2021年6月30日更新

【2021年最新】おすすめ人気映画100選!本当に面白い名作を厳選

ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール『ダークナイト』
©︎Warner Bros Pictures/LMK

この記事では、映画好きなら絶対に観ておきたいおすすめ映画を100作品紹介していきます。古典の名作から最新の話題作まで、一見の価値がある「本当に面白い映画」ばかりです。あなたはいくつの作品を観ているでしょうか?

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目次

絶対観るべきおすすめ映画100本を紹介!名作から人気の最新作まで網羅

人生のどこかで1度は観ておきたい、色あせることのない名作映画がたくさんありますよね。この記事では、本当に面白いおすすめの映画だけを厳選して紹介! 人生の厳しさから素晴らしさ、楽しいことから辛いことまで、映画はさまざまな感情を私たちに教えてくれます。いつまでも輝きを失わない本当に面白いおすすめ映画だけを、ciatr編集部が100作品選びました。

『パラサイト 半地下の家族』(2020年)

一世一代の就職(パラサイト)

『パラサイト』チェ・ウシク、ソン・ガンホ、チャン・ヘジン、パク・ソダム
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

“半地下”に住む父と母、息子と娘の4人家族。“半地下”の暮らしは貧しく、彼らは普通の生活に憧れていました。 そんなある時、息子のギウは友人から家庭教師の代わりを頼まれ、大豪邸で暮らすパク一家のもとへ。やがて妹のギジョンも家庭教師となり、彼ら家族はある仕掛けを施しはじめるのです。 『グエムル-漢江の怪物-』などで知られる鬼才ソン・ガンホが監督を務めた本作は、アカデミー賞で最多4部門を受賞するなど、世界中を席巻しました。 韓国社会の闇を描いており、予測不可能で衝撃的なラストが待ち受けています。

『ミッドサマー』(2020年)

明るくて華やか、なのに恐ろしい

『ミッドサマー』
© 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.

長編デビュー作『へレディタリー/継承』で人々を恐怖の底へと突き落としたアリ・アスター監督の最新作。 家族を予期せぬ事故で亡くして悲しみのどん底に落ち、さらには恋人への不信感も募っていく日々を送っていた大学生のダニー。そんな時、人里を離れた小さな村で、90年に1度行われる祝祭へと向かうことになります。 しかしダニーたちを待っていたのは、明るく華やかな村で繰り広げられる恐ろしい展開だったのです。 家族が崩壊していくオカルト劇を展開していった前作とは異なり、誰も知らない秘境で繰り広げられる悪夢のような世界を描いた作品。 ホラーやオカルトといえば薄暗く不気味な夜のイメージがある一方で、明るい昼間が続く世界であるにも関わらず、不気味でトラウマにも似た恐怖を描き切っています。

『ジョーカー』(2019年)

あの人気ヴィランの誕生秘話

ジョーカー
© Warner Bros/zetaimage

DCコミックでバットマンの宿敵として知られるジョーカー。謎に包まれた彼の誕生秘話を描く本作は、2019年の第76回ヴェネツィア国際映画賞で、最高賞にあたる金獅子賞を獲得するほどの高評価を得ました。 コメディアンを目指しながら母と貧しい生活を送るアーサー・フレックは、出張ピエロとして働いていました。経済格差の広がるゴッサム・シティで理不尽な目に遭いつづけた彼は、苦しみと怒りを爆発させ、いつしか犯罪に手を染めるようになります。 主演のホアキン・フェニックスの演技は圧巻。本作のために大幅に減量しており、アーサーのガリガリに痩せた体型は、異様な迫力があります。トリッキーなストーリーテリングや、観客を惑わせるエンディングからも目が離せません。 また1982年の『キング・オブ・コメディ』をはじめとする、数多くの映画へのオマージュも見どころです。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)

タランティーノが描くハリウッド黄金時代

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット、そしてクエンティン・タランティーノ監督がタッグを組み、ハリウッドの黄金時代を描いた作品。 落ち目の俳優であるリック・ダルトンと、彼のスタントマン兼付き人として支えてきたクリフ・ブース。そんな2人が暮らす街に、映画監督であるロマン・ポランスキーと、その妻であるシャロン・テートが引っ越してきました。 レオナルド・ディカプリオとブラット・ピットの初共演というだけで映画ファン必見の作品となっていますが、そのほかにも映画ファンの心を掴んで離さない仕掛けが盛り沢山。 タランティーノ監督自身が抱く映画への愛や、1960年代というハリウッド黄金時代への思いが熱く、思わず涙が込み上げてきます。

『グリーンブック』(2019年)

おじさん2人の感動の旅路

グリーンブック
© 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.

1962年、天才ピアニストのドクター・シャーリーはガサツなイタリア系用心棒のトニー・リップを雇います。 そして黒人が利用できる施設を記した旅行ガイド「グリーンブック」を手に、アメリカ南部でのツアーに出発。何もかもが異なる2人の旅が始まるのでした。 差別や不平等といったテーマを扱いながらも、笑いあり感動ありのストーリーに仕上がった本作。実話をもとにしており、アカデミー賞では3部門を受賞しました。

『ジョジョ・ラビット』(2018年)

愛の強さを再確認できる名作

『ジョジョ・ラビット』 ジョジョ ヒトラー
©2019 Twentieth Century FoxFilm Corporation &TSG Entertainment Finance LLC

『マイティ・ソー バトルロイヤル』でお馴染みのタイカ・ワイティティ監督によるヒューマンドラマ映画。舞台となっているのは、第二次世界大戦下のドイツです。 青少年集団ヒトラーユーゲントに所属し、イマジナリー・フレンドであるアドルフ・ヒトラーに支えられながら1人前の兵士を目指していた少年ジョジョ。 訓練中のとある事件をきっかけに、「ジョジョ・ラビット」と称され馬鹿にされていた彼が、家の中に匿われていたユダヤ人少女・エルサに出会い、正しさや愛について学んでいきます。 ブラックコメディ色が強めでありながらも、人々の抱える自由への思い、愛が持つ計り知れない力強さを改めて感じられる作品。使用されている楽曲たちは、内容とリンクした名曲揃いです。

『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)

伝説のバンド「クイーン」の生き様

ボヘミアンラプソディ
© 2018 Twentieth Century Fox

世界的人気を誇るイギリスのロックバンド「クイーン」の軌跡を描いた伝記映画。 1970年代に、フレディ・マーキュリーはギタリストのブライアン・メイやドラマーのロジャー・テイラー、ベーシストのジョン・ディーコンと「クイーン」を結成します。革新的な音楽で次々とヒットを飛ばしますが、次第にフレディとメンバーに不和が生まれていくのでした。 本物そっくりの俳優陣にも注目ですが、最大の見どころはなんといってもラスト21分。ライブエイドでのクイーンのパフォーマンスを忠実に再現しており、その迫力には心を震わせられます。

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)

未だかつてないファンタジー・ロマンス

シェイプ・オブ・ウォーター
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

ギレルモ・デル・トロ監督が人間とクリーチャーの愛を描いた話題作。第74回ベネチア国際映画祭では金獅子賞に輝いています。 舞台となっているのは、米ソ冷戦時代のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザは、ある日クリーチャーである“彼”を目撃し、その姿に惹かれてしまいます。 しかし“彼”には、虐待されたのちに生体解剖されてしまう未来が待ち受けていました。イライザは彼を救おうと奮闘していきます。 声を出すことのできないイライザと、研究対象として消費されてしまう“彼”。そんな2人が描いていく愛の形は、残酷さを孕みながらも非常に美しく、観た人すべての印象に残ります。 孤独を抱えた人たちが居場所を見つけていく物語ともいえるかもしれません。

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)

ウェス・アンダーソン・ワールドの完成形

グランドブダペストホテル
© FOX SEARCHLIGHT PICTURES

とある作家の墓地の前で、若い女性が広げた本。そこには「グランド・ブダペスト・ホテル」と書かれています。 その本の著者と思われる人物は、60年代に閑散期のホテルを訪れ、オーナーのムスタファと食事をすることに。そしてムスタファは彼に、昔のホテルでの出来事を話して聞かせるのでした。 色彩や画面構成への徹底したこだわりで知られるウェス・アンダーソン監督作品。童話のようなシナリオによって、映画というよりも絵本に近い仕上がりになっています。

『きっと、うまくいく』(2013年)

第2次ボリウッドブームの到来?

