ウォール・フラワー』。アメリカのハイスクールでのリアルな人間関係や、登場人物の心の動きを繊細に美しく描きます。 幼少期の虐待や親友の自殺など、心にたくさんの傷を抱えるチャーリーは高校生活になじめず、クラスメイトから逃げるように人目を避けて日々を過ごしていました。しかし、心の底ではなんでも語り合えるような友が欲しいと想い、ある日勇気を出してパトリックという少年に話しかけます。 朗らかなパトリックとはすぐに打ち解けることができ、さらに彼の妹のサラとも仲良くなることができました。 実はパトリックはゲイで、サラとは血が繋がっていないという複雑な家庭環境です。3人それぞれに傷やトラウマを抱える中、それらを乗り越えながら、自分たちなりの青春を楽しみながら、ゆっくりと大人へと近づいていきます。 青春を生きる少年少女たちの葛藤と苦悩、人に受け入れられない孤独感、仲間といるときの高揚感や充足感など、青春時代の複雑な感情を全て繊細に描き、最後にはちょっぴり大人になった彼らに出会える、とても素敵な作品です。

2位:『レディ・バード』(2017年)

自らをレディ・バードと名乗る少女の高校生活最後の年、母親や周囲ともうまくいかず、理想や夢にもなかなか近づけない......

レディ・バード (プレス)
©Merie Wallace, courtesy of A24

大人になってから高校生時代や青春時代のことを思い返すと、懐かしさよりも気恥ずかしさや後悔が先に湧き上がってくることはありませんか? 映画『レディ・バード』には、思春期の少年少女特有の、衝動的で鬱屈していて気恥ずかしくなってしまう「あの感じ」がていねいで大切に描かれています。 田舎に住む主人公のクリスティーンは、なぜか自らレディ・バードと名乗り、クラスメートたちにもその名を呼ばせています。クリスティーンの母は離婚をしていて、女手ひとつで子供たちを育ててきました。そのためか、彼女を手放したくない一心で進路にも将来にもあれこれ口を出してきます。 自分なりの理想や目標、将来の夢を持っているクリスティーンでしたが、どうにも現実との温度差があり、フラストレーションは貯まる一方、周囲の人とも衝突を繰り返してしまいます。 自分の本当の姿や現実の厳しさは、青春時代にはなかなか受け入れられないものです。そのため葛藤から焦りや苛立ちが増え、周りの人から困った存在として認識されてしまうことも少なくありません。 誰もが隠したくなる、そんな青春の恥ずかしく面倒くさい部分を、この作品は偽りなくあぶり出すと同時に優しく愛情を持って描きます。 封印したいと思う青春時代を持つ人も、この映画はそっと寄り添い救ってくれることでしょう。

1位:『スタンド・バイ・ミー』(1986年)

永遠の名作!死体を探すためのひと夏の冒険で少年たちは驚く程に成長する

映画史上に残る永遠の名作である『スタンド・バイ・ミー』が、やっぱりナンバーワンの青春映画でしょう。 仲良しグループで死体を見つけるための旅を開始する、というあまり少年らしくない夏の物語が、公開から30年以上もたった今も多くの人の心を捉えて離さないことに不思議さを感じますよね。 線路沿いでそのままになっている死体を発見すれば、注目を集め、有名になれるかもしれないと安易な期待に心躍らされる少年たち。まだ彼らは12歳という、幼い年齢です。幼少期は抜け出しているけれど、まだ青春時代の本の入口に立ったにすぎません。 『スタンド・バイ・ミー』が素晴らしいのは、そんな幼い少年たちがひと夏の冒険を通して、始めて自分や家族以外の生と死に向き合う様を鮮やかに瑞々しく描いている点です。 自分たちと変わらない年齢の少年の遺体は線路付近で野ざらしにされているし、いつも一緒だった仲間たちは、それぞれにこれまで語らなかった悩みや想い、希望を持っていました。 少年たちの世界が大きく広がっていく瞬間を見事に閉じ込めた今作は、やっぱり最高の青春映画なのです。

青春映画ランキング26【洋画編】

一言で「青春映画」と言っても様々なジャンルの作品があるもの。これを機にいろんな作品に触れてみてくださいね。