2020年10月15日更新

映画「SAW ソウ」シリーズを解説!ジグソウの目的って何なの?【あらすじ・ネタバレあり】

ソウ・ザ・レガシー SAW
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「ソウ」シリーズは、2004年に第1作が公開され、2017年の『ジグソウ:ソウ・レガシー』まで8作品もの続編が出ています。複雑なトリックと謎が絡み合う、難解な「ソウ」の世界を作品ごとに解説してみました。

目次

殺人鬼ジグソウによる恐怖のゲーム!「SAW ソウ」シリーズのあらすじを解説【ネタバレ注意】

ソウ
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映画「ソウ」シリーズでは、連続猟奇殺人鬼「ジグソウ」が仕掛けるゲームが中心に描かれます。それは参加者全員が命の危険にさらされる、凄惨でグロテスクで狂気に満ちたゲームです。 ゲームの参加者にはある関係性や共通点があり、ジグソウは明確な目的を持って彼らを選出しています。しかし複雑に絡み合うストーリーや謎だらけの展開が、犯人の目的や意図を難解にしているようです。 この記事では、複雑で難解とされる「ソウ」シリーズを、ネタバレを含むあらすじからおさらい。さらにジグソウの目的と参加者たちの関係性について、作品ごとに解説していきます。

タイトルの「SAW ソウ」ってどういう意味?

SAW ソウ
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本シリーズのタイトルは「ソウ」となっていますが、どのような意味を持つのでしょうか? 実は「ソウ」というタイトルには複数の意味が込められているのです。 原題では『SAW』となっており、これは英語で「のこぎり」や「see (見る)」の過去形である「見た」という意味を持っています。 また、ゲームを仕掛ける犯人の名前「ジグソウ (Jigsaw)」や、主人公の職業である外科医を意味する「sawbones (ソウボーンズ)」、一進一退や立場逆転を意味する「seesaw (シーソー)」、ジグソーパズルを意味する「Jigsaw Puzzle」など多くの意味が含まれているといわれています。

殺人ゲームを始めたジグソウっていったい何者?彼の目的は?

「ジグソウ」は本シリーズの中心人物であり、様々な恐ろしく残酷なゲームを仕掛ける猟奇殺人鬼。 1作目はジョン・クレイマーが「ジグソウ」ですが、2作目以降はジョン一人ではなく、弟子や協力者も含めて「ジグソウ」と呼ばれています。また、ジョンの死後は後継者が「ジグソウ」としてゲームを仕掛けます。 ジグソウはシリーズの中で数々のゲームを仕掛け、多くの人が命を落とします。しかし、実は彼の目的はジグソウがゲームを仕掛けて楽しむわけためでも、残虐な殺人をするためでもありませんでした。 被験者に生きる意味を見い出させ、更生させるために生きるか死ぬかの恐怖心を煽るゲームを仕掛けているのです。

すべてはここから始まった!『ソウ』(2004年)

『ソウ』のあらすじ【ネタバレ注意】

地下のバスルームに閉じ込められた2人の男、アダム(リー・ワネル)とゴードン(ケイリー・エルウィス)。彼らは足に鎖をはめられた状態で、ポケットの中にカセットテープが入れられていました。部屋にはもう1人の男がいますが、すでに死んでいます。 死んだ男が握っていたのは、テープレコーダーと拳銃。2人に与えられたテープを再生すると、恐ろしいゲームへの誘いが始まります。それは世間を騒がせている連続殺人鬼「ジグソウ」からのそれぞれへの指令でした。

ゴードンの妻子は彼の病院で働くゼップ(マイケル・エマーソン)に監禁されており、アダムを6時までに殺さなければ、妻子がゼップに殺されるという極限状態。アダムと協力して脱出を試みますが、ことごとく失敗してしまいます。 ジグソウ事件を捜査していた元刑事のタップ(ダニー・グローヴァー)がゴードンの妻子を救い出したことを知らず、6時になって半狂乱になるゴードン。ノコギリで自分の足首を切断し、アダムを拳銃で撃ってしまいます。 そこへゼップが乱入し、致命傷を外れたアダムによって撲殺。実はゼップも強要されゲームに参加していた被害者でした。愕然とするアダムの前で、中央の死体が突然起き上がります。なんとそれは、ジグソウ本人だったのです。彼はゴードンに末期の脳腫瘍を宣告された患者ジョン・クレイマー(トビン・ベル)でした。

