2018年3月19日更新

あの監督作品、爆発しがち!監督特有の癖が分かると映画がもっと面白くなる!【海外編】

「あの監督、あれしがち!」映画を観てそう思ったことはありませんか?ジャンルが異なっても、同じ監督の作品には共通のカラーがあります。世界的人気を得ている監督たちの癖やこだわりについて、愛をもってご紹介します。

世界的名監督の癖、1度気になるともう無視できない!

世界的人気を誇る、有名海外映画監督たち。その作品は、ジャンルもストーリー展開もさまざまな個性豊かな名作がそろっています。 有名監督ともなれば、唯一無二のスタイルが確立されているものでしょう。誰もが知っているほどの人気作や世界的名作を手掛けた監督たちには明確なスタイルと個性があり、それはすっかりと各作品に刻み込まれているのです。 同じ監督の作品を観ていて共通項に気づいたことはありませんか?今回は、世界的に有名な監督8人の癖やこだわりについてまとめました。

華麗なる出演歴!クエンティン・タランティーノ監督

気になる役どころで出演しがち

自身が監督を手掛けた作品に出演することが多い、クエンティン・タランティーノ。自身の監督作品で出演した映画は、『キル・ビル』、『ジャッキー・ブラウン』、『ジャンゴ繋がれざる者』などです。彼の8作目の監督作品となった『ヘイトフル・エイト』ではナレーションまで担当しています。 タランティーノ監督は、自身の作品だけでなくさまざまな作品に俳優として出演。さらにどの作品でも、独特の存在感を放っており、ほっとけないキャラクターを好演します。 2007年には、三池崇史監督作品の『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』に出演。伊藤英明主演の異色の西部劇の中でも目立っていました。 映画だけに飽き足らず、日本ではソフトバンクのCMに出演していたこともあります。CM中では白戸家の長女・彩のおじである「タラおじさん」に扮しました。侍のような衣装を着て「タラちゃんです」と自己紹介するなど、コミカルな魅力を発揮しています。

スティーブン・スピルバーグ監督は子供たちの味方

親と不仲な子供が冒険しがち

世界的ヒット作品を数多く生み出してきた名監督、スティーブン・スピルバーグ。誰もが一度は触れたことのある不朽の名作ばかりの彼の作品には、悲しい境遇に立たされている子供たちが良く登場します。 スピルバーグの代表作『E.T.』の主人公・エリオットは、兄やその友達からいつもバカにされ仲間はずれにされていました。両親との仲も希薄で、父親は愛人と旅行に出かけるなど夫婦関係も破綻しています。 2001年に公開された『A.I』では、重い病気により昏睡状態に陥っている息子の代わりに家族として迎えられた少年型ロボット・デイビットが主人公。後に息子のマーティンが回復し、デイビットは森に捨てられてしまうのです。 資産家ハモンドが創り出したクローン恐竜たちのパークを舞台に描かれる『ジュラシック・パーク』。ハモンドの孫のレックスとティムは両親が離婚しているとう境遇ですが、コンピューターや恐竜に関して大人顔負けの知識があり活躍します。 スピルバーグ監督自身が子供のころ両親が不仲であったことや子供部屋に閉じこもって過ごしていたことを後に語っており、自分の作品はそのような子供のためのものだとも発言していました。

陰鬱な世界観にメッセージを込める、ラース・フォン・トリアー監督

人を落ち込ませがち

ラース・フォン・トリアー監督作品には、鬱三部作と呼ばれているものがあります。トリアー監督自身も2007年からうつ病を患い、2年間の長期休業を余儀なくされました。 2009年に復帰を果たし鬱三部作の1作目である『アンチクライスト』を発表。その後に『メランコリア』、『ニンフォマニアック』と続きます。この三作品では、トリアー監督の心情を投影したかのような心に深い傷や葛藤を抱えている主人公を描いています。 鬱三部作以外でもトリアー監督の作品には、主人公が辛く厳しい境遇に置かれ悩み苦しめられるストーリーが多く展開されます。過激な表現や悽惨で残酷なシーンも多くあり、観る者さえも落ち込ませてしまいそうです。 ダークで陰鬱な世界を描くことにより、物事の本質や人間心理の奥深い部分を抉るように表現していく、トリアー監督作品。彼の作品でしか味わうことのできない感動を得られることでしょう。

クリストファー・ノーラン監督はフィルムと音楽にこだわる!

