『ナイルに死す』(アガサ・クリスティ原作)が映画化準備中!
『ナイルに死す』がThe Hollywood Reporterから、20世紀フォックスにて映画化が進められているとの報道が入りました。『ナイルに死す』はアガサ・クリスティ原作のミステリー小説で、豪華遊覧船を舞台とした連続殺人をテーマに描かれています。 1978年に1度『ナイル川殺人事件』というタイトルで映画化されているため、今回映画化が実現すれば映画としては2作目となります。前作である『オリエント急行殺人事件』が既に映画化し2017年に公開され、好成績をあげていることから、続編である『ナイルに死す』に関しても期待が寄せられています。
『ナイルに死す』のあらすじ【豪華遊覧船が舞台】
物語の舞台は豪華遊覧船。名探偵エルキュール・ポアロが殺人事件に挑みます。 莫大な遺産を相続したリネットは、親友のジャクリーンから彼女の婚約者、サイモンが失業中のため、リネットの屋敷で雇って欲しいと相談を持ち掛けられていました。リネットは後日サイモンと出会ったのですが、そこで彼に一目惚れ。ジャクリーンから奪う形で結婚してしまいます。 2人はハネムーンに旅立ちますが、そこにはジャクリーンを始め、財産管理をゆだねていた叔父、リネットを小説のモデルにしてからかっている作家、リネットに結婚を破断されたと思い込むメイド、などなど。様々な因縁関係にある人物たちが乗り合わせます。 そして、ポアロも居合わせた船の上、或る日リネットが死体となって発見。ポアロは旧友であるレイス大佐の助けを借りながら、捜査を開始。多くの因縁が渦巻く中、次々と起こる殺人事件を名探偵ポアロはどう解決していくのでしょうか。
登場するキャストは未確定!ケネス続投の可能性は?
キャストに関してはまだ発表になっていません。しかし、『オリエント急行殺人事件』で監督及び主演と務めたケネス・ブラナーが次回作についても非常に意欲的になっていることが明らかになっています。来日したケネスによると続編がある、という事実については「本当だよ」と認めているとのことです。 また、脚本担当のマイケル・グリーンと『オリエント急行殺人事件』でアガサ・クリスティ作品がいかに情熱的か、について語り合った結果「実際、彼とは2、3作にわたってポアロを描くとしたらどうなるかを考えていたんだ」との声も。これは続投もあり得るかもしれませんね。
前作『オリエント急行殺人事件』とは?
『ナイルに死す』の前作にあたる『オリエント急行殺人事件』が日本で2017年12月8日に公開となりました。こちらもアガサ・クリスティ原作の小説を元に作られた作品となっており、主演と監督はケネス・ブラナーが務めています。 舞台はトルコ行きの寝台列車オリエント急行。探偵ポアロは、オリエント急行でサミュエル・ラチェットという大富豪から護衛を依頼されました。彼は誰かに脅迫されているというのです。しかし、ポアロは彼に良い印象を抱かなかったため、その依頼を断りました。 その翌朝、ラチェットの死体が発見されます。彼は自身の寝室で12か所も刺された状態で殺害されていたのです。ポアロは容疑者を探し出していくのですが、実はラチェットが過去に起きた誘拐事件の犯人だったこと、乗り合わせていた人々がその事件の関係者であることが明らかに。 一体どんなトリックが隠されているのか、ポアロがどんな正義を選ぶのか、が見どころの映画となっています。
監督は不明、脚本はマイケル・グリーン続投決定!
監督は『オリエント急行殺人事件』でも監督を務めたケネス・ブラナーが主演と監督をやるのでは?と噂になっていますが、まだ確定ではない模様です。脚本は引き続きマイケル・グリーンが担当とのことですので、是非同じコンビで担当して欲しいものです。 ケネスは映画監督としてもそうですが、俳優、脚本家、プロデューサーと多くの顔を持った人物。俳優としての代表作は『ヘンリー5世』や『ハムレット』、『ダンケルク』などで、出演と監督と務めた『ヘンリー五世』でアカデミー監督賞と主演男優賞と、監督としても俳優としてもノミネートされたことも。 脚本を担当するマイケル・グリーンは映画のほか、テレビやコミックの脚本も担当する人物で、映画『ローガン』や『ブレードランナー2049』などを手掛ける人物です。ちなみにケネス・ブラナーによると「彼(マイケル)はアガサ・クリスティのことが大嫌いだったとつづっているんだ。『ナイルに死す』がいかに怖すぎたかってね」とのこと。 これは決して批判ではなくアガサ・クリスティという人物の偉大さについて語っている言葉のようです。2人はアガサ・クリスティの情熱的な作品に対して大きな魅力を感じているようです。
『ナイルに死す』公開日などの情報は?
『ナイルに死す』の全米公開日は2019年11月8日に決定! ケネスも意欲的ですし『オリエント急行殺人事件』とはまた違った人間模様での中での事件となるので、もし主演・監督共に続投となるならば演出にどのような違いが出るのかも楽しみなところですね!