2024年1月16日更新

『ゴールデンカムイ』アシリパの気になる年齢は?アイヌの変顔ヒロインを徹底解説

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ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

『ゴールデンカムイ』に登場するアシリパは、主人公である杉元と共に行動する少女です。豪快で可愛らしい彼女は、とんでもない作品のキーマンでした。 そこで本記事ではアシリパと杉元、尾形、父親の関係、プロフィールや声優について徹底解説していきます! ※この記事は2023年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『ゴールデンカムイ』アシリパのプロフィール

和名 小蝶辺明日子(こちょうべあすこ)
幼名 エカシオトンプイ(祖父の尻の穴)
誕生日 1月1日
推定年齢 12~13歳
好物 動物の脳みそ
実写キャスト 山田杏奈

アシリパ(正確な表記は小さい「リ」)は小樽付近に住んでいたアイヌ人の美少女です。身長からして年齢は10代前半とされ、小蝶辺明日子という日本人名も持っています。レタㇻと名付けた白くて大きなエゾオオカミとは小さい頃から仲が良く、親代わりとして育てていました。 日本語を流暢に話せることから必然的にアイヌ人達との通訳を果たすこともあり、彼女の存在自体が日本人との架け橋とも言えます。顔への刺青や家での仕事といったアイヌ女性の慣習よりも男寄りな狩猟を好み、性別による役割に囚われない「新しい時代のアイヌの女」を体現しています。 そのほか、囚人達の刺青が皮を剥ぐことを前提にされていた点を見抜く洞察力や判断力、動物達の習性を熟知した狩りなどの知識にも長けているようです。

動物の脳みそ大好き!なんだかんだで好きなオソマ

アシリパは、カワウソやアザラシの脳などを塩のみで味付けし生食することを好んでいます。動物の臓器は食べ物以外にも道具などとして余すことなく活用し、杉元達にも食べるよう勧めて怪訝な顔をされることもしばしば。 一方で、味噌やカレーなどアイヌ文化にはない茶色い食べ物をオソマ(アイヌ語で糞便の意)だと思い込んでおり、それらには拒否反応を示していました。しかし、一度その味を知ると病みつきになったようであり、杉元に度々味噌をねだるようになります。

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アシリパはの年齢は推定12歳?

アシリパの年齢は作中で明言されていません。しかし作中には年表が描かれた話があり、そこには1891年以降にアシリパの父が北海道に来たと記されています。そしてアシリパと杉元は1907年に出会っているので、高く見積もっても16歳以下でしょう。 また12年前の写真に母親に抱かれているアシリパが写っており、彼女はまだ赤ちゃんでした。イベントではアイヌ語監修の中川裕もアシリパは13歳頃だと話しているので、やはり12〜13歳だと考えるのが妥当でしょう。 杉元の年齢は20代前半とされているので、2人には10歳程度の歳の差があるのです……!

【変顔】顔芸連発!変顔大魔王アシリパ

数少ない女性キャラの彼女ですが、ヒロインに相応しくないような顔芸も見どころのひとつ。シリアスな作中においても、その豊かな表情変化は読者の緊張感を和らげてくれます。 オソマと思い込んだカレーを出された時や味噌を食べる前、臭いものを嗅いだ際などのほか、無いと思われた食材が見つかった時など思わぬ場面で変顔の不意打ちを繰り出してきます。かなり種類も豊富なため見ていて飽きにくく、次はどんな顔芸が?とワクワクさせてくれます。

【実写キャスト】映画でアシリパを演じるのは山田杏奈

山田杏奈

実写映画『ゴールデンカムイ』でアシリパを演じるのは山田杏奈です。彼女は2011年に少女漫画誌『ちゃお』の誌面モデル・ちゃおガールとして芸能界入りし、2013年に『刑事のまなざし』で女優デビューを果たしました。 映画『ひらいて』やドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』など、主演を務めることも増えてきて、今後の活躍が期待されている山田。彼女の可愛らしくも凛とした顔立ちは、聡明で気高いアシリパ役にもぴったりなのではないでしょうか。

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【声優】アシリパを演じる声優は白石晴香!

白石晴香

白石は2011年から活動しており、少女役として出演することが多いフリーの声優です。ただ、少女役と言っても、アシリパのように低めの声から『アクションヒロイン チアフルーツ』に登場する紫村果音のようなお嬢様役など、かなり幅広い声色を使い分けることができ、作品ごとのギャップには驚かされます。 そのほか、『ぼくたちは勉強ができない』の古橋文乃役や、『山賊の娘ローニャ』のローニャ役、『あんハピ♪』の雲雀丘瑠璃役、『うちのメイドがウザすぎる!』の高梨ミーシャ役など、多くのアニメで主人公やヒロインを演じてきました。

【元ネタ】アシリパにモデルはいる?

『ゴールデンカムイ』の主要キャラには、モデルとなった実在の人物がいる場合が多いです。もっともわかりやすい例で言えば土方歳三。史実では戊辰戦争で死亡したとされていますが、本作では「実は生きていた」という形で活躍しています。 しかしアシリパについてはモデルは明言されておらず、それらしき人物も見つかりませんでした。作者の中ではイメージがあるのかもしれませんが、現時点で得られる情報から考えると、はっきりとしたモデルはいないと言っていいでしょう。

【関係①】杉元はアシリパのただの相棒?