『ソウ』でのジグソウの目的

SAW ソウ
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連続殺人鬼ジグソウは、どの事件も独自の信念と目的に基づき行動しています。ジグソウが凶行を重ねる理由は、自分の命も他人の命も粗末にする者に、生きている意味を実感させること。 今作で1番のターゲットになっているゴードンは、日々の業務を淡々とこなすだけで患者と向き合わない医師です。患者の命を軽く見ているとジグソウに判断され、ゲームの参加者となってしまったのでしょう。

登場人物たちの関係性

ジグソウのゲームの参加者には、意外な共通点や驚愕の関係性があります。ジグソウ事件を追い続けていた元刑事のタップはゴードンのことを疑っており、カメラマンのアダムに調査と尾行を依頼していました。 ジョンはゴードンに自らの行いを改めさせるベく、彼の周りの人間をゲームに参加させていたのでした。

後のシリーズで『ソウ』について判明すること

このゲームの参加者となったアダムとゴードンの生死は、その後のシリーズで明らかになります。今作でバスルームに放置されたアダムは、次作の終盤でバスルームでミイラ化した死体となって発見されました。 ゴードンの生死と行方はもっと後、シリーズの完結作『ソウ ザ・ファイナル 3D』で判明します。ゴードンはジョンに助けられて彼の協力者となり、その意志を継ぐ者となっていました。

再び始まるジグソウの恐ろしいゲーム『ソウ2』(2005年)

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『ソウ2』のあらすじ【ネタバレ注意】

ジグソウ逮捕に向けて日々奮闘していた刑事エリック(ドニー・ウォルバーグ)は、ある日、念願かなってジグソウを捕らえることに成功します。 しかしジグソウはすでにゲームを始めていたのです。ゲームの参加者の中にはエリックの息子ダニエル(エリック・ナドセン)もいました。動揺するエリックでしたが、ジグソウは彼に自分と2時間話をするように命じます。 ダニエルとゲーム参加者たちは毒ガスが徐々に流れ出す部屋に監禁されており、2時間以内にゲームの勝者とならなければ毒ガスで命を落としてしまうのですが……。

出口のない洋館に閉じ込められ、遅効性の毒ガスが充満する極限状態から脱出しようとする8人の男女。その間、彼らの映像を見ながらジョンと話をしていたエリックは、ダニエルが逃げ回るのを見て思わずジョンに暴力を振るいます。 ジョンはエリックをダニエルたちが監禁されている家へ案内しますが、エリックは豚のマスクを被った人物に襲われて、意識を失ってしまいました。目を覚ますと足は鎖で繋がれ、手元にあったカセットテープを再生すると、事の真相を語り始めたのはダニエルと一緒に逃げていたアマンダ(ショウニー・スミス)でした。 エリックがジョンを拘束した時点で洋館でのゲームは終わっていて、彼が見ていた映像は録画されたものだったのです。部屋にある金庫がタイマーとともに開くと、そこには酸素マスクを付けたダニエルがいました。

『ソウ2』でのジグソウの目的

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エリックは自分の手柄を立てるために、過去の事件で虚偽の証拠を提出していました。今回のゲームの参加者はダニエルを除き、全員がエリックにでっち上げの証拠で逮捕された被害者たちでした。 エリックの最愛の息子ダニエルをエリックの被害者たちと共にゲームに参加させることで、ジグソウはエリックに何かを気づかせようとします。 また、余命幾ばくもないジョンは、次なる後継者を探していました。エリックに対するゲームと並行して、アマンダを試すゲームも行われていたのです。

