2023年4月28日更新

『ゴールデンカムイ』鯉登少尉が死亡!?愛されキャラの魅力に迫る

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ゴールデンカムイ 鯉登
(C)野田サトル/集英社

鯉登少尉は漫画『ゴールデンカムイ』に登場する登場人物の1人です。登場当初は主人公の杉元と敵対する鶴見中尉を崇拝する未熟な人物でしたが、作中の出来事を通じて成長していきます。 相棒の月島軍曹との絡みも漫才のようで面白く、シリアスなシーンでかっこよく戦う姿も魅力的なキャラクターです。本記事ではそんな鯉登少尉について、基本情報のほかに死亡説、父や月島との関係性などを中心に解説していきます。 ※本記事では『ゴールデンカムイ』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際は注意してください。

『ゴールデンカムイ』1巻を

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【プロフィール】鯉登音之進の基本情報

本名 鯉登音之進(こいとおとのしん)
所属 大日本帝国 陸軍北海道第七師団 歩兵第27聯隊
役職 少尉
口癖 「キエエエエッ!」
誕生日 12月23日(推定年齢:21歳)
声優 小西克幸

有名な家柄の出身で、士官学校出のエリートである鯉登少尉は、まだ若いこともあって世間知らずでお坊ちゃんな部分があります。しかしそれだけに真っ直ぐであり、関わった人間の希望の光となる人物です。 太い眉と端正な顔立ちが特徴の美男子ですが、憧れの人である鶴見中尉のブロマイドをポケットに入れて、いつでも出せるように持ち運ぶなど、「残念なイケメン」でもあります。 薩摩の剣術「自顕流」の使い手で、非常に威力の高い剣術を扱います。身体能力も高く、怪我を負っても戦い続けることのできるタフさもあり、日露戦争を経験した猛者の集う第七師団でも屈指の実力者です。  初登場はコミックス10巻収録の98話で、以降もメインキャラのひとりとして活躍します。

鯉登少尉の初登場巻を

鯉登少尉のモデルは?

『ゴールデンカムイ』は実在の人物をモデルとしたキャラクターが度々登場しますが、鯉登少尉のモデルと思われる人物も存在します。 鯉登行一という名前で、最終的な階級は中将、陸軍第七師団で最後に団長を務めた実在する人物です。鯉登少尉は最終巻で“のちに「最後の第七師団長」となる”ことが明かされているため、経歴面に共通している部分があるといえます。

【死亡説】最後に死亡するって本当?

結論から言うと、鯉登少尉は死亡しておらず最終巻まで生き残りました。以下では彼の死亡フラグとそれを乗り越えた経緯について紹介していきます。

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鯉登に訪れた死の危機!

鯉登少尉にとって最大の命の危機といえば、コミックス22巻収録の第212話での一場面。杉元とアシㇼパが鶴見陣営の追手から逃げ回る中、月島が杉元を銃撃して傷を負わせることに成功しました。 そこに駆け付けた鯉登少尉は、地面に倒れている手負いの杉元に油断し、彼の側に近付きすぎます。月島が近づきすぎないよう忠告するも時すでに遅く、鯉登少尉は突如として起き上がった杉元に左肩を刺されてしまうのでした。

命の恩人はあの人!

ナイフは鯉登少尉の左肩を貫通する形で刺さっており、放っておけばそのまま死んでもおかしくない状態でした。彼は傷を診せるよう言う月島に対し、「行け月島 私はいいから…」と消え入りそうな声で任務の優先を命じます。 しかし月島はその命令を無視し、鯉登少尉を介抱することを選びました。結果鯉登少尉は無事に回復し、以降も元気に活躍することができるようになったのです。 鯉登少尉と月島のあいだにある強い絆については以下の見出しで詳しく紹介していきます。

