2020年4月19日更新

おすすめバンド映画20選 ロック好きにはたまらない名作を厳選【洋画・邦画あわせて紹介】

ボヘミアンラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

バンドを組んだ若者がひたすらに駆け抜ける青春映画から、伝説のミュージシャンの伝記映画など、音楽、特にロックを題材とした映画は名作ぞろい。これを観たらみんなバンドを組みたくなること間違いなしの、音楽映画を洋画・邦画あわせて紹介します。

目次

これぞ青春!おすすめのロック、バンド映画を紹介

『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットで今また伝記的な音楽映画が再注目されていますが、これまでにも多くの良質な音楽映画が製作されてきました。もちろん、音楽映画には物語を彩る最高な音楽も欠かせません。 ここでは特に、これぞ青春!といったロック・バンド映画をピックアップ!洋画編と邦画編に分けて、それぞれ11本と9本のおすすめ作品を紹介したいと思います。各作品の中で歌われた話題の曲も取り上げ、そのバンドの魅力にも迫っていきます。

おすすめバンド映画【洋画編】

洋画編では、伝説のブルース兄弟バンド『ブルース・ブラザーズ』から、ビートルズがこの世界に存在しなかったらという「if」を描く異色バンド映画『イエスタデイ』まで、まるでロック音楽史をなぞるような新旧含めた11作品を紹介していきます。どの作品にも珠玉の名曲が盛りだくさんです!

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)

世界に響いたフレディの歌声!名曲「ボヘミアン・ラプソディ」誕生秘話

イギリスのロックバンド「クイーン」の成長物語を、ボーカルのフレディ・マーキュリーの半生を中心に描いた音楽伝記映画。フレディを演じたラミ・マレックの熱演が高評価を得て、世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞では主演男優賞を受賞しました。 移民の子としてロンドンで育ったフレディは、差別を受けながら孤独感を抱いていました。そんな中でも音楽に興味を抱き、ボーカルが辞めたバンド「スマイル」に自らを売り込みます。そして、ギターのブライアン・メイ、ドラムのロジャー・テイラー、ベースのジョン・ディーコンと新たなバンド「クイーン」を組み、成功を手にしていきます。 ロック界に革新をもたらした「ボヘミアン・ラプソディ」など数々の名曲誕生秘話や、クイーン復活を見せつけた「ライブ・エイド」でのパフォーマンスなど、クイーンファンでなくてもバンド成長の醍醐味を味わうことができます。惜しくもフレディは1991年にAIDSによる合併症でこの世を去りましたが、彼らが創り出した名曲たちは今も世界を魅了し続けています。

『イエスタデイ』(2019年)

もしもビートルズが存在しない世界だったら?「ザ・ビートルズ」の名曲を歌い継ぐファンタジー・コメディ

ダニー・ボイル監督によるビートルズを主題にした音楽コメディ映画。ビートルズがこの世から消えたら?という「もしも」の世界を描いたファンタジー・ドラマで、「ザ・ビートルズ」の名曲の数々が劇中に登場します。エド・シーランが本人役でゲスト出演したことも話題に。 シンガーソングライターのジャックは親友エリーとともに、音楽で成功する夢を追いかけていましたが、まったくの鳴かず飛ばず。そんな時、世界規模の停電によって交通事故に遭ったジャックは、目覚めた後「ザ・ビートルズ」をはじめこの世界から消えてしまった音楽があることに気づきます。 ビートルズを知る唯一の人間はジャックだけという状況で、一人地道に少しずつ曲を思い出して書き留めていく作業を始める辺りが実に面白い展開。ジャックを演じたヒメーシュ・パテルが劇中の曲をすべて歌い、友人たちに初めてビートルズを歌う「イエスタデイ」、両親の前で初披露する「レット・イット・ビー」、大観衆を前に後に引けない心境がシンクロする「ヘルプ!」など楽曲の使い方も秀逸です。

『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)

