2023年4月9日更新

【2023最新】おすすめ青春映画ランキングTOP30!思春期の葛藤や恋愛を描いた邦画の名作

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©️2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 ©️住野よる/双葉社
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【2023最新】あの時の気持ちをもう1度!おすすめ青春映画ランキング

学生時代の思い出や恋、友情に悩む姿を描く青春映画。今まさにその時代を生きる人にはもちろん、大人になっても感動や懐かしさを感じることができるものです。 映画を観ることで自分の学生時代に思いを馳せてみたり、ちょっぴり切なくなってみたり……。青春映画は私たちに、忘れていたあの時の気持ちを思い出させてくれます。 この記事では思春期の葛藤や友情、恋の悩みがぎゅっと詰まった青春時代を描いた、おすすめ邦画TOP30をciatr独自のランキング形式で紹介します。 判断基準は、以下の通りです。憧れてしまうようなキラキラした青春で、身に覚えのあるような感情を描き、物語としてもきちんと面白いものほど順位が高くなっていきます。

【キラキラ度】描かれている青春がキラキラしているか
「こんな青春を過ごしてみたかった」と思えるか
【身に覚え度】甘酸っぱい恋愛や部活動への情熱など
誰しもが共感できる部分が描かれているか
【物語展開度】物語として起伏のあるものになっているか
予想外の展開があったりオチがついていたりするか

きっとまぶしい青春を味わえる映画が見つかるはずです!この記事では視聴可能な動画配信サービスも紹介しているので、気になる作品はぜひチェックしてみてくださいね。

【洋画】青春映画を観たい人はこちらもチェック

30位:『リバーズ・エッジ』(2018年)

青春時代の衝動そのもの。脆く儚い少年少女たち

toshibakuon
toshibakuon 3.5

こんなにも人間は歪んでいるかな?って思ってしまった。出てくる人出てくる人みんな何か欠如してハタから見ると狂っているのは環境のせいか?それとも人はこういうものなのか?ヘルタースケルターの原作者だからやはり偏りの世界。二階堂ふみが脱いでいるがいやらしさはなく色気も無い。

2018年に公開された岡崎京子の同名漫画を原作とする映画『リバーズ・エッジ』は、高校生活を送る少年少女たちが複雑で歪んだ関係性に身をすり減らしていく様子が繊細に描かれます。 主人公のハルナ(二階堂ふみ)には観音崎という彼氏がいますが、彼は素行が悪く、クラスメイトの山田(吉沢亮)をいじめていました。ある日、手足を縛られ夜の学校に閉じ込められるというひどいいじめを受けた山田をハルナは助け出します。 自分を助けてくれたハルナに、秘密を打ち明ける山田。自分は実はゲイで、彼女のカンナとは周囲の目を欺くためだけに付き合っていると言いました。そしてお礼に自分の大切なものを見せると言い出して……。 高校時代や青春時代は、自分や周りの人間をわざと痛めつけるような行動に出てしまいがちです。そんな青春時代のもやもやと衝動が、この作品にはぎゅっと詰まっています。

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29位:『帝一の國』(2017年)

野心むき出しで生徒会長選挙に挑む学園コメディ

『帝一の國』
(C)2017フジテレビジョン 集英社 東宝 (C)古屋兎丸/集英社
Tsubasa_Kawano
Tsubasa_Kawano 4

帝一の國、面白かった!良質エンターテイメント!完全菅田きゅん映画!原作途中までしか読めてないからか、オーバーアクションキャラの更なるオーバーアクションも全然OKでした!夏合宿が丸々なくなってたのは寂しかったけど!ひとりで行ったから劇場にある顔出しパネルで撮影出来なかったのが悔しい。

古屋兎丸の同名コミックを菅田将暉主演で映画化した『帝一の國』。政界に強力なコネを持つ超名門・海帝高校では、生徒会長を務めた者は将来の内閣入りが約束されていました。 主席で入学した1年生の赤場帝一は、総理大臣になり自分の国を作るという夢を叶える第1歩として、生徒会長の座を狙います。 2年後の生徒会選挙を見据え、誰よりも早く行動をはじめた帝一は、想像を絶する権力闘争に身を投じていくことに……。 原作コミックの雰囲気を忠実に再現した本作。超個性的なキャラクターを旬の若手俳優たちがハイテンションなオーバーアクトでおくる、エンターテインメント作品となっています。あっと驚くラストにも注目!

28位:『blue』(2003年)

少女たちの切なく美しい日々を描く

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____RiN____ 3

市川実日子の女優デビュー作。 とある新潟の女子高を舞台に、進路に迷う少女たちを瑞々しく描いた青春映画。美しい女子高生たちと、日本海側の清廉な風景の対比が美しく、儚げです。 黒髪の女子高生が制服で煙草吸ってる絵って、退廃の象徴みたいで、しかも不思議に絵になって、ドキドキします。二人の演技の下手さも妙に生々しい。 ラストシーン、早朝の海岸の自動販売機、美しくて目の離せないシーンです。

