2022年5月1日更新

【最終回更新】『ゴールデンカムイ』結末までネタバレ解説&考察!金塊を巡る命懸けのバトルのあらすじ

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

『ゴールデンカムイ』とは、明治時代の北海道を舞台に金塊を巡って繰り広げられるサバイバルバトル漫画。2014年に『週刊ヤングジャンプ』にて連載が開始され、2020年には第3期アニメも放送された大人気作品です。 この記事では、『ゴールデンカムイ』の最終回までのあらすじを詳しく解説し、そして様々な謎を考察していきます。

物語は完結へ!アニメ4期も放送決定

『ゴールデンカムイ』は全314話での完結が発表されました。具体的には2022年4月28日に発売される『週刊ヤングジャンプ』にて最終回に。 ちなみに作者によると単行本は本誌から大幅加筆を予定しているとのこと。本誌派の人も単行本で完結まで追うと、また違った「金カム」の魅力に触れられるでしょう。 アニメ4期は2022年10月に放送。さらに最終話目前で実写映画化も発表されました。本編は完結を迎えましたが、アニメ・実写映画化が決定していることで完結後も本作は盛り上がりを見せてくれそうです。

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『ゴールデンカムイ』ってどんな話?あらすじを簡単に解説

北海道のどこかに眠るアイヌが隠した金塊。これを手に入れるためのバトルというのが本作の大筋です。 金塊を狙うのは、「不死身の杉元」と恐れられた元陸軍兵の杉元佐一(すぎもとさいち)とアイヌの少女アシㇼパ、そして脱獄王の異名を持つ元囚人・白石由竹(しらいしよしたけ)組、鶴見中尉率いる陸軍第七師団組、そして戊辰戦争で人知れず生き残っていた土方歳三・永倉新八組の3陣営。 金塊の隠し場所を示す暗号は網走監獄の囚人の身体に入れ墨として彫られています。3陣営はその「刺青人皮(いれずみにんぴ)」収集バトルを繰り広げながら、暗号解読のカギを握るアシㇼパを巡る攻防戦を展開。 北海道の厳しい自然をアイヌの知恵でサバイバルしながら、アシㇼパは金塊を隠した張本人である父ウイルクの思いをたどり、ついに暗号の解読に成功。 杉元たちは土方歳三組と手を組み、同じく暗号解読に成功した第七師団との最終決戦へと挑んでいきます。

①「出会い編」ネタバレ解説

不死身の男とアイヌの少女の出会い

「不死身」のあだ名を持つ主人公の杉元佐一(すぎもとさいち)は、その凄まじい生命本能で日露戦争での激戦を終え、北海道に来ていました。その目的とは、戦死した幼馴染みの妻・梅子の病を治すための資金を得るべく、砂金を取ることです。 砂金を探す仲間からアイヌの埋蔵金の噂を耳にし、網走監獄から脱獄した24人の囚人の体に刻まれた刺青が埋蔵金の場所を探す鍵になることを知った杉元。その後、彼はヒグマから救って貰ったことから、アイヌの少女・アシㇼパと親交を深めます。 アシㇼパの父が脱獄囚に殺されたと知り、杉元は彼女と手を組んで埋蔵金を見つけ出すことに。道中でアイヌの伝統などを教えられながら、2人の旅が始まりました。

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金塊を狙う3つの勢力

北海道に眠る金塊の噂を嗅ぎつけたのは杉元たちだけではありません。日露戦争で戦死した部下達の思いに報いるべく、陸軍第七師団の情報将校である鶴見中尉もまた、金塊を狙っていました。師団内には鶴見注意の思惑に反旗を翻す造反組もおり、その中でも凄腕狙撃手である尾形百之助は軍から逃亡し、独自に行動するように。 また、戊辰戦争で死んだと思われていた土方歳三も金塊を狙っていました。網走監獄から逃げ出した脱獄囚の1人である土方は、囚人仲間の牛山辰馬やかつての同胞・長倉新八と共に、蝦夷共和国を立てるために軍資金を必要としていたのです。 杉元一派・鶴見一派・土方一派の3つの勢力はそれぞれの目的からアイヌの埋蔵金を目指し、刺青の入った脱獄囚を奪い合う戦いに身を投じていきます。

