2018年5月10日更新

女優エマニュエル・セニエ、ポランスキーの妻に迫る12のこと

©PHOTOPQR/LE PARISIEN/MAXPPP

フランスを代表する実力派女優エマニュエル・セニエ。演技派女優として活躍する一方で、ロマン・ポランスキー監督の妻でもあることでも有名です。今回はそんなエマニュエル・セニエについて徹底解剖していきます。

アンニュイな雰囲気が魅力!

グラマラスなボディに官能的な眼差しが魅力のフランス出身の女優、エマニュエル・セニエ。彼女が醸し出すアンニュイな雰囲気は男性のみならず多くの女性ファンも魅了し続けています。 そんなエマニュエル・セニエはフランスを代表する女優でありながら、女性問題で世間を騒がせた映画監督ロマン・ポランスキーの妻であることでも知られています。今もなお過去の性的行為をばらされるなど、身辺落ち着かない彼を1988年の結婚以降サポートし続けています。

国際的モデルから女優に転身

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エマニュエル・セニエは、写真家の父親とジャーナリストの母親の子供として、1966年にフランス・パリで生まれました。 祖父はフランスを代表する劇団コメディ・フランセーズの名誉団員であるルイ・セニエ。女優として活躍中のマチルド・セニエは妹にあたります。 このような芸術一家に生まれたエマニュエル・セニエは14歳のころよりモデルとして活動を始め、活動を始めるや否や国際的なモデルとして活躍をし、シャネルのモデルとして活躍していた時期もあります。しかしフランス映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダールに見出されたことをきっかけに1984年に女優に転向し、その後様々な映画に出演をしています。

ロマン・ポランスキー監督との結婚

様々な人気作品を手掛け、映画監督として評価が高い一方で、少女への性的行為などで裁判沙汰を起こすなどトラブルが後を立たないロマン・ポランスキー監督。 彼の代表作のひとつである1988年公開の映画『フランティック』にエマニュエル・セニエは出演しました。そしてこの映画をきっかけにふたりは30歳という年の差を乗り越え結婚することになります。 ふたりが出会ったとき、すでにロマン・ポランスキー監督は、アメリカで性的行為に対する嫌疑をかけられたことによりアメリカを脱出、フランスで市民権を取得し、フランスを拠点として活動していました。 1989年にふたりは結婚し、その後ふたりの間に子供もふたり生まれています。しかしその後もロマン・ポランスキー監督は過去の性的行為を女優に告白されるなど、身辺は落ち着きません。それでもエマニュエル・セニエは今も良き妻として監督を支え続けています。

フランス映画界巨匠ジャン=リュック・ゴダールの『ゴダールの探偵』に出演

フランス映画界の巨匠、ヌーヴェルヴァーグの旗手と言われるジャン=リュック・ゴダール監督。1985年公開のジャン=リュック・ゴダール監督の『ゴダールの探偵』は探偵映画でありながら、サスペンス的な要素はなく、登場人物の人間模様をコミカルに描き出したヒューマンドラマです。 本作にボクシングのプロモーターの娘役としてエマニュエル・セニエが出演しています。出演当時はまだ10代であり、成熟した魅力満載の今とは少し違うエマニュエル・セニエを観ることができる作品となっています。

ロマン・ポランスキー監督との結婚のきっかけとなった『フランティック』

ロマン・ポランスキー監督との出会いとなった映画『フランティック』。1988年に公開され、世界的にヒットした作品です。 ハリソン・フォード演じるアメリカ人医師が、出張先のパリで失踪した妻を探す中で出会う謎の女性ミシェルをエマニュエル・セニエが演じています。 ストーリーの鍵を握る役をエマニュエル・セニエは見事に演じきり、本作の出演によりフランス映画界のみならずアメリカ映画界からも注目されることになりました。また本作はロマン・ポランスキー監督との結婚のきっかけとなった作品です。まさに『フランティック』はこの後のエマニュエル・セニエの人生に大きな影響を与えた作品と言えるでしょう。

