2018年1月26日更新

辛すぎ注意!鬱アニメの傑作『蒼穹のファフナー』を振り返る【ネタバレ解説】

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH

衝撃的な展開で視聴者を虜にしたSFロボットアニメ『蒼穹のファフナー』。2018年時点での最新作となる『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の新たなPVが公開となりました!今回はそれに備えて、シリーズの原点である『蒼穹のファフナー』を振り返ります。

あの名作SFロボットアニメ『蒼穹のファフナー』が帰ってくる!

2004年に放送され、今なおアニメファンに支持されているSFロボットアニメ『蒼穹のファフナー』。2015年に第2期となる『蒼穹のファフナー EXODUS』が放送されたことも記憶に新しいですが、早くもそれに続く新作『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の制作が決定しています! 2017年12月には新たなPVが解禁。成長を遂げた一騎たちの新たな物語、そして壮絶な戦いを予感させます。今回はそんなシリーズの原点である第1作目の『蒼穹のファフナー』をネタバレありで振り返ります。

時代を代表するデザイナーが終結!

アニメ『蒼穹のファフナー』を手掛けるのは、「ゾイド」シリーズや『這いよれ!ニャル子さん』などで知られるアニメ制作会社・ジーベック。 シリーズ構成は実写映画化も果たした人気小説『天地明察』の冲方丁、キャラクターデザインは『機動戦士ガンダムSEED』の平井久司がそれぞれ担当し、ストーリー・キャラクターの両面でアニメファンから高い評価を受けました。 第1期のヒットを受けて数々の続編が作られている本作。時系列的には、前日譚にあたる映画『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』、第1期『蒼穹のファフナー』、映画『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』、そして第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』となっています。 アニメの劇場版というと、中身は総集編で拍子抜けすることも多いですが、「ファフナー」シリーズはいずれも濃い内容となっているので見逃し厳禁です。

冷酷な現実に立ち向かう少年少女の物語『蒼穹のファフナー』のあらすじ

1~13話まで:謎の敵フェストゥムの襲来によって、かりそめの平和は失われ……

大海に浮かぶ孤島・竜宮島に住む真壁一騎と皆城総士は、同級生たちとともに穏やかな日々を過ごしていました。 そこへ突如として謎の生命体・フェストゥムが襲来。竜宮島は移動要塞アルヴィスとして真の姿を現し、一騎たちは人型兵器ファフナーの、総士はそれを率いるジークフリードシステムのパイロットとして、戦いの渦に巻き込まれていきます。 激化するフェストゥムとの戦いで仲間が命を散らし、さらにファフナーに搭乗する一騎たちの身体は同化現象と呼ばれる副作用に蝕まれていく。そんな中、外の世界を見るために竜宮島を飛び出した一騎でしたが、ファフナーとともに新国連軍によって捕縛されてしまいます。 一騎に想いを寄せる同級生・遠見真矢はその知らせを聞き、竜宮島を離れて一騎の救出へと向かうのでした。

14話~25話まで:多くの犠牲を払った竜宮島、人類とフェストゥムは最終決戦へ

フェストゥムの襲撃を受けた新国連軍は、一人奮闘する一騎を残して敗走をはじめます。戦いの最中、一騎は亡くなった母の姿をした人型フェストゥムに導かれ、新たなファフナー・マークザインを手にします。その後、一騎を救出に来た真矢と合流し、竜宮島への帰還を果たしました。 進化を続けるフェストゥムと人類との戦いは、ついに最終局面へ。軍に見捨てられたカノン、新たにパイロットとなった真矢を戦力に加えた竜宮島は「蒼穹作戦」を発動。新国連軍の北極での最終決戦に乗じてフェストゥムに連れ去られた総士を救出するべく、一騎たちを送り込みます。 多くの犠牲を払いながらもフェストゥムを退け、島への帰還を果たした一騎たち。ですが、共に戦ってきた総士はフェストゥムとの同化現象の末に消滅してしまいました。必ず竜宮島に戻るという約束だけを残して……。

フェストゥムとの戦いに挑む『蒼穹のファフナー』の登場人物

真壁一騎(まかべかずき) / CV:石井真

本作の主人公の少年。アルヴィスの司令官である父・真壁史彦と二人暮らし。ファフナーとの適正、運動能力ともに卓抜しており、フェストゥム襲来によって「マークエルフ」のパイロットに抜擢され、以降エースとして竜宮島を守ります。 幼い頃に左目を傷つけたことから、総士には負い目を感じていましたが、過酷な戦いを通じ、互いに唯一無二のパートナーに。 新国連軍に捕縛されたときに、最強のファフナー「マークザイン」を託されたことで、世界を救う使命に目覚めていきます。

皆城総士(みなしろそうし) / CV:喜安浩平

一騎の幼馴染で、ファフナーを指揮するジークフリードシステムの搭乗者。状況に応じて冷静で的確な判断を下します。実は人一倍仲間想いですが、人間関係に不器用で誤解されやすい性格です。 一騎や真矢とともにフェストゥムとの戦いを生き抜きますが、最後は同化現象により肉体が消滅し、一騎たちと竜宮島へ帰ることはできませんでした。

