映画『るろうに剣心 伝説の最期編』今夜放送!実写キャストの役作りがすごすぎた件

2018年4月6日更新

佐藤健を主演に迎え、原作ファンからも高評価を得た実写映画「るろうに剣心」シリーズ。「ハマリ役すぎる!」と絶賛された俳優たちの凄すぎる役作りをご紹介します。

「るろうに剣心」シリーズ出演俳優たちの役作りが凄い!

4月6日に金曜ロードショーで「伝説の最期編」が放送!

和月伸宏による大ヒット漫画が実写映画化された「るろうに剣心」シリーズ。大友啓史が監督を務め、主演に佐藤健、その他武井咲や青木崇高らが集結しました。 幕末の動乱期、「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられた伝説の剣客・緋村剣心が、明治の世で新たな生き方を模索する姿が描かれます。2012年に第1作目が公開され、2014年に前後編2部作として第2作目「京都大火編」、第3作目「伝説の最期編」が公開されました。 本作は、原作ファンの目が厳しい実写映画において成功例の一つに挙げられます。その背景にあったのは、製作スタッフ・俳優陣の作品に対する強いリスペクト!原作に上手く寄せたビジュアル、大迫力のアクションシーンなどが高評価を得たのです。 本記事では、佐藤健を始め役者たちの凄すぎる役作りのエピソードをご紹介します。

実写映画「るろうに剣心」シリーズのあらすじをおさらい!

剣心はこの人しかいない!と原作者も認めた佐藤健

緋村剣心(ひむらけんしん)/佐藤健

主人公・緋村剣心のキャストとして、製作スタッフ、原作者の和月伸宏が「るろうに剣心」の実写化を担える唯一の俳優に挙げたのが佐藤健でした。 大友監督は原作を出来るだけ忠実に再現する一方で、中身の俳優(人間)が演じていることを大切にしたそうです。特徴的な赤い髪と着物、頬の十字傷といった特徴的な外見を違和感なく再現するために試行錯誤が繰り返されました。髪は原作通りに真っ赤にするとリアルではないと判断され、茶色に変更されています。 そんな制作陣のこだわりを背負った佐藤は、剣心の過去の狂気を孕んだ部分と、流浪人になった現在を見事に演じ分けました。そしてノースタントのアクションがファンの間で話題に!佐藤は「役者生命が終わるくらいの覚悟で、本気の斬り合いにみえるよう練習しました」と語りました。 実はCGも使われておらず、監督のこだわりでカットせずに流れで撮影されました。当時を振り返り、「400メートル走を連続何回も走らされる感じ」だったと言う佐藤。脅威の身体能力で何度もスタッフを驚かせましたが、続編ではなんと「壁走り」まで披露しています。 常に自分で演技するという信念を持ち、飛天御剣流の表現、剣の構え方や足の運び方までしっかりと学び、難しい役を最後まで演じ切りました。

再現度が高すぎる!役への愛が共演者をも驚かせた神木隆之介

瀬田宗次郎(せたそうじろう)/神木隆之介

神木隆之介が演じた瀬田宗次郎は、志々雄真実が率いる十本刀の筆頭で、原作ファンの間で屈指の人気を誇るキャラクターです。天賦の剣才を持つ少年ですが、壮絶な過去が原因で喜怒哀楽のうち楽以外の感情が欠落し、冷酷な一面を隠し持っています。 元々「るろうに剣心」が好きで、宗次郎にカリスマ性を感じたと語る神木。特に「縮地」に惹かれ、オファーどころか続編が決まってもいない段階で練習を始めました。 その熱意は見事に役を引き寄せ、部活のようにトレーニングに打ち込む姿と役への愛には、共演者たちも驚きを隠せなかった様子。役作りには相当こだわり、青い衣装に合わせて髪を紺色に染め、人生初のブリーチを経験したと明かしました。 喜の感情ついては、セリフごとの微妙な笑い加減や表情は笑っているように見えて、目が笑っていないなど、毎回笑い方を考えて演技したそうです。殺陣は「簡潔」を意識して宗次郎の戦いスタイルを確立し、アニメ版の動きも参考にしたと言います。 大友監督は神木を手放しで称賛し、キャスト発表前から「宗次郎は神木隆之介しかいない」と話題にしていたファンたちも、再現性の高さを絶賛していました。

