2018年3月23日更新

映画×ヒップホップ!おすすめ映画12選!!【『8 Mile』『SR』ほか】

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ヒップホップファン必見のおすすめ映画12選をレコメンド!!

大和(カリフォルニア)
©DEEP END PICTURES INC.

音楽を題材にして、実在のミュージシャンを主演に迎えた映画は数多くあります。その中でもラッパーを主人公にしたり、ヒップホップの歴史を描いている映画は独特の存在感を放っています。 劇中にもラップ・ミュージックが流れ、時にはキャスト達がラップを披露してくれることもあるヒップホップ映画。ヒップホップが好きなら絶対に見ておきたい、おすすめの映画12本をご紹介します。

1.埼玉から世界をめざせる?『SR サイタマノラッパー』(2009年)

『ジョーカー・ゲーム』、『22年目の告白-私が殺人犯です-』で知られる入江悠監督が手掛けるヒップホップ・ムービー、『SR サイタマノラッパー』。埼玉の田舎で世界に通用するラッパーを夢見る若者たちの青春の日々を描きます。 MC IKKUは(駒木根隆介)は、地元埼玉の仲間たちとヒップホップグループ「SHO-GUNG」を結成。初ライブを成功させようと日々奮闘します。メンバーたちの同級生である千夏(みひろ)は上京していましたが、ある日突然皆の元に帰ってきたのです。 東京でAV女優となっていた千夏でしたが、帰郷し書店員に落ち着きます。密かに千夏に想いを寄せていたIKKUは彼女に自分たちの活動を知らせますが、バカにされ相手にしてもらえませんでした。 千夏が帰ってきてから徐々に関係がぎくしゃくし始めるメンバーたち。果たしてSHO-GUNGは夢を叶えることができるのでしょうか。

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2.エミネム主演の大ヒット作!『8 Mile』(2003年)

ラッパー・エミネムの自伝的要素のある作品『8マイル』は、2002年に公開され、世界中で大きな話題となりました。主人公のジミーを演じるのはエミネム本人で、主題歌の『ルーズ・ユアセルフ』も彼が手がけています。 デトロイトの「8マイル・ロード」は、そこに住む人々を隔てる境界線となっていました。主人公ジミー(エミネム)の夢は、得意のラップで成功しロードの向こう側へ行くことです。 ジミーが暮らしているのは、貧困に苦しめられ犯罪が渦巻く地域。母親は毎日のように酒浸りで、おまけにジミーの上級生と付き合っているという始末です。 ラッパーとして成功する未来を夢見るジミーですが、白人である彼にヒップホップ業界の風当たりは強いものでした。MCバトルで勝ち残ることもできず、ジミーの夢は前途多難。 もがきながらも自分の信じた道を進むジミーに少年時代のエミネムの姿が重なり、ヒップホップファンならずとも思わず胸が熱くなってしまう作品です。

3.伝説的グループの軌跡を描く『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015年)

アイス・キューブやドクター・ドレーなどのスター・ラッパーが在籍していた伝説的グループ・N.W.A.。彼らの歴史と伝説を紐解く映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』は、ヒップホップファン必見の作品です。 アイス・キューブら元メンバーが制作に参加していることも見逃せません。 エリック(ジェイソン・ミッチェル)は地元コンプトンで仲間と共にヒップホップグループ・N.W.A.を結成します。攻撃的なメッセージを過激なサウンドに乗せて吐き出す彼らのスタイルは、ギャングスタ・ラップと呼ばれ当時の音楽シーンを席巻していきました。 アルバムが大ヒットし、大きな成功を収めたN.W.A.。彼らの過激さは、注目を集めるだけでなく時に非難の対象にもなりました。そして成功の裏ではメンバー間の軋轢が生まれ、不信感を募らせたアイス・キューブ(オーシェア・ジャクソン・Jr)はやがて脱退を決意するのでした。 世界的グループの誕生から成功、そして別れと再会をリアルでドラマティックに描いた作品。ヒップホップファンなら感動してしまうこと間違いなしの1本です。

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4.地方都市に響く魂の叫び!『サウダーヂ』(2011年)