毒のあるユーモアを交えた演技が絶妙『赤い航路』

ラブコメ界の貴公子とも言えるイギリス人俳優ヒュー・グラントが出演している1992年公開の『赤い航路』。小説『Lunes de fiel』をロマン・ポランスキー監督が映画化した作品で、本作でエマニュエル・セニエはヒュー・グラント演じるイギリス人ナイジェルが豪華客船の中で出会う車椅子の作家オスカーの妻ミミ役を演じました。 本作はオスカーがナイジェルに自身の過去や現在の生活などを語っていく形でストーリーが展開していきます。少しアクの強いコメディーとも言える作品であり、最後まで観る人を惹きつけて離さない作品と言えるでしょう。またエマニュエル・セニエの少し毒のあるユーモアを交えた演技も必見です。

謎の女性役は十八番?!『ナインスゲート』

ハリウッドを代表するスター、ジョニー・デップ主演の1999年公開の『ナインスゲート』。小説『呪いのデュマ倶楽部』をロマン・ポランスキー監督が映画化した作品で、ジョニー・デップ演じる主人公ディーン・コルソにつきまとう謎の女をエマニュエ・セニエは演じました。 悪魔書にまつわる人々、その周辺で起こるオカルト的な事件を描いた本作で、エマニュエル・セニエはすべての事象を握ると言っても過言ではない役を見事に演じきっています。

エディット・ピアフの育ての母を演じた『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』

フランスを代表するシャンソン歌手エディット・ピアフ。彼女の生涯を描いた『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』はベルリン国際映画祭に出品、また主役エディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤールはセザール賞主演女優賞、そしてアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。 本作でエマニュエル・セニエは、歌手を目指すエディット・ピアフの母に代わり、エディットを育てる娼婦ティティーヌを演じています。

ふたり芝居のような映画『毛皮のヴィーナス』

2013年公開のロマン・ポランスキー監督の映画『毛皮のヴィーナス』。フランス映画独特のブラック・コメディで、1870年代の小説『毛皮のヴィーナス』の舞台化を試みている台本作家とその作品のヒロイン役オーディションに来た女性との絶妙なやりとりが描かれた映画です。 エマニュエル・セニエは本作でヒロイン役のオーディションに現れる無名の女優役を演じています。 実は本作に登場する人物はたったふたり、台本作家とエマニュエル演じる無名女優のみです。まるで舞台を見ているかのようなそのふたりのやりとりはエマニュエルの魅力と才能を存分に引き出していると言えるでしょう。

ホラースリラーにも挑戦『ジャーロ』

2009年公開のイタリア映画『ジャーロ』。2002年公開の『戦場のピアニスト』でアカデミー賞主演男優賞を最年少で受賞したエイドリアン・ブロンディ主演の映画で、イタリア映画が得意とする猟奇スリラー作品です。 本作でエマニュエル・セニエは、旅行先のイタリアで突如消息をたってしまった妹を探す女性リンダを演じました。エイドリアン・ブロンディが演じる猟奇殺人の専門である警部とともに妹の失踪、また関連する事件をともに解明していく様子が描かれたスリル感満載の作品です。 最初から最後まで緊張感みなぎり、ホラースリラーに挑戦したエマニュエル・セニエの新しい魅力を感じることができる作品と言えるでしょう。

歌手としても活動

モデルとして芸能活動を出発し、現在は女優として活躍中のエマニュエル・セニエ。実は子供のころよりミック・ジャガーに憧れ、歌手としても活動しており、今までに3枚のアルバムを発表しています。 まだ歌手としては駆け出しですが、ミュージック・ビデオを夫であるロマン・ポランスキー監督が監督したりと家族に支えられながら、これからもその活動の場を広げていくことは間違いないでしょう。

新作が2018年6月23日公開

10代のころから映画界で活躍してきたエマニュエル・セニエ。2018年現在50歳を超える年齢でありながら現在も積極的に映画に出演し続けています。そして2017年にフランスで公開されたロマン・ポランスキー監督の『告白小説、その結末』では主役を演じ、日本では2018年6月23日に公開されることが決定しました。 『告白小説、その結末』はそのストーリー展開やキャストの豪華さに加え、ロマン・ポランスキー監督が女性ふたりを主人公に取り上げた初めての作品であることでも注目を集めています。 本作品でエマニュエル・セニエはデビュー小説でベストセラー作家となったものの、うつ病とスランブに悩む女性作家デルフィーヌを演じています。そしてデルフィーヌは突如現れた自分のファンだという女性に女性に翻弄されていくようなり、その役をエマニュエル・セニエは見事に演じました。 エマニュエル・セニエの新作『告白小説、その結末』、その公開が待ち遠しいところですね。