CGに頼らないリアルな表現を追求しがち、重厚感ある音楽流しがち

インターネット嫌いを公言しているクリストファー・ノーラン監督は、フィルムを使用したCGに頼らない映像表現で知られています。実生活でもIT嫌いを貫いているノーラン監督ですが、フィルムを使ったアナログの映像は色の深みがまるで違うと語っていました。 近未来を舞台に描かれるSF映画『インターステラー』では、宇宙から見た地球の映像が何度か登場しますが、このシーンでもCGは使わずカメラを搭載したジェット機で実際に撮影したものだというから驚きです。 ノーラン監督の代表作「ダークナイト」シリーズでは爆破シーンが何度も描かれていますが、そこでもCGではなく実際にビルを爆発させて撮影を行いました。 またノーラン監督は劇中音楽にも独自のこだわりを見せています。無限に音が上がっていくように聞こえる「無限音階」という手法を劇中音楽に頻繁に取り入れ、作品の場面を大いに盛り上げてきました。 2017年公開の『ダンケルク』ではこの「無限音階」を巧みに取り入れ、第二次世界大戦を舞台に描かれる作品に独特の緊迫感を与えています。映像の迫力を音楽が強調し、さらに説得力を持たせているのです。

ダーレン・アロノフスキー監督は日本アニメが大好き?

今敏に影響受けがち

日本のアニメ監督・今敏の大ファンであるダーレン・アロノフスキー監督は、今敏のデビュー作『パーフェクト・ブルー』から多大な影響を受けたそうです。 ドラッグによって身を滅ぼしていく人々の姿を描いた『レクイエム・フォー・ドリーム』では、今敏作品『パーフェクト・ブルー』を参考にしたシーンがいくつかあると、自ら語っていました。 ナタリー・ポートマンがバレリーナのヒロインを演じ話題となった心理サスペンス『ブラック・スワン』も、『パーフェクト・ブルー』の影響が伺えます。『パーフェクト・ブルー』では、女優への転身を目指すアイドル・未麻が主人公。『ブラック・スワン』のニナ同様、未麻も自分の殻を破れず伸び悩んでいます。 鏡の中の自分に幻覚を見るようになり、思い悩むあまり徐々に精神に異常をきたしていくストーリー展開は、『ブラック・スワン』の中に取り入れられています。

コメディ帝王、ノア・バームバック監督作品の共通項

主人公こじらせがち

人間ドラマをコミカルに描いた作品を多く手がけてきたノア・バームバック監督。彼の作品の主人公にはある共通点が。 『べン・スティラー 人生は最悪だ!』では、長期間にわたって精神病院に入院していた40代で無職のロジャーが主人公。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』では、子供がいないことで自由気ままな生活を楽しんでいるものの、精神的幼さが抜けきらない夫婦を描きます。 そして『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』では、老いた父の元に戻って来た、ダメ兄妹たちの葛藤の日々がストーリーの中心です。 どの作品も、主人公たちのこじらせ具合やダメさ加減がユーモアを持って描かれています。

マイケル・ベイ監督は爆発がお好き

なんでも爆破しがち

監督作品の全てにおいて、大掛かりな爆破シーンがあるという、マイケル・ベイ監督。さまざまなタイプの名作がそろうハリウッド映画の中でも、『トランスフォーマー/リベンジ』は、火薬の使用料がナンバーワンではないかと言われるほどです。 また『アルマゲドン』においては隕石衝突により、地球全体を巻き込むような大規模な爆発まで起こっています。車や建物などの爆発シーンはアクション映画に付き物ですが、ベイ監督の場合はなんでもかんでも爆破しちゃうところが持ち味です。 上海やパリの街を爆破したり、世界遺産のストーンヘンジまで爆破しているのには驚きですね。 爆発だけでなく、スピード感あふれるスリリングなカーチェイスシーンもベイ監督作品の大きな魅力。アクション映画やスリリングな映画が好きな方は、ぜひ押さえておきたい作品です。

巨匠ジョージ・ルーカス監督を悩ませるもの

ファンと喧嘩しがち

不朽の名作、「スター・ウォーズ」シリーズを生み出したジョージ・ルーカス監督。2012年からはルーカス・フィルムを売却し、以降の作品の制作はディズニーが手掛けることになりました。 ルーカス監督は、「スター・ウォーズ」シリーズの監督を離れた理由として、ファンからの痛烈な批判を浴びたことを上げています。 「エピソード4/新たなる希望」から始まる旧三部作に思い入れの強いファンは多く、「エピソード1/ファントム・メナス」からの新三部作への批判は当時からありました。また、再発売されたものにオリジナルとは大きく異なる改変が加えられていたことも、ファンの失望を招いてしまったのです。 熱狂的なファンとルーカス監督のバトルを描いたドキュメンタリー映画『ザ・ピープルVSジョージ・ルーカス』では、その経緯が詳しく描かれています。 名作「スター・ウォーズ」を愛するあまり、過激で辛辣な発言を繰り返してしまうファンと、ルーカス監督の思いのぶつかり合いは必見です。自分の思いを貫くために、作品を超えてファンと喧嘩してしまうルーカス監督。彼ならではのスタイルやこだわりが感じられますね。 ファンが痛烈な批判を浴びせるのも、作品とルーカス監督に対する愛が強いからこそ。世界的名作を生み出した監督は、作品以上に注目を集めるのでしょう。

いかがでしたでしょうか?誰もが一度は聞いたことがある名作、人気作を手がけてきた有名監督たち。その癖やこだわりを知ったら、彼らの作品をもっと楽しむことができそうですね。