『サウダーヂ』は山梨県甲府市を舞台に描かれる異色のヒップホップ映画です。外国人労働者とラッパー、そして土建業の男。この3人の交流を中心に物語は進んでいきます。 仕事に行き詰まり、周囲の人ともうまくやれていない登場人物ばかりが登場するこの作品。ラッパーの天野が吐き出すラップは、そんな彼らの心情を表現するかのように響きます。 山梨県甲府市の小さな土建会社に勤める堀精司(鷹野毅)。妻と二人で暮らしていますが、最近ではスナックのタイ人女性・ミャオ(ディーチャイ パウイーナ)に夢中になっています。街にはブラジル人の出稼ぎ労働者があふれ、彼らの中には人気ラップグループとして活躍するものも出てきました。 人気ラッパーとして活躍している天野(田我流(stillichimiya))は、自分の書く歌詞を観客たちがきちんと理解してくれないことに失望しています。家族ともうまくいっておらず苛立ちの毎日を過ごす天野は、精司の働く会社に勤めることになり……。 殺伐とした地方都市の閉塞感とそこに暮らす人々の交流、そしてそこに流れるラップ・ミュージック。映画『サウダーヂ』ではこれまでにない捉え方でヒップホップが描かれています。

5.ラップで強制婚に立ち向かう!『ソニータ』(2017年)

ラッパーとして活躍する未来を夢見ているアフガニスタンの少女・ソニータを捉えたドキュメンタリー。 イランで難民となった彼女は母親から強制的に結婚話を持ちかけられます。少女の強制婚の風習が残るアフガニスタン。ソニータは、ラップをすることで母国の伝統や権力に立ち向かいます。 映画『ソニータ』は2017年10月公開。実在するラッパーや男性を主人公に描いた作品が多いヒップホップ映画で、異色の存在感を放っています。 ラップは、世間や社会に自分の意見や思いを音楽に託しぶつけるもの。この作品は、ラップという音楽的手法の根源となる初期衝動をシンプルにそして熱く描いています。

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6.フリースタイルカルチャーに迫る!『フリースタイル アート・オブ・ライム』(2005年)

即興で言葉を繋げていくラップのスタイルを「フリースタイル」と言います。『フリースタイル アート・オブ・ライム』は、フリースタイル・ラップの人気グループたちに焦点を当てたドキュメンタリー作品。MCバトルやDJのスクラッチセッションなど貴重なシーンが盛りだくさんの1本です。 日本でもすっかりなじみとなったMCバトルですが、フリースタイルという文化はまだまだ浸透しきれていません。シーンを代表する人気グループが、自分たちのスタイルを熱く語る今作は、ラップやヒップ・ホップの魅力をより深く理解させてくれます。

7.元祖ヒップホップ映画と言えばこれ!『ワイルド・スタイル』(1983年)

映画『ワイルド・スタイル』は、1983年に公開され、世界中にヒップホップ文化を広めた先駆けとなる作品です。ラップとDJだけでなく、ブレイクダンスやグラフィティ・アートもヒップホップの大切な要素。この映画にはそれらすべてが登場し、後のラッパーたちに多大な影響を与えました。 ニューヨークで暮らすレイモンド(リー・ジョージ・キュノネス)は、毎日のように地下鉄にグラフィティアートを描いています。グラフィティは違法であるため、彼の絵の才能は世間に知られることはありませんでした。 しかし、いつしか彼の作品は注目を集め、ついに大きな仕事が舞い込むことになったのです。またとないチャンスに恵まれながらも、複雑な心境のレイモンド。家族には落書きなんてやめろと理解すらしてもらえません。 ラップなどのストリート・カルチャーが大衆の支持を得るまでには、さまざまな苦労と葛藤、そして熱いドラマがあるのだということがわかる作品。『ワイルド・スタイル』では、これまでの音楽にはない斬新で刺激的な、そして大きな可能性を秘めた音楽スタイルの誕生を体験できます。

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8.異色のラップ・ミュージカル?『TOKYO TRIBE』(2014年)