『きっと、うまくいく』 アミール・カーン R・マーダヴァン(マドハヴァン) シャルマン・ジョーシー
©TWENTIETH CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT/zetaimage

インド屈指の難関工科大学ICE。それぞれ家族の期待を受けて入学してきたファランとラージュー、ランチョーは寮でルームメイトになります。 自由奔放な天才ランチョーを中心に、3人はしょっちゅうバカ騒ぎを起こし、秀才のチャトルらから「3バカ(3 idiots)」とよばれていました。 卒業して10年経ったある日、ファランとラージューはチャトルから連絡をうけ、ランチョーの消息がつかめたと聞かされます。そして3人は彼を探す旅に出るのでした。 わかりやすくてシンプルで力強い、ボリウッドの良い所を凝縮したような映画です。コメディでありながら教育問題をテーマにしており、若者の自殺問題なども取り上げています。 一般公開に先立って2010年の「したまちコメディ映画祭」では、『3バカに乾杯!』のタイトルで上映されました。

『レ・ミゼラブル』(2012年)

超名作ミュージカルを見事に映画化

『レ・ミゼラブル』2012 ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ
©Universal Pictures/zetaimage

フランスの小説家ヴィクトル・ユゴーが1862年に執筆した同名小説をもとに、1985年から現在に至るまで世界中で上演されているミュージカルを映画化した本作。 1本のパンを盗んだ罪で19年も投獄されていた男ジャン・ヴァルジャンは、1人の司祭と出会ったことで改心し、名前を変え、正直な人間として生きていくことを決意します。 フランス革命の歴史に絡めながら、不遇な環境にある人々が強く生きていく姿を描いた本作は、舞台版に劣らない迫力で絶賛されました。 ちなみに1998年には、同じ小説をもとにしたリーアム・ニーソン主演の同名映画が公開されています。こちらはミュージカルではありません。

『最強のふたり』(2012年)

2人はあらゆるボーダーを超えた

『最強のふたり』
©︎ THE WEINSTEIN COMPANY/zetaimage

パリに住むフィリップは、頚椎損傷のため首から下が動かせない大富豪。彼は新しい介護人を募集しますが、気難しいフィリップが気にいる人物はなかなか現れません。 そこへドリスという移民の青年がやってきます。しかし彼はそもそも職に就く気はなく、失業手当の給付期間を延長するため、就職活動をして不合格になった証明書にサインしてくれと頼みました。 フィリップは、そんなドリスを試用期間として1ヶ月雇うことに。貧困層出身のドリスは礼儀作法がなっておらず、その遠慮のない態度が逆にフィリップに好感を与えます。 体の不自由な富豪と、貧困層の青年が立場を超えて友情を育むコメディドラマ。日本で公開されたフランス映画としては『アメリ』を超えるヒットとなりました。

『(500)日のサマー』(2009年)

その恋愛は本当に運命?

(500)日のサマー
© Fox Searchlight/Photofest/zetaimage

主人公のトムは、カード会社に勤め日々キャッチコピーを考える日々を送っています。本当はロマンチックな出会いを期待していましたが、職場にそういったものはありません。 しかしそんなある日、会社に新人のサマーがやってきます。同じバンドが好きな彼女に一目惚れし、はまっていくトムですが、デートをして恋人のように過ごすも、実際に交際をしているわけではありません。 トムはこの関係性をはっきりさせようとしますが……。 うまくいっていた過去とうまくいかなくなった現在とを交互に映し出す少し変わった恋愛映画。IKEAでの最高すぎるデートを真似したくなる人も多いのではないでしょうか。

『愛のむきだし』(2009年)

ゼロ年代の邦画を代表する傑作

愛のむきだし
(C)「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

神父の父を持ち、クリスチャンの家庭で育った主人公の本田悠。幼い頃に妻を亡くした父は、愛人を作ってしまい、自分の罪の意識から悠に「懺悔」を強要するようになるのです。 懺悔することがなくなっても許してもらえなず、悠はやがて罪を作り始めるために盗撮を始めます。盗撮のプロになった彼はある日、罰ゲームで女装をして街を歩いていると洋子という美女と出会います。悠は生まれて初めて恋に落ちるのですが、洋子は女装をする悠(サソリ)に恋をするのです。 鬼才園子温がエロや宗教など複数のジャンルを横断的に扱って愛を説きました。アイドルだった西島隆弘や満島ひかりなどの才能を見出した点でも、非常に高い評価を受けています。

『ダークナイト』(2008年)

あなたの善悪の概念がグラグラ

ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール『ダークナイト』
©︎Warner Bros Pictures/LMK

ゴッサム・シティは、ブルース・ウェインことバットマンによって平和を保たれています。 彼は市警のジム・ゴードンとも協力関係にあり、地方検事のハービー・デントは何とかして街から犯罪を無くそうと活動を行っていました。しかしある日、街の銀行がジョーカーという凶悪犯罪者によって強盗されます。 その後、まるでバットマンに対して挑戦するかのように犯罪を行うジョーカー。バットマンは彼を捕まえようとしますが、自分の恋人のレイチェルやハービー・デントなどがこれに巻き込まれ……。 シリアスなアメコミ劇場版としてスタンダードを築いた一作。ジョーカーを演じたヒース・レジャーは本作で助演男優賞を受賞するも、映画公開前に亡くなってしまいました。 バッドマンがヒーローに見えなくなっていき、正義とはなにかと問いかける映画になっています。

『イントゥ・ザ・ワイルド』(2008年)

すべてを捨ててアラスカへ向かう

『イントゥ・ザ・ワイルド』
©︎ PARAMOUNT/zetaimage

裕福な家庭に生まれ、大学を優秀な成績で卒業したクリスは、両親からハーバードのロースクールへの進学を望まれていました。 しかし物質主義に嫌気がさしたクリスは、自分の持つものすべてを投げうってアラスカへと旅立ちます。そのなかで経験した多くの出会いと別れが、彼を少しずつ変えていくのでした。 ジャーナリスト・作家・登山家であるジョン・クラカワーのノンフィクション小説『荒野へ』。この小説は、1992年に青年が放浪の末にアラスカで死体として発見された事件をもとにしています。 これを原作とした映画『イントゥ・ザ・ワイルド』は、俳優として知られるショーン・ペンが脚本を執筆し、監督としてメガホンを取りました。第80回アカデミー賞では、編集賞と助演男優賞(ハル・ホルブルック)にノミネートしています。

『おくりびと』(2008年)

さまざまな死と向き合う邦画の名作

『おくりびと』本木雅弘、山崎努
© REGENT RELEASING/zetaimage

元チェロ奏者の小林大悟は、所属していた楽団が突然解散し、無職となってしまいます。妻とともに仕事を求めて山形に移った小林は、旅行代理店と勘違いして葬儀会社に就職することに。 さまざまな死と向き合いながら、納棺師という仕事の厳しさややりがいを知っていく小林でしたが、妻や旧友からはその職業についてなかなか理解を得られません。 アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した傑作。滝田洋二郎監督、小山薫堂脚本、本木雅弘主演の『おくりびと』は、日本の文化が色濃く反映された葬儀をテーマにしており、外国人にもぜひ観てほしい映画です。

『パンズ・ラビリンス』(2007年)

不思議の世界は夢ばかりじゃない

スペイン内戦下で、母親に連れられて新しい土地にやってきた主人公オフェリア。母親は再婚相手である独裁政権陸軍のヴィダル大尉と暮らし始めます。オフェリアはメイドたちと仲良くなるも、息苦しい日々を過ごしていました。 しかしそんな彼女の前に突然妖精が現れ、森の奥にある迷宮へと導かれるのです。 現実と妄想の狭間で展開される不思議な世界観が印象的です。一瞬しか出てきませんが、手に目が付いたクリーチャーのインパクトは絶大!

『善き人のためのソナタ』(2007年)

社会主義の恐怖に立ち向かう

『善き人のためのソナタ』
©SONY PICTURE CLASSICS/zetaimage

冷戦時代の東ベルリン。国家保安省の局員ヴィースラー大尉は、反体制の疑いのある劇作家ドライマンと同棲相手の女優クリスタを監視する任務につきます。 早速彼らの部屋に盗聴器を仕掛けたヴィースラーでしたが、ドライマンたちの会話を聞くうち、彼らに共鳴していくようになりーー。 東ドイツの社会主義を信じて疑わなかった男が、自らの行いに疑問を持ち始めます。史実をもとにした重厚感のある1本です。第79回アカデミー賞では、外国語映画賞を受賞しました。

『プラダを着た悪魔』(2006年)

真面目が取り柄の女の子がおしゃれなデキる女に

プラダを着た悪魔
©︎ 20th Century Fox/Photofest/Zeta Image

主人公のアンドレアは、一流のジャーナリストを志す女性。彼女はファッション雑誌の『ランウェイ』編集部に就職し、キャリアをスタートさせます。 しかし彼女の直属のボスは、鬼編集長のミランダ。彼女のアシスタント業務を通して仕事が身についていく一方で、アンドレアの私生活はどんどん変化していきます。 ジャーナリスト志望の女性が、ひょんなことから一流ファッション誌のカリスマ編集長のもとで働くことに。主演のアン・ハサウェイが着こなすファッションにも注目です。

『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)

ティム・バートン×ジョニー・デップの異色ファンタジー

チャーリーとチョコレート工場
@WARNER BROS/zetaimage

鬼才ティム・バートンと名優ジョニー・デップがタッグを組み、世界中でベストセラーとなっている『チョコレート工場の秘密』を映像化。 貧しい家に7人で暮らしている少年のチャーリー。そんな彼の街には、世界で1番大きなチョコレート工場がありました。 ある日、チャーリーはチョコレート工場への招待券を手に入れます。そしてどこか奇妙な支配人ウォンカの案内のもと、不思議な世界へと入り込んでいくことになるのです。 まるでおもちゃ箱を開いたかのようなワクワクと、絵本の世界へと迷い込んだかのようなドキドキが楽しめる作品。ファンタジーでありながらもどこかダークな側面もあり、これぞティム・バートン作品と言っても過言ではない世界観が魅力です。

『ミリオンダラー・ベイビー』(2005年)

栄光からの転落を描く

『ミリオンダラー・ベイビー』クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク
© WARNER BROS./zetaimage

第77回アカデミー賞で7部門にノミネートし、そのうち作品賞・監督賞・主演女優・助演男優賞を受賞。 本作は愛を知らない孤独な女性と、愛情を見せない不器用な老人がボクシングを通して心を通わせていく物語です。 クリント・イーストウッド監督作25作目となった本作は、3000万ドルという低予算と37日という短期間の撮影でありながら、完成度の高さと従来のアメリカ映画との異質性が高く評価されました。 しかし作品の結末は各方面で議論を呼び、抗議活動や論争が起きるなど、大きな話題となりました。

『バタフライ・エフェクト』(2005年)

