2017年7月6日更新

映画『藁の楯』でも藤原竜也のクズっぷりは健在!【あらすじ・ネタバレ解説】

連続殺人犯を護衛しながら移送するSPを描いた『藁の楯』。日本の法律や正義について考えさせられる作品ですが、藤原竜也の新たなクズ役がハマリ役だと話題になった作品でもあります。キャストやストーリーをネタバレありでご紹介していますのでご覧下さい!

『藁の楯』は木内一裕原作のサスペンス作品【映画ネタバレは後半に!】

2013年に公開された映画『藁の楯』は、『ビー・バップ・ハイスクール』で知られる漫画家・木内一裕の小説家デビュー作を映画化した作品です。 三池崇史が監督を務め、大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、山崎努という豪華キャストが集結。第66回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門に正式出品もされ、国内外でも注目を集めました。 本作は「この男を殺してください。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」という衝撃的なキャッチコピーから始まる、緊迫したサスペンスアクションムービー。藤原竜也演じる清丸のクズっぷりは過去最高で、観覧した94%の人が「イラっとした」と答えたほどでした。2017年にはハリウッドでリメイクもされる予定の今作の見どころを紹介していきます! 本記事の後半では重大なネタバレを含んだあらすじもご紹介しておりますので、ご覧になってない方はくれぐれもご注意ください。

『藁の楯』のあらすじを紹介!清丸の命を守る価値はあるのか。

ある日、新聞によって「清丸を殺した者に懸賞金10億円出す」という広告が全国に拡散されました。それを指示したのは、清丸によって暴行された末に殺害された少女を孫に持つ経済界の大物・蜷川隆興。 懸賞金をかけられた清丸は身の危険を感じ、潜伏していた最寄りの福岡県警に自ら出頭。警察は裁判の為東京に送られる事となった清丸にSPを付け護送するという、異例の事態に迫られることとなります。 犯罪者の護衛に任命されたSPの銘苅と白岩。さらに3人の警官が集められ、5人で東京まで移送をすることに。しかし清丸は最低の人間で、SP達は命をはってまで清丸を守る価値が果たしてあるのか、と疑問に感じていきます。そして5人の前には様々な難敵が待ち構えており……?

藤原竜也のクズ演技がすごい!【クズのプロフェッショナル】

罪のない少女を殺したクズ・清丸国秀を熱演『藁の盾』

かつて少女を暴行し殺害した罪で服役し、仮出所中にもかかわらずまた犯行に及び逃走していた「人間のクズ」、清丸国秀。今回の事件について全く反省もしておらず、裁判後の判決時には常軌を逸した発言をしたことで、観客中を驚かせました。 そんなクズを演じたのが藤原竜也です。2000年の映画『バトル・ロワイアル』の主演に抜擢されたことから一躍有名となり、その後は大河ドラマ『新選組!』や舞台『ハムレット』に出演。 主演を務めた『デスノート』や『カイジ』など、次々とヒット作を連発し、現在では映画界にはかかせない存在となっています。

クズ役が増えていった転機の作品『カイジ 人生逆転ゲーム』

自堕落な生活を送っていた青年・伊藤開司が、友人の借金の保証人になってしまった事から多額の負債を抱えてしまい、その返済の為にさまざまなゲームに挑んでいくというギャンブル映画。 藤原は主演でカイジ役を演じ、このクズっぷりが大反響を呼びました。今作がとてもハマリ役だった事から、それ以降そのような役を演じる事が多くなったといいます。

思い通りにならない他人を排除しようとするクズを演じた『MONSTERZ モンスターズ』

視界に入った他人を眼差しで意のままに操れる男と、その力が唯一効かず驚異的な回復力も持ち合わせている男。どちらが生き残るのか、両者のバトルが勃発する物語です。 今作で藤原は、自身の能力が効かず思い通りにならない男を殺害しようとする自己中心的な超能力者を熱演。この作品でも藤原は、怪物的存在のクズっぷりを見事発揮しています。

新たなクズ役に挑戦するも見事にハマリ役となった『22年目の告白 -私が殺人犯です-』

22年前の連続殺人事件の犯人・曾根崎雅人が時効を迎え、告白本を発表したりサイン会を開くなどして世間の注目を集めていく物語。藤原は信じられない行動を次々と行い日本中を狂わせていく殺人犯・曾根崎を演じ、これまでのクズとは一風変わったクズ役に挑戦しています。 最低な役柄を演じてきているにも関わらず、2017年のドラマ『リバース』での純粋で気弱な主人公や、2013年の『ST 警視庁科学特捜班』の優秀な警察官役など王道な役柄もこなしている藤原。これまで培った演技力があるからこそ出来る見事な演じ分けです。

