2019年8月30日更新

映画『引っ越し大名!』の見どころ5選!豪華キャストが時代劇コメディで大暴れ【ネタバレ】

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

星野源が主演を務めた映画『引っ越し大名!』。高橋一生、高畑充希らその他豪華キャストも集結し、新感覚の時代劇コメディが誕生しました。本作の見どころを5つピックアップして紹介します。

目次

映画『引っ越し大名!』の見どころ5選!豪華キャストが織り成す新感覚時代劇【ネタバレ注意】

俳優・ミュージシャンなど、様々な分野で高い人気を誇る星野源が主演、『のぼうの城』などで知られる犬童一心(いぬどういっしん)が監督を務める映画『引っ越し大名!』。 原作は「超高速!参勤交代」シリーズを手掛けた土橋章宏(とばしあきひろ)による小説『引っ越し大名三千里』です。 今回は、本作の見どころを5つピックアップして紹介していきます!あわせて、豪華キャスト陣についても役どころを解説。 ※この記事には映画『引っ越し大名!』のネタバレが含まれています。未鑑賞の人は十分に気を付けて読み進めてください。

映画『引っ越し大名!』のあらすじ

舞台は、江戸時代の姫路藩。主人公・片桐春之介(星野源)は、書庫にこもってばかりの生活を送っていましたが、その知識量を買われて「引っ越し奉行」に任命されてしまいます。 引っ越し奉行とは、すべての藩士と家族で国替え(引っ越し)をする際の総責任者のこと。上司から切腹のプレッシャーをかけられながらも、於蘭(おらん/高畑充希)や鷹村(高橋一生)などと協力し、この一大プロジェクトを進めていきます。 引っ越しを成功させるためには、家財を減らし、人件費を減らすためにリストラをし、商人たちに借金をし……。いくつもの無理難題が押しかかる中、知恵と工夫で引っ越しの成功を目指す様を、涙あり笑いありで描いた時代劇コメディです。

『引っ越し大名!』見どころ1:主人公の成長

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

主人公・片桐春之介(星野源)は、「引っ越し奉行」に任命されたものの、はじめは気乗りしません。人と話すことが苦手で気弱な彼ですが、引っ越しに向けて仲間と行動するうちに、少しずつ成長していきます。 於蘭(おらん/高畑充希)のアイデアを借り、徐々に引っ越しの計画を進めるのですが、その過程では現代で言うリストラや断捨離が必要になりました。 人々に財を捨てろと言っておいて自分だけ捨てないのはダメだ、と考えた彼は、大好きな本を自ら燃やしてしまいます。また、経費を抑えるためにやむなくリストラを告げる場面では、侍ひとりひとりと向き合い、必ず数年後に迎えに行くことを約束するのです。 こうして春之介は、引っ越しのためにクリアしなければならない課題と向き合っていく度に、人間としても成長していきます。実直で誠実な彼を見ていると、思わず応援したくなってしまうことでしょう。

『引っ越し大名!』見どころ2:ヒロインとの恋模様

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

本作のヒロインである於蘭(おらん/高畑充希)は、先代「引っ越し奉行」の娘。父の仕事はすさまじく労力のかかる仕事ながら、待遇が悪く、手柄を横取りされてばかりでした。そのため、国(藩)や侍を嫌っていたのです。 春之介がアドバイスを求めて彼女のもとを訪れたときは、「引っ越し奉行」だと知るとすぐに突き返されてしまいました。しかし、彼が父の墓に向かって頭を下げている様子を目の当たりにし、誠実な人柄を知ると協力するようになります。 そんな2人は、少しずつ互いに惹かれあうことに。女性に奥手な春之介と、紅一点の於蘭との、どこかもどかしい恋模様も注目ポイントの一つです。

『引っ越し大名!』見どころ3:史実に即したモノが登場

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

主人公・春之介が務めることになる、「引っ越し奉行」のような役職が実際にあったかどうかは定かではありません。しかし本作には、いくつか史実に基づいたモノが登場しているのです。 まず、本作のモデルとなった「引っ越し大名」こと松平直矩(まつだいらなおのり/及川光博)は、実在した江戸時代の大名です。彼は生涯で7度もの国替え(引っ越し)を命じられ、最終的に藩が抱えた借金は多大なものになってしまったそうです。 また松平に関して、美少年好きの男色家であったという説があり、本作ではそれが再現されています。 さらに、物語後半で登場する「御手杵(おてぎね)」という槍も、実在するものです。この槍は「天下三槍」と呼ばれた名槍の一つで、松平家が徳川家から受け継いだ家宝でした。杵(きね)のような形をした鞘が水を吸ってしまうため、雨の日には30kg以上まで重くなったそうです。