魚喃キリコの同名漫画を原作とする少女たちの青春を描いた本作は、高校最後の夏休みを舞台にカヤ子と雅美という2人のキャラクターが織り成す、切なく美しい関係を繊細に描いています。同性の友達だからこそ感じる憧れや焦り、嫉妬が瑞々しく描かれる傑作ガールズ青春ムービーです。 普通の女子高性のカヤ子(市川実日子)は、同じクラスの大人びた雰囲気を持つ不思議な少女・雅美(小西真奈美)に密かに憧れを持っていました。ある日些細なきっかけで仲良くなった2人は、毎日一緒にお昼を食べ、お気に入りの音楽や画集の情報を交換するようにもなります。 どんどん仲が深まっていく2人でしたが、カヤ子は憧れ以上の気持ちを雅美に抱き始めます。ある日雅美にそのことを告げてしまったカヤ子。雅美の答えは……。 自分にないものを持っている同性の友達に憧れ、いつしかそれ以上の恋にも似たような感情を持つーー。思春期の少女たちにはよくあることで、それらが繊細、かつ丁寧に表現されています。高校時代の切ない思い出が蘇りそうな、そんな素敵な作品です。

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27位:『蜜蜂と遠雷』(2019年)

ピアノにかける青春!クラシック界で闘う天才たち

Sayaka__Toda
Sayaka__Toda 3

国際ピアノコンクールを舞台に、4人の男女の挫折や復活、成長を描く。 ストーリー自体はありがちなんだけど、4人のコンテスタントが互いに影響仕合う過程が良かった。誰か一人が飛び抜けていて周囲に影響するのではなく、誰もが互いに、些細な事からでも影響し合ってるのが良かった。 原作の恩田陸ってこんな感じだったっけ?もっと少年時代独特の妖艶さがあるイメージだった。(馬の心象描写は原作の指示だろうな…あれだけ浮いてた

天才ピアニストたちがコンクールで出会い、切磋琢磨していく様子を描いた『蜜蜂と遠雷』。原作は直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の同名小説です。 若きピアニストの登竜門といわれる芳ヶ江国際ピアノコンクール。復活を目指すかつての天才少女・栄伝亜夜は、そこで母のピアノ教室でともに学んだマサルと再会します。さらに、社会人ピアニストの高島明石や謎の少年・風間塵との出会いが、亜夜に大きな影響を与えていくことに。 それぞれの目標を持ったピアニストたちがコンクールでの演奏で互いに影響を及ぼし合い、成長していく姿が瑞々しく美しい作品。亜夜を松岡茉優、マサルを森崎ウィン、明石を松坂桃李が演じるほか、映画初出演となる新人・鈴鹿央士が塵に抜擢されました。

26位:『あの頃、君を追いかけた』(2018年)

台湾で大ヒットした青春映画の日本版リメイク

原作は台湾で大ヒットした同名映画。ギデンズ・コーが自らの経験を基に書いた青春小説を、コー自ら映画化し話題になった作品です。 2018年公開された日本版リメイクでは「ハイアンドロー」シリーズから少女漫画原作の映画に多数出演している山田裕貴が主演を飾り、ヒロインには乃木坂46の齋藤飛鳥が抜擢されました。 地方都市の高校に通う水島浩介。いつものようにクラスの悪友たちとふざけていたところ、おふざけが度を越してしまい授業が中止になってしまいます。 怒った教師は浩介の監視役に、優等生の早瀬真愛を任命。中学時代からの憧れだった真愛に、うっとおしいと思いながらも心惹かれていく浩介……。 誰もが懐かしく思う不器用な青さや、淡い初恋が詰まった“あの頃”を丁寧に描いた本作は、リメイク版の評価も上々です。

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25位:『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(2017年)

目指すなら頂点!部活に青春をかける少女たち

Ponkotsu_san
Ponkotsu_san 4.5

キャラのバックボーンを映しつつ、更に青春もので熱くて面白い!勝つの分かってんのに泣けた。尺が足りてないと感じるくらい楽しさで早く感じた。

ごく普通の女子校チアリーダー部が、全米チアダンス選手権大会で優勝を果たした実話をベースにした本作。さまざまな事情を抱える仲間との絆、部活に打ち込む爽やかな青春を描き、主演の広瀬すずの好演も注目を集めました。 高校に入学したばかりの友永ひかりは、中学からあこがれていたサッカー部の山下孝介を応援したいという、軽い気持ちでチアリーダー部に入ります。 しかし顧問の早乙女薫子が目指すのは「全米大会優勝」。想像以上に厳しい規則と練習で退部者が続出するなか、ひかりは仲間と支え合いながらチアダンスの魅力にハマっていきます。 キャストたちがスタントなしで演じきった、コンテストのシーンにも注目です。

24位:『殺さない彼と死なない彼女』(2019年)

“泣ける四コマ漫画”原作の青春物語

Twitterに投稿されて話題を呼んだ世紀末による“泣ける四コマ漫画”「殺さない彼と死なない彼女」。間宮祥太郎と桜井日奈子のW主演で実写映画化され、漫画と同じく「予測不能な感動作」として多くの支持を集めました。 ハチの死骸を埋めるクラスメイトの鹿野ななを見つけ、興味を抱いた小坂れい。ななはリストカット常習者で変人扱いされていましたが、本音で話すうちに互いに必要な存在になっていきます。 れいとななの物語の間に、地味子ときゃぴ子、撫子と八千代の物語も挿入され、それぞれのやるせない青春の日々が描かれています。恒松祐里と堀田真由、箭内夢菜とゆうたろうなど注目の若手俳優たちの共演も見どころです。

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23位:『リンダ リンダ リンダ』(2005年)

女の子だってロックになれる!

