ウイルクの正体はのっぺらぼう?目的や名前の真相がやばい【ゴールデンカムイ】
『ゴールデンカムイ』に登場するウイルクはヒロイン・アシㇼパさんのアチャ(父親)です。このウイルクという男、穏やかに見えて意外な顔を持つッ!? ということで、本記事ではウイルクの目的や金塊争奪戦のカギを握るのっぺらぼうとの関係、キロランケやインカラマッ、鶴見中尉との過去などについて徹底解説します。
ウイルクのプロフィール
誕生日 | 不明 |
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所属 | 樺太アイヌ |
出身 | 南樺太 |
声優 | 東地宏樹 |
ウイルクはアシㇼパの父(アチャ)で、顔に十字の大きな傷を持ち、アシㇼパと同じ青い目が印象的な人物。当初アシㇼパは、ウイルクは金塊強奪犯ののっぺらぼうに殺された故人だと認識していました。彼女に女性はやらない狩猟やサバイバル術を教え込んだのもウイルクです。 話が進むなかで、ウイルクは優しい父としての顔以外に様々な顔を持つことが明らかになっていきました。
合理的でカリスマ性を兼ね備えた性格
ウイルクは非情なまでの合理性と、人を惹き付けまとめあげる指導者としてのカリスマ性を持っていたことが、次第に明らかになっていきます。 ウイルクは狼のような無駄のない生き方に憧れていました。その憧れは彼の冷酷なまでの判断力と決断力に反映されており、常人ではためらうことも淡々とやってのけることができます。
【正体】ウイルクはのっぺらぼうとして生きていた
のっぺらぼうとはアイヌを殺し彼らが持つ金塊を隠したとされる死刑囚です。彼は網走監獄にて囚人に暗号となる刺青を入れ、金塊争奪線を仕掛けた張本人でもあります。顔と頭部の皮がすべて剥がされており、その風貌からのっぺらぼうと呼ばれていました。 その正体がウイルクであることが、漫画5巻48話、アニメ10話にてウイルクの古い友人であるキロランケの口から語られます。ウイルクはのっぺらぼうに殺されたのではなく、彼自身がのっぺらぼうだったのです。
ウイルクがのっぺらぼうになった理由は?
ウイルクはもともと帝政ロシアに対する民族解放運動をしており、皇帝暗殺実行のテロリストでした。 逃走先でアイヌとして過ごした彼は金塊を入手しますが、彼はパルチザンであることを仲間には伝えていませんでした。それを鶴見中尉が仲間割れに利用した結果、アイヌは仲間内で殺し合ってしまいます。 自分の正体を知る者がいることを察したウイルクは、自分の頭部の皮を剥ぎ死体に自分の皮を被せることで自分の死を偽装、自身はのっぺらぼうとして生き延びたのです。
【目的】ウイルクの目的は北海道独立
アイヌの未来を娘のアシリパに託す
ウイルクの本来の目的はロシア極東や樺太、北海道の少数民族を独立させ「極東連邦」を成立させることでした。ですが、アシㇼパが生まれたことで、北海道のみを独立させた共和国にすることへと目的を変更。 そして自分の意志を継ぐ新たなリーダーとするべく、幼い頃からアシㇼパを戦士として鍛えていたのです。刺青人皮の暗号を解くカギをアシㇼパの和名にしたのも、金塊が彼女の手に渡るようにするためでした。 このウイルクの傲慢なクズ親ムーブには、杉元佐一だけでなく多くの読者が「アシㇼパさんになんてことを!」と激高することになりました。
ウイルクの名前の意味や秘密は?
ウイルクとはポーランド語で狼という意味です。ウイルクが幼い頃に、狼の非情さや生き方、合理的な美しさに関心を持ったことが名前の由来となっています。 ウイルクのアイヌ名は「ホロケウオㇱコニ」ですが、これはウイルクという名前をもとに妻につけてもらった名で、意味は「狼に追いつく」。ウイルクと妻、アシㇼパだけが知る名前です。 彼は金塊とアシㇼパを結びつけるため、このホロケウオㇱコニを暗号を解くカギにしていました。
【死亡】ウイルクはかつての同志に殺された
巻数・話数 | 14巻137話 , アニメ24話 |
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ウイルクは網走監獄で、キロランケの指示を受けた尾形百之助によって射殺されます。 それまで味方のように振る舞っていたキロランケは、アシㇼパがのっぺらぼうをウイルクだと断定したことで、密かに結託していた尾形に合図を送りました。 キロランケは自らの死に際、故郷を切り捨てたウイルクを弱くなった狼に例え、群れに不要な仲間を殺す狼のやり方で殺してあげたと発言。単なる裏切りへの報復以上に、愛憎入り乱れた思いでウイルクを殺したのでしょう。
【関係①】ソフィアやキロランケとの関係
ウイルクとキロランケ、ソフィアは極東連邦国家の樹立を夢見る同志でした。活動の中で、皇帝爆殺を実行したウイルクとキロランケ、それを首謀したソフィアは指名手配となって10年の潜伏生活を送ります。 3人は日本への入国を計画していましたが、その準備中に悲劇的な事件が発生。負い目を背負ったソフィアは国へ残り、ウイルクとキロランケだけが日本へ渡ることになります。 民族解放のために抗い続けるソフィアやキロランケに対し、ウイルクは家族を持って思想を軟化させていきました。この亀裂が後にキロランケのウイルク殺害につながっていきます。
【関係②】ウイルクとインカラマッとの関係
孤児で各地を放浪していたインカラマッは、北海道上陸まもないウイルクと出会い、北海道アイヌのことを教えながらともに旅をしていました。幼い彼女はウイルクに恋をしていましたが、彼の結婚を機に彼のもとを離れます。 彼女が着ている赤い着物は、別れ際にウイルクが友人の証として贈った彼の母の着物です。網走監獄では遠距離ではありましたが、赤い着物が目印となり、ウイルクは成長したインカラマッの姿を確認することができました。
【関係③】ウイルクと鶴見中尉の因縁
ウイルクたち3人が日本語を学んだ「長谷川写真館」の店主・長谷川幸一の正体は、ロシアでスパイ活動中の鶴見中尉です。 お互い素性は知らぬまま親交を持っていたある日、写真館が秘密警察の襲撃を受けました。長谷川は事前に妻子を逃していましたが、妻はウイルクたちの指名手配書を拾って戻ってきてしまいます。そして銃撃戦に巻き込まれる形で妻子は死亡。 不幸な事故に見えましたが、鶴見中尉は妻子を貫いた弾丸がウイルクのものだと気づいていました。鶴見中尉は復讐ではないと言っていますが、ウイルクを恨む気持ちがあるのは間違いないでしょう。
【声優】ウイルク役は東地宏樹
アニメでウイルクを演じているのは東地宏樹(とうちひろき)です。吹替を数多く担当している声優で、なかでも『プリズン・ブレイク』の主人公マイケル・スコフィールド役は有名。 アニメでは『ダイヤのA』の片岡鉄心役や『ダイの大冒険』のロン・ベルク役などを演じており、ナイスミドルなキャラに定評があります。
『ゴールデンカムイ』ウイルクは金塊争奪戦のカギを握る重要人物だッ!
回想シーンでの登場が多いウイルクは、語る人によって様々な人物像を見せてくれるキャラです。伏線回収においても重要なカギを握る人物なので、ぜひその動向に注目しながら『ゴールデンカムイ』を読破してみてください!