登場人物たちの関係性

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エリックとダニエルの親子関係、そしてダニエルを除く被験者たちが全員エリックの虚偽の証拠による被害者であったことは前述の通り。 さらに、以前のジグソウゲームから生還したアマンダが今作のゲームにも再び参加しています。彼女はジグソウに協力し、裏で暗躍を続けていたのです。

後のシリーズで『ソウ2』について判明すること

今作でジョンの後継者として登場したアマンダですが、実は『ソウ』のアダムとゴードンのゲームから協力していました。しかしジョンの意志とは違う行動をとったため、次作ではジョンに試されることになります。 今作の最後でアマンダに拘束されたエリックはしばらく行方不明になっていますが、『ソウ4』で再登場。アマンダ亡き後にジグソウを継いだホフマンが、エリックを監禁していたことが明かされます。

ジグソウに後継者が現れる?『ソウ3』(2006年)

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『ソウ3』のあらすじ【ネタバレ注意】

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何者かに拉致された外科医のリン(バハー・スーメク)は、脳腫瘍の男ジョンの手術を命じられます。別の場所ではジェフ(アンガス・マクファーデン)という男を被験者としたジグソウのゲームが始められていました。 ジョンはすでに命が危うい状態で、ジェフのゲームが終了するまで生かすことができなければリンは殺されてしまうのです。手術に成功すれば生きて帰れると信じたリンは、恐ろしい装置を付けられながら手術を開始しました。

ジェフに仕掛けられたゲームの参加者たちは、彼の息子ディランの轢き逃げ事件に関わった者たちでした。ジェフのゲームはアマンダを試すものでもありましたが、彼女が過去に何度もジグソウゲームの生還者を勝手に殺していたことがわかります。 ジョンの命を助け、解放されることになったリンをアマンダは許せず、銃で撃ってしまいます。そこへゲームをクリアしたジェフが。逆上したジェフはアマンダを撃ち殺し、このゲームを計画したジョンも手にかけました。

『ソウ3』でのジグソウの目的

息子を轢き逃げ事故で亡くしてからというもの、ジェフはその復讐のためだけに生きていました。そんなジェフに、息子の事件に関わっている人物を許すことができるかどうかを、ジグゾウはゲームを使って試します。 また、自分の後継者と見込んだアマンダが果たして「ジグソウ」の名にふさわしい人物なのかどうか判断するために、彼女にもゲームを仕掛けました。

登場人物たちの関係性

ソウ3 SAW3
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手術を強要された医師リンと、息子を事故で亡くしたジェフは夫婦でした。2人の間にはもう1人娘がいますが、彼女もジグソウのゲームにより監禁されています。 前作のラストでアマンダに捕らえられたエリックの同僚刑事アリソン・ケリー(ディナ・メイヤー)が登場しますが、今作で悲惨な最期を遂げてしまいます。 ジェフはゲームのルール通り、ゲームの参加者たちを許そうとしますが、結局は誰1人として助けることはできませんでした。

後のシリーズで『ソウ3』について判明すること

リン医師をジョンに推薦した人物が、「ザ・ファイナル」でようやく判明します。それは『ソウ』のゲームの被験者ゴードンでした。ジョンはリンを解放しましたが、実は後に渡される妻への遺品から、アマンダがリンを撃つよう仕向けていたことも明かされることになります。 また、今作の最後でアマンダとジョンを殺害したゲームの生存者ジェフが、次作の最後に登場。しかも、ジェフがビルから出てきたところをFBI捜査官に撃たれることで、『ソウ3』と『ソウ4』は同時期を描いたものだったこともわかるのです。

ついに明らかになるジグソウ誕生の経緯『ソウ4』(2007年)

『ソウ4』ポスター
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『ソウ4』のあらすじ【ネタバレ注意】

ジョンが死に、ジグソウの後継者であったアマンダも命を落とした後、新たな恐怖が起こり始めます。SWATで隊長を勤めているリッグ(リリク・ベント)は、ジグソウのゲームの被害者となったエリックの行方を追うため、部下のホフマン(コスタス・マンディロア)と捜査に当たっていました。 ある日何者かに襲われ、監禁されてしまったリッグ。ジグソウは死んだはずだというのに、またしてもゲームが行われているのです。 ホフマンとエリックが監禁されている映像が映し出され、90分以内に彼らを助けることができなければ、2人とも死んでしまうというゲームの仕組みが明らかになります。

