2019年4月17日更新

『人間失格』誕生秘話を描く映画が2019年に公開。豪華キャスト×監督蜷川実花【小栗旬主演】

© 2019 『人間失格』製作委員会

文豪・太宰治の代表作にして、遺作と名高い、小説『人間失格』はいかにして生まれたのか。その裏にある禁断の恋の実話が、小栗旬×蜷川実花の豪華タッグで映画化決定!映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』のあらすじやキャストを紹介します!

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』が2019年に公開!蜷川実花×小栗旬の話題作

『人間失格 太宰治と3人の女たち』
© 2019 『人間失格』製作委員会

自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながら、『斜陽』『走れメロス』といった名作を世に送り出し、2009年に生誕100年を迎えた文豪・太宰治。 太宰の代名詞でもある『人間失格』は、2010年に生田斗真主演で実写映画が公開され、漫画化、TVアニメ化もされました。そして2019年、主演の小栗旬や20~40代の各世代を代表する実力派が集結し、映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』が公開されます。 小説『人間失格』を題材に、今回は過去作とは違う視点から描くとのこと。何と、”太宰治本人”の生涯を原作とした、全く新しい「人間失格」になるのです! この記事では、映画「人間失格」のあらすじやキャスト、基本情報を紹介します!

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』のあらすじ

「恥の多い生涯を送って来ました。」日本文学史上、あまりにも有名な一文で知られる『人間失格』が発表された年に、太宰治はこの世を去りました。 戦前から戦後にかけて活躍し、天才ベストセラー作家となった太宰。身重の妻・美知子(正妻)との間にふたりの子どもをもうけながら、2人の愛人との関係も並行して続け、さらに自殺未遂を繰り返す自堕落な日々を送っていました。 突飛な言動、酒と女に溺れる私生活から、太宰は文壇では煙たがられていたようです。 そんな彼を取り巻く、正妻、作家志望の弟子、未亡人の3人の女たち。玉川上水に身を投げるまで、太宰は何を思い、誰を愛したのか……。それぞれの目線から、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”と、小説『人間失格』の誕生秘話を紐解きます!

主演は小栗旬!豪華すぎるメインキャスト一覧

太宰治(本名:津島修治)/小栗旬

人間性は”ダメ男”ながら、魅惑的な色気を放つ天才作家・太宰治を演じるのは、「花より男子」シリーズで大ブレイクした小栗旬。 映画『信長協奏曲』や『銀魂』などの話題作に主演し、2020年に日本公開予定の『ゴジラVSコング(仮題)』にて、ハリウッドデビューも決定しました。蜷川監督とは初のタッグとなり、役作りのために短期間で大幅な減量を行ったのだとか! 後の太宰治こと津島修治は、青森県下有数の大地主の六男として誕生しました。17歳頃に習作を書き、多くの傑作を生む一方で、カルモチンによる自殺未遂、左翼活動、複数の女性と関係を持つなど何かと問題が絶えません。 そんな太宰治の最期は、愛人と入水自殺を遂げるという、センセーショナルなものでした。

津島美知子/宮沢りえ

太宰の小説『ヴィヨンの妻』のモデルとされ、短編『十二月八日』では一人称で登場する正妻、津島美知子を演じるのは宮沢りえ。 舞台・映画を中心に活躍しており、3度目となる日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を始め、女優賞を総なめにした『湯を沸かすほどの熱い愛』も記憶に新しいですね。今回は2人の子どもを抱え、3人目を身ごもりながらも、奔放な夫を支える妻を演じます。 実在の津島美知子も、芯の強さとその溢れんばかりの包容力で懸命に家庭を守ろうとした姿から、”作家の妻の鑑”と称されました。

太田静子/沢尻エリカ

太宰の愛人で、弟子でもある作家・太田静子役には沢尻エリカ。2012年公開の主演映画『ヘルタースケルター』に続き、蜷川と再びタッグを組みました。同作で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、2020年には『麒麟が来る』で大河ドラマ初出演を果たします。 太田静子は没落華族を描いた小説『斜陽』のモデルとされる女性で、太宰に文才を認められ、彼の創作のために自身の日記を提供しました。そこから男女のつながりを持ち、妻の存在を知りつつも彼の子どもを熱望し、恋に生きる資産家の令嬢です。

山崎富栄/二階堂ふみ

『人間失格 太宰治と3人の女たち』
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太宰の”最後の女”で、共に入水自殺を遂げた愛人・山崎富栄(やまざき とみえ)役に二階堂ふみ。映画『私の男』や『蜜のあわれ』などのエロティックな世界観から、『翔んで埼玉』といったコメディまで、幅広く演じ分ける若手実力派女優の一人です。 山崎富栄は未亡人で、戦地へ赴任した夫を待ちながら、美容師として働いていました。夫は戻らず、太宰と禁断の恋に堕ち、共に死ぬことを夢見るように……。 太宰治の最晩年に、看護婦役として付き添い、執筆活動を支え続けた女性でした。