青木崇高は兄貴肌の喧嘩屋を豪快に熱演

相楽左之助(さがらさのすけ)/青木崇高

斬馬刀を豪快に振り回す喧嘩屋で、情に厚い熱血漢・相楽左之助役の青木崇高。豪快で人情味溢れるキャラクターの魅力を、活き活きとした演技で表現しました。 左之助の武器「斬馬刀」は、もともと馬を斬るための巨大な骨董品。撮影では、原作のイメージより小さい10kgくらいの斬馬刀を使用したものの、振り回した時の反動がすごかったようです。 また、流派などのない「喧嘩屋」の戦いに説得力を持たすため、喧嘩を重ねてきた雰囲気を出そうと様々な資料を集めたと明かしました。オウンスタイルの強いボクサーを参考にしつつ、戦いのリズムや左之助の役作りを固めていったのだとか。 主人公の心強い仲間像を常にイメージし「左之助は仲間のためなら力を貸すし曲がったことが嫌い、直情的で気持ちいい奴だと思って演じた」と語りました。

語られないバックボーンまで深く掘り下げた綾野剛

外印(げいん)/綾野剛

綾野剛が演じた外印は、原作では上海闇社会の頂点に立つ雪代縁(ゆきしろえにし)が剣心への復讐を果たすべく、利害関係者を集めた「六人の同志」の一人でした。 実写版は第1作目のみに登場し、人形師の末裔ではなく元士族の生まれで、その誇りを捨てて武田観柳の護衛役になったという設定に変更。仮面を付けた50代の男性から、仮面で火傷の跡を隠す金髪のイケメンになるなど原作との違いが顕著なキャラクターです。 火傷の設定は映画オリジナルですが、外印の過去や内面には触れられません。綾野は彼に「彼岸花のような哀しい男」という印象を抱いたと言い、背景を想像しつつ役作りしたとのこと。"忘れられない過去を背負う男で、火傷は戒めとして自ら施したもの"と深く掘り下げました。 金髪については、「想像を絶するものを目の当たりにして色素が飛んでしまったというイメージ」で、衣装合わせの際に自ら提案したと明かしました。

ガトリングガンで大暴走!さすがの怪演を見せた香川照之

武田観柳(たけだかんりゅう)/香川照之

香川照之は高荷恵(蒼井優)を利用し、新政府に代わって自身の帝国を作ろうとする悪徳実業家で、剣心たちと対立する武田観柳を演じました。 観柳は、原作でも屈指の冷徹さと不気味な雰囲気を持つキャラクター。大友監督に「新しい悪、ただの悪ではないもの」を目指すと言われ、ビジュアルに強くこだわったそうです。その結果、七三のおかっぱ頭に差し歯、15cmヒールのブーツを履いた観柳が完成しました。 大友監督の役者の自由さを尊重するやり方を熟知する香川は、観柳を「自由勝手に生きた人」と称し、演技面でも振り切った暴走を披露。第1作目のラストで、観柳が剣心たちに回転式機関砲(ガトリングガン)をぶっ放すシーンの怪演はさすがと言うほかありません。 観柳の罵詈雑言は、脚本に書けない部分を想像する中で「観柳ならきっと相手を恥ずかしめるようなことを言うんじゃないか」と思い、自然に生まれたアドリブだそうです。