1980年代のブリティッシュ・ロックに乗せて青春を描く音楽映画

『ONCE ダブリンの街角で』で知られるジョン・カーニー監督の自伝的な青春音楽映画。1985年のダブリンを舞台に、80年代のブリティッシュ・ロックに乗せて少年コナーの恋の行方を描いています。 大不況によって父親が失業し、荒れた公立のシング・ストリート高校へ転校するはめになったコナーは、音楽好きの兄ブレンダンとロック音楽にのめり込んでいきます。下校時に一目惚れしたラフィーナの気を引くため、自分のバンドのMVに出ないかと誘ったコナーは、バンドを組むため慌ててメンバー探しを始めるのでした。 コナーがバンド仲間と一緒に曲作りをするシーンは、生まれたてのバンド特有の初々しさがあふれていて、微笑ましくもワクワクします。ラフィーナを想う気持ちが生んだ名曲「リドル・オブ・ザ・モデル」や「アップ」などを、コナーを演じたフェルディア・ウォルシュ=ピーロが劇中でも歌い、彼らのバンド「シング・ストリート」名義でサウンドトラックにも収録されています。

『スクール・オブ・ロック』(2004年)

ロックの名曲の数々が登場!生徒とバンド・バトルを目指すロックな先生をジャック・ブラックが好演

ロックとバンド、ギターに全てをかける熱い男デューイ(ジャック・ブラック)は、情熱のあまり空回りしてしまい、バンドを突然クビにされてしまいます。困り果てたデューイでしたが、同居している友人への臨時教師の依頼を、自分がなりすまして受けてしまうという強行手段に出ました。 名門高校に教師として入り込んだデューイでしたが、厳しい学校の規律に縛られ生徒たちは元気がありません。しかし、デューイの担当する生徒たちには、音楽に興味や才能を持っている子達がいました。最初はまったく教師としての仕事に気乗りがしなかったデューイですが、子供たちにロックのかっこよさを熱心に教え始めます。 ジャック・ブラックが渾身のパフォーマンスを見せる本作には、レッド・ツェッペリン、クリーム、ザ・フーなどロック史を彩る名曲が山盛り登場!生徒たちに「宿題」として、ブロンディやイエス、ピンク・フロイドなど様々なCDも聴かせます。デューイと生徒たちのバンド「SCHOOL OF ROCK」がバンド・バトルで演奏するタイトル曲も最高の出来栄えです。

『あの頃ペニー・レインと』(2001年)

バンドのグルーピー少女に一目惚れ!キャメロン・クロウ監督の自伝的な青春音楽映画

『あの頃ペニー・レインと』
©COLUMBIA PICTURES/zetaimage

伝説の音楽誌「ローリングストーン」の記者を勤める少年ウイリアムの音楽にかける情熱と、取材対象となったバンドのグルーピーの少女ペニー・レインへの淡い恋心を描く映画『あの頃ペニーレインと』。今作でメガホンを取ったキャメロン・クロウ監督の自伝的作品です。 音楽雑誌「ローリング・ストーン」への投稿がきっかけで、ジャーナリストの夢を掴んだ15歳の少年ウイリアムは、人気急上昇中のバンド「スティール・ウォーター」の取材を依頼されます。 ツアーにも同行し、熱心に取材を重ねるウイリアムでしたが、いつも彼らの周りにいる少女の存在が気になり始めます。彼女はバンドのグルーピーでペニー・レインと名乗り、メンバーのラッセルと関係を持っていました。 ペニー・レインに淡い恋心を抱くウイリアムは、彼女のことが心配で仕方ありません。その不安は的中し、つれない態度のラッセルに失望したペニー・レインは……。 70年代のロック黄金期をノスタルジックに描いた本作。キャメロン・クロウ監督は実際に15歳で「ローリング・ストーン」誌の記者になり、レッド・ツェッペリンやニール・ヤングなど伝説のミュージシャンにインタビューした経験の持ち主です。ツアーバスの中でみんなで歌うエルトン・ジョンの「Tiny Dancer」が、バンドの青春時代をギュッと凝縮して表しています。

『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(2010年)