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変に誇張してなくて等身大なのがすごく良かった。 正直エンディングの本家ブルーハーツより、 ペドゥナが一所懸命歌ってる方が感動したぐらい。 すべての軽音女子に観てほしい。

文化祭で演奏を発表することを目標として頑張ってきた高校生ガールズバンドの奮闘を描く『リンダ リンダ リンダ』。高校時代の全てをかけた文化祭の前日に、メンバーのケガによりその夢が危うくなってしまった少女たち。 それでも彼女たちはあきらめませんでした。偶然通りかかった韓国人の少女をボーカルにスカウトし、新しいバンドを結成します。果たして彼女たちは、文化祭で自分たちの演奏を全校生徒に届けることはできるのでしょうか。 高校時代に憧れていたミュージシャンや、自分のテーマソングのように聞いていたあの曲。どんな世代を生きる人にもそんな思い出はあると思います。 この作品には彼女たちの奮闘を通して、あの頃流れていたあの曲を思い出させてくれるような、そんな懐かしさと清々しさが溢れています。

22位:『俺物語!!』(2015年)

コワモテ男子のピュアな恋愛

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悪のない、笑えて泣けるタケオの恋! 飽きさせることなく、でももどかしさは感じつつ それぞれのまっすぐな部分がすごく胸がきゅってなる 高校生を終わってしまっても この映画は見ごたえあり!! なんたって鈴木亮平、本当に人を惹きつける魅力のある役者さん。

高校生離れした容姿をもつ剛田猛男は豪快で硬派な日本男児ですが、実はやさしく純粋な性格の高校1年生です。 そんな彼はある日、親友でイケメンの砂川誠と歩いていたとき、ピンチに陥っていた女子高生・大和凛子を救いました。彼女に一目惚れした猛男でしたが、後日3人で会ったとき、凛子は誠が好きなのだと察し、落ち込みながらも仲を取り持とうとします。 鈴木亮平が体重30kg増の肉体改造を行うなど、全身全霊で猛男役を熱演。猛男が想いを寄せる凛子役に永野芽郁、親友・砂川役に坂口健太郎と、今となっては豪華なキャストが顔を揃えています。

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21位:『下妻物語』(2004年)

ロリータとヤンキー女が織り成す面白くて泣ける映画

Yuka_Ono
Yuka_Ono 3.5

『下妻物語』鑑賞。ヤンキーとロリータファッションきな女の子の奇妙な友情を描いた作品。土屋アンナが可愛い。ロリータファッション好きな女の子は人間として終わってるけどすごく愛着が持てる。どこがいいのって言われたら困るけどいい映画です。

ヤンキー少女とロリータ少女の奇妙な友情を描く『下妻物語』。2004年に公開され瞬く間に話題を集めただけでなく、カンヌ映画祭でも上演されたほど世界的に注目を集めた作品です。 原作は、嶽本野ばらによる同名小説。茨城県の下妻を舞台にしていることや、主人公の1人・桃子を演じた深田恭子のロリータファッションが話題となりました。 見渡す限り田畑が広がるような田舎の下妻で、1人果敢にロリータ道を突き詰める桃子。かたやバイクで暴走する毎日に全てを掛けているヤンキー少女のイチゴ(土屋アンナ)。正反対の2人でしたが、やがて心を通わせ合い、互いにかけがえのない友達になっていきます。 心のそこから分かち合える、本当の友達とぶつかりながらも一緒に成長していけるのは、青春時代ならではですね。

20位:『青い春』(2001年)

キラキラした時間だけが青春じゃない

theskinheads
theskinheads 4.5

ずっと昔からこの映画は知ってたけど観る気は起きなかった。というか観たら負けだと思ってた。なぜならこれは兄が大好きな映画でこれを観る=100%兄の影響だからね。 兄はミッシェルが大好きだった。だから、うん、この映画を愛してやまないんだろう。 人には人の乳酸菌ではないが、人には人の青い春があって、甲子園出場が叶わなくてヤクザに入る奴もいれば、進路に希望を持てなくて人を殺す奴、病気で死ぬ奴、そして屋上から落ちる奴。まぁ、色んな人がいるわけだ。 九條の終始冷めてるけど、ミッシェルのドロップがバックで流れる、九條が必死に屋上へ走る。このシーンは胸が震えた。

松本大洋による短編漫画を原作に映画化された本作。男子校を舞台に、誰もが1度は感じたことがあるようなやり場のない気持ちや、孤独、プライドといった、気だるくも意味のある青春を描いています。 卒業式の日。朝日高校に通う不良たちは学校の屋上に集まり、柵の外に立って手をたたく度胸試しゲームをしていました。最も手を叩けた人物には学校を仕切る権利が与えられますが、失敗すれば屋上から真っ逆さま……。そんなゲームを制したのは、物静かな九條という生徒でした。 当時19歳の松田龍平が主人公・九條を演じ、本作で俳優としての頭角を現します。そのほかにも新井浩文や高岡奏輔らが出演しました。

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19位:『パッチギ!』(2004年)

複雑な問題に翻弄される韓国と日本の高校生の恋

Atsushi_twi
Atsushi_twi 4

実は初めてみたけど、色んな要素が組み合わさったいい作品だと思う。音楽もいいし、キャスティングも今となっては豪華ですごい良かった。特に、この時の沢尻エリカがよかったね(笑)