満足できない人生は変えてしまえばいい

バタフライエフェクト
© New Line Cinema/zetaimege

主人公のエヴァンは、幼少期から記憶喪失を起こす特異体質を持っていました。母親は彼の脳を検査させますが、特に異常な点は見つからず。 しかしエヴァンは13歳の時、突然命を落としてしまいます。その瞬間ブラックアウトが起き、気がつくと彼は森の中にいました。 それから時は経ち、心理学を専攻する学生となったエヴァン。あれから何事もなく平穏に過ごしていましたが、幼い頃に書いた日記を手に取った瞬間、彼は記憶の中に意識が入ってしまい……。 過去を変える力を手に入れた男の一風変わったSF映画。些細な変化が、バタフライ効果により現在を大きく変えてしまいます。 『ベガスの恋に勝つルール』や『バレンタインデー』など、ラブコメ作品に多く出演しているアシュトン・カッチャーが主演を務めました。

『ビッグ・フィッシュ』(2004年)

誇張癖のある父の昔ばなし

父エドワードが面白おかしく語る人生の話が、子どものころは大好きだった息子のウィル。しかし大人になるにつれ、それが作り話であることに気がつきます。 自分の結婚式で父の作り話が大ウケしたことが原因で疎遠になってしまった父子でしたが、母サンドラから父が病気で倒れたと連絡を受け、ウィルは実家に帰ることに。 最後に父の本当の人生の話を聞きたいと願うウィルでしたが、父は病床でも相変わらず作り話をしているのでした。 タイトルとなっている「ビッグ・フィッシュ」とは、「誰も信じないホラ話」という意味。鬼才ティム・バートン監督が、現実世界をそのまま描いた映画としては初めてとなった作品です。

『きみに読む物語』(2004年)

一途すぎる美男美女カップル

きみに読む物語
© New Line Cinema

ある老人ホームで、認知症を患う老女のために老人がノートに綴られた物語を読み聞かせます。その物語は40年代のアメリカが舞台。主人公のノアは心優しい青年で、父親と2人暮らしでした。 ある日、彼は街で出会った美しい少女アリーに一目惚れします。しかしアリーは自分と違って裕福な家庭の娘。彼女の両親から交際を反対されるも、2人は愛を深めていくのですが……。 晩年の夫婦が若いころを思い出しながら、物語を紡いでいく感動の恋愛映画。レイチェル・マクアダムスの可愛さに魅了されること間違いなしです。

『オールド・ボーイ』(2004年)

突然誘拐されて15年監禁

平穏な生活を送っていた主人公オ・デスは、ある日突然誘拐され、そのまま15年間も監禁されてしまいます。その後、解放された彼は、自分が監禁された理由を明かそうとするのですが……。 パク・チャヌクによる復讐3部作のうち2作目。復讐の鬼と化した男のバイオレンス描写が際立ちます。原作は日本の同名漫画です。

『誰も知らない』(2004年)

幼い兄弟を襲った過酷な出来事

誰も知らない 柳楽優弥
©︎ IFC FILMS

アパートに引っ越してきた母親と息子の明。 大家には「2人暮らし」と挨拶する母でしたが、実は彼女の抱えるスーツケースの中にはもう3人の子供が隠れていました。4人のシングルマザーということを明かせば、家を追い出されると思った母親は、明以外の子供の外出を禁止していたのです。 その後、男ができると生活費のみを現金書留で送り、家に帰らなくなります。それから、子供たちのみの生活が始まるのでした。 1988年の巣鴨こども置き去り事件を題材に、是枝裕和監督が15年の構想を経て映像化した本作。 母親が失踪したあと、過酷な状況を生き延びようとぎりぎりの生活をつづける兄弟たちを描きます。演技経験の少ない子役たちをキャスティングし、彼らの自然な演技が注目を集めました。 本作で俳優デビューとなった主演の柳楽優弥は、カンヌ国際映画祭で史上最年少かつ日本人で初めて主演男優賞を獲得しています。

『エターナル・サンシャイン』(2004年)

記憶が消されていく様子を映像化

エターナル・サンシャイン
© Focus Features

平凡な男ジョエルは、自分と正反対で感情的な女性クレメンタインという恋人がいました。しかし彼らは喧嘩をしてしまい、ジョエルは仲直りをしに職場を訪れるも、彼女にはすでに新しい恋人が。 実はクレメンタインは、ジョエルを記憶から消す手術を受けていたのです。これに酷くショックを受けたジョエルは、失恋の痛みを忘れるために自分を同じ手術を受けようとします。しかし施術が進むに連れ、自分の記憶からクレメンタインが消えていくのに抵抗を覚えるのです。 別れた女の記憶を消したい男が、記憶除去手術の最中に中断を試みます。練りに練られた脚本も魅力のひとつですが、美しい映像にも注目です。

『ラブ・アクチュアリー』(2003年)

クリスマスに起こるいくつかの奇跡

ラブ・アクチュアリー
©T.C.D / VISUAL Press Agency

クリスマスの5週間前から、クリスマス・イブ、そしてクリスマスの1ヶ月後までの時間、登場人物たちの交錯する恋愛物語が繰り広げられます。 義父と息子、首相と助手などさまざまな愛の形を描いた群像劇。あなたにもハマる恋愛がひとつはあるはずです!

『戦場のピアニスト』(2003年)

胸をえぐるノクターン

『戦場のピアニスト』
©STUDIOCANAL/zetaimage

30年代後半のポーランドで、ピアニストとして活躍するシュピルマン。 しかし第二次世界大戦が勃発したことで、ドイツ軍がポーランドを侵攻。ナチス軍がやってきたことで、シュピルマンの生活は一変してしまうのです。 第二次世界大戦時のワルシャワを舞台にした悲劇。観た人はショパンのノクターンを聴くだけで、涙を流すようになってしまうことでしょう。

『シカゴ』(2002年)

ブロードウェイの人気作を映画化

世間知らずの娘ロキシーは、地元で人気の高い姉妹の1人ヴェルマのように、踊り子になるのが夢でした。しかしヴェルマの踊るナイトクラブを訪れたその夜に、ロキシーの運命は大きく変わるのです。 野心的なクラブダンサーが、敏腕弁護士とともにブロードウェイを席巻します。抜群のテンポでグイグイと歌と踊りの世界に引き込まれることでしょう。

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』(2002年)

ファンタジー映画の金字塔

ロード・オブ・ザ・リング
© New Line Cinema

ホビットである主人公のフロドは、養父のビルボ・バギンズからあるものを渡されます。それはかつての闇の帝王サウロンが作った、世界を滅ぼす強力な魔力を持つ呪われた指輪でした。 フロドはこれを破壊しようとしますが、その方法はただひとつ、滅びの山の火山に投げるのみでした。そこで彼は、旧友の魔法使いガンダルフや仲間のホビットとともに、指輪を破壊しにいく旅に出るのです。 “山に指輪を捨てにいく”たったそれだけの話を3部作9時間かけて描いた傑作です。世界観の壮大さに圧巻されます。

『I am Sam アイ・アム・サム』(2002年)

知的障害を持った父と娘の交流

知的障害を持つ父と、その娘との純粋な愛を描いた感動作。7歳の知能しか持たないサムは、ホームレスの女性が産んだ娘ルーシーとしあわせに暮らしていました。 しかし7歳になったルーシーはサムの知的能力を追い越してしまい、彼には養育能力がないと判断されてしまいます。施設で保護されることになった娘を取り戻すため、サムは法廷で戦うことを決意するのでした。 主人公サムを演じたショーン・ペンは、渾身の演技でアカデミー主演男優賞にノミネートされています。 また娘ルーシー役のダコタ・ファニングはこの作品で多数の賞を受賞。全米俳優組合賞助演女優賞に最年少ノミネートし、天才子役としてその名を世界に知らしめました。

『アメリ』(2001年)

お洒落でお茶目なラブストーリー

『アメリ』オドレイ・トトゥ
© Miramax Films/zetaimage

小さい頃から人とコミュニケーションを取るのが苦手だったアメリ。そのまま大人になった彼女は、ある日自分のアパートでとある箱を見つけます。 そこには、少年の写真とさまざまな宝物が入っていました。彼女は箱の持ち主を探すことにし、さらに他の人が幸せになる手助けをしようと考えはじめるのです。そんな矢先に、同じく孤独を抱えるニノという男と出会って……。 美しいフランスの街並みと、純粋で可愛らしいアメリにもうメロメロ。ほんの少しのスパイスで人生はこんなにも輝いていくのですね。

『千と千尋の神隠し』(2001年)

老若男女に人気の名作アニメ映画

千と千尋の神隠し
©Studio Ghibli/Disney/Photofest

両親と一緒に引っ越ししている道中、森に迷い込んだ千尋。なにやら不思議なトンネルを見つけた彼らは、そのまま進んでいった先で寂れた街を見つけます。 千尋の両親は、人影のない屋台に陳列する美味しそうな食べ物を勝手に食べ始め、千尋は抵抗感を感じます。すると日が暮れ、あたりには奇妙な化け物が現れはじめたのです……。 スタジオジブリがおくる、不思議な風呂屋で働くことになった少女を描いた物語。唯一無二の世界観と、爽やかなストーリー展開が魅力的です。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)

1mmも隙がない絶望

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ビョーク
© FILM FOUR/zetaimage

主人公のセルマはチェコからの移民。アメリカで息子と2人暮らしをしています。工場に務める彼女は、貧しい生活を送りながらも幸せな日々を過ごしていました。 しかし彼女は先天性の病を患っており、手術をしなければ失明してしまいます。そして遺伝によって息子もまた、手術をしなければ失明する運命にあったのです。 鬼才ラース・フォン・トリアーが、歌手ビョークを主演に迎えて撮った悲劇。心が穏やかな日に観ることをおすすめします。

『遠い空の向こうに』(2000年)

