2018年8月28日更新

ブライアン・デ・パルマのオススメ映画ベスト7!【『キャリー』から「M:I」まで】

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ブライアン・デ・パルマ
©︎Nicolas Khayat/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

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アクションからホラーまで何でもこなす!鬼才ブライアン・デ・パルマの名作を紹介

アクションやホラー、サスペンスにマフィア映画など、幅広いジャンルで数多くの名作を生みだした名監督、ブライアン・デ・パルマ。アルフレッド・ヒッチコックに影響を受けた、ヒッチコック作品を彷彿とさせる作風が特徴です。 しかし、ただのヒッチコックのフォロワーとしては終わらず、カメラの長回しなどの独特の撮影技法や、時には過激と批判されるほどのショッキングな描写は、彼独自の表現として世界中の映画監督に影響を与えてきました。 今回は、そんな彼の多くの作品の中から、特にオススメの7本の名作をチョイスしてご紹介します。ジャンルを選ばず発揮される、彼の芸術性の高さを是非体験してみてください!

超能力少女の孤独と怒りを描いたホラーの傑作『キャリー』

超能力の持ち主でありながらも、狂信的なキリスト教徒の母親に抑圧され、学校では苛められている少女キャリー。そんな彼女を苛めたことを後悔したクラスメイトのスーは、償いのため、恋人のトミーにキャリーをパーティーに誘わせますが……。 孤独な少女キャリーの悲しみ、同時に超能力としての彼女の恐ろしさも丁寧に描いた、青春映画でありホラーの傑作です。キャリー役のシシー・スぺイセクの演技は高く評価され、アカデミー主演女優賞にノミネートされました。 ブライアン・デ・パルマの名を一躍広めたヒット作であり、彼を代表する作品です。

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スリリングで芸術的!オリジナリティ溢れるサスペンス映画『ミッドナイトクロス』

主人公の音響技師ジャックは、ある日の収録中に交通事故を目撃してしまいます。ただの事故ではないことに気付いた彼は調査を開始しますが、その裏側には巨大な陰謀が隠されており……。 ブライアン・デ・パルマが、1967年にパルム・ドールを受賞した『欲望』に影響を受け製作した、サスペンス映画の名作。『キャリー』にも出演していたジョン・トラボルタとナンシー・アレンの2人が主役を務めています。 スリリングなシナリオだけでなく、随所に光るデ・パルマの演出や映像美も見所。独特の雰囲気を持った、芸術的なサスペンス映画となっています。

マフィア映画の永遠のマスターピース『スカーフェイス』

1932年の『暗黒街の顔役』のリメイクである『スカーフェイス』は、アメリカへと渡ってきたキューバ人の青年トニー・モンタナが、マフィアとしてのし上がっていく様子を描いた作品です。リメイクでありながらも、オリジナルとは異なる魅力に溢れています。 破滅的な主人公であるトニーを演じるのは、名優アル・パチーノ。ぎらついたトニーの迫力を見事に表現しきっており、その演技力の高さを存分に発揮しています。 『ゴッドファーザー』などと同じくマフィア映画を代表する作品の一つであり、映画のみならず音楽などにも大きな影響を与えました。

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信念を貫く熱き男たちのドラマ『アンタッチャブル』

『スカーフェイス』でマフィア社会をリアルに映し出したブライアン・デ・パルマですが、『アンタッチャブル』ではマフィアに立ち向かう男たちの正義と信念を描きました。実在の捜査官エリオット・ネスの自伝が基になっており、禁酒法時代のアメリカが舞台になっています。 裏社会のボスであるアル・カポネを逮捕するため、特別捜査チームを結成するネス。仲間を失いながらも、決して諦めない彼の思いが奇跡を起こします。 本作が出世作となったケビン・コスナーやアンディ・ガルシア、さらにショーン・コネリーやロバート・デ・ニーロなど、キャストも非常に豪華な大作です。

ベトナム戦争で犯したアメリカ軍の犯罪とは?『カジュアリティーズ』

ベトナム戦争におけるアメリカ軍の非人道的な行為を題材にした本作は、オリバー・ストーンの『プラトーン』などの名作と同じく、戦場の真実を包み隠さず伝えています。強姦や部隊内での対立などを生々しく描いた、非常に重々しい内容の作品です。 正義感の強い主人公を演じたのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染みのマイケル・J・フォックス。コミカルなイメージの強い彼ですが、本作では苦悩する兵士を見事に演じています。 また、ショーン・ペンやジョン・レグイザモといった個性派俳優にも注目です。

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裏社会を抜け出そうとする男の戦いを描く『カリートの道』

かつては裏社会のボスとして君臨していたカリートは、5年ぶりに刑務所から釈放され街へと帰ってきます。出所後はマフィアから足を洗い、恋人と共に新しい人生を歩もうとするカリートでしたが、運命はそれを許さず……。 『スカーフェイス』では野性的なマフィアを演じていたアル・パチーノが、理性的で渋さ溢れるカリートを演じました。その他、ショーン・ペンやヴィゴ・モーテンセンなどの人気俳優が、クセのある悪人役として登場します。 ストーリーだけでなく、『アンタッチャブル』でも見られるような、ブライアン・デ・パルマらしい華麗な演出も楽しめる作品です。

超人気シリーズの記念すべき1作目!『ミッション:インポッシブル』

2018年の8月に日本でも新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が公開され、変わらぬ高い人気を誇っている「ミッション:インポッシブル」シリーズ。その記念すべき第1作である本作を監督したのが、ブライアン・デ・パルマでした。 何者かによって裏切り者の罪を着せられた主人公のイーサンが、仲間と共に真犯人を探し出そうと奔走するサスペンス映画です。シリーズでお馴染みのアクションシーンは勿論、伏線を多く忍ばせた複雑なストーリーは本作ならでは。 サスペンスも得意とするブライアン・デ・パルマの持ち味が発揮されたと言えるでしょう。

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映画好きなら、ブライアン・デ・パルマ作品を観よ!

ブライアン・デ・パルマの名作をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?『キャリー』から『ミッション:インポッシブル』のような作品まで、ジャンルは違ってもデ・パルマらしさはしっかりと現れています。 2000年の『ミッション・トゥ・マーズ』以降はハリウッドから離れてしまった彼ですが、その後も話題作を作り続けています。これからも、友人であるスティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシなどと同じく、映画史に残る名監督として評価されるでしょう。 映画ファンを名乗るなら、デ・パルマ作品は必見です!