悔しさをバネにオーディションに挑んだ土屋太鳳

巻町操(まきまちみさお)/土屋太鳳

土屋太鳳は、将軍直属の隠密御庭番衆先代御頭の孫娘・巻町操を演じました。大友作品は大河ドラマ『龍馬伝』で出演経験がありますが、「短い撮影でかみ締める感じもなく終わってしまい、いつかまた大友監督の作品に出たいと思っていた」と言います。 そして、操役を取らなかったら自分が今まで踏ん張ってきた意味がないと、熱い想いを抱いてオーディションに臨み、見事に役を勝ち取りました。 オーディションでは、簡単な殺陣のほかに高校時代に全国大会で入賞経験のある創作ダンスの技も披露し、本作で本格的なアクションに初挑戦。土屋は体育会系で有名で、幼いころから習ってきた日本舞踊、バレエ、ダンス、陸上やバスケも役立ったそうです。 今回は特に、香港のアクション俳優ドニー・イェンの代名詞とも言える大技(ジャンプした状態で足を開き、2人の敵を同時に蹴る)が難しかったとのこと。ロケ地にアクション映画のDVDを持参し、中途半端にならないように自主練習も欠かさなかったと明かしました。

タバコの煙一つにもこだわりを見せた江口洋介

斎藤一(さいとうはじめ)/江口洋介

江口洋介演じる斎藤一は、旧幕府軍・新選組で三番隊組長を務めました。剣心の宿敵の一人で、維新後は新政府の警官となり、裏では警視庁の密偵として暗躍しています。 斎藤は原作ファンの間で人気が高く、前髪を触覚のように垂らした髪型と、咥えタバコがトレードマークのダークヒーロー。後編ではより斎藤と同化するため、前髪を原作に近いセットに変え、タバコを全シーンで吸いたいと大友監督に直訴したそうです。 セリフがない時でも、吐き出したタバコの煙だけで斎藤の情感を表現しました。迫ってくる敵を斬りつけるうちにタバコは短くなり、とても大変だったのだとか。そのスリルが功を奏したのか、江口は「陶酔してやりきれた」と手応えは十分でした。 衣装はアクション用と芝居用を用意し、長身のシルエットにこだわったと言います。こだわりすぎて芝居用はかなりタイトになり、腕を上げるのも大変だったと明かしました。

修羅と化した隠密御庭番衆の御頭を熱演した伊勢谷友介

四乃森蒼紫(しのもりあおし)/伊勢谷友介

伊勢谷が演じた四乃森蒼紫は、隠密御庭番衆の御頭を15歳の若さで引き継ぎ、最後の御頭になってしまった凄腕の剣士。明治維新の際、幕府による口封じで殺された仲間に最強の称号を捧げるべく、幕末最強の男・緋村剣心を倒すために修羅と化しました。 隠密独自の格闘術以外に、「御庭番式小太刀二刀流」という剣術を使う二刀流剣士を演じるにあたり、体を一から鍛え直すところから役作りを行いました。 撮影では5~6日間殺陣のシーンが続き、一日中体を動かし続けた日もあったようです。剣心との対決シーンだけで400手ほどあり、肉体的にも精神的にもすり減ったと語る伊勢谷。恐ろしいまでの凄みは、極限状態の精神から生まれたものでもあったのでしょう。 第2作目の見せ場となる翁との対決では、原作でもお馴染みの蒼紫の十八番「回転剣舞六連」を披露していますが、再現には苦労したと振り返っていました。

藤原竜也を不機嫌にした全身包帯スーツとは?

志々雄真実(ししおまこと)/藤原竜也

志々雄真実は、剣心から影の人斬り役を引き継いだ長州派維新志士。味方の裏切りで全身に火傷を負いながらも生き延び、特攻部隊「十本刀」を率いて日本征服を企てました。 実写版では藤原竜也が演じ、後編のラスボスとして剣心の前に立ちはだかりますが、異様なビジュアルの再現に苦労を強いられたのだとか。体全体に包帯を巻いた姿は藤原本人の型を取って作られたラバースーツで、約4カ月かけて制作されました。 レザーを包帯のように重ねて、石膏に似た質感と立体感を出し、着物は蛇をモチーフにした「ミハラヤスヒロ」の生地を採用。スーツの着用と特殊メイクが完成するまでに1時間以上かかり、藤原が「2度と着るか」と言うほど不便な衣装でした。 着用時は自他ともに認める不機嫌で、視界が悪く音も聞こえない、食事もトイレにも行けない最悪な状態だったと振り返っています。それでも、わずかに見える表情、声や動作などから志々雄真実というキャラクターを表現しているのはさすがと言えますね。 アクションも過酷を極め、今まで経験したことがないような撮影だったそうですが、「自由に遊ばせてもらったかなと思っています」と語りました。