少年の夢はロケットを打ち上げること

元NASA技術者のホーマー・ヒッカムの著書『ロケット・ボーイズ』を原作に、夢を追う青年たちを描く『遠い空の向こうに』。 ウェストヴァージニアの炭鉱町に住む高校生ホーマーは、1957年にロシアが人類初の人口衛星スプートニク1号の打ち上げに成功したことに影響をうけ、3人の仲間とともにロケット作りに挑戦することにします。 ときにはぶつかり合いつつも、支え合いながら成長していく彼らの青春物語です。 名俳優ジェイク・ギレンホールの初主演作品でもある本作。父と息子の和解がひとつのテーマとなっており、誰もが共感しやすい内容です。涙なしでは見れない感動的な作品となっています。

『グリーンマイル』(2000年)

トム・ハンクスが名優と評される所以

『グリーンマイル』トム・ハンクス マイケル・クラーク・ダンカン バリー・ペッパー
©︎Warner Brothers/Photofest/zetaimage

双子の少女を強姦殺害したとして、死刑囚監房に送られてきたジョン・コーフィ。しかし彼はその巨体と罪状に似合わず、繊細なこころの持ち主でした。 ある日、コーフィは看守であるポールの重い尿道感染症を治してしまいます。また傲慢な看守に重症を負わされたネズミのMr.ジンクスを生き返らせました。 それを見た看守たちは、コーフィはその不思議な力を神から授かった特別な存在なのではないか、彼を処刑する自分たちは大きな過ちを犯そうとしているのではないか、と考えはじめます。 スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督という『ショーシャンクの空に』と同じタッグで映画化された本作。不思議な力を持つ死刑囚と刑務所の看守たちを描いたヒューマン・ドラマです。

『アメリカン・ビューティー』(2000年)

どこにでもいる家庭の崩壊が面白い?

『アメリカン・ビューティー』ミーナ・スヴァーリ
©DREAMWORKS SKG/zetaimage

シカゴの郊外に住む42歳のレスターは、妻と娘と暮らすごく普通の会社員。しかし不動産を営む見栄っ張りな妻と、反抗期で自分を嫌う娘との生活にうんざりしていました。 そんな彼は、ある日娘のチアリーディングで彼女の友だちのアンジェラに心奪われてしまいます。それからアンジェラに執着しはじめるレスター。それを機に、周りの人間を巻き込んで家庭が崩壊し始めるのです。 のちに『007 スカイフォール』を監督し、「007」シリーズに革命を起こすことになるサム・メンデスの映画監督デビュー作。娘の同級生に恋をしてしまった中年男性レスター・バーナムを中心に、アメリカ中流家庭の崩壊をコミカルに描き出しています。 本作のタイトルとなっている「アメリカン・ビューティー」とは、アメリカ発祥で真紅の花弁を持つバラの品種名。映画の中ではこのバラが効果的に登場し、視覚的な美しさと同時に象徴的な意味合いも感じさせます。 アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・撮影賞の5部門を受賞しました。

『シックス・センス』(1999年)

絶対にネタバレを見てはいけません

シックス・センス
©Buena Vista/Photofest

死者が見える少年と精神医との交流を描いたホラー映画。小児精神科医のマルコムは、過去に自分がカウンセリングを担当した少年に銃で撃たれたことがありました。 それから1年後、妻との間が関係に冷えきっていることに悩む彼は、悩みを抱えた少年コールと出会います。 少年の悩みは「死者が見えること」。そんな彼を救えば、以前自分が救いきれなかった少年への償いになるはず。そう考えたマルコムは、コールのカウンセリングをはじめるのですが……。 ホラー映画なのにそれほど怖くなく、人間ドラマとしての色合いが強いとも言えます。またM・ナイト・シャマラン監督の名を世界に知らしめ、“どんでん返し”が印象的な作品でもあります。

『ファイト・クラブ』(1999年)

「俺を力いっぱい殴ってくれ」

『ファイトクラブ』
© Twentieth Century Fox/zetaimage

主人公の“僕”は、平凡な会社員。しかし高級品やブランド品を買い占め、まるで雑誌に出てくるような部屋で暮らしていました。その一方で精神は不安定であり、不眠症を抱えています。 精神科医のアドバイス通り、その不眠症をとある方法で解決させますが、しばらくして家を失ってしまいます。路頭に迷っていた彼でしたが、石鹸を売るビジネスマンのタイラーと知り合うのです。 そしてふとしたことから殴り合いをはじめた彼らの周りには、大勢の観客が集まっていて……。 デビット・フィンチャーが監督を務め、ブラッド・ピットとエドワート・ノートンの共演とあらば面白くないわけがありません。消費社会への痛烈な批判も含まれています。

『マトリックス』(1999年)

この世界はプログラムでできている

『マトリックス』
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プログラマーの会社員トーマスには、天才ハッカー「ネオ」という裏の顔がありました。ある日、彼はトリニティという謎の美女に声をかけられ、自分を探していたというモーフィアスと出会います。 そこでモーフィアスは、世界の真実をネオに明かし、ネオはそれに協力しようとするのでした。 “プログラムによって人々が生かされている世界”に生きていることを知らされた男の活躍を描く作品。独特のビジュアルは、公開当時日本でも社会現象となりました。 アクション俳優として知られるキアヌ・リーブスが主演を務めています。

『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年)

単に“女の強さ”を描いた映画ではない

オール・アバウト・マイ・マザー
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マドリードに住むシングルマザーのマヌエラ。彼女の息子エステバンは作家志望でした。エステバンの誕生日の日に、2人は『欲望という名の電車』という舞台を観にいくことに。 その時、マヌエラは彼の父親について話そうとしますが、舞台の主演女優にサインをもらおうとしたエステバンは車にはねられ……。 スペインの巨匠であるペトロ・アルモドバルの代表作。印象的な色彩感覚も彼の監督作品ならではです。

『ライフ・イズ・ビューティフル』(1999年)

息子のために父がついた優しい嘘

『ライフ・イズ・ビューティフル』
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第二次世界大戦中、愛する息子とともにユダヤ人強制収容所に入れられてしまったグイド。彼は息子を怖がらせないために、収容所で起こることを楽しいゲームになぞらえて過ごしていきます。 愛する子供に希望を与え続け、愛を注ぎ続けた父の姿に感涙必至です。 イタリアの俳優ロベルト・ベニーニが脚本・監督・主演を務めた『ライフ・イズ・ビューティフル』は、第51回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞。 第71回アカデミー賞では8部門にノミネートしたうち、主演男優賞・作曲賞・外国語映画賞を獲得しました。

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1998年)

心を閉ざした天才青年

『グッド・ウィル・ハンティング』ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン
© Miramax Films/zetaimage

天才的な頭脳を持ちながら大学の清掃員として働き、ケンカをしては鑑別所送りを繰り返している青年ウィル・ハンティング。 彼の才能に目をつけた大学教授のジェラルド・ランボーは、彼を更生させるため多くの心理学者にカウンセリングを依頼しますが、全員が匙を投げ、仕方なく不仲ではあるものの学友のショーン・マグワイアにウィルを任せることに。 最愛の妻を亡くした痛みを隠して生きるマグワイアと、幼い頃のトラウマから心を閉ざしたウィルは互いに心の傷を抱えていることを知り、理解しあっていきます。 無名時代のマット・デイモンが脚本を書き、自身が主演を務めた作品。ガス・ヴァン・サント監督によって映画化された本作は、アカデミー賞およびゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞しました。 若きマット・デイモンと、名優ロビン・ウィリアムズの掛け合いに注目です。

『タイタニック』(1997年)

豪華客船の沈没を描いた傑作

『タイタニック』
©Paramount Pictures/Allstar Picture Library/Zeta Image

豪華客船タイタニック号が沈没してから、84年がたった頃。トレジャーハンターのブロックは、船とともに沈没したであろうダイヤモンドを探していました。 しかし代わりに手に入れたのは紙切れ。そこには裸体の女性の絵が描かれていたのです。ニックはこれをテレビで報道し、ある人物から電話をもらいます。それは裸体の女性のモデルとなった人物だったのです。 そして彼女は、タイタニック号が沈没した時のことを彼に語りはじめます。 危機的な状況の中で、貧富の差、そして男女の愛が浮き彫りになります。レオナルド・ディカプリオがスターダムにのし上がった作品としても有名です。

『うなぎ』(1997年)

殺した妻にそっくりな女性の秘密とは?

不倫した妻を殺害し、8年の刑期を終えて出所した山下拓郎。ペットであるうなぎを育てながら静かに理髪店を営みはじめた山下は、ある日河川敷で自殺を図って倒れている女性を発見しました。 女性が自分が殺した妻に瓜二つだったことに戸惑いながら、山下は警察に通報。一命を取り留めた女性は山下のもとを訪れ、理髪店で働きたいと言い出します。 吉村昭の小説『闇にひらめく』をもとに今村昌平が脚本・監督を務めた『うなぎ』は、第50回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した作品です。 今村のパルム・ドール受賞は『楢山節考』につづき2度目となり、主演の役所広司も『Shall We ダンス?』や『眠る男』と同様に国内で多くの賞を受賞しました。

『ユージュアル・サスペクツ』(1996年)

物語の最後ですべてをひっくり返す名作

『ユージュアル・サスペクツ』
© SPELLING FILMS INTERNATIONAL/zetaimage

ある晩、港で船が大爆発。原因はコカインを巡った組織同士の争いでした。9100マンドルが消え、生き残ったのは2人だけ。 そのうちの1人は重傷を負い、もう片方は無傷でした。関税特別捜査官であるクイヤンが無傷の男の尋問をはじめると、6週間前から繰り広げられた5人の悪党による犯罪計画の顛末を聞かされるのです。 港での殺人事件で生き残った男が語り始めたのは、謎の男カイザー・ソゼに関することでした。ラストで呆然としたあなたは、もう1回観たくなること間違いありません。