『引っ越し大名!』見どころ4:散りばめられたギャグ

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

『引っ越し大名!』は時代劇の様相を呈していながらも、コメディタッチで描かれています。そのためクスッと笑えるギャグシーンが散りばめられているのも、本作の魅力の一つなのです。特に、鷹村源右衛門(たかむらげんえもん/高橋一生)は、おとぼけ担当になっています。 そもそも春之介が引っ越し奉行に任ぜられたのは、幼馴染の鷹村による推薦のためでした。しかし、春之介が引っ越しの算段を付けれずにいたために切腹を命じられると、鷹村は進んで介錯(かいしゃく)をしようとするのです。 介錯とは、切腹をした人が死ねるように、首を落とすこと。春之介の切腹に反対するでもなく、むしろ切腹を甘んじて受けるような様子に、思わず笑ってしまいます。 他にも、個性豊かなキャラクターたちによるギャグシーンがたくさんあるので、必見です!

『引っ越し大名!』見どころ5:野村萬斎監修の「引っ越し唄」

引っ越し大名
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

本作では、ところどころで「引っ越し唄」が歌われます。体力をつけるために侍たちが訓練するシーンや、実際に引っ越しを行うシーンなどで、登場人物が歌ったり踊ったりと、ミュージカル映画のように楽しげな場面になっているのです。 この振り付けは、野村萬斎が監修しています。野村は、狂言・能の世界で活躍する人物として知られるほか、2001年映画『陰陽師』や2012年映画『のぼうの城』などでは主演しています。そんな彼が監修した「引っ越し唄」にも、ぜひ注目してみてください。

映画『引っ越し大名!』には、現代人にも通ずるメッセージが込められている!

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ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

映画『引っ越し大名!』は江戸時代の侍や大名の物語ですが、現代に生きる我々にも通ずるメッセージが見えてきます。 監督を務めた犬童一心は公式インタビューで、「この作品はサラリーマンものとして作っています」と語っています。江戸時代におけるサラリーマン・侍たちが、お奉行や藩主から命じられ、無理難題を解決していく……。 しかし主人公は、ただ言われたことをやるのではなく、誠実な態度で彼なりの仕方で問題と向き合っていきます。国替え(引っ越し)には多大な費用が掛かるため、春之介は人減らしや断捨離によって経費削減しようとするのです。 これは上司たちからすれば、「商人たちに借金すれば済むこと」。しかし彼は、「そういうのを子供たちの世代に引き継ぐのはズルいことだ」と言い放ちます。なんだか、現代日本の抱える問題とリンクしている気がしますね。 犬童監督はさらに、「(本作は)若い世代が古い世代のダメな人たちを、自分たちのやり方で駆逐するお話。大事なのは、“自分たちのやり方で”やり遂げるということ」と語ります。 『引っ越し大名!』は、ただ時代劇として楽しめるだけではなく、若い世代へ向けたメッセージも込められているのです。

メインキャストの3人を紹介!

ここから、本作のメインキャスト3名とそれぞれの役柄を紹介していきます!「引きこもり侍」の星野源、能天気な高橋一生、紅一点サポート役の高畑充希、それぞれ個性的な人物を演じています。

片桐春之介/星野源

星野源『引っ越し大名!』
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

本作で主演を務める星野源、彼が演じるのは姫路藩書庫番の片桐春之介。 春之介は、いつも書庫にこもりっきりの読書家。人と接するのが苦手で「かたつむり」とあだ名される、いわゆる「引きこもり侍」です。そんな彼ですが、読書家なら博識だろうという理由から、突然「引っ越し奉行」に任命されてしまいます。前任者は死去しており、引っ越しのノウハウなどない春之介ですが、無事に引っ越しを成功させられるのでしょうか? そんな春之介を演じるにあたって、星野は「時代劇の主演だというのでどんなシリアスな役柄だろうと身構えたのですが、その役が「引きこもり侍」だと聞き、楽しい作品になりそうだと非常にワクワクしました」と素直なコメントを発表。 また、初共演となる高橋、高畑両名に加え、犬童監督と共に作品作りができることを、非常に光栄に思うとも語っています。

鷹村源右衛門/高橋一生

高橋一生が演じるのは、春之介の幼馴染で、春之介を引っ越し奉行に推薦する御刀番・鷹村源右衛門役。源右衛門は腕っ節の強い豪傑で、春之介を支える相棒という役どころです。 幅広い演技の幅を持つ高橋ですが、本作の出演については「台本を読ませていただいて、この役を何故僕にお声掛けくださったのか、嬉しく思うと同時に不思議でなりませんでした」と、今回のオファーには自分でも驚いたというコメント。また、これまでとは違った方法論で役を演じることを、楽しみに感じていると前向きな思いを語っています。