ビートルズ結成前の若きジョン・レノンを描いた伝記映画

歴史的バンド「ザ・ビートルズ」のジョン・レノンの若かりし日を描いた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』。事情があり伯母に預けられたジョンは、実の母と、伯母との間で悩み苦しむ日々を送っていました。一人の孤独な少年は、やがて音楽と出会い魅せられ、自分の才能と可能性を見出していきます。 本作は、日本では2010年に公開されました。それまであまり語られることのなかった、「ザ・ビートルズ」結成前、ジョン・レノンになる前の少年ジョンの姿に出会える、貴重な作品です。 ジョンがビートルズ結成前に率いていたバンド「クオリーメン」の初レコーディング曲「That'll Be The Day」と「In Spite Of All The Danger」のほか、ジョンがポールと初めて会った時に披露した曲や、母を失ったジョンの心の叫びともいえるソロ時代の曲「マザー」もサントラに収録。ジョンが初めて作曲した「Hello Little Girl」を、ジョンを演じたアーロン・ジョンソンが歌っています。

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2002年)

オフ・ブロードウェイのロック・ミュージカルを映画化!ロック・シンガー、ヘドウィグ魂の歌声

オフ・ブロードウェイで上演された同名ロック・ミュージカルの映画化作品。旧東ドイツ出身の性転換したロック歌手ヘドウィグが愛を探し求める姿を描いたドラマです。 旧東ドイツ生まれのヘドウィグは、全米各地を旅する売れないロック歌手。幼い頃から母親に「愛の起源」の話を聞かされて育ち、アメリカ軍人との恋に破れた今も愛を求めてさまよっています。彼と結婚するつもりで受けた性転換手術は失敗し、ヘドウィグは「怒りの1インチ」を股間に残したまま魂の歌声を響かせ続けるのでした。 ミュージカル舞台を創り上げ、ヘドウィグを演じたジョン・キャメロン・ミッチェルが映画版でも監督・脚本・主演を務めています。サンダンス映画祭では最優秀監督賞と最優秀観客賞を受賞。メインの楽曲「The Origin Of Love」は、ヘドウィグが信じ続けた「愛の起源」をテーマにしています。

『ブルース・ブラザーズ』(1981年)

コメディ番組から生まれたブルース兄弟バンド!ジェイクとエルウッドが大騒動を繰り広げるミュージカル・コメディ

人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から生まれたジョン・べルーシとダン・エイクロイドのR&Bバンド「ブルース・ブラザーズ」。黒い帽子と黒いスーツの出で立ちで、コメディアンながらプロ級の歌を披露して人気を博し、アルバムデビューを果たした後、映画も製作されました。 仮出所した兄のジェイク(ジョン・べルーシ)を迎えに来た弟のエルウッド(ダン・エイクロイド)は、二人が育った孤児院に向かいます。そこで高額の税金未払いに悩む現状を知った二人は、孤児院を救うために音楽で稼いで寄付することを思いつきます。 ディスコ全盛期の70年代に、ブルースやR&B、ソウルなどの黒人音楽の魅力を伝え続けたブルース・ブラザーズ。映画にはジェームス・ブラウンやアレサ・フランクリン、レイ・チャールズなどR&B界を代表する大物ミュージシャンも参加し、劇中でも名曲を披露しています。

『プリンス/パープル・レイン』(1985年)

伝説のロック・スター、プリンスの半生を描く自伝的ロック映画

80年代アメリカの音楽シーンを席巻した伝説のロック・スター、プリンスの自伝的なサクセスストーリーを描いた音楽映画。1979年にプリンスが結成したロックバンド「ザ・レヴォリューション」、プリンスが手がけたファンク・バンド「ザ・タイム」が登場しています。 青年キッドはミネアポリスで人気のバンド「ザ・レヴォリューション」を率いるリーダー。しかし両親の不和に思い悩み、バンドの人気が落ちてきたこともあって、バンドには不協和音が。代わって台頭してきたバンド「ザ・タイム」の存在も気になっていました。そんな時、ミュージシャン志望のアポロニアに出会います。 プリンス・アンド・ザ・レヴォリューションとして発表した本作のサウンドトラック『パープル・レイン』は全米チャートで1位を獲得。劇中ラストでキッドが父に捧げて歌う主題歌「パープル・レイン」や年間シングルチャート1位の「ビートに抱かれて」などの名曲を生み出しました。