『トレインスポッティング』(1996年)

クズどもの青春を鮮烈な映像と音楽で描く

『トレインスポッティング』
©CHANNEL FOUR FILMS/zetaimage

ヘロイン中毒の青年レントンは、仲間とともにジャンキーで自堕落な生活を送っていました。彼の住むスコットランドは不況に見舞われており、貧困や軽犯罪が問題となっていたのです。 しかしレントンはそんな中でも何度かドラッグを絶って、まともな仕事に手をつけようとするのですが……。 ユアン・マクレガーの出世作。薬に溺れた社会の底辺を異様なほどポップに描いています。本当に薬をやったかのような没入感が味わえます。

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(1995年)

気の合う2人がウィーンを巡る

主人公ジェシーはブダペストからパリに向かう列車に乗っていました。そんな彼の前の席に、フランス人の大学生セリーヌが座ります。2人は意気投合。 彼女はパリまで向かう予定でしたが、ジェシーに口説かれて、彼とともにウィーンに降り立ちます。彼はウィーンから飛行機に乗ってアメリカに帰る予定でした。フライトまで、半日。彼らは残された時間を、たくさんの話をしながらウィーンの街を練り歩くことにするのです。 偶然出会った男女が互いに惹かれ合う会話劇。セリフや仕草などがリアルで共感を呼びました。 主演のイーサン・ホークが脚本にも参加した続編の『ビフォア・サンセット』と『ビフォア・ミッドナイト』もあわせておすすめです。

『ショーシャンクの空に』(1995年)

希望に満ちた獄中を描いたおすすめ映画

ショーシャンクの空に
©COLUMBIA

有能な銀行員アンドリュー・デュフレーンは、妻とその愛人を殺した罪に問われ、終身刑を受けます。しかしそれは冤罪であり、彼は無罪を主張し続けました。 それでもショーシャンク刑務所に収容されたアンドリューは、その晩取り乱したほかの受刑者が刑務官から殴り殺されるのを見るのです。 後日、孤立していた彼に、刑務所内の“調達人”として知られるレッドが声をかけ……。 スティーブン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』を原作に、のちに『グリーンマイル』や『ミスト』で知られるようになるフランク・ダナボンが初監督を務めた作品です。劇中の数多くの名台詞が、観る者の心を揺さぶります。 受賞にはいたらなかったものの、アカデミー賞で作品賞・助演男優賞・脚色賞をはじめとする7部門にノミネートされました。

『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1995年)

人生はチョコレートの箱

フォレスト・ガンプ
©︎Paramount Pictures/Photofest/zetaimage

主人公フォレスト・ガンプはアラバマ州で生まれ、周りとは少し違う少年でした。 周りからバカにされる彼でしたが、母親は愛情深く彼を育て、公立の小学校へも入学させることができたのです。そんな彼を唯一バカにしない少女ジェニーと出会い、フォレストは彼女と仲良くなると同時に特別な感情を抱き始めるのでした。 平均よりも知能指数が低いながらも、純粋な心と周囲の協力を得て数々の成功を収めていく主人公のヒューマンドラマとなっています。 第67回アカデミー賞で作品賞、第52回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門作品賞を受賞しました。 また作品のキャッチコピーともなった劇中の台詞「人生はチョコレートの箱。開けてみるまでわからない」は、アメリカ映画における名台詞のひとつとして知られています。

『トイ・ストーリー』(1995年)

持ち主がいないとき、おもちゃたちは動きだす

『トイ・ストーリー』
©DISNEY / PIXAR/zetaimage

少年アンディは沢山のおもちゃを持っていました。ただしこのおもちゃはただのおもちゃではなく、言葉を話したり、意思を持っていたり、自由に行動できるのです。 アンディの1番のお気に入りであるカウボーイの人形ウッディは、ほかのおもちゃを仕切っていました。しかしとあるアンディの誕生日に、彼の地位を脅かす最新の宇宙ヒーローおもちゃバズ・ライトイヤーがやってくるのです。 新しくやってきたカリスマ性溢れるおもちゃバズが、リーダーであるウッディの立場を危うくします。子ども向けアニメーションながら痛烈な社会批判をしているとも捉えられるでしょう。

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)

彼女は電脳の海にダイブする

2029年の近未来。電子が駆け巡る世界の中で、公安9課の草薙素子が率いる攻殻機動隊のもとに、手配中のハッカーが捕まったという情報が入ります。 ハッカーはネットの海から生まれたサイボーグでした。そして攻殻機動隊に、亡命を提案するのですが……。 日本アニメーション映画界の至宝・押井守監督の傑作映画です。完璧に行き届いた設定は、のちのSF映画に大きな影響を与えています。

『レオン』(1994年)

家族を失った少女と無口な殺し屋

『レオン』ナタリー・ポートマン
© GAUMONT/zetaimage

ニューヨークに住むイタリア系の殺し屋レオンは、観葉植物だけが友人の孤独な男。ある日、彼と同じアパートに住む少女マチルダが彼に助けを求めます。彼の父親が、麻薬の密売組織を裏切ったため、家にギャングがやってきたからです。 家族は皆殺しにされ、それからマチルダはレオンと一緒に暮らすようになります。家族の仇をとりたいというマチルダに、殺し屋の極意を教えるレオン。2人が奇妙な友情を深めていく中、彼らはついにマチルダの家族を殺した犯人を突き止めるのです。 殺し屋となって復讐を誓う少女に、殺しの技を仕込む男との奇妙な交流を描いた本作。ナタリー・ポートマンのデビュー作でもあります。 またゲイリー・オールドマンが演じた悪役も多くの人から愛されました。

『パルプ・フィクション』(1994年)

タランティーノの名を知らしめた1本

『パルプ・フィクション』サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・トラボルタ
©︎Miramax/Photofest/zetaimage

オムニバス形式に綴られるくだらない話(パルプフィクション)。 物語はレストランで強盗を企てようとするカップルの会話から始まり、一方で別の場所ではギャングの2人組ヴィンセントとジュールスが組織を裏切った若者を殺して、彼らが奪ったケースを取り戻していました。 そのままボスのもとへ行ったヴィンセントは、ボスの妻ミアの世話を頼まれます。一方で、別の場所では落ち目のボクサーがギャングのボスから八百長を持ちかけられて……。 さまざまな事件が時間軸をシャッフルして描かれます。独特のくだらなさはクエンティン・タランティーノ監督作品の持ち味です。

『恋する惑星』(1994年)

おしゃれなストーカー

香港のバーで、失恋した警察官がやけ酒をしていました。彼女の未練をなくすために、次に店に入ってきた女と恋に落ちると決めた彼。 金髪の謎の女が入店すると、彼女を口説き始めます。ほかの場所では、恋人のために夜食を買いに来る警察官に、店の娘が恋をしていました。 2部構成になっていて前半は金城武、後半はトニー・レオンが主人公を演じています。斬新な映像表現と、舞台となる香港が完全にマッチしています。

『シンドラーのリスト』(1993年)

ドイツ人が1100人のユダヤ人を救う

『シンドラーのリスト』リーアム・ニーソン、ベン・キングズレー
©︎ UNIVERSAL/zetaimage

ドイツに占領されたポーランドの都市クラクフ。ドイツ軍はそこに住むユダヤ人をゲットーに追放していました。そこにドイツ人の実業家オスカー・シンドラーがやってきます。 彼は戦争を利用して儲けるために、琺瑯容器工場の経営を始めるのです。ユダヤ人の会計士を雇い、労働者もゲットーに追放されたユダヤ人を雇用したシンドラー。 しかし街にドイツ人を虐殺しようとする将校がやってきます。工場のユダヤ人にも危険が迫る中、シンドラーはある決意をするのです。 ホロコーストの時代、ドイツ人の実業家シンドラー氏が1100人ものユダヤ人を救った史実をもとにした映画。アクション俳優としての評価が高いリーアム・ニーソンが、演技派としての力を見せつけた作品でもあります。

『レナードの朝』(1991年)

意識のない患者に真摯に向き合う医師

『レナードの朝』ロビン・ウィリアムズ、ロバート・デ・ニーロ
©Columbia Pictures / Photofest/zetaimage

研究専門で臨床経験がほとんどない医師マルコム・セイヤーは、赴任してきた慢性神経病患者専門の病院で患者たちとの接し方に苦労しながらも、真摯に治療をつづけていきます。 ある日、患者たちに反射神経が残っていることに気づいたセイヤーは、もっとも重症の患者レナード・ロウに認可前のパーキンソン病の新薬を試すことを提案するのでした。 新薬の効果はてきめんに現れ、レナードは外出できるまでに回復していきます。 医師オリバー・サックスのノンフィクション作品をもとにした『レナードの朝』。人付き合いが極端に苦手な医師と患者の交流を描いた、感動的なヒューマンドラマです。

『羊たちの沈黙』(1991年)

映画史上もっとも頭のいい殺人鬼

『羊たちの沈黙』アンソニー・ホプキンス
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若い女性が皮膚を剥がされて殺害されるという連続殺人事件が発生。FBIの実習生であるクラリスは、訓練中に主任捜査官からある任務を受けます。 それは彼が連続殺人事件を解決するためにしていた凶悪犯罪者の精神分析でした。しかし相手は、一筋縄ではいかない元精神科医の囚人ハンニバル・レクター。彼はクラリスの身の上話と引き換えに、協力することを約束します。しかし事態は一変し……。 天才殺人鬼とFBI捜査官との奇妙な心の交流を描いています。アカデミー賞主要5部門を制覇する偉業の成し遂げました。

『いまを生きる』(1990年)