杉元一派は網走監獄へ

当初、アシㇼパは自身の父親ウイルクを殺害したのは「のっぺら坊」という囚人だと思っていました。のっぺら坊はアイヌでありながら仲間を裏切って金塊を独り占めし、どこかに隠したと言われている人物です。 囚人達に金塊の在処を示す入れ墨を入れた人物でもあるのっぺら坊への復讐を誓っていたアシㇼパでしたが、旅の途中でウイルクの過去を知る男・キロランケから「のっぺらぼうはアシㇼパの父親だ」と衝撃の事実を告げられます。 キロランケはウイルクと共に樺太から北海道へ渡ってアイヌとなった男性です。彼がアシㇼパに協力を申し出たことで、杉元一派はアシㇼパ・杉元の他に脱獄囚の白石由竹とキロランケを加えた4人となりました。彼らはキロランケの言葉の真相を確かめるため、のっぺらぼうがいる網走監獄へと向かいます。

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②「網走監獄編」ネタバレ解説

杉元・土方陣営が結託

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

杉元達が順調に刺青人皮(いれずみにんぴ)を手に入れていく中、陸軍第七師団の鶴見陣営は他陣営を混乱させるべく、剥製師に偽の刺青人皮を作らせていました。しかし、完成直後に土方一派に加わることになった尾形が剥製師を襲撃。 杉元一派と土方一派が入り乱れる中、第七師団の月島軍曹らがこれを追撃。追い詰められた杉元と土方の2陣営は、「刺青人皮の真偽が分からない以上、のっぺらぼうから直接金塊の場所を教えてもらうしかない」と確認し、共通の目的のために手を組むことになりました。

アシㇼパを追う谷垣

一方、鶴見中尉の命を受けてアシㇼパ達を追っていた第七師団の谷垣源次郎は、杉元との交戦で負傷し、アシㇼパの祖母(フチ)から治療を受けていました。アイヌの村(コタン)で人々の優しさに触れてフチに感謝するようになった谷垣は、彼女がアシㇼパと会いたがっていることを知って行動を起こすことに。 谷垣はコタンにやってきていた占い師のアイヌ女性・インカラマッと孤児のチカパシと共に、アシㇼパのをフチの元へ帰すべく、杉元一派の足取りを追う旅に出ます。

突如浮上した疑惑……一同は網走監獄へ

鶴見陣営に刺青人皮を奪われるも、連れ去られていた白石を取り戻し、いっそう絆を深めた杉元一派。そんな彼らの元に谷垣が合流し、アシㇼパはコタンへ戻るよう説得を受けます。しかしアシㇼパの覚悟は固かったため、谷垣たちも杉元一派に加わって網走監獄を目指すことに。 道中では、これまで謎めいていた女性・インカㇻマッが、なんとウイルクの知り合いだったことが判明。彼女はアシㇼパに、キロランケこそがウイルクを殺した犯人であると衝撃の発言をしました。アシㇼパはキロランケとインカㇻマッ両者を疑い始めます。 その後、杉元・土方達は網走監獄に到着。土方はかねてより協力関係にあった看守部長・門倉から情報を聞き出し、監獄に潜入することに成功します。しかし、いざ対面を果たしたのっぺらぼうは実は本物ののっぺらぼうの影武者であり、混乱の中で土方はアシㇼパを杉元から奪いました。

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のっぺらぼうの正体とは!?3つ巴の戦い

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

土方の本当のもくろみとは、杉元を囮にして本当ののっぺらぼうの場所を突き止めることだったのです。土方の予想通り、本当ののっぺらぼうの元へと向かう犬童典獄でしたが、土方との戦いに敗れることに。 同時刻、インカㇻマッから情報を得ていた鶴見陣営が駆逐艦を率いて網走監獄を襲撃。火災の非常事態で一斉に野に放たれた囚人達を虐殺しながら、鶴見たちはアシㇼパとのっぺらぼうを確保しようと動いていました。 一方、土方に連れ去られたアシㇼパを追っていた杉元は、牢から逃げ出していた本物ののっぺらぼうと対面。のっぺらぼうの正体がアシㇼパの父・ウイルクであると判明するも、アシㇼパと顔を合わせる前に何者かによって狙撃され、死亡してしまいます。 何も知らない白石は計画通りにアシㇼパと共に逃げ出すための船に乗り込もうとしていましたが、そこへやってきたのはキロランケと尾形の2人だけでした。尾形の口からウイルクと杉元の死を告げられ、アシㇼパは失意のうちにウイルクの故郷・樺太へ向かうことに。