難病を押して撮影に臨んだ高橋メアリージュン

駒形由美(こまがたゆみ)/高橋メアリージュン

志々雄に仕え、身の回りの世話をする愛人兼世話役の駒形由美を演じた高橋メアリージュン。もともと原作ファンで、心酔するほど好きだったのが由美でした。 高橋は2013年11月7日に、Twitter上で指定難病の潰瘍性大腸炎の治療中と発表し、同年10月に医師の診断を受けたと明かしました。実は後編の2部作の撮影中に最も症状が悪化しており、「降板」の文字が頭をよぎりつつも、点滴を打ちながら演じ切ったと言います。 主演の佐藤に病気を打ち明けた一方、「志々雄様にとっての由美でいたい」という思いから、志々雄役の藤原には伝えませんでした。常に由美であろうとする姿勢は、実写版であまり触れられない背景にこだわった役作りにも見られました。 吉原一の花魁だった設定があるため、所作を学ぶために2ヶ月日本舞踊を習い、花魁用の崩した所作を教えてもらったそうです。由美は喫煙者なので、実際に煙管を購入して自宅の換気扇の下で吸う練習をしながら、苦手なマッチを点ける練習もしたと語りました。

史上最高の68歳・田中泯の肉体とアクションが凄すぎ!

柏崎念至(かしわざきねんじ)/田中泯

田中泯演じる翁こと柏崎念至は、操を育てた京都の料亭旅館「葵屋」の隠居。飄々とした老人ですが、かつては御庭番衆最恐を謳われた京都探索方の頭領でした。 第2作目では、蒼紫と翁の葵屋での対決が見どころの一つとなっており、70歳目前にして激しいアクションに挑戦しました。舞踊家である田中は、20年に及ぶダンサーとしての経験で培われた強靭な肉体と、精神力を活かしつつ役作りに励んだそうです。 肉体の強さは対峙した伊勢谷が羨むほどで、田中自身、「史上最高の68歳(撮影時)を見せてやろうという気持ちで頑張っている」と語っていました。葵屋のシーンは時間にすると10分ほどだったものの、撮影に丸3日ほど費やし、膝に水が溜まるほど過酷でした。 そんな中でも、攻め込まれると悔しがり、伊勢谷に本気で向かって行ったのだとか。重みのある痛快な回し蹴りや、原作ファン待望のトンファーで戦う姿も必見です!

滝藤賢一が顔芸の極みに到達!?凄すぎる目力にも注目

佐渡島方治(さどじまほうじ)/滝藤賢一

滝藤賢一は、志々雄真実の部下、十本刀の一人・佐渡島方治を演じました。滝藤お馴染みの狂気的な演技がさらに進化を遂げ、顔芸の極みと称される怪演を披露しています。 方治は「百識の方治」の異名を持ち、志々雄一派の参謀役で頭脳明晰かつ実務能力に優れた人物ですが、そのビジュアルはとても個性的。実写版でもチャームポイントのオールバックのおかっぱ頭、鋭い眼光、黒いまぶたなどがそのまま再現されました。 顔と全身を使って感情を表現する姿は、まさに方治そのものだと大好評でした。異様な目力に、唇をとがらせて相手に詰め寄る様は一度見たら忘れられません。

実写「るろうに剣心」シリーズ成功の裏にはキャストの熱い俳優魂があった!

いかがでしたか?製作スタッフと俳優陣の熱い思いに感心してしまうエピソードの数々を紹介しました。 ciatrのこちらの記事では、キャストの魅力に加えて、実写映画「るろうに剣心」シリーズが大ヒットとなった理由を考察しています。