最高にドープな音楽映画『パティ・ケイク$』とは?
サンダンス映画祭を始め各種映画祭で高評価を得た話題作!
2017年のサンダンス映画祭で正式上映され、高評価を得た『パティ・ケイク$』。カンヌ国際映画祭やSXSW映画祭でも正式上映され、またシアトル国際映画祭では作品賞受賞をするなど世界中から注目を集めている話題の作品です。その『パティ・ケイク$』が日本でも2018年4月についに公開されました。 また出演映画本数がまだ多くはない近い新人女優と本作が初長編映画となる監督による本作がなぜこれほどまで世界中から注目されているのでしょうか? 今回は世界中の人を魅了している話題の作品『パティ・ケイク$』を徹底紹介していきます。
主人公はラップで成功を夢見る若い女性!
本作の主人公はアメリカニュージャージーに住む23歳の女性パティ。ラップで成功し、地元を出ることを夢見る彼女は元ロック歌手で飲んだくれの母と車椅子生活を強いられている祖母との3人暮らし。 その上、その見た目からダンボ!と笑い者にされており、お金もなく職もないパティにとってラップは全ての心の拠りどころではあるものの彼女の夢はただの夢でしかない状況。 しかしそんな彼女はある日駐車場で開催されていたフリースタイルのラップバトルに思い切って参加し、諦めかけていた夢への再挑戦する勇気を手に入れるのです。そしてそんな彼女に正式なオーデションを受けることのできるチャンスが舞い込んできます。 そして本作はパティが成功への道を歩み始める過程を追った単なるサクセスストーリーではなく、彼女を取り巻く貧困や差別、周りの人への愛憎劇が絡み、観る人全ての心を揺さぶるストーリーなのです。
主人公パティを演じるのはオーストラリア出身のダニエル・マクドナルド
『パティ・ケイク$』で主人公パティを演じるのはオーストラリア出身のダニエル・マクドナルド。 2010年にアメリカロサンゼルスに拠点を移し、女優としてのキャリアをスタートさせた彼女は、まだ出演映画本数は少ないものの2018年に公開されダイアン・レイン、ダコタ・ファニングなど豪華女優陣の共演が話題となった『シークレット・デイ』に出演し、高い評価を得ました。 さらに今年の賞レースを沸かせている話題作『レディ・バード』にも出演しており、現在その活躍に注目が集まっている新人女優です。
メガホンを取ったのは本作が初長編映画となるジェレミー・ジャスパー
『パティ・ケイク$』でメガホンを取ったのは本作が初の長編映画となるジェレミー・ジャスパーです。 ミュージックビデオの監督としてそのキャリアをスタートさせ、数多くの作品を手がけています。また短編映画監督してもデビッド・ベッカム主演の『アウトローズ』が話題となり、世界中から注目を集めました。 本作は大学の同級生で、同じく映画監督として活躍しているベン・ザイトリン監督からの励ましでたった19日間という短い期間で脚本の原案を書き上げました、そしてサンダンス脚本家ラボにその原案を提出、見事選出されるに至り、クエンティン・タランティーノなどの指導を受けながら本作品制作のチャンスをつかみました。 今後の活躍に期待が集まる新進気鋭の監督の一人です。
批評家からの高い評価!
『パティ・ケイク$』はロッテン・トマトなどの映画レビューサイトから高い評価を受けています。またサンダンス映画祭での上映後、フォックス・サーチライト・ピクチャーズが950万ドルという高額の配給権で買収し、話題となりました。 さらに本作はインディペンデント・スピリット賞で作品賞、アメリカ監督組合賞で監督賞、ロサンゼルス・オンライン映画批評家協会賞でも作品賞にノミネートされるなど、世界中が注目している作品です。
劇中音楽は全てオリジナル!
ラップで成功することを夢見る女性が主人公の『パティ・ケイク$』はもちろんストーリーを通して流れる音楽も観る人を魅了している理由の一つです。 そしてこれらの音楽は全て監督であるジェレジー・ジャスパーのオリジナル作品です。ミュージック・ビデオ界出身ならではの音楽のセンスは観る人を感動させること間違いありません。 ラップのリズムに乗って描かれた女性のサクセスストーリー。2018年必見の映画の一つであることは間違いないでしょう!