『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』について知っておくべき7つのこと
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』を観る前に!リブート版「猿の惑星」シリーズのこれまで
リブート版「猿の惑星」シリーズ最新作である『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』。リブート版を見たことがない!という方のために、まずはこれまで公開された二作品のストーリーを簡単に復習しておきましょう。
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011)
舞台は現代のサンフランシスコ。アルツハイマー治療薬の研究をする神経学者ウィルが開発した新薬を投与されたチンパンジーは高い知能を発揮し、シーザーと名付けられました。ウィルとシーザーの間に絆が芽生え始めた頃、人間を守ろうとしたことがきっかけで人類からの裏切りに遭うシーザー。仲間を率いて人類と戦い、自由のために立ち上がることを決意します。
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014)
シーザーが人類に別れを告げ、仲間と共に新たな社会を築いて10年。シーザーたち猿は進化した高い知能を持ち、平和な生活を送っていましたが、一方人類はウイルスによって人口のほとんどを失い、社会崩壊の危機に。電力を求める人類がシーザーたちの森に侵入してきたことで、人類vs猿、猿社会の内部での対立と、物語は新たな側面を迎えていきます。
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』最新情報とトリビア!
いよいよ2017年10月に公開される、「新世紀」の続編となる「聖戦記」。前作では人類との闘いがますます激しくなることを予感させるエンディングとなっていましたが、どんなストーリーになるのでしょうか。
1.「大戦記」から「聖戦記」へと、タイトルが変更されていた
【????邦題変更のお知らせ】
— 20世紀フォックス映画 (@foxjpmovie) March 24, 2017
2017年公開予定の『#猿の惑星』新作(原題:WAR FOR THE PLANET OF THE APES)の邦題を、『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』から、より制作側の意図を汲み取った『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』に変更しました(続く) pic.twitter.com/GYmtNg4GNv
『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』という邦題がつけられていた本作。2017年3月に「聖戦記」へとタイトルが変更されました。公式サイトによると、タイトル変更の理由は「大規模な戦い」ではなく「心の戦い」という意味合いを込めた制作サイドの思いを反映したためだそう。 人類との共存や、信じる者のための戦いをテーマにした「聖戦記」。公開された予告編でも人類との激しいバトルシーンが見られます。タイトル変更の理由も含め、深い内容になっていることが予想される本作。シーザーや仲間の猿たち、そして人類の運命が気になります。
2.ますます英語が流暢になっているシーザー
「創世記」では「ノー!」などの、簡単な2、3言の単語だけを発していたシーザー。「新世紀」では語彙力も増え、粗削りながら文章になった英語を習得していましたが、予告編によると本作ではとうとう人間と変わらないほどの高い英語力を身に着けているようです。 シーザーの知能がますます高まり、人類と変わらないほどに進化していることが想像できます。
3.「聖戦記」に登場するキャラクター、ノヴァとは?
「聖戦記」に登場する謎めいた少女はノヴァという名前であることが分かっています。ノヴァと言えば、オリジナル版『猿の惑星』(1968)にも登場する女性キャラクター。口がきけないという設定でした。同じ名前であることから、本作の少女ノヴァはオリジナル版ノヴァの少女時代を描いたものではないか?と噂されています。 脚本家マーク・ボンバックがThe Wrapのインタビューで語ったところでは、少女ノヴァは、オリジナル版にインスピレーションを受けて生み出されたキャラクターではあるそうですが、二人は別人とのこと。しかし、オリジナル版へのつながりを持つ重要な人物であることが予想されます。
4.猿の研究を重ねて役作りをした、アンディ・サーキス
The magic of digital motion capture by performer extraordinare @andyserkis in the new @ApesMovies #LSSC pic.twitter.com/tuYbVHWN7R
— The Late Show (@colbertlateshow) July 12, 2017
『猿の惑星』シリーズのシーザー役以外にも、『キング・コング』(2005)のコングを演じたアンディ・サーキス。役作りのために動物園はもちろん、ときにはルワンダまで出向き、猿やゴリラの習性について研究や分析を重ねたそうです。 シーザーに息を吹き込み、活き活きした表情で深いキャラクターを熱演したサーキス。ワシントン・ポストやUSAトゥディをはじめとするさまざまなメディアで、アカデミー賞にも値するほどの演技だと賞賛の声があがっています。
5.ウディ・ハレルソンの役名は?
劇中では名前で呼ばれることがない「大佐」。シカゴ・サンタイムズでは、大佐役のウディ・ハレルソンの演技が高く評価されています。 大佐のユニフォームにはMcCullough(マカロー)と書かれているのが確認できるそうで、おそらく彼の苗字だと思われます。大佐の登場シーンでは、名前もチェックしてみてください!
6.新シリーズ全てに出演したのは、3人だけ!
Their reign begins today. Get your tickets to see Caesar, Maurice, Rocket and Bad Ape in #WarForThePlanet. https://t.co/mcMtfOcuBt pic.twitter.com/LXnNM3DDcP
— 20th Century Fox (@20thcenturyfox) July 30, 2017
「創世記」からスタートした『猿の惑星』新シリーズ。第2作目の「新世紀」、続く第3作目の「聖戦記」全てに出演した登場人物は、なんと3人だけ。猿のリーダーであるシーザーを演じたアンディ・サーキス、シーザーを慕うロケット役のテリー・ノタリー、シーザーの良き友であるオランウータンのモーリスを演じたカリン・コノヴァルです。 ちなみに、オリジナル版『猿の惑星』(1968)でオランウータンのザイアス博士を演じたのは、モーリス・エヴァンスで、思いがけずオランウータン役でのモーリス繋がりがありました。
7.『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)で終わりじゃない?シリーズ第4作目の企画も!
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』でトリロジーが完結というわけではなく、新たな作品の製作も視野に入れていると、マット・リーヴス監督はScreenRantのインタビューで語っています。リブート版シリーズは、オリジナル版『猿の惑星』の前日譚と言われる新シリーズですが、オリジナル版のストーリーに繋げるには隔たりがあり、まだまだ語るべきストーリーがあると、監督はコメントしました。
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の最新情報とトリビア、いかがでしたか?2017年9月現在、アメリカの映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、93%という高評価を得ている「聖戦記」。続編制作の噂があるとは言え、一応の三部作の締めくくりとなる本作。ますます公開が楽しみです!