鯉登少尉最大の危機回を

【関係①】相棒・月島軍曹は鯉登が最も信頼する部下

月島軍曹は鯉登少尉が最も信頼する部下であり、最終決戦後も一緒に行動した人物です。月島軍曹は経験の浅いお坊ちゃんの鯉登少尉を最初は「お守り」と見ていましたが、鯉登少尉の成長と共に、お互いがお互いを支え合う名コンビとなっていきます。 最後の五稜郭での決戦においては、鶴見中尉と心中する勢いだった月島軍曹を鯉登少尉は阻止。その結果鶴見中尉は行方不明となり、鯉登少尉と月島軍曹は生き残りました。 その後、鶴見中尉の遺品を探す月島軍曹に鯉登少尉は檄を飛ばします。そして部下を守るためにまだまだやることがある鯉登少尉に月島軍曹はついていくことを決めました。月島軍曹は鯉登少尉の右腕として最後まで共にいた事が最後に語られます。

五稜郭の決戦を

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【関係②】父・鯉登平二の息子愛がすごい?

鯉登少尉の父・平二は息子の音之進を深く愛している、『ゴールデンカムイ』では珍しい愛情深い親です。しかし過去篇では父と息子にはわだかまりがありました。 平二には音之進の他によくできた息子がいましたが、日清戦争で死亡。兄を亡くした音之進はグレてしまい、父との間に溝ができてしまいます。 兄と違って父に愛されていないと思っていた音之進でしたが、誘拐された際に誰よりも早く父が助けに来てくれたことでその勘違いは解消されました。 本編でも鯉登少尉を大切に想う描写が数多くあり、『ゴールデンカムイ』という作品では貴重な良き父親なことと、「もすッ」という特徴的な口癖からファンには「モス」、「モスパパ」などと呼ばれています。

鯉登少尉と父の過去を

【関係③】憧れの人?鶴見中尉の関係とは!

鶴見の前では緊張で薩摩弁に!?

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

鯉登少尉は憧れの鶴見中尉の前では、緊張して薩摩弁が飛び出してしまいます。早口で非常に聞き取りづらく、月島軍曹が通訳するのが中盤までのお決まりのパターンでした。 中盤までの鯉登少尉は、仲間思いな面もありましたが、鶴見中尉の役に立ちたい、という気持ちが最も強く、曲者の鶴見中尉を盲目的に信じる危うい面がありました。しかし物語が佳境に差し掛かり、鶴見中尉への信頼が揺らぐ事実を知ったことで、急激に成長していくことになります。

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鶴見中尉との出会い

鯉登少尉と鶴見中尉の出会いは、鯉登少尉がまだ14歳の少年だった頃です。荒れていた当時の鯉登少尉を鶴見中尉は叱り、「月寒あんぱん」を兄の墓に供えてくれました。 次に出会ったのは16歳の頃です。人質として誘拐された鯉登少尉は、危ないところを鶴見中尉に助けられます。この事件で父との不仲も解消された鯉登少尉は鶴見中尉に深く感謝し、憧れるようになりました。

鯉登少尉と鶴見中尉の出会いを

憧れの人から疑念をもつように

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

鯉登は、尾形が脱走する際に放った捨て台詞から、鯉登少尉の誘拐が鶴見中尉によって仕組まれたものではないか、誘拐事件は父・鯉登平二に取り入るために仕組んだのではないかと疑うようになります。 そのことを月島に問い詰め、月島はそれを実質的に肯定しました。これを契機に鯉登少尉は鶴見中尉に疑念を抱くようになり、盲目的に従うことなく、鶴見中尉が本当に国と第七師団のために戦っているのか、見定めようと決めました。 鶴見に疑念を抱き始めた鯉登は、それ以後鶴見中尉と接する際に早口の薩摩弁で喋ることもなくなりました。

月寒あんぱんの思い出

「月寒あんぱん」は鯉登少尉と鶴見中尉を結びつけたアイテムとして、何度も登場した食べ物です。鯉登少尉が最初に出会った頃の鶴見中尉の印象は、兄の墓に供え物をしてくれた「月寒あんぱんの人」でした。 時間は過ぎ、鯉登少尉が16歳の頃、誘拐された先で食べさせられた「月寒あんぱん」の味で、鶴見中尉のことを思い出した矢先、まるで運命のように現れた鶴見中尉に鯉登少尉は救助されます。 とても綺麗な話に聞こえますが、誘拐事件は鶴見中尉が仕組んだもの。月寒あんぱんは、鶴見中尉が鯉登親子に取り入るための道具だったというわけです。

鶴見中尉への疑念を深めた回を

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【魅力】イケメン鯉登少尉のかっこいいシーンを紹介

キロランケとの激闘!