『スパイナル・タップ』(2018年)

架空のメタルバンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーをパロディ満載で追ったカルト的ロック・コメディ

1984年に製作された伝説のカルト作が、なんと2018年に奇跡の日本劇場初公開!イギリスの架空メタルバンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーを追ったロック・コメディで、ロブ・ライナー監督のデビュー作でもあります。 1960年代にビートルズ寄りのポップロック路線でデビューしたスパイナル・タップ。しかしメンバー交代や音楽の方向性など時代の変化に翻弄され、80年代にはメタルバンドとして活動していました。そんな彼らの全米ツアーを追ったロック・モキュメンタリーです。 モキュメンタリーとは、架空の人物や出来事などをドキュメンタリータッチで描いた手法。実在のミュージシャンのパロディやバンドあるあるネタがシニカルに展開します。「スパイナル・タップ」名義でサウンドトラック「This is Spinal Tap」をリリースした後も、実は2枚のアルバムを出している半架空のバンドとしていまだカルト的人気を誇っています。

『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(2009年)

カナダ出身の不遇のメタルバンド「アンヴィル」が夢を追う姿を記録した音楽ドキュメンタリー

後のヘヴィメタル界に大きな影響を与えたカナダのメタルバンド「アンヴィル」の不屈の音楽ドキュメンタリー。一度は手にしたスターダムに返り咲く夢を信じて、地元で地道に活動を続けるバンドの2年間を追ってます。 1984年に日本で開かれた「スーパー・ロック・フェスティバル」に、ボン・ジョヴィやホワイトスネイクなどと肩を並べて大観衆の前で演奏したカナダのメタルバンド・アンヴィル。しかしその後は鳴かず飛ばずの日々が続き、50代になった現在はバンド以外の仕事で生計を立てていました。それでも地元のライブハウスで地道にバンド活動を続けていた彼らに、ヨーロッパツアーの話が舞い込みます。 10代の頃アンヴィルの付き人をしていた脚本家のサーシャ・ガヴァシが、再会した彼らの服装も情熱も何一つ変わっていなかったのを見て作品と撮ろうと決めたそう。バンド活動を続ける困難さが描かれ、厳しい現実を見せつけられますが、夢を持ち続ける大切さも教えてくれる作品です。

おすすめバンド映画【邦画編】

ここからは邦画編9本をお届けします。ほとんどが男女問わずのロック・バンド映画!ガールズ・バンドから伝説のパンク・バンドまで、ジャンルも問わずの青春ロック映画をおすすめしていきます。もちろん、劇中で歌われる名曲の数々も紹介。ロックを愛する人気脚本家・宮藤官九郎の脚本・監督作にも注目です。

『ソラニン』(2010年)

ASIAN KUNG-FU GENERATION提供の主題歌「ソラニン」を宮崎あおいが熱唱

主人公の井上芽衣子(宮崎あおい)は、バンドマンの種田成男(高良健吾)と同棲しています。アルバイトで生計を立てながら、細々と活動している売れないバンドマンの成男との生活に不安を抱えながらも、勢いで仕事を辞めてしまった芽衣子。 煮え切らない態度の成男に対し、芽衣子は真剣にバンドをやってほしい、という想いをぶつけ、それに答えようと、成男は渾身の1曲「ソラニン」を書き上げます。この曲はあるレコード会社の目にとまりますが、理不尽な依頼であったため、芽衣子はデビュー話を断ってしまいました。 「ソラニン」に対する反応はその後まったくなく、成男は音楽を諦め、芽衣子と生きていこうとしますが、突然の事故が彼の命を奪います。悲しみに暮れる芽衣子でしたが、成男の音楽を世に出すため、自身が「ソラニン」を歌うことを心に決めるのでした。 J-ROCK界を牽引し続けるASIAN KUNG-FU GENERATIONが主題歌「ソラニン」を提供。ラストで宮崎あおいが芽衣子として歌い上げるシーンは必見です。カップリング曲「ムスタング(mix for 芽衣子)」はエンディングに使用され、感動の余韻に浸らせてくれます。「ムスタング」はボーカルの後藤正文が浅野にいおの原作漫画「ソラニン」にインスパイアされて書いた曲だそうです。