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

ヒグマに襲われる危機が迫っていた杉元に、埋蔵金探しの協力を持ちかけられたアシリパ。行方をくらませ金塊を隠した父親の足取りを追うため、彼女は村を離れて杉元に同行することに。 当初は狩りの獲物を使った手料理を彼に振る舞ったり、お互いにツッコミを入れたりする気さくな間柄でした。しかし、アイヌの慣習に背いても自分を受け入れてくれる杉元には徐々に好意を寄せるようになります。 インカラマッもかつてウイルクに恋心を抱いていたという話を聞いた際には、自分と杉本の関係を重ね合わせ、女性として見られているか不安になる様子も。 アシリパが何者かに襲われそうになると、杉元は理性が飛んだように暴走し何度も助けてくれましたが、敵を躊躇いなく殺すその非道を憂いてもいました。彼女は杉元に、故郷の干し柿を食べたら戦前の彼に戻れるかと尋ね、金槐を見つけて一緒に杉元の村に向かおうと約束します。 網走監獄での騒動にて杉元が死んだと知った時には号泣して深いショックを受けたものの、白石に生きていると励まされ、再会を信じて先に進もうと決意します。 そして杉元の生存を知り久々の再会を果たしたとき、アシリパは杉元に抱きつき離れようとしませんでした。杉元がキロランケを追わなければと口にしても離れなかった描写が、2人の絆を感じさせます。結局このまま2人はお互いを想いながら、最終回を迎えました。 たしかにアシリパは杉元に恋心を抱いていたようです。作中には杉元が金塊を探している理由が女性だと知り、動揺する描写もあります。しかし杉元からアシリパへの恋愛感情があったかと言うと、微妙なところですよね。 大切に想っているのは間違いないですが、杉元はアシリパをあくまで「相棒」として大事にしているようでした。杉元からの恋心を感じさせる描写はありませんでした。

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アシリパと杉元は恋仲になったのか?

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

最終回で、アシリパと杉元が同じコタンで過ごす様子が描かれています。しかし2人の関係については明言されていませんでした。 3年も経過しているので、もしかしたら2人はすでに恋仲になっているかもしれませんし、今後なるのかもしれません。しかし『ゴールデンカムイ』における2人は、あくまで尊敬できる「相棒」なのです。 このラストには2人の関係を見守っていた読者からも、絶賛の声が挙がっていました!

【関係②】尾形百之助とチタタプする仲に!?

ゴールデンカムイ 尾形

登場時は敵対していたため、あまり関わりがなかった尾形とアシリパ。杉元達と合流してからは彼女に「チタタプ」するよう言われましたが、子供扱いしていたのか無視していました。 しかし、108話にて杉元の恋話を鶴のダンスで遮った彼女を見た際には笑みをこぼし、127話ではついに「チタタプ」と呟きます。周囲とは常に距離を置き、流されなかったはずの尾形が距離を縮めたと話題になりました。 網走監獄で杉元達を出し抜いてからは、ウイルクと共にアシリパを樺太島へ連れて行きます。尾形の真の目的は不明ですが、金塊を狙っていることだけは確かな様子。道中は手がかりとなる記憶を思い出してもらおうと働きかけ、やや積極的になります。 しかし、187話で杉元の遺言を嘘だと見抜かれ、信用できないとアシリパに矢を向けられてしまいました。「やっぱり俺では駄目か」と言い、尾形は父親殺しの犯行も白状して自分を殺すよう仕向けます。不殺を信条とする彼女に対し、彼は厳しい挑戦を突きつけたのです。

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【関係③】アシリパの父親はのっぺら坊!

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

ポーランド人と樺太アイヌのハーフであるアシリパの父ウイルク。彼女の青い目は父親譲りです。幼少期は彼に狩猟などの生き方を教えられ、別れてからは会えないことを寂しがっていました。 ウイルクは当初、金塊を隠した後に殺されたと思われていましたが、「のっぺらぼう」として生きていると判明。他のアイヌ人達を殺害して利益を独占しようとしたのではと疑われていましたが、網走監獄で出会った杉元に自分は殺してないと告白します。金塊の秘密を話そうとした直後、ウイルクは尾形に射殺されてしまいました。 刺青の暗号をアシリパのみが解けるよう設定したため、彼女が鶴見中尉や土方歳三など多くの人物に狙われる原因を作ってしまったウイルク。それゆえ杉元は、アシリパを金塊争奪戦に巻き込んだ彼を快く思っていないようです。

アシリパの母親がついに登場!

彼女の母親は生まれて間もない頃に病死してしまったため、思い出などは記憶に残っていません。しかし樺太の出発前、フランス人撮影技師ジュレールと出会い、偶然にも彼が10年前に小樽で撮った映像を見ることになりました。 そこにはアシリパが生まれ育った村が記録されており、若かりし頃の彼女の父親も映っていたのです。思わず「アチャ(父さん)!?」と驚いた彼女を待たず、続いてアシリパ似の女性も映し出されました。背中に赤児を負ぶっていたその女性の後ろには、我が娘を愛おしそうに見つめている父親の姿も。しかしその直後、フィルムに用いられていたニトロセルロースが過熱し発火。貴重な記録は焼失してしまいます。 両親の顔を見れたことは良かったものの、技術的な制約を実感した彼女は「自分たちで大切にする気持ちがなくては残っていかない」と言い、アイヌの存続について新たな想いを胸にしました。

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アシリパは新しい時代のアイヌの女!

単なるヒロインにとどまらず、新時代のアイヌとして、そして埋蔵金の在り処を解くカギとしても、アシリパは本作の最重要人物です。若くして両親を失い歴史が激動を迎えようとするなかでも、強く気高く生きようとするその姿には憧れを抱かせてくれます。 遂に作品が完結し、最後は杉元と幸せに暮らす姿が描かれたアシリパ。読者からしても、1番みたかった素晴らしいラストだったのではないでしょうか。 『ゴールデンカムイ』は実写映画化も決定しており、アシリパ役を誰が演じるかにも注目が集まっています。彼女の冒険に想いを馳せながら、実写映画の公開を心待ちにしましょう。