2018年6月21日更新

原作未読でも問題なし!アニメ『ゴールデンカムイ』の楽しみ方

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2018年4月から放送開始されたアニメ『ゴールデンカムイ』。多くの人から注目されている本作の楽しみ方を、原作を知らない人でもわかるようにくわしく紹介していきます。

金塊をめぐるバトル漫画!?『ゴールデンカムイ』のあらすじ

アニメ『ゴールデンカムイ』は、2014年から『週刊ヤングジャンプ』で連載されている漫画を原作とした作品です。 主人公の杉本佐一は日露戦争帰りの元軍人で、幼馴染の病気を治すために北海道で砂金を採っていました。そんな杉本はある男から、『のっぺら坊』の話を聞きます。 のっぺら坊はアイヌを殺し、彼らが隠していた金塊を奪いました。その後網走監獄に収監されるも、金塊の在り処を仲間に伝えるために、囚人に地図を示した刺青を彫って脱獄させたのです。 その話を聞いた杉本は、殺害されたアイヌの一人を父に持つ少女アシㇼパと出会い、ともに囚人たちの刺青を集めて金塊を手にすることを決めます。 そこに陸軍や囚人たちの思惑が絡み合っていくという、ワクワクする展開が盛りだくさんの作品です。

埋蔵金をめぐる戦いに身を投じる個性的な強者たち

"不死身"と恐れられた元軍人・杉元佐一 / (CV:小林親弘)

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

本作の主人公。元大日本帝国陸軍第一師団の隊員。並外れた度胸と驚異的な回復力で日露戦争を生き抜き、「不死身の杉元」の異名で恐れられています。戦死した親友との約束を果たすため、アシㇼパと協力し埋蔵金の手掛かりを追いかけていきます。アシㇼパは年下ですが、敬意を表してか「アシㇼパさん」呼びです。 杉元佐一役を演じるのは、本作がアニメ初主演となる小林親弘(こばやしちかひろ)。2018年冬クールでは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にも出演しています。落ち着いた印象の低い声が杉元にぴったりです。

自然と共に生きる"アイヌ"の少女アシㇼパ / (CV:白石晴香)

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

杉元と共に北海道を旅するアイヌの少女。北海道の自然での暮らしに精通し、弓矢などで狩猟もこなすたくましい女の子です。日本語も堪能ですが、会話の中でアイヌ語が混じる場面も。 アシㇼパ役は『干物妹!うまるちゃん』で本場切絵役を演じた白石晴香(しらいしはるか)が演じます。同時期にNetflixで配信される『A.I.C.O. Incarnation』でも主役の橘アイコ役を演じるなど、注目のキャストです。

杉元たちを付け狙う異形の軍人・鶴見中尉 / (CV:大塚芳忠)

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

大日本帝国陸軍第七師団所属の情報将校で、階級は中尉。一部が吹き飛ばされた前頭部を大きなプロテクターで覆った異様な容姿をしており、埋蔵金で軍事政権の樹立を目指す危険な思想の持ち主です。

動乱の世に名を馳せた新撰組の生き残り・土方歳三 / (CV:中田譲治)

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

元新撰組「鬼の副長」の土方歳三。明治2年に函館戦争で死亡したとされていましたが、政治犯として30年間幽閉され、生きながらえていました。蝦夷地の独立を目論み、杉元たちや第七師団の背後で暗躍します。

アイヌの文化にめっちゃ詳しくなれる

『ゴールデンカムイ』の魅力はなんといっても、アイヌ文化を丁寧に描いている数少ない作品のひとつであるということ。 北海道アイヌ協会の理事長やアイヌ民族博物館の職員からもお墨付きをもらうほど、史実を踏まえたリアリティのあるアイヌたちが登場します。 成人した女性は口の周りに刺青を彫る習慣があり、偉い人の奥さんほど大きな刺青をすることや、人の姿である神々が動物の皮と肉を持って遊びに来ているという、自然に密着した狩猟民族ならではの宗教観など、普段なかなか知ることのできないアイヌの文化に触れることができます。 アニメでは所々カットされているので、アイヌについてよく知りたい人は、原作を読んでみるといいでしょう。