名優ロビン・ウイリアムズの熱演

全寮制学院ウェルトン・アカデミーに赴任してきた新任の英語教師ジョン・キーティング。学院のOBである彼の授業は型にはまらない風変わりなもので、当初は生徒たちを戸惑わせます。 しかし詩の本当の素晴らしさ、生きることの素晴らしさを教えるキーティングに生徒たちは影響を受け、規則や親の期待に縛られない生き方に目覚めていくのでした。 支配とはなにか、自由とはなにかを深く考えさせらる本作は、アカデミー賞脚本賞を受賞しています。 さらに主演を務めたロビン・ウィリアムズは、アカデミー主演男優賞にノミネートされました。惜しくも受賞は逃しましたが、彼の人間らしい演技が観るものを惹きつけます。

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『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)

映画好きであればあるほど好きになる

『ニュー・シネマ・パラダイス』フィリップ・ノワレ、サルバトーレ・カシオ
© CRISTALDIFILM/zetaimege

映画監督サルヴァトーレのもとにある人の訃報が届きます。それから彼は、自分の幼少期を回想し、村で唯一の娯楽施設だった映画館で出会った、映写技師アルフレードとの日々に想いを馳せるのです。 映画に魅せられた少年トトは、映写室に何度も潜り込たびにアルフレードにつまみ出される日々を送っていました。友情が深まる彼らでしたが、ある日映画館が火事になり、その際アルフレードは火傷で視力を失ってしまいます。 そして新しく建て直された「新パラダイス座」では、子どもでありながらもトトが映写技師として働きはじめるのでした。 映画が好きな少年と、映写技師の老人。この2人の関係性が時代の流れとともに変化していくのです。

『ダイ・ハード』(1988年)

世界一ツイてない男のクリスマス

『ダイ・ハード』ブルース・ウィリス
© 20TH CENTURY FOX/zetaimage

ニューヨーク市警のマクレーンは、クリスマスの日に別居中でロサンゼルスにいる妻ホリーに会いに行きます。ホリーは日系の大企業に勤めており、彼は彼女のオフィスに向かいますが、会うや否や口論を交わす2人。 しかし突如ビルに巨額の無記名債券を求めてテロリストが侵入してきます。建物は封鎖され、ホリーを含む従業員は拘束されます。運良く身を隠していたマクレーンは妻を、人々を救うために体を張って、ただ1人で重装備のテロリストたちと戦うことになります。 その優れたプロットも非常に評価されている、ブルース・ウィリスの代表作。敵もかなり強いというのが物語を盛り上げているポイントです。

『AKIRA』(1988年)

邦画アニメーションの頂点に君臨する作品

『AKIRA』(1988)
© Streamline Pictures/zetaimage

舞台は2019年のネオ東京。88年に起きた第三次世界大戦のあと、青年の金田はバイクの一団を率いて侵入禁止区域を走行していました。 しかし先頭を走っていた仲間が突如、道に飛び出した奇妙な小男をよけきれずに転倒。彼らは軍のヘリに捕らえられ、連れていかれてしまいます。後日、仲間を探しに行く金田でしたが……。 アニメーションながら、バイクの尋常ではないスピード感は必見。海外を含め、さまざまな映画に影響を与えたことでも有名です。

『バグダッド・カフェ』(1987年)

寂れたカフェに舞い降りたのは太った天使

バグダッド・カフェ
©︎Metro-Goldwyn-Mayer/Photofest/zetaimage

ドイツからの旅行者ヤスミンは、夫とアメリカを旅行中。しかし喧嘩をしてしまい車を降ります。砂漠を歩いていった先で、ポツンと立つモーテル兼カフェにたどり着くのです。 不機嫌な女主人や変人の集まるカフェで、ヤスミンは彼らを少しずつ変えていきます。 荒野にポツンと建つカフェに偶然現れた謎の女。彼女とカフェの人々との心の交流が穏やかに描かれています。

『スタンド・バイ・ミー』(1987年)

観る者を懐かしい気持ちにさせる

スタンド・バイ・ミー
© Columbia Pictures

4人の少年たちのひと夏の冒険を描いた本作。線路沿いに行方不明になった少年の死体がそのまま放置してあると聞いたゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、好奇心からその死体を探しにいきます。 道中で彼らは自分たちの将来、大人たちとの関係、不良の兄たちとの対決など、さまざまなことを考えながら成長していくのです。 等身大の子どもの姿がリアルに描かれた本作は、アカデミー脚色賞やゴールデン・グローブ賞作品賞、監督賞にノミネートされました。 また主題歌であるベン・E・キングの『スタンド・バイ・ミー』もリバイバルヒットを記録しています。

『グーニーズ』(1985年)

色褪せることのない冒険の日々

『グーニーズ』
©WARNER BROS/zetaimage

監督をリチャード・ドナー、原案と製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが務めた少年たちの冒険譚。 マイキー、マウス、チャンク、データの「グーニーズ」と称する4人は、マイキーの家にある屋根裏部屋で、偶然にも伝説の大海賊「片目のウィリー」が遺した宝の地図を発見します。 地図を片手に宝探しへと出発すると、シーズンオフ中のとあるレストランに到着。そこはギャングとして名高いフラッテリー一家のアジトだったのです。 ベタなドタバタアドベンチャーとして多くの人に愛されている『グーニーズ 』。屋根裏で見つけた宝の地図を手に、海賊が残した金銀財宝を探しにいく……という王道ストーリーは、多くの少年が憧れていたであろうロマンに溢れています。 子どもの頃に観た人が、大人になってから観てもそのノスタルジーを楽しむことができるでしょう。

『アマデウス』(1985年)

秀才は天才の前に屈服するしかないのか

音楽に情熱をそそぎ、敬虔な信仰心を持った作曲家アントニオ・サリエリは、オーストリア皇帝ヨーゼフ2世に仕える宮廷音楽家として人々の尊敬を集めていました。 しかし若き天才作曲家アマデウス・ウォルフガング・モーツァルトが現れたことで、サリエリの運命は大きく変わってしまいます。 作曲の才能はあれど、下品で礼儀知らずのモーツァルトはほかの音楽家から軽蔑されていました。しかしサリエリだけは彼の才能が「神の寵愛を受ける唯一最高のもの」であると理解し、激しい嫉妬とライバル心を燃やすようになります。 アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞をはじめとする8部門を受賞した名作。主演のF・マーリー・エイブラハムの鬼気迫る演技と同時に、映画版ならではのプラハでのロケシーンやオペラ『フィガロの結婚』などのハイライトシーンにも注目です。

『赤い影』(1983年)

強烈に視覚へ訴えかける

本国イギリスでは名作映画としての認知度が高いオカルトサスペンス。 突然の事故で娘を失った夫婦。仕事先のヴェニスで霊感があるという盲目の老姉妹の妹から、赤いレインコートを着た娘の霊が「ヴェニスを去らなければ夫の身に危険が降りかかる」と言っていると忠告を受けます。 『プライドと偏見』や「ハンガー・ゲーム」シリーズなどで知られるドナルド・サザーランドが主演を務めました。 フランソワ・トリュフォーのSF映画『華氏451』などで撮影監督を務めたニコラス・ローグが、あらゆるテクニックを駆使して観る人をどんどん不安へ追い込んでいきます。

『E.T.』(1982年)

宇宙人と子ども達の交流に感動!

E.T.
©Universal Pictures/zetaimage

スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作。少年たちと宇宙人のあたたかい交流が描かれた本作は、世界中で爆発的なヒットとなりました。 地球の調査に現れた宇宙船から、ひとり取り残されてしまった宇宙人E.T.。彼は田舎町の少年少女と出会い、地球での生活になじんでいきます。しかし彼らには別れの時が迫っていました。 本作は第55回アカデミー賞で9部門にノミネートし、作曲賞や視覚効果賞をはじめとする4部門を受賞。自転車のカゴにE.T.を乗せて空を飛ぶシーンは、あまりにも有名です。

『ブレードランナー』(1982年)

退廃的な近未来都市を駆ける

ブレードランナー(1982)
© Warner Bros./Photofest

時は近未来の2019年。レプリカントと呼ばれる人造人間が、とある目的をもって地球に侵入します。主人公であるレプリカント専門の捜査官デッカードは、これを追跡しはじめました。 レプリカントの目的は、製造された時にあらかじめ定められていた寿命を伸ばすこと。デッカードはこの調査中に、レイチェルという美しいレプリカントに惹かれていき……。 人間社会に紛れ込んだ見分けの付かない人造人間を処刑するブレードランナーを演じるのはハリソン・フォードです。アジアンテイストで雑然とした近未来世界は、新宿歌舞伎町を参考にしたものといわれています。

『シャイニング』(1980年)

言わずと知れたホラー映画の金字塔

シャイニング
©WARNER BROS

スタンリー・キューブリック監督による、誰もが知っているホラー映画の金字塔。 豪雪地帯であるが故に、冬のあいだは閉鎖されてしまう古いホテル。小説家志望のジャック一家は、ホテルが閉鎖中の間だけ管理を任されるものの、奇妙な出来事に巻き込まれていきます。それもそのはず、そのホテルでは昔、管理人による家族惨殺事件があったのです。 徐々に狂い始める主人公ジャックは、観るものすべての記憶に残るインパクトの持ち主。刃物を振りかざしながら襲いかかってくる様子は、トラウマになった人も多いのではないでしょうか。この映画を観ずにホラー映画は語れません。

『クレイマー、クレイマー』(1980年)