③「樺太編」ネタバレ解説

物語は樺太へ

狙撃により死亡したと思われていた杉元でしたが、脅威の生命力で生き残っていました。鶴見中尉に確保された杉元や谷垣たちは刺青人皮を全て奪われてしまい、今後は鶴見中尉の命令に従って行動することを余儀なくされます。 金塊の在処を知っていたウイルクが死んでしまったため、現状では刺青の謎を解けるのは娘のアシㇼパしかいません。そこで鶴見中尉は杉元達にアシㇼパを連れ戻すように命じ、鯉登少尉月島軍曹 を監視役に樺太へ向かわせることに。 一方、アシㇼパはキロランケに連れられて、亜港監獄へと向かっていました。そこにはウイルクの過去を知るソフィアがいるというのです。物語は樺太を北上するアシㇼパ達と、その後を追う杉元達という構図に変わります。

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感動の再会

亜港監獄を襲撃し、アシㇼパ達はソフィアと対面し、流氷を渡って共に脱獄を試みます。しかしちょうどそこへ到着した杉元一行と鉢合わせし、キロランケは乱闘の末殺されることに。 一方、アシㇼパは尾形に連れられて別行動していました。これまでの旅で忘れていたウイルクとの記憶を取り戻した彼女に対し、尾形は「刺青の謎を解く鍵に気付いたのではないか」と迫ります。そこへ怒り狂った杉元が登場し、アシㇼパは誤って尾形の右目を毒矢で射ってしまいました。 彼女に罪は着せまいと杉元は尾形を救出し、地元の病院へ搬送。しかし意識を取り戻した尾形は1人で逃亡してしまい、一同はとりあえずアシㇼパを確保できたため鶴見中尉と合流することに。

二極化した勢力図

アイヌのために戦うジャンヌ・ダルクとなるか、それともコタンに戻って平穏な暮らしをするのか――。アシㇼパはこの2つの選択肢以外にも道を探すべく、アイヌの金塊はアイヌのために使おうと覚悟を決めていました。杉元はこれに同意し、「俺達だけで金塊を見つけよう」と意思を固めます。 その後、初めて鶴見中尉に出会ったアシㇼパは、杉元と引き離されることに反感を覚えていました。そこで彼女は一芝居打って第七師団の手から逃亡し、杉元と白石、そして尾形への復讐を願うロシアからの脱走兵ヴァシリの4人で、北海道稚内行きの船に乗り込むことに。 北海道に渡った4人は、路銀を稼ぐ道中で新たな脱獄囚と出会い、刺青人皮を1枚入手。しかしこれまでに得た刺青は全て鶴見中尉に奪われてしまったため、現在の勢力図としては鶴見陣営と土方陣営に二極化しています。

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④「五稜郭編」ネタバレ解説

三つ巴の戦い再び!物語はいよいよ佳境へ

杉元一行は道中で脱獄囚の1人・上エ地(うえじ)と邂逅するも逃がしてしまい、その後もう1人の脱獄囚・海賊房太郎と出会います。海賊とは手を組んで共に他の脱獄囚を追うことにし、連続切り裂き魔事件が起きている札幌へ向かうことに。 同じく連続事件を調査しにやってきたのは、鶴見中尉の部下である菊田特務曹長と宇佐美上等兵の2人。菊田は中央政府からのスパイであることも判明しました。 一方、杉元達を追って北海道に戻ってきていた尾形は土方陣営へと身を寄せていました。土方一派も連続事件の裏に脱獄囚の臭いを嗅ぎつけ、札幌に潜伏中です。 そして切り裂きジャック事件の犯人が脱獄囚だと明らかになり、3つの陣営が再び同じ場所で衝突。現場の近くには行方が分からなくなっていた上エ地の姿も見られ、物語はいよいよ佳境へ。

金塊の謎が遂に判明……!

