グリーン・ランタンは8人いる!?
3600人の異星人によって構成される、宇宙規模の平和維持軍グリーン・ランタン・コァ。 そのメンバーと認められたグリーンランタンたちは、パワーリングと呼ばれる特殊な指輪を使います。持ち主がうまくコントロールすることができれば、パワーリングは持ち主に大きな力をもたらしてくれるのです。 パワーリングの持ち主(=ランタン)となった地球人の活躍を描いた本作。パワーリングを使いこなすには、己の内面にある恐怖心と向き合い、乗り越えなければなりません。 グリーン・ランタンがコミック上に最初に登場したのは1940年。それ以降代替わりを繰り返し、なんと今まで8人もの人物(男性6人・女性2人)がグリーン・ランタンに選ばれているのです。他にも、メインのランタンが宇宙で活動している間に地球を守るための予備ランタンが選出されたこともあります。 2011年に公開された映画『グリーン・ランタン』。ライアン・レイノルズ扮する主人公ハル・ジョーダンは、コミック版では2代目グリーン・ランタンになります。 リングの持ち主に選ばれるのが全員普通の地球人ということもあり、アクションシーンだけでなく、いかに恐怖を克服するかという内面的な問題がテーマとなっているのも特徴です。
グリーン・ランタン最大の敵シネストロ
映画『グリーン・ランタン』では、過去のトラウマから恐怖心を払拭できないハルを叱責する、ランタンのリーダー・シネストロ。コミック版では、その後独裁者として宇宙を支配する野望に取り憑かれ、グリーンランタンと対立するヴィランとなります。 「最も偉大なグリーン・ランタン」と呼ばれていたシネストロですが、宇宙の秩序を守るためには支配が必要と考えるようになり、自らの出身惑星で独裁者の如く振る舞うように。それをハルに告発されたことから、グリーン・ランタン・コァを追放されます。 恐怖を象徴するイエローのコスチュームに身を包み、敵に恐怖心を植え付けることを得意とするシネストロ。シネストロ・コァを結成し、グリーンランタンと熾烈な戦いを繰り広げます。 映画版では、ラストにシネストロが黄色いリングを手にするシーンが映されますが、残念ながら2018年現在続編は制作されていません。
相棒はグリーンアロー!
ドラマ『ARROW/アロー』でもお馴染みの、弓術の達人グリーンアロー。コミック内で、グリーンランタンとグリーンアローはコンビを組んでいたこともあるのです。 70年代に発行されたコミック「グリーンランタン/グリーンアロー」は、グリーンランタンことハル・ジョーダンとグリーンアローことオリバー・クイーンが、自動車でアメリカ一周の旅に出るというストーリー。タイプの違う二人ですが、熱い正義心を持っているという点で意気投合したようです。 二人は道中、人種差別や麻薬汚染など、現代アメリカが抱える深刻な社会問題を目のあたりにすることになるのです。
パララックスに寄生されたグリーンランタン
映画『グリーン・ランタン』のヴィラン、パララックス。コミック版では、ハルはパララックスに寄生されてしまいます。 異星人によって生まれ故郷コーストシティを破壊されたグリーンランタン。怒りと悲しみに取り憑かれた彼は、亡くなった住人たちをリングのパワーで生き返らせるため、リングのエネルギー源であるセントラル・パワーバッテリーを惑星オアから奪おうとします。 止めに入る他のグリーンランタンたちを倒し、彼らのリングを次々と略奪するハル。実はこれらはすべて恐怖の怪物パララックスの仕業でした。 パララックスに寄生され完全に変貌してしまったハルでしたが、3代目〜5代目までのグリーンランタンが力を合わせハルの目を覚まさせ、最終的には4人で協力してパララックスを倒したのでした。
グリーンランタンとバットマンとの仲は?
グリーンランタンの強みはなんと言っても、己の恐怖心と向き合い克服してきた、並外れた精神力と言っても良いでしょう。 彼はバットマン率いるジャスティス・リーグにも参加していますが、二人の関係は少し微妙。というのも、恐怖を克服したグリーンランタンにとって、バットマンは「変装したタダの人」に見えてしまうからのようです。