リッグは3つのテストを何とか凌ぎ、最終テストとなるホフマンとエリックのいる部屋へたどり着きます。しかしリッグが不用意に扉を開けたことで、エリックは巨大な氷に頭部を挟まれて死に至りました。 エリックが死んだことで天秤が傾き、ホフマンも感電してしまいます。2人を監視していた男アートとリッグは撃ち合い、アートは死亡。しかし瀕死と思われたホフマンが立ち上がり、リッグに「ゲームオーバー」と告げました。

『ソウ4』でのジグソウの目的

『ソウ3』のゲームで、後継者にふさわしくないことが露呈してしまったアマンダ。ジョンはそれを最初からわかっていたのか、ホフマンに後を託そうとしていました。 解剖されたジョンの遺体からカセットテープが発見され、テープは担当刑事のホフマンに渡されています。今回のゲームはホフマンがジグソウの後継者として仕掛けたもので、自分が死んだ後もジグソウのゲームが途絶えることがないよう、ジョンは生前から綿密に計画を練っていたのです。

登場人物たちの関係性

SAW4 ソウ4
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今回のゲームの被験者となったリッグは、ホフマンとかつての被験者エリックの上司です。ジグソウの後継者となったホフマンはエリックを監禁し続け、今回のゲームに利用したのでした。ゲームの参加者たちはリッグと関わりのある犯罪者たちです。 また、捜査に当たっているFBI捜査官ストラム(スコット・パターソン)に手がかりを与え、彼がジョンの元妻ジル(ベッツィ・ラッセル)のもとに行くように仕向けています。 ジルは尋問にやってきたストラムに、ジョンがジグソウへと変貌していった経緯を話しました。ジグソウの正体を知ったストラムは、ジョンの遺体と対面し、自身もまたゲームに巻き込まれることになります。

後のシリーズで『ソウ4』について判明すること

今作でジョンの元妻ジルが登場し、ジルが麻薬中毒患者セシルによって流産させられてしまった過去が語られますが、セシルに強盗するよう指示したのがアマンダであったことが『ソウ6』で判明します。 また、今作で瀕死の重傷を負ったぺレーズ捜査官の生存が、ホフマンを疑う上司エリクソンによって隠されていたことも『ソウ6』で明かされます。

ジグソウのゲームはまだ終わらない『ソウ5』(2008年)

『ソウ5』のあらすじ【ネタバレ注意】

ギデオン・ビルに捜査に入ったストラムは、襲われてゲームの被験者となってしまいます。ホフマンが仕掛けた巧みな罠で、世間から疑いの目を向けられてしまうストラム。ホフマンもギデオン・ビルを訪れ、監禁されていたジェフの娘を連れ出して注目を浴びます。 ホフマンの仕掛けたゲームから命からがら生還したストラムでしたが、ジグソウ事件の担当から外されてしまいます。ホフマンを怪しいと思い始めていたストラムは、1人でジグソウ事件に立ち向かうことを決意しました。

あるビルに5人の男女がうなじの後ろにV字型の刃を置かれた状態で拘束され、ジグソウのゲームが開始されていました。全員が協力すれば助かるゲームでしたが、生き残ったのはブリットとマリックの2人。 このゲームが行われている間、ジルは弁護士からジョンの遺言と遺品を受け取ります。遺品である大きな箱の中身を見たジルは、すぐに蓋を閉めてしまいました。 一方ストラムはホフマンへの疑いを強め、ジグソウのアジトへ潜入。密室に入ると「ガラスの破片が入った箱の中へ入れ」というメッセージが流れました。ホフマンを見つけたストラムはその箱に拘束するためホフマンを入れてしまい、部屋の両側の壁が迫り来るトラップで挟まれて絶命します。 ガラスの箱は地下へ沈んでいき、ホフマンは助かりました。メッセージ通りに箱に入って入れば、ストラムは助かったのです。

