2018年6月18日更新

トム・ウィルキンソンが渋格好いい!イギリスが誇る名優のキャリアを紹介!

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渋さと存在感で光る名優トム・ウィルキンソン

数多くの映画で名バイプレーヤーぶりを発揮し、独特の存在感を放つイギリスを代表する名優の一人がトム・ウィルキンソンです。それまでの功績が高く評価され、2004年には英王室より栄えある大英帝国勲章が授与されました。 キャリアの早いうちからシェイクスピアなど名だたる舞台を踏んだ確かな演技力に加え、歳を重ねるたびにいぶし銀ともいえる渋い魅力を増しています。イギリスのみならずハリウッドの大作含め、一年に複数の作品に出演するなど引っ張りだこの人気と演技力を誇る名優です。 ここでは多岐に渡る出演作の中から、代表作ともいえるおすすめの映画を5作品厳選してご紹介したいと思います。

トム・ウィルキンソンのプロフィールと経歴

トム・ウィルキンソンは1948年12月12日、英国ウェスト・ヨークシャー州リーズに生まれました。4歳から数年をカナダで過ごしたのちイギリスに戻り、ケント大学と王立演劇学校に学びます。 1976年にテレビのドラマシリーズで俳優デビューを果たしました。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで舞台俳優としてもキャリアを重ねつつ、90年代に入って本格的に映画に進出します。 1997年の大ヒット映画『フル・モンティ』で英国アカデミー賞の助演男優賞に輝き、一躍その名が世界的に知られるところとなりました。その後は『恋におちたシェイクスピア』や『イン・ザ・ベッドルーム』『フィクサー』などにおける名演で多数の賞を受賞したほか、今やさまざまなジャンルの話題作やハリウッド大作の主要キャストにも抜擢されています。

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1.さえない親父たちが男性ストリッパーに!大ヒットした傑作コメディ【1997年】

「フル・モンティ」とは素っ裸の意味。失業者があふれるイギリス北部の寂れた町シェフィールドを舞台に、どん底に落ちた親父たちが男性ストリッパーになろうと奮起する姿を描いた傑作コメディです。 息子の養育費が払えなくなったバツイチのガズ、不能に陥り妻から疑念をもたれるデイヴ、失業したことを妻に言えないジェラルドらそれぞれに事情を抱えた6人の男たちが、生活のため選んだ道は男性ストリッパーでした。 情けなくも愛すべき親父たちの奮闘が共感を呼び、世界中で大ヒットを記録しました。ロバート・カーライルらイギリスの実力派俳優たちが個性的な男たちを生き生きと演じた中、ジェラルドに扮したトム・ウィルキンソンは見事英国アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。

2.息子を殺された両親の決断とは?極上のヒューマン・サスペンス【2002年】

愛する一人息子を殺された夫婦が、絶望のどん底からやがてある行動をとる姿を緊迫感みなぎるタッチで描いた極上サスペンスです。トム・ウィルキンソンの主演男優賞含め、アカデミー賞では主要5部門にノミネートされました。 メイン州の小さな町で開業医を営むマットとルースのファウラー夫妻のもとに、一人息子のフランクが帰省してきます。ところが、近所に住む人妻ナタリーと恋に落ちたフランクが別居中のDV夫に銃殺されてしまうという悲劇が起こってしまい……。絶望的な哀しみに向き合い、苦悩しながらある決断に至るファウラー夫妻の姿を描きます。 妻のルースにはシシー・スペイセク、ナタリーをマリサ・トメイが演じました。トッド・フィールド監督が、デビュー作とは思えない手腕を発揮した傑作です。

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3. 鬼才チャーリー・カウフマンの脚本を映画化した異色ラブストーリー【2005年】

『マルコヴィッチの穴』や『アダプテーション』など意表を突く展開で知られる鬼才チャーリー・カウフマン脚本による奇想天外なラブストーリーです。アカデミー賞ほか数々の脚本賞にも輝いた秀作です。 喧嘩別れした恋人のクレメンタインが、記憶除去手術により自分との思い出を全て消去したことを知ったジョエル。自らも同じ手術を受けるものの、術中に過去を思い出して思ってもみなかった葛藤に苛まれます。 主人公カップルをジム・キャリーとケイト・ウィンスレットが演じたほか、キルスティン・ダンストやマーク・ラファロら豪華キャストが脇を飾っています。そんな中、トム・ウィルキンソンは物語のカギを握るハワード・ミュージワック博士を演じ、強烈な印象を残しました。

4. フィクサーの暗躍と大企業の闇を描く!社会派サスペンスの傑作【2008年】

巨大企業の集団訴訟に関わる陰謀と真相を、舞台裏で暗躍するフィクサーの姿を軸に描いた社会派サスペンスです。アカデミー賞では主要7部門にノミネートされ、企業側の冷酷な弁護士を演じたティルダ・スウィントンが助演女優賞に輝きました。 農薬会社の巨額薬害訴訟を担当していた企業側弁護士アーサーがある秘密を知ったあげく、不審死を遂げます。同じ大手法律事務所に所属し、フィクサーとして活躍するマイケルはその後始末に関わる中で、自身も壮大な陰謀に巻き込まれていることに気づきます。 ジョージ・クルーニーが主人公のマイケルを演じた一方、トム・ウィルキンソンが真相を知ったことで次第に精神を崩壊させていく弁護士アーサーを熱演して絶賛されました。

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5.ホロコーストは真実か嘘か?実話に基づく法廷ドラマ【2017年】

90年代に実際にあった「アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件」の映画化であり、当事者であるデボラ・E・リップシュタットの著作が原作です。 ユダヤ人歴史学者であるリップシュタットはナチスのホロコーストを否定する歴史家のアーヴィングを批判し、名誉毀損で訴えられてしまいます。大量虐殺が事実だと立証するため奮闘する1779日に渡る前代未聞の法廷劇を緊張感満載で描きました。 果敢に立ち向かうヒロインをレイチェル・ワイズ、対するアーヴィングをティモシー・スポール、リップシュタット側に立つ法廷弁護士ランプトンをトム・ウィルキンソンが演じています。

妻は女優のディアナ・ハードキャッスル!共演作は?

トム・ウィルキンソンの妻は、イギリスのテレビドラマを中心に活動する女優のディアナ・ハードキャッスルです。2人はロンドン北部に暮らし、2人の娘がいます。 また夫婦は2013年の映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』で共演を果たしました。穏やかな老後を過ごそうとイギリスからインドのジャイプールに移住してきた男女が巻き起こす騒動を描いた物語で、トム・ウィルキンソンは7人のうちの一人グレアムを演じています。 一方、ディアナ・ハードキャッスルはジャイプールに長らく暮らしている上品で美しいイギリス人女性キャロル役で登場します。

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トム・ウィルキンソンの新しい出演作は?

他には代え難い役者として引っ張りだこの人気を誇るトム・ウィルキンソンは毎年のように複数の作品に出演しています。 2018年では、Netflix独占配信のSF映画『タイタン』において、コリンウッド教授役で出演しています。また6月に全米公開される話題の映画『ザ・キャッチャー・ワズ・ア・スパイ(原題)』にもパウル・シェラー役で登場です。 2018年12月12日の誕生日を迎えるといよいよ70歳の大台です。重厚な人間ドラマからコメディ、SFから時代物までどんな役柄もこなすばかりか、渋い存在感で輝く名優トム・ウィルキンソンのますますの活躍に注目です。