『藁の楯』のキャストが豪華すぎる!主役級の俳優陣が集結

銘苅一基/大沢たかお

銘苅一基は本作の主人公で警視庁警備部警護課警護第4係所属の優秀なSPです。白岩を殺されたことでついに押えていた感情が爆発し、この殺人犯は本当に守るべきなのかと自問自答しますが……。 そんな銘苅役は大沢たかおが演じました。代表作には『世界の中心で、愛をさけぶ』や『JIN-仁-』などがあり、日本アカデミー賞や橋田賞など数々の賞も受賞している演技派です。清丸という人間のクズを護衛する事は果たして正義なのか、自問自答し葛藤する心情を見事に表現しています。

白岩篤子/松嶋菜々子

警視庁警備部警護課警護第3係に所属しているシングルマザーのSP。警察官内ではトップレベルの逮捕術・射撃術を持つ唯一の女性警官で、清丸の移送に疑念を抱きつつも強い正義感から職務を全うします。 原作では白岩篤史という男性警官ですが、映画化にあたり女性に変更され、松嶋菜々子が演じました。 『やまとなでしこ』や『家政婦のミタ』などこれまで数々の高視聴率ドラマで主演を演じ、2児の母親になった現在も女優業を続けています。今作では中盤、裏切り者なのではと思わせる怪しげな行動をする場面もあり観客を惑わせました。

脇を固めるキャスト陣にも注目!

奥村武/岸谷五朗

奥村武は警視庁刑事部捜査第一課の刑事です。彼は銘苅たちと共に清丸の護衛を任されますが、本編の中では彼のある衝撃的な行動が発覚します。 岸谷五朗(きしたにごろう)は、1983年より三宅裕司の劇団に入ったことから演劇デビュー。映画『月はどっちに出ている』で主役に抜擢されたことから一躍有名となりました。ドラマでは『テミスの求刑』や『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』などで近年も活躍中の名脇役です。

関谷賢示/伊武雅刀

福岡県警察刑事部捜査第一課の刑事。移送メンバーの中では唯一、警視庁以外から派遣された人員です。 関谷役を演じた伊武雅刀(いぶまさとう)はドラマ『高校生時代』でデビューした俳優です。劇団に入団後、声の良さを買われてラジオ番組のパーソナリティを務め始めたことから声優やCMの仕事が多くなり名が知られていきました。

神箸正樹/永山絢斗

警視庁刑事部捜査第一課の刑事。清丸の犯行を一番憎んでいた移送メンバーで、新幹線での移送中に清丸を狙う乗客の襲撃を受けてしまいます。 永山絢斗(ながやまけんと)は、2007年にドラマ『おじいさん先生』でデビュー。俳優の瑛太は実兄で同じパパドゥという芸能事務所に所属しています。代表作には映画『ソフトボーイ』や『ふがいない僕は空を見た』などがあります。

蜷川隆興/山崎努

元経団連会長で資産家で経済界のドン・蜷川隆興。孫娘の知香を清丸に殺されたことで怒り奮闘し、10億円もの懸賞金をかけた張本人です。しかし優秀なSPに守られた清丸を誰も殺す事が出来ず、仕方なく自身で手を下そうともしますが……。 山崎努(やまざきつとむ)は劇団出身の俳優です。黒澤明監督の『天国と地獄』で誘拐犯を演じた事で一躍有名となり、『必殺仕置人』では藤田まことや沖雅也と並び人気キャラクターを演じた事で注目を集めました。

【ネタバレ注意】『藁の楯』の衝撃のラストとは

藤原竜也扮する清丸の最後の一言に劇場中が凍りついた!

清丸は警察関係者や医療関係者までにも命を狙われ、それをかばうべくメンバーから外れていった神箸や関谷。残った銘苅と白岩、そして奥村の3人は清丸の護送を続けていましたが、警視庁の刑事である奥村が清丸の位置情報を漏らしていた事が発覚します。 とうとうSPは銘苅と白岩だけに。そして蜷川から電話が入った銘苅が目を離した瞬間、清丸は白岩の拳銃を奪い発砲。これまで任務を全うしてきた白岩が命を落とすこととなりました。そんな清丸についに我慢しきれなくなった銘苅でしたが、自分の怒りを抑え生きたまま警視庁へと移送し終えます。 無事警視庁への移送が完了され、裁判の末清丸に下された判決はもちろん死刑。たった一人のクズで日本中が振り回された物語は、そんなクズの最低の一言で幕を閉じます。是非その言葉は映画本編で確かめてください!

『藁の楯』がついにハリウッドでリメイクが決定!

映画化に続いて、『藁の楯』がハリウッドでリメイクされる事が発表されました! 制作は『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』や『エンド・オブ・ホワイトハウス』の脚本家や、『アバウト・ア・ボーイ』や『アメリカン・パイ』で監督を務めたクリス・ワイツら。監督は「自分だったらどうするか?」と議論しながら劇場を後にしてもらいたい、と意気込みを語っています。 「本作のスケール感とテーマ性は世界でも通用する可能性を確信していた」と自信を露わにした、プロデュースの北島直明も日本オリジナル版に引き続き参加予定。オリジナル版の良さも所々反映されるだろうと期待が高まっています。注目のハリウッドリメイク版は、2017年秋頃の公開予定です!