於蘭(おらん)/高畑充希

#Repost @naomi_banba #Lillou vol.2 嬉しい表紙です。ぜひに。

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前任の引っ越し奉行・板倉の娘で、父から継いだ引っ越しのテクニックを春之介に伝授する於蘭(おらん)役として出演するのは高畑充希。気丈でしっかりものの於蘭は、春之介をしっかりとサポートしていきます。 本作の出演にあたり高畑は「2015年の犬童監督とのメッセージのやりとり履歴を先日発見して、「いつか一緒に」という言葉を見つけ、やっと実現するんだなぁ、と嬉しくなっています」と、とりわけ感慨深い様子。また、時代劇への挑戦には不安もある様子ですが、前向きに挑戦する意気込みを語っています。 加えて共演者たちについては、「以前わたしの奥様だった(笑)源さん、高橋さんがいてくださることが、とてもとても心強いです」と語り、作品全体については「ほぼ紅一点、そわそわします。がんばります」とコメントしています。 (※2017年にNHKで放送されていた番組『おげんさんといっしょ』で、星野がおげんさん、高畑がお父さんを演じています。)

映画『引っ越し大名!』に出演するその他のキャスト

『引っ越し大名!』追加キャスト
ⓒ2019「引っ越し大名!」製作委員会

松平直矩/及川光博

実在した人物で、本作のモデルとなっている松平直矩(なおのり)を演じるのは及川光博です。直矩は、幕府から7回もの国替えを命じられた、不運の大名として知られている人物。 あまりツイていない役を演じるイメージはない及川ですが、直矩を時にアツく時にコミカルに演じています。

山里一郎太/小澤征悦

勤勉で将来が期待されている藩士・山里一太郎を演じるのは、小澤征悦です。星野源演じる春之介の親友として、物語を盛り上げます。 小澤は2019年の大河ドラマ「いだてん」に、スポーツを嫌悪する横浜正金銀行頭取・三島弥太郎役で出演中です。

中西監物/濱田岳

国替えの際に必要になる多額の費用工面に協力し、主人公・春之介を支えた勘定頭・中西監物(けんもつ)を演じるのは濱田岳です。 濱田はこれまでに『信長協奏曲』や『殿、利息でござる!』、『本能寺ホテル』など時代劇を題材にした作品に多く出演してきました。2019年公開の『決算! 忠臣蔵』にも江戸前期に実在した武士・大高忠雄役で出演予定です。

藤原修三/西村まさ彦

国替えに奔走する春之介に対して、飄々とプレッシャーをかける次席家老・藤原修三。そんな藤原を表情豊かに演じるのは西村まさ彦です。 「古畑任三郎」シリーズに登場するドジでコミカルな今泉慎太郎役で知られる西村ですが、シリアスな演技も得意とする名バイプレイヤーで、本作のスパイス的存在になってくれそうです。

本村三右衛門/松重豊

春之介を引っ越し奉行に命じる国家老・本村三右衛門を演じるのは、松重豊です。松重の持つ風格が、映画のスケールを大きなものへと昇華しています。 2019年放送の大河ドラマ「いだてん」に東龍太郎役で出演しており、星野源、小澤征悦とは本作で再共演となりました。また『のぼうの城』にも出演しており、犬童組2度目の参戦となります。

人気時代劇小説が原作!メガホンを取るのは犬童一心

引っ越し大名

映画『引っ越し大名!』の原作は、土橋章宏(とばしあきひろ)による時代劇小説『引っ越し大名三千里』です。土橋はこれまで映画「超高速!参勤交代」シリーズの原作・脚本も担当しており、時代劇×コメディの新境地を開いた人物として知られています。 そんな原作小説を基に映画化する監督は犬童一心(いぬどういっしん)です。 『グーグーだって猫である』(2008)や『猫は抱くもの』(2018)などの猫映画から、『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)など主人公の心の機微を丁寧に描いたヒューマンドラマ、歴史小説を原作とした『のぼうの城』(2010)まで、幅広いジャンルの作品を手掛けています。 スマッシュヒットを飛ばした『のぼうの城』が評価されていることもあり、土橋章宏とのタッグに期待が高まります!

映画『引っ越し大名!』は見どころ満載の新感覚コメディ!キャスト陣の振り切った演技にも注目

映画『引っ越し大名!』は、2019年8月30日に公開がはじまりました。 主演の星野源をはじめ、高橋一生、高畑充希など豪華キャスト陣が振り切った演技でギャグシーンを盛り上げます。現代の人々に通ずるメッセージ性にも注目してみてください。