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『ゲット・アウト』2017年に最も観るべき映画!日常に潜む違和感がホラーに。【あらすじネタバレ有り】

2017年10月24日更新

人種差別をテーマにした映画『ゲット・アウト』。コメディアンであるジョーダン・ピールが初監督で挑む異色のホラー作品です。全米ではすでに話題となっている本作がついに日本でも公開されます。公開前に、気になるあらすじを含めた情報をまとめました。記事末にはネタバレも記載してるのでご注意!

人種差別をテーマにした異色のホラー作品『ゲット・アウト』

米国社会に潜む黒人差別問題をベースにした異色のホラー映画『ゲット・アウト』が2017年10月日本でも公開されます。 自らも黒人であり、コメディアンとして活躍した経歴のジョーダン・ピール監督による本作は、低予算ながらも、アメリカでは公開初登場で興行収入ランキング1位を記録。評論家や映画ファンの間でも非常に高評価を得た作品です。 期待の注目作に関するあらすじやキャスト情報を含めた最新情報をご紹介します。記事の後半には今作の結末に触れない程度のネタバレをしています!

『ゲット・アウト』のあらすじは?

ゲット・アウト
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映画の主人公は黒人のカメラマン、クリス。彼は白人である恋人ローズの実家へ挨拶に行くことになります。何故か自分が黒人であることをローズは両親に伝えません。不安な面持ちで実家へ向うクリスですが、ローズの両親からは猛烈な歓迎を受けて一安心。 しかし、彼女の家には黒人の使用人達がおり、しかも夜になると彼らが庭を全力疾走したり窓ガラス越しにクリスを見つめたりと奇行に走り始めます。 翌日、クリスはローズの亡き祖父を称えるパーティに参加しますが、参加者はなぜか白人ばかり。その中に黒人の若者を見つけたクリスは、思わず携帯で彼の写真を撮影します。すると彼は鼻血を流し始め、クリスに向かって「出ていけ!」と襲いかかります。 いよいよ様子がおかしくなってきたローズ家をクリスは出ていこうとしますが…

『ゲット・アウト』のキャストは?

クリス・ワシントン/ダニエル・カルーヤ

ゲット・アウト
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主人公クリスを演じるのはイギリス出身の俳優ダニエル・カルーヤです。ウガンダ移民の家系を持つ黒人俳優です。 イギリスのドラマや舞台を中心に活躍しているカルーヤは、本作の出演で初めて国際的な注目を浴びたと言っても良いでしょう。 映画の出演歴としては、2013年の『キック・アス2』にブラック・デス役で出演しています。

ローズ・アーミテージ/アリソン・ウィリアムズ

クリスの恋人で、不気味な使用人達と暮らしている両親を持つローズ。演じるのはアメリカ出身の女優アリソン・ウィリアムズです。 NBCニュース番組の司会者である父と、テレビプロデューサーの母の間に生まれたアリソンは、イェール大学在学中からコメディ劇団に所属し、女優として活動していました。 2010年に彼女がYoutubeに公開したビデオが話題になり、HBOのテレビドラマシリーズ『GIRLS/ガールズ』役に出演が決定し注目され始めます。 コメデイエンヌとしての経歴も持っているアリソンが、同じくコメディアンである監督の元、どのようなホラーを演じているのか気になるところです。

『ゲット・アウト』の監督はコメディアンのジョーダン・ピール

Ray Parker Jr. Is back!!!! #keyandpeele season 4

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本作を監督したのはジョーダン・ピール。ニューヨーク出身で、アフリカ系アメリカ人の父と白人の母の間に生まれました。 ピールはアメリカで人気のコメディ番組『キー・アンド・ピール(原題)』や、『マッド・ティーヴィー(原題)』などで知られるコメディアンです。本作はそんな彼が初めてメガホンをとったデビュー作となっています。 ホラーとコメディに共通点を感じていたというピール。長年ホラー作品を監督してみたかったそうで、コメディアンとしての経歴を活かした作品作りになったようです。また、黒人である彼自身の個人的な経験もストーリーに盛り込まれているそうです。

メインテーマの歌詞はスワヒリ語

『ゲット・アウト』のメインテーマを作曲したのはアメリカ人ミュージシャンのマイケル・エイブルスです。ブルースやジャズの要素を取り入れた、オーケストラ曲の作曲を得意としています。 そんなマイケルが作曲した本作のメインテーマの歌詞は殆どスワヒリ語で歌われています。歌詞の中で唯一”ブラザー”とう単語だけ英語が使用されていますが、この言葉は黒人の人々にとって特別な意味を持っている言葉でもあります。 ちなみに、スワヒリ語の歌詞の内容は、黒人の使用人たちの「助かるためにはここを逃げ出せ!」というクリスに向けたメッセージになっているそうです。

クリス役のキャスティング秘話

本作の主人公クリス役として、ピールは当初コメディアン兼俳優として国際的にも有名なエディ・マーフィーの起用を考えていたそうです。 しかし、単純に主人公の年齢設定からかけ離れているという理由で、そのアイデア無くなったそうです。その結果、56歳のエディー・マーフィーから26歳の若きダニエル・カルーヤへとチャンスが回ってきたのです。

急遽変更になった映画のロケ地

映画の撮影は、アメリカはアラバマ州のフェアホープとモビールという湾岸都市で行われました。しかしこのロケ地が決定したのは、撮影開始の直前だったそうです。 ピールは最初、アラバマ州ではなく大都市のロサンゼルスで撮影を行う予定だったそうです。しかし予算の問題で急遽ロケ地を変更することになってしまいました。 しかし、その結果作品がより素晴らしいものに仕上がったそうで、実際ロサンゼルスで撮影していたら全く違う作品になっていただろうとピールはコメントしています。

ピールが映画を製作した背景は?

ピールは本作の脚本も兼ねています。彼が脚本を執筆していた時期は、ちょうどアメリカ初の黒人大統領バラク・オバマが誕生、任期の第一期を努めていたときでした。 もう人種差別など過去の出来事と言った雰囲気が漂っていた時期だったので、ピールは執筆中の映画はウケないと思い、ほぼ自分のためだけに脚本を書いていたそうです。 しかし、その後も黒人関連の暴力事件は絶えることなく、ピールの思いは、今こそ人種差別がテーマの作品を発表するべきときだという確信に変わっていきました。

『ゲット・アウト』ネタバレ:ローズ母の特殊能力(結末ネタバレ無し)

ゲット・アウト
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ローズの母は、自身の持つ特別な力を用いてセラピストをしているとクリスに話します。彼も早速そのセラピーを試してみるのですが、まるで自分が自分の奥底に落ちて行くような、自我が自分の体に届かない場所まで遠のいて行く感覚を体験し、思わず涙をこぼしてしまいます。 ローズの母は、これを人々の心に残るトラウマに結びつけて行っていると話します。 その後、自分がおかしな格好をしている黒人がいると、友人に送るために写真を撮った男が突如襲いかかる、そして家のメイドはどこか焦点の合わない様子で口元に笑みを浮かべながら涙を流す。そんな不可解な事が起き、ローズ家に不信感を憶えていたクリスは、なんとローズの部屋から恐ろしいものを見つけます。

『ゲット・アウト』の日本公開日はいつ?

映画『ゲット・アウト』は2017年10月27日より日本公開が決定しています。一般公開に先駆けて、渋谷公会堂で行われる「第10回したまちコメディ映画祭 in 台東」での先行公開が予定されています。 アメリカと比べて日常的に人種差別問題に触れていない日本人の観客に、本作はどのように映るのでしょうか。