遠見真矢(とおみまや) / CV:松本まりか

一騎や総士と幼馴染の女の子。アルヴィスの遺伝子研究者の母・千鶴とオペレーターの姉・弓子と三人暮らし。 明るく活発な言動の一方で、身体の弱い翔子のお見舞いに足繁く通うなど優しい性格の持ち主。また、一騎には密かに好意を寄せています。 当初はパイロット適性がないと思われていましたが、のちに真矢の身を案じた姉・弓子の改ざんであることが発覚。それから自らの意志で「マークジーベン」に乗り込み、天性の狙撃能力で一騎たちを支援します。

羽佐間カノン(はざまかのん) / CV:小林沙苗

アイルランド出身の少女。幼い頃、フェストゥムによって家族を奪われたところを拾われ、新国連軍のパイロットとなりました。 一騎たちの敵として登場し、竜宮島占拠作戦では島もろとも自爆を試みますが、一騎に説得されアルヴィスに身を寄せます。 その後、翔子の母でもある羽佐間容子に預けられ、それまでのカノン・メンフィスという名前を捨て、羽佐間カノンとしてアルヴィスの一員に加わりました。真矢たちと仲良くなるとともに、次第に一騎に惹かれていきます。

厳しすぎるファフナーの世界!死亡キャラクターまとめ【ネタバレ注意】

×羽佐間翔子(はざましょうこ) / CV:松来未祐

真矢の親友の翔子は第6話「翔空~ぎせい」でその命を散らします。 高いパイロット適性がありながら、生まれながら病弱だった翔子はオペレーターを務めていました。ですが、一騎が出撃したあと狙いすましたようにフェストゥムが襲来し、竜宮島に危機が迫ります。 「帰る場所を守る」と約束して一騎を送り出した翔子はひとりファフナーに乗り込み、激闘の末、機体に搭載された自爆システム・フェンリルを起動。メインキャラクターでもあっさり死亡するファフナーの世界を視聴者に突き付けた衝撃的な最期でした。

×小楯衛(こだてまもる) / CV:斎賀みつき

第22話「守護~ちから」では、「マークフュンフ」のパイロットの衛が戦死します。 触手を使って侵食する新型のフェストゥムにより、次々と倒されていくファフナー。アルヴィスをも呑み込もうとする強敵を、衛が命を投げうって何とか撃滅することができました。アルヴィスのパイロットとしては衛が二人目の犠牲者となります。

×日野道生(ひのみちお) / CV:堀秀行

竜宮島生まれでありながら、新国連軍のパイロットとして活躍し、その後カノンとともに仲間に加わったのが日野道生です。 道生は、第23話「劫掠~おとり」にて竜宮島を守るためにフェンリルを起動し自爆しました。真矢の姉・弓子と結婚を約束し、さらに子供ができたことが発覚するなど、100点に近いフラグを立てています。

△死亡ではないけれど……なキャラクター

そのほかメインキャラクターの中では、第9話で半分フェストゥムに同化されたパイロットの春日井甲洋、最終話で竜宮島のミールと一体化した皆城乙姫、フェストゥムに取り込まれ肉体としての存在を失った皆城総士なども脱落しています。 さらに、エンディングまで生き残った一騎も同化現象によって失明するなど満身創痍。『蒼穹のファフナー』が鬱アニメと言われる所以です。

ミールって何よ!?『蒼穹のファフナー』を読み解くための重要キーワード

ファフナー

対フェストゥム用に開発された兵器。機体にフェストゥムのコアを用いることで、読心能力や同化攻撃に対抗できます。特殊な因子を持ち、シナジェティックコード形成率が高いことが搭乗者の条件で、10代の少年少女であることが多いです。 搭乗者は、機体を操縦することで特殊因子が刺激され、同化現象による影響を受けます。

竜宮島

人類をフェストゥムから守るべく遂行された計画「アーカディアン・プロジェクト」によって建造された人工島。別名「第1アルヴィス」、「D-アイランド」。 ファフナーのほか、島全体を覆う光学迷彩、島を防衛するブリュンヒルデシステムなど独自の技術を持っており、新国連軍からは危険視されています。

ミール

フェストゥムの行動を決める役割を果たす光子結晶体。全宇宙に無数に存在し、ミールそれぞれが違った目的を持っています。 第1期『蒼穹のファフナー』には、地球のすべての生命体の同化を目論む「北極ミール」と、日本に毒素をばらまいた「瀬戸内海ミール」が登場しました。「竜宮島のミール」は瀬戸内海ミールから分化したものです。 多少難解ですが、フェストゥムの個体はそれぞれ意思を持たない手足で、ミールが一つの脳のようなものであると言えます。

物語は劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』、第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』へ

『蒼穹のファフナー』の最終話で北極決戦は決着を迎え、人類とフェストゥムの戦いはひとまず人類側の勝利で終わります。 ですが、北極ミールの死はのちに登場する人型のフェストゥム来栖操(くるすみさお)の属するミールをはじめ、新たなミールを生み出しました。生き残ったフェストゥムたちと人類がどう折り合いをつけるのかは続編に任せることとなります。 また、人類として存在が消えた総士や、視力を失った一騎がどうなったのかという謎も残っています。まだ観ていない方はぜひ続編の『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』、そして第2期『蒼穹のファフナー EXODUS』もチェックしておきましょう!