切り裂きジャック事件の混乱の中アシㇼパとソフィアが第七師団に囚えられ、鶴見中尉はウイルクが金塊を隠すに至った顛末を語ります。 ウイルクより前の世代のアイヌはロシアから武器を買おうと砂金を集めていましたが、その話が頓挫。ウイルクたちはその金塊に目をつけますが、鶴見中尉の差し金で同士討ちが発生してしまいます。 ウイルクは自分の死を偽装するために自分と仲間の顔の皮を剥ぎのっぺら坊となったのでした。 アシㇼパは無事杉元たちに合流できましたが、暗号解読のヒントとなる父のアイヌ語の名「ホㇿケウオㇱコニ」を鶴見中尉に教えてしまいます。こうして両陣営は手持ちの刺青人皮を解読し、金塊の在り処が五稜郭であることを突き止めるのでした。

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五稜郭にて第七師団との最終決戦

杉元一派は一足先に五稜郭へ到着し、第七師団を籠城して迎え撃つ作戦に。ソフィア率いるパルチザンもアシㇼパに加勢すべく五稜郭へ向かいます。 五稜郭の地下から出てきたのは、アイヌが金塊で買った北海道の土地の権利書でした。残り半分の金塊は、埋め立てられた馬用の井戸の中から見つかります。 しかし第七師団は駆逐艦を駆使し五稜郭包囲網を完成させ、突撃を開始。空と海を使った攻撃に押され気味の杉元一派でしたが、門倉と永倉はかつて土方が隠した回天丸の主砲で駆逐艦と気球を撃破します。 それでも第七師団の勢いは止まらず、杉元と土方が中心となって応戦。権利書を守るため白石はアシㇼパを脱出させようと動きますが作戦は失敗し、アシㇼパの元に鶴見中尉の影が迫ります……!

⑤「暴走列車編」ネタバレ解説【最終章】

飛び乗った函館行きの汽車にはなんと敵だらけ!

鶴見中尉に追われ危機一髪のところ、アシㇼパはマタギの谷垣に助けられました。脱出した杉元一派は走行中の函館行き汽車に逃げ込みますが、その汽車にはなんと追加の兵士たちが大量に乗っており、さらに追走してきた鶴見中尉らも乗車! 不敗の牛山は月島と、土方は鯉登と対峙します。鯉登は土方の脳天に刀を突き刺し勝利。牛山は月島の手を離れた手榴弾からアシㇼパを庇う形で命を落とします。 その隙に権利書は鶴見中尉の手へ。さらに先頭車両からはヒグマまで乗り込み、戦いは激化していきます。 そのとき倒れたはずの土方が復活。彼の意識は新選組の頃に戻っていました。隊士と共に戦う幻を見ながら「鬼の副長」として刀を振るい、最後は兵士の銃弾に膝を付きます。 土方は戦いに出向く杉元の横顔に武士の魂を見てとり、愛刀・和泉守兼定を杉元に託します。最期は戦友であるガムシン(永倉)の腕の中で「悔しいなぁ」と息を引き取るのでした……。

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権利書を巡り、交錯する思惑

単独で戦場を暗躍していた尾形が鶴見中尉の前に姿を現します。彼の目的は鶴見中尉を表舞台から引きずり下ろし、自らが第七師団長へと出世することでした。 車両の屋根で尾形・杉元・ヒグマの3つ巴に。ヒグマのせいで窮地に陥った杉元を助けるため、覚悟を決めたアシㇼパは毒矢で尾形を射ます。 尾形はアシㇼパを撃とうとしますが、彼の前にかつて自分が殺した異母弟・花沢勇作の幻が出現。さらに過去の自分がいくつも現れては、尾形という人間は罪悪感を抱ける“欠けていない人間”だという事実を突きつけていきます。 勇作の幻に「兄さまは祝福されて生まれてきた子供です」と言われた尾形は、安らかな表情で自らの顔面に向かって引き金を引き自害しました。

決意を固めた2人、最後の戦いへ

アシㇼパは杉元と白石に、金塊の眠る井戸をそのままにしてほしいこと、黄金のカムイの呪いを断ち切りたいこと、そしてこれ以上大切な人を失いたくないことを伝えます。 2人はこれを承諾。そして単独で鶴見中尉の元に向かおうとするアシㇼパに対し、杉元は「相棒だろ」と共に向かいます。 切り離された先頭車両でついに2人の直接対決へ。鶴見中尉の目的は旅順にある関東都督府に潜りこみ、権利書を利用して自分の計画の邪魔となる中央を黙らせることにあります。 金塊は好きにしていいから権利書を諦めろと交渉する鶴見中尉。これに対し杉元は「俺の分け前はもう貰ってるから」交渉に意味はないと言います。 騙し討ちで鶴見中尉が銃を構えるより速く、杉元は隠し持っていた砂金で中尉の目を潰し、刀で斬りつけて……!

