殺人者だらけの世界でどう生きる？スリラー映画『キラーズ・アノニマス』撮影進行中！

人の心に棲みつく殺人衝動は止められないのか……？ 「たった今すれ違った人が、つぎの瞬間にはあなたを殺そうとしている」 まさしく「殺るか殺られるか」の世界。そんな"殺人衝動を抱える人間の生きる世界"を描く、新感覚のスリラー映画『キラーズ・アノニマス (原題)』に注目が集まっています。 直訳すれば「匿名の殺人者たち」という物騒なタイトルの今作は、2018年7月現在、ロンドンで既に撮影が始まっているようです。 いったいどんなストーリーの映画なのか？今わかっている情報を見ていきましょう。

『キラーズ・アノニマス (原題)』は、先に記述したように"殺人衝動を抱える人間の生きる世界"が舞台です。その世界に生きる人びと全てが殺人衝動を抱えており、いつ死ぬとも、あるいはいつ殺してしまうともわからないスリリングな設定が用意されています。 そんな世界で、殺人衝動から起きる犯罪を防止しようと集まったコミュニティが奔走する……というのがおおまかなストーリーです。 このストーリーの中でそれぞれがどんな役を演じるのかはまだ不明ですが、ゲイリー・オールドマンの他には『シン・シティ』や『ファンタスティック・フォー』などで有名な"世界一セクシーな女優"ジェシカ・アルバも出演。そして『レ・ミゼラブル』のヒロイン、コゼットの幼少期を演じたイザベル・アレンもキャストに名を連ねています！

『レ・ミゼラブル』ではまだまだ小さい、可愛らしい子といった印象でしたが、大人っぽい女性に成長している様子。どんな演技を見せるのか、楽しみですね。

ゲイリー・オールドマンを中心に据え、斬新な設定を用意した今作『キラーズ・アノニマス (原題)』の監督を務めるのは、マーティン・オーウェン。『バーチャル・ウォーズ』という作品で監督を務めた若手の映画監督です。同作では、先に述べたイザベル・アレンが主演しています。 『バーチャル・ウォーズ』はVRを駆使した天才児育成計画を遂行する施設が舞台の作品。施設ではVRゴーグルをかけなければ暮らせない中で、選ばれた子どもたちがVRシステムをハッキングし、暴走をはじめて大人たちを襲う様を描いたホラー映画です。 同作は大ヒット……とはならず、残念ながら海外の映画データベースサイトのIMDbやレビューサイトRotten Tomatoesでは評価が低め。しかしそこに「とにかくつまらない！」などといった意見は少なく、どちらかというと「惜しい」という声が多く見受けられています。

先に述べたように、マーティン・オーウェン監督の前作『バーチャル・ウォーズ』は記録的なヒットとはなってはいません。それでも、『キラーズ・アノニマス (原題)』で名優が主演となることにゴーサインが出たのは、ヒットを生み出した成果でなく、彼のクリエイティビティに着目してのことなのでしょう。 バックアップ態勢を整えることで、良い作品を生み出そうとしていると考えられます。 その実、『キラーズ・アノニマス (原題)』のプロデューサーのひとり、ジョナサン・ウィリアムズはDeadlineやVarietyなどのメディアに対し、以下のようなコメントをしています。 「今回のような優れた俳優たちと仕事ができてほんとうに嬉しいね。この映画でぼくたちは、熱狂を生む可能性を秘めた"あること"を創り出せたんだ。マーティンはとても才能に溢れた青年だし、とくにゲイリーやジェシカの2人は良い起爆剤になっている。この2人以上の適任はいなかったと感じているよ」 ヒットを生み出した成果でなく、その才能に着目する。次世代の優れた作品が生まれることに期待したいですね！