2018年7月2日更新

映画『ミッション:インポッシブル』のあらすじ・キャストをネタバレ徹底解説!【シリーズ第一作】

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大人気テレビシリーズ『スパイ大作戦』の映画化第1弾!

『ミッション:インポッシブル』は1966年からアメリカで放送された同名のアメリカの大人気テレビドラマシリーズを映画化したもので、極秘任務を遂行するスパイ組織、IMF(Impossible Mission Force)のメンバーが主人公です。毎回、タイトル通り「実行不可能な任務」を華麗に遂行するメンバーの活躍が描かれ、全171話が製作されました。 日本ではドラマは『スパイ大作戦』という邦題で放送されましたが、映画の方は原題のまま公開されています。 映画『ミッション:インポッシブル』ではIMFメンバーのイーサン・ハントの活躍を描いて大ヒット、その後次々と続編が製作されました。

『ミッション:インポッシブル』のあらすじは?

イーサン・ハントたちスパイ組織IMFのチームは、CIA工作員のリストをの売買を阻止するため、プラハのアメリカ大使館のパーティーに潜入します。しかし彼らの作戦は敵に筒抜けになっていて、チームのメンバーはイーサン以外、次々と殺害されていきました。実はこの作戦そのものが、IMFの中にいる内通者を見つけるための囮捜査だったのです。 イーサンは内通者の疑いをかけられ、逃走します。そして自ら真の内通者を探し出す決意をするのでした。新たな協力者と共にCIA本部からリストを盗み出し、それを取引材料として内通者をあぶりだそうとするイーサン。しかし現れたのは、驚くべき内通者の姿でした……。

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超豪華なキャスト陣を紹介!(ネタバレ注意)

イーサン・ハント/トム・クルーズ

トム・クルーズ
Geisler-Fotop/Newscom/Zeta Image

不可能なミッションを華麗に遂行する凄腕スパイ、イーサン・ハントを演じるのはトム・クルーズです。『卒業白書』『トップガン』では若手アイドルスターのイメージが強かった彼ですが、『レインマン』での演技が評価され、『7月4日に生まれて』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど実力派俳優として認められました。 『ミッション:インポッシブル』ではさらにアクションスターとしても活躍しています。スタントを使わないアクションシーンが毎回話題ですね。ヒューマンドラマ、社会派ドラマ、娯楽大作など活躍はさらに広がっています。

ジム・フェルプス/ジョン・ヴォイト

ジョン・ヴォイト
©︎WENN.com/FayesVision

IMFのメンバーで、イーサンの上司でもあるジム・フェルプスを演じるのはジョン・ヴォイトです。映画デビューは遅めでしたが『真夜中のカーボーイ』で注目され、『帰郷』アカデミー主演男優賞、『暴走機関車』でゴールデングローブ賞を受賞するなど、実力派俳優として知られています。 この作品でも存在感のある悪役ぶりでしたが、テレビドラマ『24』のジョナス・ホッジスの悪役ぶりも話題になりました。大胆不敵で切れ者の敵役、というのがぴったりの貫録を見せつけています。

クレア・フェルプス/エマニュエル・ベアール

エマニュエル・ベアール
©︎Agentur/Newscom/Zeta Image

ジム・フェルプスの妻で同じくIMFのスパイでもある、クレア・フェルプスを演じるのは、エマニュエル・ベアールです。9年ぶりのハリウッド作品の出演となるこの映画では4カ月もの英語の特訓をうけたそうです。 主にフランス映画に出演していた彼女ですが、その美しさと瑞々しい演技で早くから注目されており、『愛と宿命の泉 PARTⅡ 泉のマノン』ではセザール賞助演女優賞を受賞しました。ジャック・リヴェット監督の『美しき諍い女』では、4時間の上映時間の大半がヌードだったことでも話題になりました。

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ジャック・ハーモン/エミリオ・エステベス

エミリオ・エステベス
©︎Khayat Nicolas/Abaca/Newscom/Zeta Image

ジャック・ハーモンはハッカーとして任務につくIMFのメンバーで、エミリオ・エステベスがノンクレジットで出演しています。父はマーティン・シーン、弟はチャーリー・シーンという芸能一家に育ち、『アウトサイダー』や『ブレックファスト・クラブ』、『セント・エルモス・ファイヤー』などで注目されて若手アイドルスターの中心として多くの青春映画に出演しました。 現在は監督、脚本にも取り組んでいます。トム・クルーズとは『アウトサイダー』で共演して以来仲が良く、『ミッション:インポッシブル』の出演にもつながったようです。

サラ・デイヴィス/クリスティン・スコット・トーマス

クリスティン・スコット・トーマス
©︎David Gadd/Allstar/Sportsphoto Ltd./Allstar/Newscom/Zeta Image

MIFのメンバー、サラ・デイヴィスを演じるのは、クリスティン・スコット・トーマスです。テレビ映画や等でキャリアを積んだ後、この作品と同年に公開された『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、一躍実力派女優の仲間入りを果たしました。フランス語も堪能なため、フランス映画にも数多く出演しています。 『ミッション:インポッシブル』ではプラハでの任務中に何者かに刺殺されているのを、イーサンに発見されました。順調だった任務の歯車が狂っていく、緊迫した場面での存在感がさすがです。