『ソウ5』でのジグソウの目的

SAW5 ソウ5
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ホフマンには、ジグソウを装って殺人事件を起こしていた過去がありました。それを知ったジョンはホフマンにゲームの協力者となるよう脅し、さらには自身の後継者とするべく彼をゲームに加担させます。 後継者として育ったホフマンはジグソウのゲームを受け継ぎ、自分を疑うストラムをゲームによって抹殺しようと目論んだのです。

登場人物たちの関係性

ギデオン・ビルをジグソウのアジトだと突き止め、事件の核心に迫ろうとするストラムを抹殺するべくゲームを仕掛けたホフマン。それと並行して5人を別のゲームに参加させました。 参加者の5人はあるビル放火事件に関わっていました。放火犯以外の4名は我が身可愛さに、いつの間にか事件の証拠隠滅に加担していたのです。 ホフマンはストラムに疑いの目が向くように、さまざまな罠を仕掛けます。ゲームに参加していない上司を呼び出して、あたかもストラムがジグソウであるかのような証拠を見つけさせました。

後のシリーズで『ソウ5』について判明すること

今作でジルが受け取ったジョンからの遺言と遺品の内容が、次作で明かされます。遺品の中にはアマンダに使用した拷問器具、ホフマンに渡すよう指示された今後のターゲットの資料が入っていました。 さらに大きな茶色の紙袋と自分宛の封筒があり、自分宛のものはアマンダが流産のきっかけを作った事実が記され、紙袋の方は「ザ・ファイナル」でその内容が明かされます。それは、ゴードンに当てたジョンからのビデオメッセージでした。

ジグソウのゲームは衝撃的な展開に『ソウ6』(2009年)

『ソウ6』のあらすじ【ネタバレ注意】

ジグソウの後継者となったホフマンによって罪を着せられたストラム。同僚のリンジー・ぺレーズ(アシーナ・カーカニス)はこれに疑いを持ち、もう1度ジグソウ事件を詳しく調べ直します。執念の捜査の甲斐あって、証拠がいくつか見つかり、疑いの矛先はホフマンに向けられました。 アンブレラ保険会社の副社長ウィリアム・イーストン(ピーター・アウターブリッジ)は突然拉致され、ジグソウのゲームの被験者となっていました。両手足に4つの起爆装置が付けられ、60分以内に4つのゲームをクリアしなければなりません。

何とか4つのゲームをクリアしたウィリアムでしたが、最後の部屋にはタラとブレンドの親子と実の妹パメラがそれぞれ牢屋に繋がれていました。 実はタラにとってウィリアムは、夫の医療保険の支払いを拒否して死に追いやった憎い相手。タラはレバーを引き、仕掛けられていたフッ化水素酸をウィリアムに注入して復讐を遂げました。 FBIのエリクソンとぺレーズにジグソウである証拠を見つけられ、追い詰められたホフマンは2人を殺害し、火をつけて証拠隠滅を図ります。 ジョンの遺言からジグソウを継ぐ決心をしたジルはホフマンを拘束し、ジョンの遺品であるアマンダに使った拷問器具を彼にはめたのです。しかし、ホフマンはからくもその器具を解錠することに成功しました。

『ソウ6』でのジグソウの目的

ソウ6 SAW6
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ジョンの遺言を手に入れたホフマンは、被験者として選ばれたウィリアムに新たなゲームを仕掛けます。ウィリアムは勤め先のアンブレラ保険会社で、何人もの顧客の保険金支払いを無慈悲に断っているという過去がありました。 ジョンもまた彼の会社の顧客であり、保険金支払いを断られていました。命を左右する保険金支払いを断られた人たちの無念を晴らすために、自身の復讐のためにもウィリアムをゲームの被験者としたのでした。

