映画『チャーリーとチョコレート工場』小人ウンパルンパの俳優や歌の歌詞を解説!原作から時代とともに変化した?
『チャーリーとチョコレート工場』に登場する不思議な小人「ウンパルンパ」。この記事では、ウンパルンパについて、これまでの映像化作品や原作から比較しつつ紹介し、演じた俳優の情報もお届けします。 そもそもウンパルンパとは何者でどこ出身なのでしょうか?また、印象的な歌の歌詞にはどんな教訓が込められているのでしょうか?気になるウンパルンパの謎について徹底解説していきます。
【概要】『チャーリーとチョコレート工場』小人ウンパルンパは何者?
ウンパルンパは未開の地に住む小人の種族で、新しいフレーバーを探していたウォンカと出会い、ある契約をしてチョコレート工場で働くことになりました。産業スパイによって工場が閉鎖に追い込まれたウォンカは、ウンパルンパを「絶対に裏切らない信頼できる仲間」として工場に連れて来たのです。 ウンパルンパは歌と踊りが大好きで、工場では165人の仲間たちがそれぞれの部署に分かれて働いています。
【出身】ウンパルンパが住んでたルンパランドってどんなところ?
ウンパルンパは「ルンパランド」という国に住んでおり、そこは国中が鬱蒼としたジャングルに覆われていました。危険な猛獣や巨大な昆虫もそこら中で目を光らせています。 狩りをするのにも一苦労で、彼らの大好物カカオ豆も年に数粒しか収穫できません。ウンパルンパは主食の芋虫を工夫して食用にしていたため、ウォンカの「チョコレート工場で働く対価として住居と食料のカカオ豆を提供する」という提案はとても魅力的でした。
【歌】ウンパルンパが歌っていた歌詞の意味は?実は教訓が込められいた
工場に招待された子どもたちが次々と騒動を起こしますが、その都度ウンバルンパがその子に合った歌詞で歌い踊りながら登場。食いしん坊のオーガスタス、わがままお嬢様のベルーカ、自信過剰のバイオレット、テレビ中毒のマイクの順番に、歌の通りに退場していきます。 例えばオーガスタスは肥満のため「食い意地張った嫌われ者」と揶揄されるような毒舌っぷり。総じてどの親もわが子に甘く、現代にも通じる子どもの教育問題をそれぞれ風刺していました。
【原作】時代とともに変化したウンパルンパの特徴
ロアルド・ダールによる原作小説『チョコレート工場の秘密』の初版では、ウンパルンパはアフリカからウォンカが“輸入”した「黒人のピグミー族」でした。しかし時代を経て人種差別への配慮からその設定は変更され、「ルンパランドに住む肌の白い妖精のような生き物」として描かれるように。 ウンバルンパの歌は映画より原作の方がはるかに長く、しかもかなりの毒舌!問題児たちの何が悪いのかを歌い、甘やかした親の責任を問い、テレビ中毒については社会問題も投げかけています。
【映画】1971年版・2005年版・2023年版のウンパルンパを徹底比較

| 『夢のチョコレート工場』(1971年) | オレンジ色の肌、緑の髪をした小人。数人の背の低い演者が演じている |
|---|---|
| 『チャーリーとチョコレート工場』(2005年) | ケニア出身の俳優ディープ・ロイが1人で165人を熱演。CGと実写の融合 |
| 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023年) | イギリス人俳優ヒュー・グラントが演じる。紳士的だが少し傲慢な新しいキャラ。外見は『夢のチョコレート工場』を踏襲 |
ウンパルンパのキャラクター設定は、どの作品も性格や役割など基本は同じ。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』では、なぜウンパルンパがウォンカを追って来たのかという背景やその関係性がより強調されていました。
【俳優】『チャーリーとチョコレート工場』ウンパルンパ役はディープ・ロイ
小人症の俳優であるディープ・ロイのプロフィール
1957年、ケニアの首都ナイロビで生まれたディープ・ロイ。両親はインド人で、26代続く伝統あるマハラジャの家系なんだとか。1976年にデビューして以来、俳優、スタントマン、コメディアンとマルチに活躍しています。 彼の身長は132cm。これは彼が小人症であることによるものです。ハリウッドではその身長を生かして活躍する人が多く、ディープ・ロイもこれまで個性的なキャラクターを多数演じてきました。 初期の有名なキャラクターはイギリス人気テレビドラマシリーズ『ドクター・フー』のミスター・シン。殺人への異常な欲望を持つ悪役が強烈でした。
165人の小人・ウンパルンパを熱演!

