『ポルノグラファー』原作漫画のあらすじ・ネタバレ!ドラマの見どころやキャストも
丸木戸マキによるボーイズラブマンガ『ポルノグラファー』が、竹財輝之助と猪塚健太のW主演で実写ドラマになりました。『ポルノグラファー』は、自転車事故をきっかけに出会ったピュアな大型犬系大学生・久住春彦と、アンニュイな色気漂うメガネ美人の官能小説家・木島理生の恋を描く物語です。 今回は原作の魅力やドラマ版キャストを解説しながら、見どころのシーンについて紹介していきます。
【ネタバレなし】『ポルノグラファー』のあらすじ
ある日、事故で怪我を負った小説家の木島理生。彼は、加害者である久住春彦に自分の執筆活動を手伝うことを提案します。木島が口述した内容を書き取ることになった久住でしたが、その内容は淫語だらけの官能小説でした。やがて久住は、木島自身に惹かれ始めることになります。 木島はいくつもの嘘を重ね、本心を誰にも見えない場所に押しやっているような一筋縄ではいかない人物です。そんな木島を痛いほど真っ直ぐに思う久住と、胸の奥に燻る行き場を失った叶わぬ恋心と出口の見えないスランプに人知れず苦悩する木島の心情が丁寧に描かれています。 "誰のために、なんのために"書くのかを見失った木島が、久住の太陽のような愛に出会って、ゆっくりと愛と生きる意味に再会する。本作はそんな切ない人間ドラマでもあります。
【ネタバレ】ドラマ版の最終回の結末は?
木島からのメールを受け取った久住は、その内容に衝撃を受けます。そこにはこれまで木島が隠してきた想いが綴られていました。実は利き手が使えないフリをしていたこと、作家としてスランプに陥っており創作活動の限界を感じていたこと、そして久住と過ごした時間は本当に楽しく、そこに嘘はなかったこと。 この世に未練はないと語る木島を案じ、家に急ぐ久住。しかしそこに木島の姿はなく、家具もすっかり取り払われていました。涙する久住でしたが、そこへ出かけていた木島が戻り、実家に戻って家業の農業を手伝うと別れを告げます。 そんな木島に、久住は「自分のために小説を書いてほしい」と最後の願いを語りますが、“書きたいのに書けない”と涙ぐむ木島。その晩、2人は体を重ねますが、翌朝木島はいなくなっていました。 その6カ月後、リクルートスーツに身を包んだ久住は、書店で1冊の本を目にします。それは木島が書いた最後の本で、久住との日々を描いたものでした。
『ポルノグラファー』原作漫画の見どころ
久住が木島の声で思わず興奮してしまったシーン
物語序盤、淫語を口にする木島とそれを書き取る久住というシーンは、2人の関係が始まるきっかけとして不可欠な部分です。 官能小説を淡々と読み上げる木島の声に久住は思わず興奮してしまい、いたずらな笑みを浮かべた木島に体の変化を指摘されてしまいます。 淫らな言葉を口にする木島の色気が、読者の感性も刺激する大事なシーンのひとつです。内容が内容なだけに、地上波ドラマではさすがに全てを原作通りに再現するのは難しいと思います。この読み上げる小説の内容がドラマでは一体どうなっているのでしょうか。
久住×木島の妄想シーン
代筆を続けるうちに久住は、木島の書く官能小説で、木島のあられもない姿を妄想をするようになってしまいます。久住が木島に興味を抱くきっかけのひとつとなるので、ここも重要なシーンです。 ドラマCD版では、妄想の濡れ場を再現した演技が挿入されていました。実写ドラマでは、久住が妄想している様子だけを映像にするのか、それとも実際に色気漂う妄想シーンがリアルに再現されるのでしょうか。 このシーンをはじめとした妄想のなかでの濡れ場をどう演出するのか、原作ファンには気になるところです。
クライマックスでの感情と欲望がぶつかりあうシーン
葛藤とすれ違いを乗り越えて、2人が感情をぶつけあうシーンは、本作のみどころのひとつです。 とくに、それまで本音らしい本音を出さずにいた木島が心情を吐露する部分は、木島の葛藤がストレートに伝わってきて胸を締め付けられます。原作はその構図や言葉選びも高く評価されているだけあって、大事なこのシーンをどう実写に落とし込んでいるのか注目したい部分です。 あわせて気になるのが、クライマックスからのエンディングです。原作では、2年の時を経てラストシーンを迎えます。とても素敵な終わり方をしているので、このシーンはぜひ原作を忠実に再現してほしい部分です。
あわせて読みたい丸木戸マキ作品
『インディゴの気分』
丸木戸マキの作品は、ただセックスの描写がうまいBL作品ではなく、登場人物が抱える葛藤や苦悩といった人間ドラマが丁寧に描かれているのが特徴です。 『ポルノグラファー』に登場する木島と城戸の学生時代を描くスピンオフマンガ『インディゴの気分』も発売されています。『ポルノグラファー』で語られた木島と城戸の過去が綴られている本作を読むことで、より『ポルノグラファー』での2人の葛藤の根深さが感じられるはずです。
『ポルノグラファー』ドラマ版のキャスト
木島理生役/竹財輝之助
主人公の1人、木島理生は端正な顔立ちで美人という言葉が似合う、一見真面目そうな人物。元々は純文学を書いていましたが、現在は官能小説を生業としています。顔色ひとつ変えず過激な淫語を淡々と口にしていく姿からは得も言われぬ色気が漂う、掴みどころのないイケメン。 木島を演じるのは、竹財輝之助です。2004年に『仮面ライダー剣』で俳優デビュー以降、数々のドラマや映画に出演。2014年には女優の藤真美穂と結婚している既婚イケメンなのです。当初は出演を迷ったという竹財が、あの気怠げな木島の色気をどう演じるのか楽しみですね。
久住春彦役/猪塚健太
もう1人の主人公・久住春彦は、素直で真っ直ぐな笑顔が印象的な大学生です。 当初は怪我をさせてしまった責任感から代筆に取り組みますが、次第に木島の紡ぐ世界観と、そして木島自身にも惹かれていきます。久住の本音からひらりと逃げていく木島に翻弄される姿は、読みながら思わず応援したくなってしまう人物です。 演じる猪塚健太は、『トミカヒーロー レスキューフォース』の主演や、『ミュージカル「テニスの王子様」』で知られる俳優です。松坂桃李主演で話題となった『娼年』では、VIP向け娼夫・アズマを好演した猪塚。本作では受けではなく攻めを演じる点にも注目です。
城戸士郎役/吉田宗洋
物語の中盤から登場する城戸士郎は、木島の大学時代の友人であり、現在は木島の担当編集者です。そして、木島にとってはとても重要な人物。城戸は、木島が苦しみスランプに陥る原因であり、物語が大きく動くきっかけを作り出します。 城戸役を演じるのは吉田宗洋です。主に舞台を中心に活動しており、183cmの高身長を生かしたダイナミックなアクションにも定評があります。役作りのために頭を丸めたりと、身体を張ることも。本作出演にあたり、研究のためにアニメイトに足を運んだというエピソードからも期待が高まります。
『ポルノグラファー』のあらすじ・最終回ネタバレを解説
ここまで『ポルノグラファー』のあらすじやドラマ最終回のネタバレなどを紹介してきました。ぜひこの機会にドラマだけではなく、原作漫画もチェックしてみてくださいね。