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313話「終着」

胴を斬りつけられた鶴見中尉。その弾みで権利書と妻子の指の骨が汽車から落ちかけますが、鶴見中尉がとっさに掴んだのは権利書でした。 鶴見は妻子の骨がレールに落ちて粉々になったのを悲しみに満ちた目で見つめます。その隙に彼の手から権利書を奪還したアシリパですが、直後に鶴見が土方の刀で杉元の胸を刺し……。 「愛するものはゴールデンカムイにみんな殺される」と鶴見。 杉元はアシリパの手を取り、馬で汽車と並走していた谷垣・白石のもとへぶん投げます。笑みを浮かべながら「俺は不死身の杉元だ…」とアシリパに伝えました。 鶴見と杉元を乗せた汽車は車庫へと突入。もみ合いの末、杉元は鶴見の持っていた拳銃で鶴見の胸をひと撃ち。そのまま汽車は函館の海へと消えていくのでした。

⑥【最終回】314話「大団円」ネタバレ解説

6ヶ月後、東京。生花店の女将の元に1人の男が訪ねてきました。女将は漂ってくる男の香りで、彼が杉元佐一だと気付きます。杉元は生きていたのです。 杉元は「手術で見えるようになったんだね 梅ちゃん」と声をかけ、両手分の金を梅子とその息子の寅太郎に手渡して去って行きました。 杉元と共に東京に来ていたアシリパと白石。1ヶ月前、アシリパたちは榎本武揚に土方の刀を届けていました。彼は信頼できる伊藤博文と西園寺公望にアシリパが死守した権利書の話を通してくれるとのこと。 “役目”を果たし終えた杉元は「故郷へ帰ろう」と、アシリパと2人で北海道へと戻るのでした。一方白石は「湿っぽいさよならは嫌いだぜ」と2人のもとを去ります。 その頃、函館湾で鶴見の跡を探していた月島。骨の1本も「額当て」も見つかっていませんでした。 その様子を見た鯉登は、自分には鶴見に付いてきた部下たちを中央から守るという仕事があると言います。「月島軍曹 私のちからになって助けてくれ」とまっすぐに伝える鯉登。月島は彼の右腕として付いていくことに決めたのでした。 そして3年後の北海道、少し背の伸びたアシリパと相変わらずの杉元。2人のもとに白石から封筒が届きました。中から出てきたのは、なんと白石の顔が描かれたどこかの国の硬貨でした。 五稜郭から金塊を全て盗み出し、東南アジアのどこかの島で王様になったようです。「うーわッアイツ……やりやがった!」

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最終回に残された謎を考察!鶴見中尉は死んだのか?

鶴見劇場の行く末は?気になる生死を考察

313話にて権利書を優先し、妻子の骨が粉になるのを切ない表情で見つめていた鶴見中尉。狂人かのように思われていた彼の、人間らしい感情が垣間見えた瞬間でした。そんな彼の生死について、読者の間でも様々な考察がなされています。 月島は骨も「額当て」も見つからないと言っていますが、海へと沈んだ骨はともかく、「額当て」は線路の上に落としたはずので、行方不明であるのは不自然です。つまり、誰かがあの後回収したということ。鯉登が月島に隠して拾っていたのか、それとも……? さらに、今まで登場人物が死ぬ時にはそのキャラの名前がサブタイトルになっていたのですが、鶴見中尉は当てはまりません! 以上のことを踏まえると、鶴見中尉は生きているのではないでしょうか。単行本では本編が大幅加筆されるそうですが、満州に渡った彼の姿が少し描かれるかもしれませんね。

やっぱり「不死身の杉元」!アシㇼパとのその後は?