フランツ・クリーガー/ジャン・レノ

ジャン・レノ
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

IMFを解雇された元スパイ、フランツ・クリーガーをジャン・レノが演じています。舞台や映画で活躍してきた彼ですが、数々のリュック・ベッソン監督の作品に出演して注目され、『ニキータ』『レオン』の世界的ヒットで日本でも大人気となりました。それ以降もハリウッドとフランスの映画に積極的に出演、国際的スターとして活躍しています。 『ミッション:インポッシブル』では最高峰の警備システムを備えたCIA本部のターミナルに侵入するため、クレアが仲間に入れました。イーサンをワイヤーでおろす際、ナイフを下に落とすなどハラハラさせられる一面も。

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ルーサー・スティッケル/ヴィング・レイムス

ヴィング・レイムス
©︎David James/Paramount Pictures EyePress/Newscom/Zeta Image

ルーサー・スティッケルもまた、CIAを解雇された元スパイで、イーサンに誘われてCIA本部に潜入する計画に加わります。演じるのはヴィング・レイムスで、演劇学校を卒業、ジュリアード音楽院で学んだ実力派のベテラン俳優です。『パルプ・フィクション』や『アウト・オブ・サイト』などの作品でも注目されました。 天才ハッカーのルーサーはイーサンからの信頼が厚く、イーサンが身の潔白を証明した後は働きを認められて、CIAに復職を果たしました。トム・クルーズ以外のキャストでは、彼だけがシリーズ全ての作品に出演しています。

マックス/ヴァネッサ・レッドグレイヴ

ヴァネッサ・レッドグレイヴ
© Everett/Photoshot

武器商人のマックスを、イギリスを代表する名女優・ヴァネッサ・レッドグレイヴが演じます。 数多くの映画や舞台で活躍し、『裸足のイサドラ』『モーガン』ではカンヌ国際映画祭女優賞、『ジュリア』でアカデミー助演女優賞やゴールデングローブ助演女優賞、舞台でも『夜への長い航路』トニー賞を受賞と華々しいキャリアを持つ、まさに大女優です。 彼女が演じるマックスは女性の大物武器商人で、用心深く慎重に取引を進めようとします。本物のCIAのリストを手に入れるため、イーサンに15万ドルを現金で用意するという大胆な一面も見せますが、最後はイーサンたちの活躍によって逮捕されることになります。

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トムが選んだ監督はブライアン・デ・パルマ!

ブライアン・デ・パルマ
©︎Nicolas Khayat/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

トム・クルーズはこの『ミッション:インポッシブル』で初めて映画プロデューサーに挑戦し、クルーズ/ワグナー・プロダクションズの第1回作品として、自ら監督も選びました。それがブライアン・デ・パルマです。 『キャリー』『アンタッチャブル』などこだわりの映像表現が印象的な監督で、サイコスリラーやアクションに定評があります。ヒッチコックの映画に影響を受けたという分割画面や長回し、スローモーションなど独特の映像テクニックは「デ・パルマカット」と呼ばれるそうです。 こうした技法は全編ハラハラ、ドキドキのアクション満載映画『ミッション:インポッシブル』にはまさにピッタリと言えますね。

TV版との違いにファンの反応は?(ネタバレ注意!)

TVシリーズでのジム・フェルプスは有能で冷静沈着なリーダーでした。当局からの指令を再生するとテープが自動的に消滅するというシーンは有名ですね。けれども映画版ではIMFを裏切っていたのはフェルプスであり、最後にイーサンに正体を暴かれた彼は爆破によって命を落とします。 この結末に昔からのTVシリーズのファンは非常にショックを受け、不満の声も大きかったようです。TV版でフェルプスを演じていたピーター・グレイブスも映画版には不快感をあらわにしたそうです。イーサン・ハントが映画版オリジナルの人物であることからも、映画版はTV版とは別物と考えた方がいいのかもしれませんね。

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新たな始まりを予感させる鮮やかなラスト

映画の冒頭で、飛行機に乗っているフェルプスの席へ、フライト・アテンダントがやってきて映画を勧めます。一度は断るフェルプスですが、「ウクライナの映画など?」とさらに勧められてテープを受け取ると、それが当局からの指令のテープでした。ラストではイーサンに同じことが起こります。 スパイに嫌気がさして辞めることを決意したイーサンですが、飛行機に乗るとCAに映画を勧められます。やはり一度は断るものの、「カリブ海の映画です」と告げられ、なにやら察した様子のシーンで映画は終わります。簡単にスパイはやめられそうにないこと、イーサンをリーダーとする新たな任務の始まりを暗示する見事なラストですね。

映画版は大ヒットして、次々と続編が製作される人気シリーズとなりました。何度見ても楽しめる、スリリングなアクションシーンが満載で、新作が公開されると第一作もまた見直したくなってしまいますね!