登場人物たちの関係性

ウィリアムによって保険金の支払いを拒否されたハロルドには、妻と息子がいました。妻のタラと息子のブレンドはジグソウによって試され、彼を助けるか罰を下すかを委ねられたのです。 一方、ウィリアムのゲームの後、ホフマン自身にもゲームが仕掛けられます。それはジョンの遺言を受けたジルの仕業でした。

後のシリーズで『ソウ6』について判明すること

今作でゲームの参加者となった人々は、次作の「ザ・ファイナル」でボビーの「生還者の会」に参加することになります。その中にはウィリアムを死に追いやったタラの姿も。実はこの会にはゴードンも顔を出していたのです。 今作のエンドロール後には、「ソウ3」で監禁されていたジェフの娘コルベットにアマンダが「あなたを助ける人を信じないで」と語りかけるシーンが流れます。コルベットを助けたのはホフマンで、これまでのすべての黒幕がホフマンであることがここで示唆されていました。

真のジグソウ後継者は誰?『ソウ ザ・ファイナル 3D』(2010年)

『ソウ・ザ・ファイナル』のあらすじ【ネタバレ注意】

ジョンの遺言からジグソウの意志を継ぐことを決意したジルにより、ゲーム被験者とされたホフマン。しかし彼は脱出に成功し、ジルへの復讐の機会を伺います。 ジグソウゲームの継続も忘れないホフマンは、次なる被験者を突き止めました。ジグソウゲームから生還したという手記を発表しているボビー(ショーン・パトリック・フラナリー)です。ホフマンはボビーを被験者とする新たなゲームを開始します。 一方、ホフマンの脱出を知ったジルは警察にすべてを話し、身柄の保護を依頼していました。

ジグソウゲームの手記によって名声と人気を得ていたボビーでしたが、それはまったくのデタラメでした。ジグソウの名を利用して莫大な金を稼いだ男を許せず、ジョンはボビーを被験者としたのです。 6つ目の最後のゲームにたどり着いたボビーでしたが、自らが著書で偽った方法でトラップが仕掛けられていました。それに失敗したことで妻ジョイスは焼死してしまいます。 警察署に潜入したホフマンはジルを殺害し、アジトを焼いて証拠隠滅を図ったところで何者かに拉致されます。それはかつての被験者であるゴードン医師でした。自分がゲームを仕掛けられた巨大浴槽でホフマンの手足を拘束し、「ゲームオーバー」と言ってその場を立ち去りました。

『ソウ・ザ・ファイナル』でのジグソウの目的

SAW 3D ソウ・ザ・ファイナル
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ジグソウの後継者でありながら遺言で被験者とされていたホフマンでしたが、今作ではジョンの真意が明らかになります。 『ソウ』の被験者ゴードンを、ジョンは密かに協力者・後継者として育てていました。ジョンがジグソウとして覚醒したのは、命を大切にしない人間にその愚かさをわからせるため。 ジグソウの名をただの殺人の道具にしているホフマンの本性をジョンは見抜いており、最後の最後にゴードンを使って制裁を下したのです。

登場人物の関係性

ボビーを被験者とするゲームに参加させられていたのは、彼のビジネスパートナーたちでした。ボビーの手記がデタラメだと知ってか知らずか、彼らはボビーの虚飾にまみれた成功に加担していたのです。ボビーのゲームと並行して、ホフマンは個人的な恨みを晴らそうとします。 かつての同僚ギブソンに内部告発された苦い過去を持つホフマン。彼はギブソンに罠を仕掛け、狙い通り復讐を果たしました。 以前からホフマンの本性を見抜いていたジョンは、密かに手を打っていました。助ける代わりにゴードンに協力を要請し、これまでのゲームに加担させ、ジルを見守るように頼んでいたのです。

後のシリーズで『ソウ ザ・ファイナル 3D』について判明すること

今作でシリーズは完結したとされていましたが、その7年後に新章となる『ジグソウ:ソウ・レガシー』が公開。「ザ・ファイナル」でこれまでのシリーズの伏線はすべて回収されており、「ソウ・レガシー」はジョンの死後から10年経った設定で、一新されたキャスト・キャラクターたちが登場します。 ただし「ソウ・レガシー」には再びジョンが登場しており、ジョンのファンや過去のジグソウゲームの参加者なども現れ、彼が仕掛けたゲームが終わっていないことが明らかになるのです。