『アイデン&ティティ』(2003年)

「ロックの神様」ボブ・ディラン登場!銀杏BOYZの峯田和伸の映画初主演作

「銀杏BOYS」の峯田和伸が主演を務め、田口トモロヲが監督、宮藤官九郎が脚本を手がけたことでも話題となった映画『アイデン&ティティ』。バンドブームに上手く乗ってメジャーデビューしたものの、自身の目指す音楽と求められるものの違いに葛藤する青年の姿を描くロック・ムービーです。 バンド「スピードウェイ」のギタリスト中島(峯田和伸)は、バンドの音楽と自身の目指す音楽とに隔たりを感じ、日々葛藤にさいなまされていました。ある日、中島には、ボブ・ディランのような見た目をした奇妙な男が見えるようになり、その男がいろいろと語りかけてくるのです。中島は自分のこれからの道と音楽に疑問を持ち始めます。 アルバムの発売さえも未定の中、バンドの再起をかけた渾身の1曲「アイデン&ティティ」を完成させた中島でしたが、そんな時に、ボーカルのジョニー(中村獅童)が昔の女性に刺され、曲の発表が危うくなります。ジョニーの代わりに、中島は自分で「アイデン&ティティ」を歌うことを決めるのでした。 峯田和伸が歌う「アイデン&ティティ」はもちろん、中村獅童がボーカルを務める「悪魔とドライブ」も必聴!中島が見るのは妄想のボブ・ディランですが、彼の代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」が映画主題歌となっています。原作者のみうらじゅんはボブ・ディランを敬愛しており、劇中にもボブ・ディランの曲やレコード・ジャケットが使われ、オマージュが随所に見られます。

『リンダ リンダ リンダ』(2005年)

高校生ガールズ・バンドが歌う「リンダ リンダ」が新鮮!

文化祭を数日後に控えたある日に、軽音楽部のバンドが解散の危機に陥ってしまいます。メンバーの骨折が原因でボーカルが文化祭の出場を辞退してしまうという結果に。残りのメンバーは諦めきれず、なんとか良い方法はないかと焦ります。残ったメンバーは、ドラム担当の山田響子(前田亜季)、ベースの白河望(関根史織)キーボードの立花恵(香椎由宇)の3人でした。 そんな3人が見つけた解決策は、ロックバンド「THE BLUE HEARTS」のカバー。シンプルな演奏の「リンダリンダ」なら3人でも、ボーカルさえ見つかればできそうだと思い直します。しかし、3人が見つけたのは、偶然通りかかっただけの韓国人留学生・ソン(ペ・ドゥナ)でした。果たして、彼女たちは、無事に文化祭での演奏を成功させることができるのでしょうか。 THE BLUE HEARTSで青春時代を思い出す人には必見の作品!主題歌に「終わらない歌」、挿入歌に「リンダ リンダ」と「僕の右手」が使われ、彼女たちのバンド「パーランマウム」の演奏も味があって最高です。バンド名は韓国語で「青い心」で、パーランマウム名義でCDデビューも果たしています。ベース担当の白河望をBase Ball Bearの関根史織が演じ、挿入歌に同バンドの「April Mirage」なども使用されました。

『音楽』(2020年)

4万枚の手書き作画で7年をかけた大作アニメ!不良3人組が思いつきでバンドを組んで野外フェスに?

