『ジ・アイス・キング(原題)』ジョン・カリーの軌跡を描いたドキュメンタリーが公開
伝説のアイススケート金メダリストに迫るドキュメンタリーが日本公開
「氷上のヌレエフ」と評された、元祖「氷上の貴公子」ことジョン・カリーに迫ったドキュメンタリー映画『ジ・アイス・キング(原題)』が、2019年に日本で公開されます。 幼少期から苦難に満ちた日々を過ごしながら、アイススケートの発展に大きく寄与したジョン・カリー。この記事では彼の生涯や、『ジ・アイス・キング(原題)』のあらすじを紹介していきます。
『ジ・アイス・キング(原題)』気になる内容は?
先述の通り、本作は伝説的なフィギュアスケーター、ジョン・カリーを追ったドキュメンタリーです。 1949年にイギリスに生まれた彼は、1976年インスブルックオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得しました。フィギュアスケーターとして非常に高く評価されている彼ですが、実は同性愛者であることを公表したはじめてのメダリストでもあるのです。 本作ではそんな彼の知られざる人生を、貴重な映像と関係者のインタビューで描き出していきます。
元祖「氷上の貴公子」ジョン・カリーとは?
1994年、エイズによる心臓発作でその生涯の幕を閉じたジョン・カリー。 わずか44年の生涯ではありましたが、バレエを「男らしくない」という理由で断念せざる負えなかった少年時代の父親との軋轢や、プロ転向後の苦悩、同性愛者に偏見が激しい時代の逆風など……。彼の人生は、様々な困難との戦いだったと言えるかもしれません。 しかし、彼は様々な不当な扱いを受けながらも屈することなく、氷上で踊り続けました。そんな彼の人生に対して、本作の日本での配給を担当するアップリンクは「高みを目指し、人を遠ざけながらも、愛に飢え、滑り、踊り続けた男」と評しています。
ディック・バトンらフィギュアスケート選手も多数出演
ジョン・カリーの半生を描いた本作には、彼が世界各地で行った公演や、1984年に来日した際の様子など貴重な映像が使用されています。そしてその映像に加えて、劇中には様々な関係者が出演しています。 その中には、1948年より世界フィギュアスケート選手権で5度の優勝経験を持つディック・バトンをはじめ、イアン・ロレッロ、ジョニー・ウィアー、ロビン・カズンズといった様々なフィギュアスケーターたちも。 プロの選手から見て、「氷上の貴公子」ジョン・カリーとはどんな人物だったのでしょうか?
1976年のフリー演技では「ドン・キ・ホーテ」を披露、実際のジョン・カリーの演技をチェック!
現在、YouTube上ではジョン・カリーの演技をまとめたハイライト動画が公開されています。 1976年のオリンピック、フリー演技では「ドン・キ・ホーテ」を披露したことで知られるジョン。公開中のハイライト動画では、まさにその1976年のオリンピックで演技を披露する彼の姿を楽しむことが出来ます。 ドキュメンタリー映画を見る前に、こちらをチェックして見るのもオススメですよ!
大人気フィギュアスケーター、羽生結弦にもジョンの影響が?
また、同じくYouTube上では、日本でも大人気のフィギュアスケート選手・羽生結弦の動画も公開されています。 一見、無関係に思えるジョンと羽生ですが、実はジョンはフィギュアスケートにバレエの動きを取り入れ、スケートをスポーツから芸術に昇華した人物とも言われているのです。 もしかしたら、ジョンが居なかったら、羽生をはじめとする現代のスケート選手たちの演技もまた違ったものになったかもしれません。そう思うと、決してこの2人も無関係とは言えないのかもしれませんね。
『ジ・アイス・キング(原題)』は2019年に公開!
ドキュメンタリー映画『ジ・アイス・キング(原題)』は、2019年に公開が予定されています。 様々な海外メディアも非常に高く評価している本作。是非、劇場でチェックしてみてくださいね!