刀で胸を貫かれ、函館の海へと沈んだ杉元。死んでしまったのでは、というファンの心配むなしく、最終回でケロッと登場してくれました。さすがは「不死身の杉元」です! どうやって助かったのかは描かれませんでしたが、313話のラストで白石が服を脱ぎ海に飛び込む影があることから、彼が救助したのだと思われます。単行本での加筆に期待しましょう。 そして干し柿を食べ、かつての自分に戻り故郷で暮らすのか、と不安そうに聞くアシㇼパ。それに対し「今の自分が割と好き」「故郷へ帰ろうアシㇼパさん」と返す杉元には、とても胸を打たれました。アシㇼパとヒンナヒンナする日々が、彼の故郷を彼女の隣へと変えていたのですね……。 3年後、杉元は少し背の伸びたアシㇼパ、フチや成長したオソマと稲妻夫妻の子供と、コタンで暮らしています。アシㇼパとは相変わらず相棒の関係のようですが、2人は結婚するのでしょうか? 過去には、フチに「この子を嫁にもらってくれ」と言われていた杉元。将来そういった関係になる2人も想像出来ますが、読者としては「相棒同士のまま幸せに暮らしていればそれでいい」、という意見も多いようです。

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オイお前白石だろッ!!脱獄王の行方を考察

東京にて「湿っぽいサヨナラは嫌いだぜ」とかっこよく2人のもとを去った白石は、その足で吉原遊廓へと入っていきます。そんな彼の独り勝ちのような結末は、「白石お前」がTwitterでトレンド入りするほど反響を呼びました。 アシㇼパや鶴見中尉が言っていた「ゴールデンカムイの呪い」は、彼の手によってアッサリ解かれてしまったのです。白石お前……!! そして白石が王様になった国のコインは、ビルマ語で「しらいしよしたけ (1) 王」と書かれているようです。房太郎の意志を継ぎ、その名を語り継ぐという約束を果たしたのでしょうね。 さらに、彼から届いた「何も書かれていない手紙」は、キロランケが使っていた牛乳インクの炙り出しでは?と考察されています。王になったのも束の間、あの白石なら既に投獄の身に堕ちていてもおかしくありません……。 今後語られるかもしれないスピンオフで、白石由竹 の物語が描かれることに期待ですね!

生存キャラたちのその後を細かく解説&考察!

鯉登・月島

いご草ちゃんの生死に長い間囚われていた月島は、同じように鶴見中尉の生死への未練を捨てられず、生きる意味を見出すことが出来ません。 そんな彼の未練を断ち切り前へと進ませたのが、鯉登です。いつも通り「月島ぁ!」と呼ぶ彼の存在は、闇を彷徨う月島の人生に光を差してくれたことでしょう! 2人は中央と戦う茨の道を進みますが、この2人ならきっと大丈夫だという安心感がありますね。のちに鯉登は「最後の第七師団長」となり、月島は彼の右腕を全うしました。 ちなみに、実際の「最後の第七師団長」も苗字が鯉登という人物で、鯉登音之進のモデルと考えられます。史実と同じように、北海道を終戦まで守り続けたのでしょうね。

夏太郎

土方歳三の最期を看取った夏太郎は、小さな羊の牧場をはじめ後に大牧場主となりました。 額の傷を「向こう傷だ」と土方に言われたエピソードを農民に自慢しますが、与田話として笑われています。それでも夏太郎なら、土方の様々な伝説を語り継いでいくのが想像出来ますね!

永倉新八

土方歳三の遺体を抱え去っていった永倉。彼は小樽にて大学生相手に剣道を教えたり、新撰組の手記を残したりして余生を過ごしました。 土方の遺体はどこかに埋葬したようで、歴史通りいまだに見つかっていません。伝説の新撰組の生き残りは、最後の侍として日本の歴史に刻まれることとなりました。