ジグソウのゲームは衝撃的な展開に『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年)

ジグソウ:ソウ・レガシー
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『ジグソウ:ソウ・レガシー』のあらすじ【ネタバレ注意】

ある町で連続殺人事件が発生し、刑事のハロラン(カラム・キース・レニー)とキース(クレ・ベネット)は世間を騒がせたジグソウの犯行を思い出します。しかし、ジグソウことジョン・クレイマーは10年前に死んだはず。 犠牲者の遺体を調べる検視官のローガン(マット・パスモア)とエレノア(ハンナ・エミリー・アンダーソン)も、その凄惨な傷跡を見て同じように感じていました。 一方、ある場所で5人の男女がバケツを被せられた状態で目を覚まします。首には鎖、壁には電動円ノコが回っていました。「ゲームをしよう」というジグソウの声が鳴り響き、ゲームの開始を告げます。 ハロラン刑事たちはその間、検視の結果から捜査を開始。しかしジグソウのファンであることが判明したエレノアを疑うハロラン、逆にハロランを疑うローガンと、内部で疑惑が浮上します。

ジグソウのゲームは過酷を極め、結局誰1人として助かった者はいませんでした。 エレノアを疑うハロランはローガンと彼女を尾行し、ローガンに銃を突きつけます。ローガンはハロランを殴り、エレノアを逃しました。 目を覚ましたハロランは、自分とローガンが拘束されて首にレーザーカッターが巻かれていることに気付きます。罪を告白すれば助かると知り、ローガンは自分の罪を告白しましたが、装置は止まりませんでした。 ハロランが自分の罪を告白すると装置は止まりましたが、死んだはずのローガンが起き上がります。そして自分とハロランの因縁とジグソウとの関係を告げ、装置を解除せずにその場を去って行きました。

『ジグソウ:ソウ・レガシー』でのジグソウの目的

ソウ・ザ・レガシー SAW
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10年前に死んだはずのジグソウことジョン・クレイマーが登場し、生きていたのかと思わせますが、実はゲームは10年前のこと。ハロラン刑事たちが捜査する連続殺人事件は現在のことで、犯人はジグソウの模倣犯です。 この模倣犯の正体は、検視官のローガンでした。10年前のゲームで1人だけバケツを被ったまま目覚めなかったのが、このローガンです。ローガンは過去に因縁のあるハロランに復讐するため、ジグソウのゲームを利用したのでした。

登場人物たちの関係性

現在の連続殺人事件の被害者たちは、ハロラン刑事の無茶な捜査で起訴できず、無罪放免になった犯罪者たちでした。冒頭で警察に撃たれて意識不明になった男エドガーも、その1人。しかもエドガーはローガンの妻を殺した男だったのです。 10年前のゲームで目覚めずに第1ステージをクリアできなかったローガンは解放され、彼の協力者となっていました。ローガンがなぜこのゲームの参加者となっていたかというと、研修医の時にジョンのレントゲン写真を取り違えたために彼の死を招いたことがあったからです。

「SAW ソウ」シリーズの9作目はあるの?恐怖のゲームは終わらない!

ジグソウ ソウ
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2004年の衝撃作『ソウ』から始まった「ソウ」シリーズ。1度はシリーズ完結を迎えましたが、その7年後には新章として復活し、さらに新たな「ソウ」が生まれようとしています。 このシリーズのファンであるコメディ俳優のクリス・ロックが自ら原案を手がけた、「ソウ」シリーズのスピンオフ映画『Spiral: From The Book of Saw (原題)』が2021年に全米公開を予定しているのです。主演がクリス・ロックとサミュエル・L・ジャクソンとくれば、期待せずにはいられません。 ジョンが始めたジグソウのゲームは、新たな時代にも趣向を変えて何度も蘇るようです。