ロイが再び注目されたのは2005年に公開された『チャーリーとチョコレート工場』でのこと。憧れのチョコレート工場に招待された5人の子ども達を巡るファンタジーストーリーで、ロイはジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカが営むチョコレート工場で働く小人ウンパルンパたちを演じました。 ウンパルンパ「たち」というのは、彼が165人分のウンパルンパを全て演じたから。同じ動きを何百回も撮影したといいます。のちにその動きが一緒の画面へと編集され、さも全てのウンパルンパが異なる動きをしているように見えているのだとか。この演技が認められ、ロイの収入は100万ドル(日本円で1億円以上)になったといいます。
ディープ・ロイの出演作
個性的なキャラクターを演じさせたら右に出る者はいないディープ・ロイ。これまでに50以上の様々な作品に出演しています。 『ネバーエンディング・ストーリー』(1984年)では主人公バスチアンが迷い込むハウレの森に棲みつくティニー・ウィニーを演じました。真っ赤な帽子に真っ赤な服、カタツムリに乗って登場するティニー・ウィニーは超個性的です。 2009年には『スター・トレック』、続く2013年にはその続編『スター・トレック イントゥ・ダークネス』へ出演し、宇宙艦隊士キーンザーを演じました。2016年公開の『スター・トレック ビヨンド』でも同役で続投しています。 「スター・ウォーズ」シリーズでは「帝国の逆襲」と「ジェダイの帰還」に出演し、ヨーダのボディダブル及びドルーピー・マックールを演じました。 2000年のジム・キャリー主演の『グリンチ』では郵便局の受付として登場。ティム・バートン監督作『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001年)ではセード将軍の姪の役を演じ、同じく『ビッグ・フィッシュ』(2003年)ではエージェント役で出演しました。
【俳優】『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』ウンパルンパ役はヒュー・グラント
ヒュー・グラントがウンパルンパ役に!身長への批判も?
若き日のウォンカを描いた『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』には、ヒュー・グラント演じるウンパルンパが登場。映像化1作目の『夢のチョコレート工場』に登場するウンパルンパとほぼ同じ外見で、緑の髪で髪型も同じ、白い眉、オレンジ色の肌をしています。 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』はオリジナルストーリーで、前作と設定が異なる点も。ヒュー・グラントのウンパルンパも新しく、マイペースで予測できない言動をしたり、ウォンカとは奇妙なバディ感が魅力的なキャラクターになっています。 しかしそれまでの作品では低身長の役者や小人症のディープ・ロイが演じてきたウンパルンパを、身長180cmのヒュー・グラントが演じることで、小人症の俳優ジョージ・コッペンが疑問を呈していました。
ヒュー・グラントの出演作

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でウンパルンパを演じたヒュー・グラントはイギリス出身の俳優で、これまで数々のロマンティックコメディに出演してきました。1994年の『フォー・ウェディング』ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しています。 一躍有名になってからは、『ノッティングヒルの恋人』(1999年)や『ラブ・アクチュアリー』(2003年)、さらに「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ出演でもよく知られるようになりました。
『チャーリーとチョコレート工場』ウンパルンパの歌詞も俳優も興味深い
原作小説『チョコレート工場の秘密』から映像3作目『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』まで、それぞれに登場するウンパルンパと演じた俳優を紹介しました。ウンパルンパの歌と踊りはシニカルですがなぜか癖になりますね!違いも楽しみつつ、各作品にぜひ触れてみてください。