谷垣源次郎

アシㇼパ達のために奔走した谷垣は、阿仁へと戻ってインカㇻマッと15人の子供を作り、マタギとして生きていきました。ちなみに子供は長女以外全員男児であり、すけべマタギこと谷垣の剛毛遺伝子を、色濃く受け継いでいます! 谷垣の恩人である二瓶は生前に「子供は15人いて息子はひとり」と語っており、結果的に男女の比率は逆ですが同じ人数の子供に恵まれています。きっとニヘイゴハンを食べ、一家全員で肥えていったのでしょうね……。 インカㇻマッは、ずっと着ていたウイルクに貰った服を長女に譲ったようです。思い出に囚われ孤独に生きてきた彼女が、新たな家庭という居場所を手に入れたことが察せられます。

門倉・キラウㇱ・マンスール

10年後何故かアメリカへと渡った3人。自らが主演で、騎兵隊やお尋ね者、日本から来た侍とアイヌが、アメリカ先住民が隠した金塊を奪い合うサイレント西部劇を撮影しました。 結果は大コケでしたが、現在カルト映画として再評価されています。さすが凶運と強運の持ち主門倉といったところですね! 本作は実写映画化が発表されましたが、果たして作者は何を思ってこのエピソードを描いたのでしょうか……。

ヴァシリ

尾形とのスナイパー対決に敗れ、死亡したように見えたヴァシリ。実は生きており、ロシアの著名な画家として生涯を全うしたようです。もう狙撃は出来ない程の傷を負い、元々は美術学校志望であった画の才能を開花させたのでしょう。 彼が亡くなるまで手放さなかった「山猫の死」という作品は、オークションにかけられ日本のIT企業によって3億円で落札されました。 あの後尾形の死体を発見し、彼なりに弔ったのでしょうか。たった1枚の絵から、2人の間にしかない様々な関係性が窺えます……。

スピンオフの可能性も?作者あとがきを解説

今後スピンオフが描かれる?

単行本では本編が大幅加筆されることが確定していますが、作者曰く「スピンオフとかも全然あり」とのこと。読者としては、大好きなキャラたちの繰り広げるストーリーをまだまだ見ていたいですよね! 本編では「また別のお話」とされているものとして、白石が王になるまでの物語や、スヴェトラーナと岩息の大陸大冒険、紅子先輩の波乱の人生などがあります。 その他にも、鯉登と月島の中央との戦いや谷垣の育児日記など、面白さ間違いなしのエピソードがたくさんありそうです。期待してスピンオフの続報を待ちましょう!

全31巻の巻数には理由があった!

本作は全31巻完結です。作者はあとがきにて、『ゴールデンカムイ』は杉元佐一の物語なので、31巻が「佐一」でちょうどよく、終わるべくして終わったと語っています。 もっと長く続いてほしかったのが本音ですが、この理由を聞いてしまうと、読者は納得するしかありません! さらには、ページ数が足らず端折らざるを得なかった描写を単行本で描き足して、より分かりやすくするとのこと。 どんな描写が追加されるのか、本誌と単行本を見比べてみても面白いかもしれません。全読者待望の30巻は6月17日、最終31巻は7月19日発売予定です!

次回作『スピナマラダ!』の情報も!

『ゴールデンカムイ』は完結してしまいましたが、既に作者である野田サトルの次回作が発表されています。 その名も『スピナマラダ!』。北海道を舞台とした高校アイスホッケー漫画で、野田サトル自身のデビュー作であるこの作品を、新たにリブート連載するようです。 ちなみに以前の連載時の『スピナマラダ!』には、『ゴールデンカムイ』の二瓶鉄造の子孫と思われる人物が登場していました。再び描かれる今作で、『ゴールデンカムイ』と繋がりのあるキャラが、他にも登場するかもしれません。 連載開始時期はまだ不明ですが、「金カム」ファンも必見の次回作『スピナマラダ!』を、絶対に見逃さないようにしましょう!