近未来の東京を舞台にトライブに属する若者たちの熱い抗争を描いた『TOKYO TRIBE』。ラップ・ミュージカルというこれまでにない斬新な切り口のヒップホップ映画です。 劇中ではキャスト陣がラップを披露。ヒップホップ・ミュージシャンのYOUNG DAISをメインキャストとして迎えたことも話題になりました。 いくつものトライブに別れ縄張り争いを繰り返している、近未来のトーキョーの少年たち。大きな勢力を持つブクロWU-RONZのメラ(鈴木亮平)は、ムサシノSARUのメンバーを次々に手にかけていきます。 これをきっかけにトライブ同士の抗争が勃発、トーキョー全体が彼らの争いに巻き込まれていくのでした。 架空の近未来都市が舞台だけあって、どこかファンタジックな町並みにも注目。熱い戦いの中に散りばめられたネタやおバカ感は、この映画だけが持つ魅力です。それに絡むラップも不思議な味わいを見せてくれています。

9.2パックの短くも激しい生涯を描く!『トゥパック レザレクション』(2003年)

25才の若さで亡くなった伝説のラッパー・2パックの生涯を描くドキュメンタリー映画『トゥパック・レザレクション』。2パック本人が主演し、映画のサウンド・トラックも手掛けました。 2パックのナレーションで綴られる、激動の生涯。彼の音楽的ルーツや旧友なども登場し、ラッパーとしての2パックとはまた違った一面を見ることもできる作品です。 強姦事件による服役やラッパー同士の対立など波乱に満ちた生涯ですが、2パックの紡ぎだした言葉は今も聴く者の胸に鋭く突き刺さります。

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10.実力派ラッパーたちが熱く語る!『アート・オブ・ラップ』(2012)

『アート・オブ・ラップ』は、ラッパー・Ice-Tが初めてメガホンを取った作品です。シーンを代表するラッパーたちにIce-T自らインタビューをし、それぞれのラップに対するこだわりや想いを聞き出します。 華やかな成功を収めた人気ラッパーたちの作品作りのこだわりを知ることができる貴重な1本。自身もラップをやってみたいと思っている人は、絶対見ておきたい作品。日々の努力と熱い想いが彼らのラップをより力強いものにしているのだということが良くわかります。

11.2パック出演!大ヒットを記録した名作『ジュース』(1992年)

ラッパー・2パックが俳優として出演している『ジュース』は、アメリカ社会で黒人が直面しているさまざまな問題について描いた作品です。劇中ではヒップホップ・サウンドが流れ、悪事に手を染めていく少年たちの心情を表現しています。 高校生Q(オマー・エップス)は、4人グループでいつも行動しています。そのメンバーがある日強盗計画を企て、最後まで乗り気ではなかったQも計画を実行に移してしまいます。拳銃を手に入れ強盗に入る4人でしたが、メンバーのビショップ(2パック)が殺人を犯してしまったのです。 友が犯した重い罪に責任を感じ、何とか力になりたいと思うQですが、ビショップは反省の色すらろくに見せようとしません。QはDJとして活躍する夢を持っており、そのため最後までグループの計画に反対していたのです。Qの夢と、ビショップの将来は一体どうなってしまうのでしょうか。

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12.注目の新世代音楽青春映画!『大和(カリフォルニア)』(2018年)

2018年4月に公開される『大和(カリフォルニア)』では、米軍基地の大和を舞台にしてラッパーを夢見る少女・サクラの青春を描きます。地元で活躍するラッパーのNORIKIYOが、ライブシーンに本人役で出演し、大和の音楽シーンをリアルに感じることができる作品となっています。 米軍基地である大和に住む女子高生のサクラは、ラッパーになることを夢見ています。毎日ラップの練習に励む彼女は、複雑な家庭環境に置かれていました。母には米兵の恋人がおり、サクラたち家族と同居しているのです。 母の恋人・アビーには娘がおり、ある日カリフォルニアから日本に来ることになります。娘はレイという名で、サクラと同じようにヒップホップを愛している少女でした。 遠くて近い、複雑な事情が絡み合う都市・大和とカリフォルニアの少女二人を結びつけたのは、ヒップホップだったのです。2018年注目の青春音楽映画は、ぜひ劇場で体験してみてください!

スクリーンでもヒップホップを楽しもう!

大和(カリフォルニア)
©DEEP END PICTURES INC.

実在のラッパーたちが出演していることも多い、ヒップホップを題材にした映画たち。ラップを普段から聞いている人もそうでない人も、ヒップホップの魅力に取りつかれてしまうような影響力のある作品ばかりです。ライブハウスやクラブで聞くヒップホップもいいですが、たまには映画館でヒップホップを楽しんでみてはいかがでしょう?