ある日、妻が消えました。

『クレイマー、クレイマー』ダスティン・ホフマン、ジャスティン・ヘンリー
© COLUMBIA/zetaimage

ダスティン・ホフマンが突然シングルファザーになった男性を演じた『クレイマー、クレイマー』。 仕事ばかりで家庭を顧みなかったテッド・クレイマーは、妻ジョアンナの「自分も仕事がしたい」という相談を取り合わず、ジョアンナは出ていってしまいます。 突然5歳の息子ビリーと2人きりで生活することになったテッドは、多忙な仕事に加え、慣れない家事育児に四苦八苦。最初はビリーともうまくいかず悩んでいたテッドでしたが、2人になってから1年以上が経ったころには家事も板につき、ビリーとの絆も深まっていました。 しかしある事件をきっかけにテッドは会社を解雇されてしまいます。さらにタイミング悪く、ジョアンナがビリーの養育権を要求し、離婚裁判に臨むことに……。 子育てをしていく中で、多くの人がぶつかるであろう壁にぶつかるテッドたち。誰もが経験するであろう困難を乗り越えようとする姿に、涙してしまいます。 本作は第52回アカデミー賞作品賞および、ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞しました。

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『エイリアン』(1979年)

その後のSFに多大な影響を与えた

『エイリアン』
© 20TH CENTURY FOX/zetaimage

2122年、宇宙貨物線ノストロモ号は恒星系で採掘した鉱石を乗せて、地球に帰る途中でした。しかしとある信号をキャッチし、発信源の小惑星に降り立ちます。主人公のリプリーは船に残り、信号を解析していました。 信号が遭難信号でないと分かったことで、小惑星が危険だと感じます。外に出ていた3人の乗組員が戻ってきますが、異変を感じてリプリーは彼らを入れません。そこで彼女が見たのは、フェイスハガー(エイリアン)に襲われている仲間の姿でした。 リドリー・スコット監督作品にして、その後数々の続編・派生作品が制作されました。閉鎖的な宇宙空間における極限の戦いが、緊張感を煽ります。

『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』(1978年)

SF映画を語る上で欠かせない

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』
© Supplied by LMKMEDIA/zetaimage

遠い昔はるか彼方の銀河系で、帝国軍と反乱軍が戦っていました。そんな中、反乱軍の指揮者であるレイア・オーガナが捕らえられ、彼女は隙を見て救援メッセージをR2-D2というドロイドに託します。 R2-D2はC-3POという別のドロイドとともにその場を去り、のちにルーク・スカイウォーカーという少年と出会います。 メッセージを見た彼は、近くに身を潜んで暮らしていたジェダイの騎士オビ=ワンから、自分の父親もジェダイの1人だったことを知らされると、父のライト・セーバーを託されます。それからオビ=ワンとともに、レイアを救いにいくのです。 今なお続編が待たれ、世界中にファンのいる大人気シリーズの第1作。それまでマイナーなジャンルとしての扱いだったSF映画を一気にエンターテイメントに昇華させました。

『カッコーの巣の上で』(1976年)

1度は観ておきたい!自由とは何なのか

『カッコーの巣の上で』
© UNITED ARTISTS/zetaimage

1962年のケン・キージーによる同名ベストセラー小説を原作に、『アマデウス』などで知られるミロス・フォアマン監督の手で、『イージー・ライダー』などで知られるジャック・ニコルソン主演で製作された『カッコーの巣の上で』。 精神疾患を偽って強制労働を逃れ、精神病院に入院したマクマーフィー。 薬は飲んだふりをしてごまかし、管理主義的な看護婦長ラチェッドに反抗し、病院のルールを片っ端から破っていく彼に、ほかの患者は当初困惑していましたが、次第にマクマーフィー同様に自由を望むようになっていきます。 主人公マクマーフィーを演じたジャック・ニコルソンのすさまじい演技は必見。 アカデミー賞では、主要5部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞)を独占した傑作です。人生で1度は観ておきたい名作といっても過言ではないでしょう。

『タクシードライバー』(1976年)

どこにでもいるタクシーの運転手

タクシードライバー
©︎Columbia Pictures/Photofest/zetaimage

戦争のトラウマを抱え、タクシーの運転手になった元海兵隊員のトラヴィス・ビックルは、孤独と社会への怒りに苛まれ、次第に精神に異常をきたしていきます。 そんななか、少女売春婦アイリスと出会ったのをきっかけに社会の浄化作戦に乗り出すのでした。 マーティン・スコセッシ監督、ポール・シュレイダー脚本で、ロバート・デ・ニーロを主演に迎えた本作は、1960年代後半から1970年代中頃に盛り上がりを見せた「アメリカン・ニュー・シネマ」最後の作品といわれています。 アカデミー賞では作品賞・主演男優賞・助演女優賞・作曲賞の4部門にノミネート。受賞には至りませんでしたが、カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞しました。

『ゴッドファーザーPART II』(1975年)

映画ファンは1か2かで二分される

ゴッドファーザー PARTⅡ
©︎Supplied by LMK

『ゴッドファーザー』の続編。1世代で巨万の富を築き、人望のあったヴィトー・コルレオーネの子供時代を描くと共に、ヴィトーの後を継いで新たなゴッドファーザーとなってマイケルの現在が描かれます。 本作で登場するロバート・デ・ニーロとアル・パチーノとでもファンは二分されます。2つの時代を交互に映し出す演出で最も成功した映画です。

『スティング』(1974年)

最古にして最高のどんでん返し

36年シカゴを舞台に、詐欺師として稼ぐ1人の若者フッカーは、親同然の存在だった師匠をある日大物ギャングに殺されます。 その恨みを晴らすため、賭博師のゴンドーフという男の力を借りながら組織を徐々に追い詰めていくのです。 映画の中の詐欺師は、観る者すらを煙に巻きます。『明日に向って撃て!』の監督ジョージ・ロイ・ヒルと、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードが再結成して撮ったことでも知られています。

『ゴッドファーザー』(1972年)

泥臭く、男臭く、かっこいい

ゴッドファーザー
©︎Supplied by LMK

ファミアの本拠地イタリアのシシリー島からアメリカに移住したコルレオーネーファミリー。巨万の富を築いた彼らは、跡目相続や世代交代などで揉める中、周りのマフィアとも抗争していきます。 ファミリーの長、ヴィトー・コルレオーネがある日敵に襲われた事をきっかけに、堅気で生きようとしていた三男のマイケルが報復を誓い……。 フランシス・フォード・コッポラの代表作であり、マフィア映画の元祖とも言われています。3時間近い上映時間も全く苦になりません。

『明日に向って撃て!』(1969年)

THE・アメリカンニューシネマ

80年代の西武で、荒くれ者のブッチとサンダンスは強盗を繰り返していました。 ブッチは南米ボリビアにいくことを夢見ていて、早打ちの達人であるサンダンスは彼についていき、ボリビアにいくのですが……。 ポール・ニューマン派かロバート・レッドフォード派かで人類は二分すると言われています。伝説とも言われているラストシーンは鳥肌なしには観られません。

『2001年宇宙の旅』(1968年)

前衛的なSFを描いた名作

2001年宇宙の旅
©MGM

「人類の夜明け」「木星使節」「木星 探査計画」「木星と無限の彼方」の4部からなる本作。人が月に住むようになった時代が舞台です。 月のクレーターの地中から謎の石碑が発掘され、フロイド博士がその調査に向かいます。それから18ヶ月後、A.I.の「HAL」を搭載した宇宙船ディスカバリー号が、木星探査に向かっていました。しかし、HALが不調を起こし始め、乗組員がシステムを切断しようとするのですが……。 難解でありながらもその先駆的映像が印象的です。映画でありながら、鑑賞ではなく体験とも言うべき映像があなたを迎えてくれます。

『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)

「ドはドーナッツのド」の歌も登場

『サウンド・オブ・ミュージック』
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舞台は第二次世界大戦前夜のオーストリア。修道女の見習いであるマリアは、7人の子供をもつ大佐の家の家庭教師になることになります。 子供達は大佐から厳しく躾けられており、家庭教師に対しては悪戯を働いていたため、これまでの人が長続きしなかったのです。マリアは彼らに歌を使って、人生の大事なことを教えていきます。 同名ミュージカル映画の映画化。音楽に触れることで世界がどんどん輝いていく様子が描かれています。

『アラバマ物語』(1962年)

最も偉大な法廷ドラマ

30年のアラバマで事件が起きます。黒人が、白人女性を暴行したというものです。 人種差別の激しいアラバマで、黒人の弁護を担当することになった主人公のスカウト。彼や彼の家族は、差別主義者の周囲から中傷を受けるようになってしまうのです。 白人女性への暴行で逮捕された黒人青年を弁護する弁護士の物語。当時の人種差別問題が、色濃く投影された作品です。

『アラビアのロレンス』(1962年)

これが指導者の鏡

『アラビアのロレンス』ピーター・オトゥール
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イギリスの中佐であるロレンスは、現地民族への知識が高いことから、アラビアに派遣されることに。そこで、彼はオスマン帝国から独立しようと奮闘するファイサル王子と出会います。 そして独立をイギリスが協力するよう、工作任務を請け負うのですが……。 壮大なスケールで描かれるアラブ反乱の伝記モノです。どこまでも続く砂漠の地平線を、ラグダに乗ったロレンスが駆ける名シーンを目に焼き付けておきましょう。

『サイコ』(1960年)

伝説のシャワーシーン

『サイコ』ジャネット・リー
© UNIVERSAL/zetaimage

不動産会社に勤めるマリオンは、経済的な理由で自分と再婚してくれない恋人のサムにヤキモチしていました。そして、仕事で預かった大金を持ち逃げして、彼の元へと向かうのです。途中パトロールの警官に声をかけられるなどします。そして、途中目に留まった「ベイツ」というモーテルで一休みすることに。 しかし、彼女はシャワー中に何者かによって滅多刺しにされて殺されます。マリオンが大金を持ち逃げし、消息をたったことからマリオンの妹ライラがサムの元へ訪れます。そこに私立探偵も加わり、彼らはマリオンが最後にいたであろう「ベイツ・モーテル」に向かうのですが……。 サスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコックの傑作。どんでん返しがすごい、衝撃的なエンディングは今なお色褪せることはありません。