朝鮮高校に通う少女に恋した日本人の少年の奮闘を描く『パッチギ』は、大きな話題と注目を集め、多くの映画賞を受賞した名作です。人種を超えた恋と友情に一生懸命になる登場人物に、思わず胸が熱くなってしまいます。 東高校と朝鮮高校は普段から折り合いが悪く、そのため些細なトラブルが絶えませんでした。サッカーの試合で決着をつけようとした東高校は、康介(塩谷瞬)が代表して試合を申し込みに行きました。 朝鮮学校の音楽室で見かけた美しい少女・キョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れしてしまった康介。キョンジャは東高校を目の敵にしている番長のアンソン(高岡蒼甫)の妹でしたが、彼女への気持ちを止められない康介は、何とかして彼女と仲良くなろうと必死になるのでした。 同じ日本に住んでいるのに、民族の壁と溝を感じる主人公に共感し、2人の距離が近づいていく様子に熱い感動を覚えます。

18位:『セトウツミ』(2016年)

絶妙な距離が心地いい。河原で話すだけの青春

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mayaki 4

いやぁ笑った。 ゆるゆるーな映画でした。 大阪の男子高校生の内海と瀬戸が放課後の暇つぶしに川辺でただただだべっている。特に何かが起こるわけでもなくただしゃべっている。 そんな2人のかけあいが面白い。つぼにはいるともうずっと面白い。 彼ら以外の登場人物も個性的で良かった。 深夜のテレビドラマとしてぐだーと観たくもある、そんな映画。

毎日放課後に川原で軽快なトークを繰り広げる『セトウツミ』。関西の男子高校生瀬戸と内海の会話劇を描いた映画です。此元和津也原作の同名漫画の実写化作品で、クールなメガネ少年・内海を池松壮亮が、お調子者の瀬戸を菅田将暉が演じました。 毎日進学塾に通う内海は、放課後の暇な時間を毎日同じ場所で過ごしていました。そこには同級生の瀬戸もいて、彼ら2人は毎日塾までの時間ひたすら取り留めのない話をしているのです。 川原には、大道芸人のバルーンさんや怪しげなおじさんなど個性豊かなゲストが現れ、2人の会話を盛り上げてくれます。特別なことは何も起こらないけれど、学生時代のこんなひとコマが大人になれば、かけがえのない思い出になると思うと、ちょっぴり切なくなってしまいます。

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17位:『溺れるナイフ』(2016年)

なぜか惹かれる、そんな相手に出会ったら……

溺れるナイフ
©2016「溺れるナイフ」製作委員会
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skr_icj 3.5

青春のキラキラがたまらないほど画面に広がって、そして、重なってはすぐ離れていく。自由でもろくてとがっていて、若さゆえの不安定が溢れ出ていた。感情の満たされなさ、何で満たされるのかもわからずただがむしゃらに動き、求めていく彼らの存在感が素晴らしくて目が離せなかった。

『ピース オブ ケイク』(2015年)の原作でも知られるジョージ朝倉の同名コミックを映画化。東京から田舎町に引っ越してきた女子高生・夏芽は地元の神社の跡取り息子コウと出会います。共通点は少ないながらも、どこか似たものを感じた2人は、お互いに惹かれ合っていき……。 菅田将暉と小松菜奈がフレッシュなカップルを演じる、誰もがあこがれるような青春ラブストーリー。監督を務めたのは、『あの娘が海辺で踊ってる』(2012年)や『5つ数えれば君の夢』(2014年)などで、思春期の少女の複雑さを描いてきた山戸結希です。

16位:『ウォーターボーイズ』(2001年)

シンクロに恋に一生懸命な男たちの青春コメディ映画

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Naoko_Kanehira 4

一致団結した青春ドラマ。これぞ矢口監督!という作品。 妻夫木聡の一生懸命な高校生っぷりがバカすぎて可愛らしくてジンとくる。 思い返せばあのアフロ、玉木宏だったのねw

廃部寸前の水泳部が男のシンクロにすることによって活気を取り戻し、文化祭発表までの奮闘を描いた青春映画『ウォーターボーイズ』。2001年に公開されヒットを記録し、後に連続ドラマ版も放送されました。 唯野高校の水泳部は部員が鈴木(妻夫木聡)しかおらず、廃部の危機となっていましたが、顧問が美人の佐久間(真鍋かをり)になると男子生徒が殺到。しかし佐久間が目指していたのは男子のシンクロです。結局残ったのは鈴木を始め、あまり役に立ちそうにない5人の生徒でした。 文化祭や部活動に一生懸命になったことは、学生時代の貴重な思い出です。大人になってからも強く心に残っている人も多いことでしょう。 この『ウォーターボーイズ』では、青春時代の定番の出来事に加えて、あまりポピュラーではない男子のシンクロという要素がプラスされています。 自分の信じた道を周囲からの重圧をものともせず進めていけるのは、若いからこそ。本作には、青春時代だからこそできることが、たくさん詰まっているのです。

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15位:『坂道のアポロン』(2018年)