俳優で漫画家の大橋裕之のロック漫画「音楽と漫画」を原作に、監督・脚本を務めた岩井澤健治が7年をかけて映像化したアニメ映画。実写の動きをトレースする手法「ロトスコープ」を用い、4万枚以上もの作画を手書きでおこした大作です。 楽器すら触ったことのない不良たちが、思いつきでバンド「古武術」を結成し、野外フェスに参加するまでになる様子を描いています。「古武術」を組む不良高校生・研二の声を元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎、「古武術」を野外フェスに誘う森田を平岩紙、研二を敵視する不良の大場を竹中直人が担当しました。 主題歌「ピーター・アイヴァース」を手がけたのは、元「毛皮のマリーズ」のボーカル・志摩遼平のソロプロジェクト「ドレスコーズ」。クライマックスの野外フェスのシーンは、ステージを設営して観客を動員したライブ撮影を実施して制作されたそうで、そのこだわりには制作者魂を感じます。

『少年メリケンサック』(2009年)

宮藤官九郎監督2作目!クドカン作詞×向井秀徳作曲でパンクバンド「少年メリケンサック」始動

主人公の栗田かんな(宮崎あおい)は、レコード会社に勤め、プライベートではシンガーソングライターのスガマサル(勝地涼)と同棲しています。新人発掘を担当しているかんなは、ある日ネットでバンド「少年メリケンサック」のライブ動画を見つけました。彼らに可能性を感じたかんなは、スカウトしようとしますが、何とそれは25年前の映像だったのです。 現在の「少年メリケンサック」のメンバーは全員アラフィフのおやじで、25年前のかっこよさは見る影もありません。リーダーでベーシストの作並秋夫(佐藤浩市)は、昼間から酒浸りの生活を続けているありさまです。しかし、ライブ動画の人気はとどまる事を知らず、話題だけが一人歩き。かんなは、何とかして「少年メリケンサック」をもう一度輝かせようと奮闘します。 佐藤浩市のパンクな姿にも驚きますが、本作には隠れキャラたちが多数登場!田口トモロヲが演じたジミーの青年時代を峯田和伸が演じ、アイドルグループ「少年アラモード」のメンバーとして銀杏BOYZも出演。ほかにも遠藤ミチロウやギターウルフなど伝説のロッカーや、SAKEROCKや星野源が対バンで登場するなど、ロックファンが思わずニヤリとするような配役が絶妙です。

『フィッシュストーリー』(2009年)

早すぎたパンクバンド「逆鱗」のラストソング「FISH STORY」とは?一曲を巡る謎めくバンド・ストーリー

映画『フィッシュストーリー』は、1975年にデビューしたパンクバンド、「逆鱗」の最後のアルバムの無音部分の謎が、5つの時代を超えてつながっていく不思議な物語です。 日本ではまだパンクが受け入れられていなかった時代にバンド「逆鱗」はデビューしました。彼らの音楽は受け入れられず、ボーカルの五郎(高良健吾)だけを残してメンバーをクビにする話まで持ち上がる始末でした。「逆鱗」をスカウトした岡崎(大森南朋)から渡された本に影響され、リーダーの繁樹(伊藤淳史)は渾身の曲「フィッシュストーリー」を書きあげます。 「逆鱗」の最後のアルバムに収められることとなったこの「フィッシュストーリー」には、なぜか無音部分があり、その謎は1982年、1999年、2009年、2012年のそれぞれの時代を生きる若者たちの物語とリンクしていきます。 高良健吾の眉なしスキンヘッドのパンキッシュな姿と絶叫ボーカルが拝める貴重な作品。音楽プロデュースを斉藤和義が務め、エンディングテーマ「Summer Days」を提供しています。高良健吾や伊藤淳史たちが演じたバンド「逆鱗」によるテーマソング「FISH STORY」はCD化され、ミュージック・ビデオも制作されました。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016年)

地獄のロックバンド「地獄図 (ヘルズ)」見参!長瀬智也が特殊メイクで地獄の赤鬼に

脚本家・宮藤官九郎の監督4作目で、長瀬智也と神木隆之介がW主演を務めた地獄のロック・エンターテイメント。長瀬智也が地獄のロックバンド「地獄図」のボーカル&ギターを務める赤鬼「キラーK」を、派手な特殊メイクでテンション高めに演じています。 修学旅行のバスが事故で崖から墜落し、17歳でこの世を去った高校生の大助。目覚めるとそこは天国ではなく地獄!途方にくれる大助でしたが、地獄農業高校の軽音楽部顧問の赤鬼キラーKから現世に転生できるチャンスがあると知らされ、想いを寄せるひろ美とまだキスもしたことがない!と俄然奮闘し始めます。 CharやROLLY、野村義男やマーティ・フリードマンなど名ギタリストの出演も注目の本作。神木隆之介演じる大助がキラーKと組むロックバンド「地獄図」には、ドラムのCOZY役で桐谷健太、ベースの邪子役で清野菜名も参加。サウンドトラック『TOO YOUNG TO DIE!地獄の歌地獄』もリリースされ、ミュージックステーションに地獄図としてメイクそのままで出演も果たしています。