『勝手にしやがれ』(1959年)

1度は観たいゴダールの代表作

『勝手にしやがれ』
©Impéria/Photofest/zetaimage

主人公のミシェルは自転車泥棒をした罪で警察官に追われていました。しかし、その警察を射殺し、今度は警察殺しで追われる身となります。 街についた一文無しの彼は、アメリカ人の彼女パトリシアの元へ向かいます。 ヌーヴェルヴァーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダールの代表作。彼の作品では比較的鑑賞しやすい作品です。

『大人は判ってくれない』(1959年)

ただの反抗期じゃない

『大人は判ってくれない』
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12歳の少年、アントワーヌは学校が嫌いでした。授業に対しては不真面目で、成績が悪い上にいたずらをするので先生から目をつけられる日々。 家では母が厳しく、稼ぎの少ない父親がいるので、常にストレスを感じる毎日を送っていました。しかし、そんなある日ルネという少年に出会い、学校をサボるのです。 敬遠されがちなヌーベルバーグ期の作品ですが、子どもの撮り方が上手くグイグイ物語に引きこまれていきます。ヌーベルバーグ初級者向け。

『十二人の怒れる男』(1957年)

完全無欠の脚本が楽しめる

少年が自分の父親を殺した、という殺人事件が発生。彼の裁判で陪審員が12人集められます。すでに集まっている証拠や証言は、確実に少年が有罪であることを意味していました。 ほとんどの陪審員が彼に有罪投票をする中で、ただ唯一陪審員8番の男だけが無罪を主張するのです。 12人の陪審員が1人の青年の真偽を問う、ワンシチュエーションムービー。三谷幸喜脚本による『12人の優しい日本人』も併せておすすめです。

『理由なき反抗』(1955年)

崖に突っ込むチキンレース

集団暴行事件の犯人と疑われたジムは、留置場で夜間外出中を保護されたジュディと、動物虐待をしていた少年プレイトウと出会います。 帰宅を許された3人は、そこから奇妙な交友関係をはじめるのですが……。 若者たちのやり場のないモヤモヤを伝説の俳優、ジェームズ・ディーンが見事に演じました。色褪せないジェームズ・ディーンの輝きに酔いしれます。

『七人の侍』(1954年)

邦画史の最重要項

時は戦国時代末期。農村の村人は、盗賊となった野武士に怯える日々を過ごしていました。そして或る日、ついに農村の麦が実ると同時に野武士の大群が村に略奪しにくることがわかります。 皆が絶望する中、村の若者利吉はこれを阻止すべく、宿場町まで出て力になってくれる侍を探しにいくのです。 現在でも第一線を走り続ける巨匠が参考にしたと言われる名作。日本人なら必見といっても過言ではありません。

『ローマの休日』(1953年)

オードリー・ヘップバーンの代表作のひとつ

ローマの休日
© Paramount Pictures/zetaimage

とある国の王女アンは、ヨーロッパ各国の表敬訪問中。最後の訪問先となるイタリアで、これまでの疲労が出て嫌気がさした彼女はこっそり抜け出してしまいます。 しかし、行くあてもなくその辺で寝ていると、通りかかったアメリカ人の新聞記者であるジョーが声をかけます。彼女が王女だと気づいた彼は、スクープのためにアンをローマの街に連れ出すのでした。 こっそり抜け出した王女と、しがない新聞記者のローマデートに憧れを抱いた人も多いのでは?オードリー・ヘップバーンの美しさは永久保存版です。

『東京物語』(1953年)

両親を大切にしようね

『東京物語』
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東京に暮らす子供達を、周吉と妻のとみが訪ねにいく。しかし、子供達は忙しさを理由に両親をかまえず、兄弟間でたらい回ししてしまいます。 しかし唯一戦死した次男の妻、紀子は2人のために仕事を休み、観光名所を案内して……。 東京に出てきた田舎の両親をたらい回しにしてしまう物語です。落ち着いて淡々とした映画ながらも、世界中にファンがいます。

『第三の男』(1952年)

イギリスが生んだ傑作フィルム・ノワール

第二次世界大戦が終わった直後、ウィーンにいる親友を訪れてやってきたアメリカ人作家のホリー。しかし、友人の家につくと、守衛から彼がすでに事故死していたことを知らされます。 彼の葬儀に出席するホリーでしたが、そこでイギリス軍の少佐と知り合います。少佐は友人を町一番の密売人と言い、ますます不可解になったホリーは友人の事件の真相を突き止めようとするのです。 ダッチアングル、という撮影手法を有名にした傑作サスペンス映画。印象的な映画音楽は、誰もが口ずさめるはずです。

『イヴの総て』(1950年)

ブロードウェイの裏側へようこそ

アメリカの演劇界において最高の名誉賞を、イヴ・ハリントンという女優が受け取ります。 時は戻り、女性志望だったイヴは田舎からブロードウェイに出ると、大女優マーゴの付き人になりました。マーゴの大ファンだと、彼女を慕っていたイヴでしたが、徐々にその本性を出していき……。 すべてを兼ね備えた超大型新人がお世話になった先輩すらも踏み台にのし上がっていきます。いつの時代も女は怖いものですね。

『サンセット大通り』(1950年)

過去の栄光にしがみつく老女

サンセット大通りの大邸宅で、脚本家の男が殺される事件が発生。時は半年前に遡り、脚本家のジョーは謝金がかさんで取り立て屋に追われていました。 そこで逃げ込んだのが、サンセット大通りの幽霊屋敷化していた邸宅。そこには、サイレント時代のスター女優が住んでいて……。 売れない脚本家が引退した元女優の洋館のプールで浮かんでいるところから始まり、死んだ彼のモノローグ形式で語られます。主演のナンシー・オルソンは自身と同じ境遇の女優を演じセルフパロディで非常に高い評価を得ました。

『素晴らしき哉、人生!』(1946年)

映画の教科書的な作品

素晴らしき哉、人生!
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1945年のクリスマスイブ。ジョージは自殺をしようとしていました。彼を助けるために天国から降りてきた二流天使のクレランスは彼のこれまでの生涯を見るのです。 回想は1919年、ジョージが12歳の頃からはじまります。彼は溺れる弟ハリーを助けた時、片耳の聴力を失ってしまったのです。それから1928年の高校卒業夜、父が危篤になったことを知らされた時に時間は動きます。 たった1人の正直者が人々に与える希望とは?最強のクリスマスムービーです。

『カサブランカ』(1942年)

Here's looking at you, kid.(君の瞳に乾杯)

『カサブランカ』ハンフリー・ボガート、イングリット・バーグマン
©︎ WARNER BROS./zetaimage

第二次世界大戦中の仏領であるモロッコのカサブランカ。ナチスからアメリカに亡命する人々にとって、この街は中継地点となっていました。 そこでリックというアメリカ人がバーを経営。彼には以前イルザという恋人がいましたが、戦争が始まる直前に彼の元を去ったのです。彼女のことが忘れられないリック。ある日、そんな彼の店に、なんとイルザが夫を連れてやってきます。 第二次世界大戦中に公開された映画『カサブランカ』は、普遍的な愛を描いたラブロマンスです。名台詞のオンパレードで、参考にしたいものばかり。

『市民ケーン』(1941年)

キング・オブ・ムービー

市民ケーン
©︎RKO Radio Pictures Inc./Photofest/Zeta Image

戦時中のアメリカで、世界最大の邸宅を持つ元新聞王のチャールス・F・ケーンが「バラの蕾」と呟き、亡くなります。 ケーンの死を報道するニュース番組の製作者らは、彼の人間性、そして「バラの蕾」の意味を知るために、彼の知人に取材をはじめます。 偉大な映画監督、オーソン・ウェルズが監督・製作・脚本・主演を務めた処女作。映画史上最大の傑作とも言われています。

『風と共に去りぬ』(1939年)

不朽の名作

『風と共に去りぬ』クラーク・ゲーブル、ヴィヴィアン・リー
© MGM/zetaimage

舞台はアメリカのアトランタ近郊。スカーレット・オハラは、自分を愛していると思っていたアシュリーが、従兄弟のメラニーと結婚すると聞き、動揺します。 すっかり落ち込む彼女でしたが、彼が他の女性と結婚してしまうのは、自分の想いに気づいていないからだと考えはじめ……。 3時間半を超える超大作ながらも、全く隙がなくそして色褪せません。主人公の生き方に胸打たれます。

『モダン・タイムス』(1936年)

笑って泣けるチャップリン

『モダン・タイムス』チャーリー・チャップリン
© CHARLES CHAPLIN PRODUCTIONS/zetaimage

製鉄工場で働く男、チャーリーはベルトコンベア上に流れてくる部品にネジを回すだけの作業を、淡々とこなす日々を送っていました。 彼の仕事ぶりは常にカメラで監視され、休みも与えられません。そんな毎日についに発狂したチャーリーは、精神病院に送られてしまい……。 言わずと知れたチャップリンのコメディ映画です。チャップリンが巻き込まれたのは機械の歯車なのか、それとも社会の歯車なのか……。

ciatrのおすすめ映画で充実のシネマライフを!面白い名作は尽きない

映画史に名を残す名作おすすめ映画を一挙に紹介しました。どれも日本でも世界的にも高い評価を受けている作品ばかりです。 あなたは何作の映画を見たことがありましたか?あなたにとって特別な映画がこの中から見つかることを祈っています。 世界中にある数え切れないほどの映画の中から、厳選したおすすめ映画だけを抽出しても、100本もありました。とはいえ全てを観ることは難しいと思いますので、自分の好みに合いそうな切り口から、ピンときた作品を選んでみてください。