ジャズに情熱を燃やし、恋に悩む

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Hiroki__Yoshitsugu 4

アニメ版を見て満足していたため、実写には全然期待してなかったが、忠実に作ってある感じがした。 小松菜奈が殺人的に可愛いのでそれを見るだけでも価値のある作品だともう。 作品としてはいい意味で期待を草裏切られるし、キャストの演技も良いので、見てがっかりすることはない。

2012年にはノイタミナでアニメ化もされた人気コミックを実写映画化した本作。Hey! Say! JUMPの知念侑李が主演を務め、共演に中川大志、小松菜奈と人気キャストが集結しました。 転校先で誰もが恐れる不良の千太郎と知り合った薫。ジャズドラムを叩く千太郎と幼いころからピアノを習っていた薫は音楽を通して意気投合し、千太郎の幼なじみ・律子を交えた3人で演奏するようになりました。 そんななか、薫は律子に恋心を抱くように。しかし律子は千太郎に恋していたのです。ジャズへの情熱と一方通行の切ない恋模様が描かれます。

14位:『桐島、部活やめるってよ』(2012年)

学校生活特有の人間関係をリアルに描く

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dtanbe 3.5

高校生の悩みというのは、本人は本当に苦しんでいたとしても傍から見るとギャグにしか見えないことがよくある。 複数の時間軸と複数の視点から様子が描かれるのは自分の中では『エレファント』『明日、君がいない』を思い出した。映画でも小説でも個人的にわりと好きな手法だと思った。 橋本愛は感情剥き出しの演技をさせるより、澄ましたクールな役のほうが合うしボロが出なさそうだし、彼女の魅力がよく出ていた。神木くんも良かった。

朝井リョウの人気小説『桐島、部活やめるってよ』は神木隆之介を主演に迎え、2012年に公開されました。 スター選手の桐島がバレー部をやめることを知ってから、高校の同級生たちの日常は思わぬ方向に変化していきます。桐島と同じバレー部の生徒と映画部の生徒たちの微妙な関係性や、クラスの中での立ち位置などが浮き彫りになり、学校生活とそこでの人間関係がリアルに描かれています。 バレー部のキャプテン・桐島は、選抜に選ばれたというのに、なぜか部活をやめたことが同級生たちの間で噂になっていました。同時期に、映画部は映画の大会で予選を通過し、次回作に期待が高まっていましたが、前田をはじめ部員たちは悩んでいました。 バレー部は桐島と親しい人物にもやめた理由が話されていなかったこと、桐島のあとにキャプテンを務めるのは誰なのかということで悩み揉め、前田たち映画部は、自分たちが本当に撮りたいゾンビ映画を製作することで悩んでいたのです。

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13位:『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)

思春期の揺らぎを丁寧に表現

『惡の華』や『ぼくは麻理のなか』で知られる漫画家・押見修造が、実体験をもとに描いた同名漫画を映画化。ダブル主演を務めたキャストには、新進気鋭の女優・南沙良と蒔田彩珠が抜擢されました。 人とうまく話すことができない高校1年生の大島志乃。クラスの自己紹介で失敗し周囲に馴染めず悩んでいた時、同級生の岡崎加代と出会います。彼女と共に時間を過ごすようになった志乃は、加代にバンドを組まないかと提案され少しずつ変わっていくのです。 映画の撮影の時、主演の南沙良と蒔田彩珠はまだ中学生でした。思春期の少女が持つ心の揺らぎを見事に再現した本作は、観た人の心に優しく寄り添ってくれます。

12位:『バクマン。』(2015年)

夢に向かってただひたすらに走る2人が主人公

Yuka_Ono
Yuka_Ono 3.5

『バクマン。』鑑賞。原作漫画をすべて読んでいたので気になっていた作品。大抵の漫画の実写化映画はがっかりするけども、この作品はもともとの作風がリアルなのでむしろ実写化映画にぴったり。集英社のオフィスの様子や漫画作成風景、キャラクターなど、原作に忠実にしてあって観ていて楽しい。ただ、一つだけもったいなかったのがライバルとの漫画の人気バトルのシーンであまり緊張感がなかったこと。もちろん時間の制限があるから仕方ないのかもしれないけどもじわじわと迫ってくる緊張感をもう少し表現してほしかった。全体的には満足な作品でした。

「デスノート」の原作者である大場つぐみと小畑健による同名コミックが原作で、『モテキ』で知られる大根仁がメガホンを取り映画化しました。主演には佐藤健と神木隆之介を迎え、『渇き。』の小松奈々がヒロインを演じています。 絵を描くのが得意な真城最高は、ある時同じクラスの高木秋人から一緒に漫画家にならないかと誘われます。叔父が漫画家で、漫画家の厳しさを知っていた最高は秋人の誘いを断りますが、学校のマドンナで声優志望の亜豆美保と約束をしてしまったことから、漫画を描くことに。 メインキャストのほかに桐谷健太、新井浩文、宮藤官九郎、山田孝之、染谷将太らが集結し、個性的なキャラクターの魅力を存分に引き上げています。テンポの良い脚本と、キャッチ―な主題歌も手伝って、観た後には爽快感を感じることができるはずです。

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11位:『ひゃくはち』(2008年)

めざせ甲子園!万年補欠の親友同士がサードの座を争うライバルに

nyanpalary
nyanpalary 3.5

甲子園はほとんど見たことない。プロ野球もWBCですら興味がない。けど、この映画は泣けた。 名門野球部の補欠部員で親友同士の2人が、甲子園のベンチ入りを巡って奮闘するというような内容。 男子高校生の青春!