樺太でのアシㇼパ奪還の作戦中、キロランケに刺された谷垣は重傷、月島軍曹もキロランケが仕掛けた罠から鯉登を庇い動けなくなります。 月島軍曹の制止を振り切り1対1の戦いとなったキロランケとの戦いでは、「よくも私の部下たちを」と激昂。離反したに等しい谷垣も含めて、部下を想い奮起するかっこよさを見せました。

吹き出し アイコン

命懸けで部下を守る鯉登少尉……惚れてもいいですか?

鯉登少尉とキロランケの戦いを

最後まで裏切らない決意を見せる

月島軍曹に「最後まで見届ける覚悟でいる」と発言する場面は、鯉登少尉の確かな成長を感じさせる非常にかっこいいシーンです。 谷垣を逃そうとする鯉登少尉に、月島軍曹は「鶴見中尉を裏切るのか」と拳銃を向けて問いかけます。それに対し自分は造反するつもりなどなく、最後まで鶴見中尉と月島軍曹の行く末を見届けると啖呵を切りました。 鶴見中尉だけでなく、月島軍曹のことも気にかけ、無用な殺しを重ねてほしくないという鯉登少尉の優しさを感じ取れるシーンでもあります。

吹き出し アイコン

強くて優しくてイケメンなんて、かっこいいが過ぎるぜ……!

鯉登少尉のかっこいいシーンを

九州男児として……土方との激闘!

ゴールデンカムイ
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

五稜郭の決戦で、鯉登少尉は新撰組副長・土方と激闘を繰り広げます。相手は幕末を生き抜いた歴戦の強者、対して自分は世間知らずのボンボン。しかし未熟さを受け入れて覚悟を決めた鯉登少尉は、自分のためではなく仲間のために戦う覚悟を決めます。 そして激闘の末、鯉登少尉は折れた刀をなおも振り下ろし、土方の頭部に命中させ、辛くも勝利を手にしました。

吹き出し アイコン

男と男のぶつかり合い!真に成長した鯉登はもう無敵!!!

五稜郭の決戦を

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【声優】アニメ版『ゴールデンカムイ』鯉登役の声優は?

小西克幸

アニメで鯉登少尉を演じているのは人気声優の小西克幸です。主に年上のお兄さん役を演じることが多く、頼りになる熱血漢のアニキや、クールなイケメンキャラなど様々なキャラクターを担当しています。 他にも『天元突破グレンラガン』のカミナ役や、『鬼滅の刃』の宇髄天元役など、人気キャラクターにも声を当てています。鯉登少尉の早口の薩摩弁も見事に演じているので、ぜひアニメで聴いてみましょう。

【映画】『ゴールデンカムイ』実写化!鯉登役は誰になる?

賀来賢人

『ゴールデンカムイ』の実写化が発表され、キャストの予想で盛り上がっています。鯉登少尉には誰がキャスティングされるのかについてですが、予想の中で有力視されているのは俳優の賀来賢人です。 賀来賢人は太い眉毛が特徴のイケメン俳優。さらに変顔や奇声などのコミカルさにも定評があり、幅広いキャラクターの演技ができます。ギャクもシリアスもこなす鯉登少尉にはピッタリの配役ではないでしょうか。

『ゴールデンカムイ』鯉登少尉は最後の第七師団団長!

今回は、鯉登少尉についてや、関連キャラクター・活躍シーンについて解説しました。最終決戦の後に鯉登少尉は、第七師団の最後の師団長となり、中将まで上り詰めたことが語られます。 鶴見中尉の暴走によって処罰されるだろう部下を中央から守るため、月島軍曹と共に戦い続けたのでしょう。 初登場からは考えられないほど劇的な成長を遂げた男・鯉登音之進。鯉登少尉の成長を追うことも『ゴールデンカムイ』の見どころの1つです。ぜひ彼の活躍に注目しましょう。

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