2018年9月3日更新

アニメ映画『君の膵臓をたべたい』と実写版、どちらが泣ける?【ネタバレ紹介!】

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君の膵臓をたべたい
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

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アニメ映画『君の膵臓をたべたい』のネタバレ!【実写版と徹底比較】

2018年9月1日より公開となったアニメ『君の膵臓を食べたい』。住野よるのベストセラー小説が原作です。2017年には実写版映画が大ヒットしており、本作も非常に注目度の高い映画となっています。 今回は、そんな本作を実写映画と比較しながらネタバレ紹介していきたいと思います。ここから未鑑賞者の方は注意してください!

実写版と比べて、原作に忠実!

実写版は、原作とはかなり違った設定で物語が展開されていきます。それもそのはず、原作には登場しない12年後の僕の姿が描かれているのです。12年後の僕の姿は学校の先生で、その他同級生も成長した姿で劇中に現れます。時系列が大きく変更されたこの作品は、原作ファンへ驚きと新鮮さを与えたのではないでしょうか。 対して、本作は原作に忠実な仕上がりとなっていました。そのため、実写版で登場した12年後の僕は出てきません。しかし「星の王子さま」以外の本を登場させ、僕の気持ちを暗喩している点や台詞の再現性など、原作ファンからするとかなり嬉しいポイントが凝縮されていました。

「共病文庫」を読むシーン演出がまさかの......!?【ネタバレ注意】

『君の膵臓をたべたい』のみどころといえば、桜良が残した「共病文庫」を僕が読むシーン。 実写版では、日記の内容が明かされると共に、僕と過ごした時間を桜良目線で振り返っていく映像がバックで流れる......という大号泣シーンとなっています。 しかし、アニメ版では「星の王子様」を意識した演出となっていました。星の上をルンルンと歩く桜良の姿はどこかポップで、実写版よりも明るい印象を与えます。この表現法は賛否両論分かれるかもしれません。

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桜良の親友、恭子とのラストはどうなる?

『君の膵臓をたべたい』で重要人物となる親友の恭子。僕と彼女が和解するまでの描かれ方も双方で異なっています。 実写版では、図書室で桜良の遺書を発見した12年後の僕が、恭子の結婚式に駆け込み手紙を渡しました。そして「僕と友達になってもらえませんか?」と言った時に、2人は仲良くなります。 対してアニメ版では、遺書を読んだ恭子は和解するどころか僕に対して大激怒し、その場を立ち去りました。そんな彼女を僕は追いかけ「友達になって欲しいんだ。」と勇気ある発言を放ちます。そして恭子の反応は......?となったところでエンドロールへ突入します。 もちろん、物語はこれで終わりではありません。エンドロール後、1つ歳をとった恭子と僕が打ち解けた様子で墓参りをするシーンが登場するのです。 ではなぜエンドロールを挟んだのか。原作では、恭子と友達になるまでの約1年間の様子が詳細に記されており、これを映像化するには尺が足りません。とはいえ、唐突に友達になったシーンに切り替わるのはどこか違和感があります。 そのため、あえてエンドロールを挟むことで、ラストシーンに余韻を持たせたのかもしれません。こうすると、彼らのその後を鑑賞者の想像で補ってもらうことが可能となるからです。あくまでも考察ですが、そう考えるとこの演出の意図が見えてくる気がします。

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僕の「君の膵臓をたべたい」という想いは通じたのか?

「君の膵臓をたべたい」という台詞は、相手への恋心や敬う気持ちなどを超越する、熱い想いがこもった言葉。この台詞が相手に届いているか届いていないかで結末は一変すると言っても過言ではありません。 まずは実写版。この映画では、僕が最後に送ったメール「君の膵臓をたべたい」が読まれたか判別できる描写は、一切ありませんでした。つまり、想いが届いているかどうかは私たちの想像に任されています。 対してアニメ版ではどうなのでしょうか。桜良の家で遺書を読むシーンでのこと。遺書に「君の膵臓をたべたい」と書かれていた上で、最後に送った僕のメール、「君の膵臓をたべたい」が開封済みになっていた事実が明らかになります。 お互いの想いが通じ合っていたこと一気に実感するこのシーン。切なすぎるこの号泣シーンはアニメ版で楽しむことができるということでしょう。

『君の膵臓をたべたい』は最高すぎる映画【アニメも実写も甲乙つけがたし】

君の膵臓をたべたい
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ

映画『君の膵臓をたべたい』は実写版もアニメ版も泣けること間違いなしですが、それぞれ違った作風となっているところが非常に面白いところです。 あなたは実写派?アニメ派?比較しながら鑑賞してみると、さらに見所が増えること間違いなしでしょう。