学生時代の思い出の中でも部活動の思い出は、大人になってからも心に強く残るもの。高校生活の全てを野球に掛ける球児たちの青春を描いた映画『ひゃくはち』は、学生時代の辛くも楽しくもあった部活動の思い出を鮮明に蘇らせてくれる作品です。 万年補欠の仲良しコンビ・青野(斎藤嘉樹)と小林(中村蒼)は、2年生になると強化合宿のため寮に入りました。暑い季節に汗だくになりながら厳しい練習に耐え抜く2人。 3年生になると小林は、監督からマネージャーにならないかと勧められますが、どうしても選抜メンバーに入りたい小林はこれを断ります。 自分の守るファーストに優秀な1年が入ってくることを知った小林は、青野が守っていたサードに転向し、2人は選抜メンバー入りを目指し火花を散らします。徐々に険悪なムードになる2人でしたが、やがてメンバー発表の時がやってきて……。

10位:『青空エール』(2016年)

青空のように爽やかな青春恋愛映画

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toshibakuon 4

人を応援する事で自分も元気をもらえたり励まされたりするって事はあるな。青春ど真ん中でキラキラしていて真っ直ぐすぎる気持ちがとても眩しい。あんなに純粋に人を応援出来る心を持っていたいな。努力と想いと行動の全てが凝縮されてた。

『高校デビュー』や『俺物語!!』などで知られる河原和音の人気コミックを映画化。竹内涼真と土屋太鳳の共演でおくる、爽やかな青春恋愛映画です。 札幌の白翔高校は、野球と吹奏楽の名門として知られていました。入学したばかりの小野つばさは、トロフィーを眺めていた野球部員の山田大介と出会います。 吹奏楽部に入部したつばさは、「甲子園のスタンドで大介を応援する」と彼と約束し、それを実現させるために、2人はそれぞれの部活動に打ち込んでいきます。

9位:『耳をすませば』(1995年)

好きになる1歩前の感情がリアルでもどかしい!

『耳をすませば』月島雫、天沢聖司
Yurina_Masaka
Yurina_Masaka 5

ジブリで1番すき。主人公の青春にたまらなく甘酸っぱい気持ちになるが、切ないのが実は主人公の若い世代だけではないところがいい。誰に感情移入するか、見る年齢で変わっていくとおもう。名作。

柊あおいの同名漫画をスタジオジブリが映画化し、1995年に公開されたアニメ映画。天沢聖司の声を、当時無名だった高橋一生が務めています。 本を読むのが好きな少女・月島雫は、いつも自分が借りた本の貸し出しカードに名前がある「天沢聖司」という人物のことが気になっていました。 ある日、知らない男子生徒に、雫が作った「カントリーロード」の替え歌を見られ「やめたほうがいい」と忠告されます。いきなり否定された雫は、彼に対して「やな奴!」と嫌悪感を抱きますが……。 少し気になっていた人が、実はうっとおしいと思っている人物だったと気づいたときの雫の感情が、非常にリアルに描かれていて「もどかしい!」と感じる人も多いのではないでしょうか?

8位:『スウィングガールズ』(2004年)

ジャズがキラキラした青春の日々を彩る

haru3
haru3 3.5

横断歩道の件からみるみる上手くなっていくのが見てて楽しいヾ(@⌒ー⌒@)ノあの田舎のほのぼの感がいいよね。高校生のジャズバンドって珍しくて、あまり身近に感じるものではないけど、プレステを売ったり、妹がスーパーの駐車場?で一輪車乗ってたり、友達との会話だったりが ほんっとに普通の高校生で、そこがこの映画を身近に感じさせているのかな。横断歩道の曲と最後の曲が大好き。

『ウォーターボーイズ』や『ハッピーフライト』で知られる矢口史靖が監督を務め、2004年に公開された映画。東北の田舎を舞台に、落ちこぼれ女子高生たちがビックバンドを組んで青春を謳歌する日々を描きました。 野球部応援のため、ビックバンドを結成することになった16人の女子高生。猛特訓の末、演奏の楽しみを覚えた彼女たちでしたが、吹奏楽部が演奏を担当することになり不完全燃焼のまま終わってしまいます。壁にぶつかりながらも、ジャズを演奏することの楽しさを描きました。 主演キャストに上野樹里。そのほか貫地谷しほりや本仮屋ユイカらがジャズにのめり込んでいく女子高生を演じ、平岡祐太がビックバンド唯一の男子生徒として出演しています。

7位:『時をかける少女』(2006年)

名作を現代的にアレンジしたSF青春アニメ

男友達の千昭や功介とよく遊んでいる女子高生の真琴は、あるとき過去に戻るタイムリープの能力を手に入れます。 最初はその力を使ってうまくいかなかったことをやり直し、何気ない日常を思う存分楽しんでいた彼女でしたが、あることをきっかけにそんな日々は終わりを告げることになります。 筒井康隆のSF小説を原作に、細田守監督が現代風に再構築した本作。青春の切なさや甘酸っぱさと同時に、ストーリー展開にも驚かされます。

6位:『台風クラブ』(1985年)