『ゴールデンカムイ』の感想・口コミ

総合評価
4.5

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20代女性

まずモリモリすぎる煽り文が天才。「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE」は最初なにごと!?って思うけど、読み終わった後に納得しかない。全然知らないアイヌ文化にワクワクするし、なにより大渋滞しているアク強キャラたちが好き。個人的に筋肉ムンッの中に混ざる白石や門倉の情けないところがたまりません。怒涛と表現するのがぴったりな急展開とギャグに筋肉……。現実にむしゃくしゃしているときに読むと本気でスカッとします。

吹き出し アイコン

20代男性

まさに「この漫画……面白すぎる!!」の一言。30巻近くあるのに一切中だるみを感じなかった。各キャラクターたちが実はあのときあんな形で出会っていた!とか、実はあの人だった!とか結構怒涛の展開が続くけど、その合間でくだらないギャグやほっこりするエピソードが挟まれていてちょうどいい。杉元アシリパ側からは敵となるキャラクターたちも魅力がすごいので憎めない。みんな仲良くチタタプしていてほしいけどそんなわけにもいかないか……。

壮絶な展開!最終章での死亡者リスト

菊田杢太郎280話
鯉登平二292話
都丹庵士294話
二階堂浩平295話
ソフィア299話
牛山辰馬307話
土方歳三308話
尾形百之助310話

主な登場人物紹介

杉元佐一

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

杉元佐一(すぎもとさいち)は「不死身」とあだ名が付くほど生命力が強い主人公。アシㇼパと出会ってからは彼女を相棒として支え、汚れ仕事を代わりに行うことも少なくありません。埋蔵金を探す目的は、故郷にいる幼馴染みの女性の治療費をまかなうことです。

アシㇼパ

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

アシㇼパはアイヌの女の子で、本作のもう1人の主人公です。父ウイルクから教えられたサバイバルの知識を豊富に持っているため、杉元達を道案内したり料理などを教えたりすることもしばしば。父の過去を知るべく、杉元と共に埋蔵金を探しています。

白石由竹

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

白石由竹(しらいしよしたけ)は、体に刺青のある脱獄囚の1人。「脱獄王」の異名を持ち、どんな監獄からも逃げだす技術を持っています。酒や女が大好きなところが玉に瑕ですが、憎めない性格をしており、杉元やアシㇼパにとっても欠かせない仲間です。

鶴見中尉

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

鶴見篤四郎(つるみとくしろう)は、陸軍第七師団の中尉。たぐいまれなカリスマ性で数多くの兵士を虜にし、中央政府の目を盗んで独自の目的で行動しています。埋蔵金を探す目的としては、日露戦争で戦死した部下達の思いに報いるためと言っているものの、その真意は明らかではありません。

土方歳三

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

土方歳三(ひじかたとしぞう)は元新撰組の「鬼の副長」。70過ぎとは思えぬ鋭さで、いまだ衰えぬ剣の腕前の持ち主です。 箱館戦争を生き抜き、素性を隠したまま幽閉されていました。入れ墨の入った囚人たちの脱獄計画の主犯格で、自らもその際に脱獄しています。 金塊を探す目的は、かつて叶えられなかった蝦夷共和国を作ること。北海道を独立させ、ロシア南下による日本侵略を防ごうと考えています。

尾形百之助

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

尾形百之助(おがたひゃくのすけ)は第七師団の上等兵。凄腕のスナイパーで、鶴見にも厄介な人物だと評されています。 父は元第七師団長で、母はその妾。当初は鶴見のもとで動いていましたが、その後造反し単独行動に。さらに土方側につくなど、真意の読めない行動を繰り返しています。 終盤で判明した彼の目的は、鶴見中尉に暗躍させ、自らが父を超える第七師団長へと出世することでした。

谷垣源次郎

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

谷垣源次郎(たにがきげんじろう)は元マタギの第七師団一等卒。任務中に倒れ凄腕猟師の二瓶に出会ったことで、軍を抜けてマタギとして生きることを決意します。 治療をしてくれたアシㇼパのフチ(祖母)に恩義を感じており、アシㇼパをフチの元に無事送り届けることを目的に行動。行動をともにしていたインカㇻマッに次第に惹かれていくようになります。作中では数少ない生真面目な性格の人物です。

キロランケ

キロランケはアシㇼパの父・ウイルクの古い友人。 のっぺら坊の正体を突き止めようとする杉元たちに同行しましたが、のっぺら坊がウイルクだと判明すると尾形にウイルクの射殺を指示。以降はアシㇼパを連れて尾形とともに樺太へ渡るなど、杉元にとっては裏切り者としての行動をとりました。 その正体はかつてソフィア、ウイルクとともに皇帝暗殺を実行したロシアの指名手配犯です。家族ができて変わってしまったウイルクに絶望し、一連の行動を起こしていました。

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