『BECK』(2010年)

奇跡のバンド「BECK」誕生!天性の歌声を持つ少年コユキとバンドの成長物語

平凡で内気な少年・田中幸雄(佐藤健)には、類まれなるボーカリストとしての才能がありました。しかし、自分ではその才能に気づいてもいません。偶然出会った帰国子女のギタリスト・南竜介(水嶋ヒロ)の影響で、音楽にどんどんのめりこんでいく幸雄は、やがて、彼と一緒にバンド活動を始めることになります。バンド名は「BECK」。竜介の飼い犬の名前から付けられました。 竜介のかねてからの夢であったロックフェス「グレイトフルサウンド」への出場が決定し、意気込むBECKのメンバーでしたが、出番の前に、トラブルが起きます。バンドの将来について勝手にプロデューサーに話を通していた竜介に対し、ラップ担当の千葉(桐谷健太)が怒り、口論となります。 二人はBECKがステージに上がる時間となっても姿を見せず、焦る残されたメンバーたち。果たしてBECKは無事「グレイトフルサウンド」でのステージを成功させることができるのでしょうか。 最大の見どころはグレイトフル・サウンドの舞台。千葉が飛び入り参加する「EVOLUTION」での盛り上がり、千葉役の桐谷健太のラップともに最高です。コユキが歌う「MOON BEAMS」ではボーカルがあえて無音であることに賛否が分かれましたが、水嶋ヒロや向井理などバンドメンバーのキャスティングは間違いなし!野外ライブシーンは、フジロック終了翌日に苗場スキー場で撮影されました。

『日々ロック』(2014年)

興奮したら脱いじゃうヘタレ男子がバンド結成!爆弾ジョニー、黒猫チェルシーが楽曲を提供

いじめられっ子の日々沼拓郎(野村周平)には、たった一つだけ何もかも忘れて夢中ニなれることがありました。それは、友人の草壁(前野朋哉)と依田(岡本啓祐)と結成しているバンド「ザ・ロックンロールブラザーズ」でした。高校生活をバンド活動ニ明け暮れて過ごした彼らは、その後上京し、ライブハウス「モンスターGOGO」のレギュラーバンドとなります。 ある日のライブ中、アイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)が突然泥酔状態で乱入してきました。メンバーを殴り楽器を奪うなど、奇行に出る彼女でしたが、ギター演奏も歌唱もなかなかの迫力。拓郎たちと意気投合した咲は、自身の曲を作って欲しいと頼むのでした。 トップアイドルを演じる二階堂ふみのロックな歌声とテクノ系アイドルの両面が、両極端すぎてすごい!ザ・ロックンロールブラザーズの壮絶な豪雨の中でのライブシーンもかなりの迫力です。爆弾ジョニーが主題歌「終わりなき午後の冒険者」を提供し、黒猫チェルシーが音楽を担当。ほかにもボーカルの古舘佑太郎が出演もしているThe SALOVERS、忘れらんねえよなども楽曲を提供しています。

観たらバンドを始めたくなる!受け継がれるロック魂

ここで紹介してきたロック・バンド映画は、どれも観たらバンドを始めたくなるような胸アツな作品ばかり。バンドを始めたばかりの少年少女たちが、拙いながらもものすごい熱量で書き上げた曲は、どんなに歳月が流れても心に深く染み込んでいます。 『音楽』のように、たとえ楽器を触ったことがない人でも大丈夫!バンドを組むのに年齢も性別も関係ない!音楽という万人にフリーな世界を今からでもぜひ体験してみてください。