台風の夜、少年たちの中で何かが変わり始める……。

southpumpkin
southpumpkin 5

今年はまだそれほど映画を観ていませんが、暫定一位です。スク水の女子中学生が夜のプールサイドでスポットライトに照らされながら踊り狂う、ダンスホールを思わせるオープニングから、この映画の異常性が既に溢れだしています。中学生が孕む思春期のモヤモヤが台風の襲来により暴発する。その様子を驚異的な長回しにより鑑賞というよりも目撃に近い感覚で味わえます。大人が作るあらゆる社会的観念の通用しない独自の世界で、我々の目撃がこそが禁忌、つまりイケないものを観ている気になります。何だこの映画。 過激な表現のオンパレードで、間違いなく今日の邦画では表現したくてもできない領域です。子役の演技は確かに上手とは言えません。しかし、その過激な表現を演じさせられる中学生のドキュメンタリーに近い嫌がり方や葛藤などが感じられます。ホントに何だこの映画。

台風や嵐の日などはいつもと少しだけ違った気分になることはありませんか?特に中学生や高校生などの思春期には、その傾向が強いものです。そんな台風の日の出来事を描いたのが映画『台風クラブ』です。 中学3年生の理恵(工藤夕貴)たちが暮らしている街に台風が近づいていました。台風の日の朝、寝坊してしまった理恵は、それをいいことに学校をサボることにし、東京に遊びに出かけてしまいます。 一方学校では、担任の梅宮(三浦友和)がよく確かめもせず校舎を施錠してしまったため、何人かの生徒が取り残されてしまいました。 台風の日の夜の学校でバカ騒ぎを始める理恵のクラスメイトたち。理恵は理恵で、東京でナンパされた大学生の部屋に付いていってしまい……。

5位:『ピンポン』(2002年)

卓球を通して描かれる幼なじみの熱い友情

松本大洋の同名コミックを原作に、窪塚洋介が主演と務めたスポーツ青春映画『ピンポン』。当時ARATA名義でモデルとして活動していた井浦新は、本作で俳優として注目を集めました。 宮藤官九郎が脚本を務めた本作では、ほかにも中村獅童や夏木マリなど、豪華キャストが強烈なキャラクターを演じています。 将来はヨーロッパでプロの卓球選手になるという夢を持つ、片瀬高校1年生のペコ。その親友のスマイルは、いじめられっ子だった小学生時代にペコから卓球を教わり、才能を伸ばしていきました。 卓球に情熱を燃やすペコと、並々ならぬ才能を持ちながらも卓球はただの暇つぶしと考えているスマイル。2人はインターハイ県予選に挑むのですが……。

4位:『キッズ・リターン』(1996年)

あの頃の気持ちをもう1度……。

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何回観てもいいなぁーって思う映画。青春そのもの。1番好きかもしれないです。 セリフもかっこいいのが多いしキャストも演技もいい。 最後シーンのセリフで 「俺たちもう終わっちゃったのかなー?」 『バカ野郎、まだはじまっちゃいねーよ!』 最後の最後までシビれます。

高校時代の親友が互いに違う道を歩み、その世界で成功と挫折を味わい再会するまでをドラマティックに描く『キッズ・リターン』は、北野武監督の代表作です。大人の世界に足を踏み入れ戸惑いもがく2人に思わず共感してしまうことでしょう。 高校時代、悪さばかりしていたシンジ(安藤政信)とマサル(金子賢)の2人。ある日マサルは仕返しでボコボコにされたことをきっかけに、シンジを誘ってボクシングを始めました。しかしシンジの方が才能があると分かり、すぐに辞めてしまいます。 シンジの前から姿を消し、ヤクザの道を進むマサル。一方シンジは多くの試合で良い結果を出していきました。すっかり離れてしまった2人でしたが、ある日偶然再会し……。 高校時代や青春時代の親友は大切な存在だけれど、それと同時に負けたくない存在でもあります。シンジとマサルを見ていると、その気持ちが痛いほど伝わってきて、離れてしまった昔の友達を思い出してしまいそうですね。

3位:『ヒミズ』(2012年)

青春の葛藤と苦しみが鮮烈に描かれる

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どうしてこんなにこの映画がすきなのかしら、と自分でも不思議なほどにこびりついて離れない作品です。 十代だからそう思うのか、わたしの中で何か真直ぐに絶望したり希望に満ち溢れたりする心が枯渇してたのかなんなのかしれませんが、とにかく、「ああ、やられた」という感想です。 原作は一度映画館で観てから読みました。 ヴィヨンの詩が出てこないどころか、謎の怪物が登場してくるので、やっぱり原作と映画は別物です。ラストも然り。 わたしは園さんファンなので、映画のほうがすきです。 この作品をきっかけに主演のお二人がとってもすきになりました。わたしが映画の「ヒミズ」を好きなのは、この二人の主演だったからという理由もあるかもしれません。

