2017年12月21日更新

時をかける青年!「鳳凰院凶真」こと岡部倫太郎の人気の秘密【シュタインズゲート】

シュタインズゲート

数多の平行世界・世界線を舞台にした『シュタインズゲート』は、原作で選ばれなかった世界線を舞台にした『シュタインズゲート ゼロ』が制作されるほどの大人気作品です。今回は同シリーズの主人公、岡部倫太郎をご紹介します。

「鳳凰院凶真」こと岡部倫太郎、自称・狂気のマッドサイエンティストとは

岡部倫太郎はゲーム・アニメ『シュタインズゲート』の主人公です。年齢は18歳ですでに大学に入学していますが、狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真を自称し、とある機関に狙われているとうそぶきながら演技のような高らかな笑い声を上げる姿はまさに中二病としか言えません。 なにかある度に携帯電話を取り出し仲間と通話している……振りをする癖があります。会話の内容は大体その場の流れを彼流の陰謀論に絡ませるもので、特に序盤は痛々しいまでの厨二病ぶりを印象づける役割を果たしました。 中二病患者らしく難しそうな言葉をいくつも使用しますが、殆どがSFアニメなどから適当に持ってきたような言葉ばかりで、組み合わせも他のキャラクターから適当だと指摘されてしまいます。多くの視聴者にとって彼の第一印象は「残念な男」になることでしょう。

未来ガジェット研究所で仲間と過ごす毎日

岡部は幼馴染の椎名まゆりや友人の橋田至と独自のラボ「未来ガジェット研究所」を運営しており、日夜機関に対抗するための発明品・未来ガジェットを制作しています。発明品の中には実用性の高いものもあり、将来性を感じさせる研究所です。 しかし、実のところラボは岡部たちにとってのたまり場という側面が強くなっています。ラボの冷蔵庫には岡部の好物、ドクペ(炭酸飲料・ドクターペッパーの通称)が常備されているなど、その気になればしばらくこもりっきりで過ごせる程の充実の設備です。 そんなラボの新たな発明品「電話レンジ」が岡部の運命を大きく変えることになります。本来は携帯電話で遠隔操作できる電子レンジなのですが、誤操作の結果半分解凍状態だった唐揚げが凍りなおす「冷凍現象」が発生したことが全ての始まりでした。

意識を過去へ飛ばすタイムリープとSERNの暗躍

たまたまラボを訪れていた天才科学者・牧瀬紅莉栖の助力の元、この冷凍現象の原因を行う内、「電話レンジ」には過去にメールを送信できる機能があることが発覚します。更に素粒子学研究所SERNの技術を使用することで記憶を過去の自分に送信し、意識の時間移動「タイムリープ」が可能になったのです。 電話レンジは「タイムリープマシン」にバージョンアップされ、完成祝賀会を開いたラボメンバーたち。しかしながらタイムリープ技術の独占を狙うSERNによって襲撃され、まゆりが殺害されてしまいます。 岡部はまゆりを救うため、タイムリープを敢行。別の世界線へ記憶を持ち越す能力「リーディングシュタイナー」を武器に、岡部がタイムリープを行っていると察した紅莉栖の助けを借りながら悪戦苦闘を始めます。

まゆりの生き残る未来を!時をかけ、奮闘する岡部がかっこいい

しかし、世界は残酷でした。タイムリープでいくら状況を変えようと、まゆりは死んでしまうのです。 大事な幼馴染であるまゆりを見殺しにはできないと、岡部はタイムリープを繰り返します。途中で関わる人々の運命もまたタイムリープとまゆりの運命を変えるための戦いによって変化し、岡部を悩ませました。 この奮闘が、とてもかっこいいのです。時に人間らしく逃避しながらも、死に行く幼馴染を助けるために絶望的な状況の中、運命を変えることを諦めず、必死にあがく姿は感動と共感を誘いました。 そして、彼の厨二病さえも祖母を失い不安定になったまゆりのために意図的に始めたものだと判明し、岡部に対する視聴者の印象は大きく変わっていきます。作品を見終わった頃には、岡部の変わらない中二病ぶりに最初とは全く違う印象を抱くのです。

岡部倫太郎の名言「運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択」は2つの意味を持つ言葉

岡部倫太郎の名言として外せないのが「運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択」というセリフです。繰り返し登場するこの単語には2つの意味があります。 1つは「運命」です。岡部が運命論を大仰に表現するために作り出した難解そうな造語が「運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択」でした。 しかし、この言葉はストーリーが進むにつれ第2の意味を持ち始めます。それは1つ目とよく似た「避けられない結果」という意味です。 運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択により、ある世界線ではまゆりが死に、別の世界線では紅莉栖が死に、岡部はいくらタイムリープを行ってもどちらかの世界線にたどり着いてしまいます。終盤で登場するこのセリフは運命への宣戦布告であり、熱くなる事請け合いです。 2つの意味が同居するこのセリフは複数の世界線を行き来する本作らしい名言といえるでしょう。

物語は選ばれなかった世界線へ、『シュタインズゲート ゼロ』の岡部

2015年にリリースされた続編、『シュタインズゲート ゼロ』でも岡部は主役として登場します。本作は『シュタインズゲート』の劇中で登場した、紅莉栖が命を落としてしまう世界線が舞台です。 岡部は紅莉栖を失ったことを忘れようと普通の生活を送りますが、他の世界線の出来事がフラッシュバックする症状に苛まれ、憔悴しきってしまいます。果たして彼が何をきっかけにどのように復活するのかは、2017年12月現在制作進行中のアニメ『シュタインズゲート ゼロ』にて確認しましょう。

岡部倫太郎の声優は『デスノート』や『ガンダム00』でおなじみの宮野真守

岡部倫太郎の声を担当するのは宮野真守です。宮野は1983年6月8日生まれで、劇団ひまわりに所属し、子役として活躍した後、声優をメインとしながら俳優も兼業するようになりました。 代表作には『デスノート』の夜神月、『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイなどがありますが、彼の演じた中で一番著名な役は2009年から担当するウルトラマンゼロの声です。2011年には舞台劇『ウルトラマンプレミア2011』にてウルトラマンゼロに変身する青年モロボシ・シン役も演じました。 特撮において変身前のキャラクターを演じる俳優がヒーローの声を担当することは多いですが、宮野は珍しく変身後のヒーローを演じた声優が後から変身前のキャラクターを演じるという形になっています。この起用は声優活動が活発な宮野特有のものと言えるでしょう。