獲ったら食べる!ジビエ料理が「ヒンナ」なグルメアニメ

『ゴールデンカムイ』は、グルメアニメの側面もあります。 杉本とアシㇼパは道中、鹿や熊、リスやウサギなどを獲り、料理して食べます。日常生活ではまず食べることのないイトウという魚の目玉やエゾシカを使った鍋料理、熊の心臓の丸焼きや熊の血を使ったソーセージなど、ほかの作品では触れられない料理がたくさん登場します。 そして、この作品に出てくる料理は、とにかく全てが美味しそう。「美味しい」を意味するアイヌ語「ヒンナ」と思わず言ってしまいたくなりますよ。

最初は可愛かった……。アシㇼパの変顔も再現

一応ヒロインポジションであるアイヌの少女、アシㇼパ。なぜ「一応」がつくのかと言うと、とにかく顔芸が多いからです。 最初登場した時はしっかりした頭のいい少女、という雰囲気でしたが、回を重ねるにつれ顔芸がどんどん激しくなっていきます。 登場するキャラクターがほとんど男性の『ゴールデンカムイ』のなかで、ほぼ唯一と言っていいヒロイン候補であるにも関わらず、思い切った表情をしてしまうアシㇼパ。思わず笑ってしまうことまちがいなしです。

兵士ですか?囚人ですか?いいえ、変態です

さらに注目したいのが、やたら登場する変態キャラ。これもまた『ゴールデンカムイ』の魅力……のはずです。 伝説の猟師であり脱獄囚のひとりである二瓶鉄造は、口癖が「勃起」。ことあるごとに口にしています。 連続殺人犯である脱獄囚、辺見和雄は、杉本に殺されることを想像して興奮するような変態です。 第七師団の注意であり杉本のライバルでもある鶴見は、刺青を彫られた人間の皮を剥ぎ、それをコートにしてきているという変態っぷりです。 原作で描かれている、男だらけの湯浴みや精力を増大させるラッコ鍋を食べテンションがおかしくなったりするシーンが、アニメでどのように描かれるのかに注目です。

グロシーンはどうなる?アニメではうまく表現

グルメシーンやネタシーンが多い『ゴールデンカムイ』ですが、それと同じくらいグロテスクなシーンがあります。羆や狼に体を食われたり、人間同士の争いで首を切られたりする場面も少なくありません。 アニメではそういう場面を黒塗りしていることが多いのですが、『ゴールデンカムイ』では黒塗りではなく、角度を調節することによって自然な演出になっています。 「黒塗りばかりで何が起こってるのかよく分からない」ということにはなっていないので、ご安心を。

渋い声が集まった豪華声優陣にも注目

登場人物の多くが戦闘慣れしている男たちということもあり、渋く落ち着いた声が特徴の声優が多く集まっています。 主人公の杉本佐一は俳優として活躍している小林親弘が演じており、コミックリリーフの囚人、白石は『BLEACH』で阿散井恋次役だった伊藤健太郎が演じています。 元第7師団に所属していたマタギの谷垣源次郎を、『キングダム』で王賁演じた細谷佳正が担当しています。渋く太い声が、実直な谷垣にぴったりです。 函館戦争を生き延び蝦夷共和国の建国を狙う土方歳三は、『HELLSING』のアーカード役で名を馳せた中田譲治が演じています。老練されつつも遊び心のある声が魅力です。 ほかにも、鶴見中尉を『NARUTO -ナルト-』の自来也役を務めた大塚芳忠が、第7師団に所属する狙撃手である尾形百之助を『遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ』で海馬瀬人を演じた津田健次郎が演じています。

実写化するなら?高まる実写化希望の声

好評となったアニメに続き、注目されるのは「実写化されるか」どうかです。 最近は漫画を原作とした実写映画が増えているので、『ゴールデンカムイ』も実写化される可能性があります。 もし実写化するとすれば、どんなキャスティングになるのでしょうか。ネット上では、杉元佐一を長瀬智也が、白石をムロツヨシが演じるといいのではないか、という話題で盛り上がりました。 これからもっと注目されていくであろうアニメ『ゴールデンカムイ』。まだ見たことがない人は、ぜひ一度見てみてください。