2018年2月9日更新

2/10公開!『ぼくの名前はズッキーニ』が傑作すぎる件について

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ぼくの名前はズッキーニ
©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

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ロッテントマト驚異の100%!『ぼくの名前はズッキーニ』がついに日本上陸

ぼくの名前はズッキーニ
©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

2016年アヌシー国際アニメーション映画祭や第89回アカデミー賞など、様々な映画賞で評価を受けてきたアニメーション映画がついに日本上映を果たします。タイトルは『ぼくの名前はズッキーニ』。 全米NO.1批評サイト・ロッテントマトで驚異の100%という高評価を獲得した本作は、ジル・バリスが孤児院を舞台に書いた同名小説が原作の作品です。その小説をスイスの映画監督クロード・バラスがアニメーション映画化しました。 『ぼくの名前はズッキーニ』は大人から子供まで楽しめること間違いなしの傑作!本記事ではあらすじやキャスト、見どころなどを紹介していきます。

『ぼくの名前はズッキーニ』のあらすじ

主人公のイカ―ルは、母の付けてくれた愛称“ズッキーニ”を名乗る9歳の男の子。 ある日事故で母親を亡くしてしまい、ひとりぼっちになった彼を、警察官のレイモンが孤児院に連れていきます。始めは孤児院の仲間たちと打ち解けられずにいたイカ―ルでしたが、次第に親交を深めていき、自分の居場所を見つけていきますーー。

個性豊かな登場人物と吹き替え声優を紹介!

ズッキーニ/cv.峯田和伸

ぼくの名前はズッキーニ
©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

ズッキーニは本作の主人公となる男の子。普段は内気でおとなしい性格ですが、いざという時には強気に出ることもあり、そんな性格が孤児院の他の子どもたちにも影響を与えていきます。 日本語吹替版では、銀杏BOYZのメンバーでもある峯田和伸が声を務めます。峯田は今回が声優初挑戦となります。

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カミーユ/麻生久美子

ぼくの名前はズッキーニ
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ズッキーニの後に孤児院へやってくる女の子・カミーユ。どこか大人びた雰囲気の彼女に、ズッキーニは一目惚れします。カミーユはお金の為に自身を引き取ろうとする叔母を嫌っており、その関係が孤児院の子供たちを巻き込んだ事件に発展していきます。 日本語吹替版では女優の麻生久美子が声優を務めます。

レイモン/リリー・フランキー

ぼくの名前はズッキーニ
©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016

ズッキーニを孤児院へ送ることになる心優しい警察官のおじさんがレイモンです。孤児院へズッキーニを預けた後も、時々園に会いに来ては、ズッキーニを気にかけてくれます。 日本語吹替え版では、様々なメディアでマルチな活躍を見せるリリー・フランキーが声優を務めます。

ストップモーション・アニメーションの新たな傑作が誕生!

本作の魅力として、まず抑えておかねばならないのが本作がストップモーション・アニメーションで作られているという点です。実際に製作された人形を何度も動かしては撮影して、たっぷり時間をかけて本作は作られました。 大きな頭に、大きな瞳のキャラクター達は、一見不気味な印象を受ける人も受けるかもしれません。ですが実際に動いている姿を見ると、デフォルメされた独特の動きや、表情、視線などの機微が本作の味となり、見事に物語に合った哀愁を感じさせてくれます。

子ども達が生き生きと動く姿はまさにリアル!

孤児院を舞台にしていることもあり、本作には多数の子どもたちが登場します。 リーダー格としてみんなをまとめている子。食欲旺盛でなんでも食べてしまう子。大人しく全く喋らない子。いつもは優しいのに警察官には過剰に反応してしまう子。本当に様々です。 具体的な映像としてそれぞれがどんな過去を経てきたのかは描かれないのですが、ちょっとした仕草でその子の境遇を想像させられるようにできているのも本作の魅力。まさにキャラクターに命が吹き込まれたというべきか、一人一人の子どもたちの人生を立体的に感じることができます。

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ユーモアのセンスも随一!笑えて楽しい映画

そして、そんな子どもたち特有の反応や行動が面白くて笑えるのもポイントです。 本作のあらすじや孤児院という舞台から、真面目で固い物語といった印象を受けるかもしれませんが、実際は子ども特有の驚くべき発想や突飛な行動などが随所に用意されていて、全体的な印象では非常に楽しい映画となっています。 言いつけを守らなかったり、思わぬ言葉が流行ったり、大人たちに内緒でいたずらをしたり。きっとあなたも、自身が子どもだった頃を思い出すこと間違いなしです。

『ぼくの名前はズッキーニ』のラスト、あなたは涙でぐしゃぐしゃに!?

そして、なんといっても推しておかねばならないポイントが、この映画が“とても温かく優しい映画”であるという点です。 ズッキーニを始めとした辛い過去を味わってきたであろう孤児院の子供たちが、健気に、そして楽しそうに生きていく姿を観ていると、自然と観ているこちらまで笑顔になり、ラストでは不思議となぜか涙も。 そして映画の最後、ズッキーニのある選択から、人間関係が決定的に変わる瞬間を迎えます。その素敵で穏やかな結末は、観ている人の辛い思い出まで浄化してくれるようで、エンドロールが流れる頃には涙でぐしゃぐしゃになってしまう人も多いのではないでしょうか。 感動必至の『ぼくの名前はズッキーニ』。屈指の名作をぜひ見逃さないよう、劇場に足を運んでみて下さい!