監督は『ヘルタースケルター』などで知られる蜷川実花

監督を務める蜷川実花は、世界的な演出家・蜷川幸雄の娘で、写真家、映画監督として活躍する有名トップクリエイター。極彩色の世界観が人々を魅了し、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事に就任するなど、幅広く活躍中です。 蜷川は2007年に、安野モヨコ原作の映画『さくらん』で映画監督デビュー。映像の世界でも、”蜷川ワールド”を存分に発揮しています。 沢尻エリカを主演に迎えた『ヘルタースケルター』は、興行収入21.5億円を記録し、新人映画監督に贈られる「新藤兼人賞2012」で銀賞を獲得しました。2019年は本作よりも先に、藤原竜也主演のサスペンス映画『Diner ダイナー』が、7月5日に公開予定です。 太宰治の孤独の生涯を、サスペンスフルでスキャンダラスに、そしてエロティックに!蜷川監督ならではの解釈とビジュアルで映し出します。

世界で最も売れている日本の小説『人間失格』

小説『人間失格』は、累計1200万部を突破した“世界で最も売れている日本の小説”で、夏目漱石の『こころ』と累計部数を争い続けています。 ベストセラーを連発した文豪・太宰治の代表作にして、完結作としては最後の作品。太宰は『人間失格』の脱稿から1ヶ月後、1948年6月13日に愛人の山崎富栄と入水自殺しており、彼の遺作(遺書)として語り継がれているのです。 主人公の描写には太宰本人の人生を反映したと思われる部分が多く、推敲を重ねた末にフィクションとして創造した、自伝的な小説と捉えられてきました。 ではこの『人間失格』、どのようなあらすじだったのか、ざっくりと振り返ります。

主人公・大庭葉蔵の独白で綴られる小説『人間失格』のあらすじは?

本作は主人公の大庭葉蔵(おおば ようぞう)ではなく、「私」が”スタンド・バア”のマダムから、彼の手記と写真を提供され、奇妙さに惹かれて手記を開く描写から始まります。 手記は「恥の多い生涯を送って来ました」という一文から始まっており、大庭葉蔵は他人を恐れるあまり「道化」を演じてやり過ごした幼少期を経て、高等学校へ進学。悪友・堀木と出会い、酒、煙草、淫売婦、左翼思想に浸るまでが綴られていました。 そしてある日、破壊的な女性関係、深い絶望の淵から葉蔵を救ってくれた内縁の妻・ヨシ子が、強姦される場面を目撃してしまいます。一度は安定した精神が再び崩壊し、酒に溺れ、ヨシ子が用意していた睡眠薬で自殺を図りました。 サナトリウム(療養所)ではなく、脳病院(精神病院のこと)へ送られた彼は、「自分はもはや人間を失格したのだ」と確信するに至るのです。 退院後、故郷へ戻った葉蔵は「廃人」同然となり、ただ時間だけが過ぎていくのでした。

小説を原作とする2010年公開映画とは違った作品に!

太宰治生誕100年を記念して、2010年にも一度、実写映画化された『人間失格』。今回の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は、前作と決定的に違う部分があります。 前作は小説を踏襲し、オリジナルのラストや原作にない文豪・中原中也の登場シーンを入れることで、独自の魅力を構築しました。一方、今作で最も重要なのは小説そのものではなく、太宰治本人の実話を原作としていること! 太宰の周囲の人物が実名で登場し、入水自殺に至るまでの、史実に基づいて描かれるのです。 かの文豪は何を思い、どんな生涯の果てに名作を完成させたのか。正妻と2人の愛人、彼女たちが太宰に与えた影響とは……。原作小説や2010年版『人間失格』と比較し、太宰の人生が色濃く反映された描写や設定を考察するのも、面白いかもしれませんね!

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は2019年9月13日公開!

2019年9月13日の公開を前に特報映像も解禁され、冒頭に「人間は、恋と革命のために生まれてきた」という、小説『斜陽』の一文が映し出されました。 太宰本人の物語を作るにあたり、蜷川監督は「誰もまだ見たことがない小栗旬を撮ろう」という思いで、小栗にオファーしたのだとか。脚本は宮沢りえ主演の『紙の月』の早船歌江子、音楽をパリを拠点とする音楽家・三宅純、撮影を『万引き家族』などの近藤龍人が手がけ、誰もみたことのない”命がけの恋”の実話が描かれます。 ひとりの男を愛し、それぞれの愛に生きた”女性たちの強さ”にも注目です! *映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』はR15+指定作品です。ご注意ください。