古谷実の人気漫画『ヒミズ』の実写化作品を園子温監督が手掛け、染谷翔太と二階堂ふみの共演も話題となった本作。 父親を殺してしまった少年が、それからの自分の人生はオマケと称し、どうせなら世の中の役に立ちたいと、連日悪人を見つけ出しては殺すために、町中を徘徊するという衝撃的なストーリーです。 そんな少年を見守り更生させたいと願う少女の、献身的とも盲目的とも執着ともいえる特殊な愛情もドラマティックに描きます。 「ヒミズ」とは、モグラのような生物ですが、自分で地中を掘り進みトンネルを作ることはできません。夜になると外に出て生活しますが、日の当たる場所では行動しないという特徴があります。 まだ何物でもない少年・少女時代は、暗い地中で息をひそめて辺りを伺いながら生活している「ヒミズ」のようなものかもしれません。自分で自分の世界を切り開くことには臆病で、だからこそ分かったような顔をして、自分が外に出ることができる「その時」を待っている。 『ヒミズ』では青春時代や思春期に誰もが持つような、説明のつかないような葛藤を鮮やかに強烈に表現しています。

2位:『君の膵臓をたべたい』(2017年)

闘病日記が繋いだ不思議な友情

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優しいファンタジーが伝える命の輝きに泣いた。無邪気で明るい主人公の軽やかな動きに癒され、不器用ながらも光に導かれるように変わっていく男の子にほっとする。お互いを認め尊重し合っていることを、ふたりだけの言葉で共有できるなんてロマンチック。この距離感と関係が愛おしくてたまらない。

大ヒットを記録した映画『君の膵臓を食べたい』は、住野よる原作の同名漫画の実写化作品です。 高校で国語を教えている主人公の「僕」(小栗旬)には、高校時代にいちばん大切な人を失ったという哀しく残酷で、でもかけがえのない尊い思い出があったのです。 高校時代、盲腸を患った「僕」は、病院の待合室で奇妙なものを拾います。それはクラスメイトの桜良(浜辺美波)が密かにしたためていた壮絶な闘病日記でした。桜良の膵臓は、深刻な大病に冒されており、いつ大事が起きてもおかしくないような状況だったのです。 闘病日記をきっかけに、奇妙な「共犯」となる2人。その日から友情とも恋ともちがう、不思議な関係が始まりました。 小栗旬が演じた高校時代からは12年後のエピソードは、映画オリジナルのもの。大人になった現在の主人公や、かつての同級生たちの姿が描かれるからこそ、高校時代の哀しくも美しい思い出が鮮やかに蘇るのでしょう。

1位:「ちはやふる」シリーズ(2016年〜2018年)

競技かるたにかける青春!恋や友情にも注目

Ryosuke_Ohba
Ryosuke_Ohba 4.5

心が震えた。いや、魂が震えました。 小泉監督の映画にはこれまで3度泣かされています。1度目は『タイヨウのうた』、2度目は『ガチ☆ボーイ』、そして3度目は今回の『ちはやふる』です。 とりあえず、2016年邦画トップは確定。下の句の出来次第では洋画邦画総合トップもありえます。 大好きな『ちはやふる』を、大好きな小泉監督が、大好きな広瀬すずちゃん主演で実写化するとあっては観に行かないといけないと思い、試写会に行ってきましたが、ヤバかったです。すずちゃんは白眼でもかわいかったです。 小泉監督の映画は毎度毎度ラストが素晴らし過ぎます。改めて、小泉監督の強みを考えてみると、脚本と絵コンテ、ようするに構成力が凄いんですね。伏線も毎回しっかりと張って回収してくれます。そしてですね、小泉監督の最大の魅力というのは、そういった構成をコントロールできる力にくわえて、自分の中のコントロールできない青くさいままの部分が映画に滲み出てくる瞬間にあるわけです。そういったシーンが、構図が、心の琴線に直接触れてくるのです。 ちなみに、少しネタバレになりますが、私が最も泣いたシーンは、ラスト付近の試合終了時のスローモーションのシーン。なんでも、そのシーンですずちゃんは一発OKを出したんだとか。マジハンパないっす。 昔、カルタをかじっていたものとしては、試合中に大声出すな!とか、ツッコミどころがないわけではないですが、そんな細かいことはどうでもいいんです!ちはやふるなんです! ほとんど完璧な実写化でした。2016年邦画ベスト映画として、全力でオススメします!原作ファンもきっと満足できます! 最後に、小泉監督ありがとうございました!下の句も期待してます!

競技かるたに青春の全てを掛ける主人公の千早と、その仲間たちを描いた人気漫画『ちはやふる』。2016年に「上の句」「下の句」の2部構成で実写映画化され、2018年には完結編となる「結び」が公開されました。 主人公の綾瀬千早は、小学6年生の時に転校生の綿谷新と出会い、競技かるたの存在を知ります。そこから幼馴染の真島太一とともにかるたに打ち込むように。 高校生になって、太一と再会した千早はかるた部を設立。全国大会での優勝を目指し、自身は競技かるたのクイーンになることを夢見て、日々練習に励むのです。 競技かるたというマイナーな世界を一躍世に知らしめた『ちはやふる』では、何かに打ち込めること、そしてそれを一緒にがんばれる仲間がいるということが青春なんだと気付かされます。 青春って素敵だなと思えるような、泥臭くもキラキラした時間を描いた本作。勝負の行方だけでなく、千早たちの恋や友情からも目が離せません。

部活に恋愛、友情……青春映画を観てもう1度あの頃にもどろう!

あなたのお気に入りの作品や気になる青春映画はランキングに入っていましたか? 何年経っていたとしても素敵な青春映画があれば、いつだってあの頃にもどれそうですね。青春時代の思い出を思い返しながら、作品の世界に浸ってみてください。