2018年9月26日更新

映画化目前のゲーム「メタルギア」シリーズメイン作品のストーリーを一挙紹介!【ネタバレあり】

1987年にホビーパソコン・MSX向けに第1作『メタルギア』が発売されて以来、30年以上に渡りファンに愛され続けているゲーム「メタルギア」シリーズ。今回は実写映画化を控えた本シリーズの魅力をシリーズファンがお届けします。

映画を前にゲームで「メタルギア」シリーズの楽しさを知ろう!

ジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督を務め、2017年から情報公開が活発化した映画『メタルギアソリッド』。本作はゲーム「メタルギア」シリーズを原作としています。 シリーズの開始は実に30年以上前の1987年でした。当初はファミコンにおされてシェアが少なかったホビーパソコン「MSX」にて発売され、そのゲーム性が高く評価されて伝説的なシリーズとなりました。 1998年には映画のタイトルともなっている『メタルギアソリッド』が発売、押しも押されぬゲーム業界を代表するビッグタイトルへと成長します。今回は映画化を目前に控えた「メタルギア」シリーズのあらすじを、シリーズファンがまとめました。

敵から隠れて奥地へ進め!「メタルギア」シリーズのゲームとしての面白さ

「メタルギア」シリーズは他の作品にはないゲーム的をもっており、これが面白さがヒットの理由となっています。ゲームハードの進化に応じてシステムが変化しつつも、基本となるゲーム的な面白さは代わりありません。 その魅力は「隠れる」事にあります。本作登場以前のゲームは如何に敵と戦うかが面白さの主軸となっていましたが、本シリーズでは如何に敵に見つからず戦いを避けるかが重要なのです。 超人的な力を持たない英雄的な兵士が、一人または少人数で戦地に潜入し、大多数の敵に囲まれないように細心の注意を払いながら任務を遂行する。さながら渋いスパイ映画のような静かでスリリングなゲームプレイは「ステルスアクション」と呼ばれ、一大ジャンルへと成長を遂げました。 本シリーズのもう一つの魅力が、ストーリーの面白さです。多くの映画を抑え、20世紀最高のシナリオとして激賞を受けたこともあります。 単に悪役を倒すだけではなく、意外などんでん返しや壮大な陰謀が渦巻く本シリーズ。発売順に沿って、その奥深いストーリーを見てみましょう。

【以下ネタバレ】全てはここから始まった『メタルギア』

1995年に、南アフリカの奥地で武装要塞国家「アウターヘブン」が建国されます。アウターヘブンには世界中の優秀な傭兵が集まっており、彼らを世界の紛争地域へと送り込んでいました。 戦争を商売として拡大させる危険な国家に対し、紛争に関わっている世界の大国は自身の利害のために手を出せないままでいた頃。アウターヘブンで驚異の殺戮兵器が開発されているという情報が流れます。 アメリカの精鋭部隊「FOXHOUND」に調査命令が下り、司令官のビッグボスは新人隊員ソリッド・スネークに潜入任務を任せます。ソリッド・スネークは、武器も装備も現地調達という過酷な任務を戦い抜き、メタルギアが核搭載歩行戦車であることを突き止めます。 そこへビッグボスから、メタルギアを無視して任務を中断するように無線が入ります。明らかに不自然な指示を無視してスネークが進むと、そこにはビッグボスがいました。 アウターヘブンの指導者だったビッグボスはスネークに嘘の情報を持ち帰らせようとしたのですが、スネークが彼の思惑とは裏腹に任務を遂行しそうになったため、自ら立ちはだかったのです。アウターヘブンの自爆装置が起動する中、スネークはビッグボスを爆殺し、アウターヘブンを脱出します。 メタルギアはアウターヘブンの自爆に巻き込まれ破壊されます。全てを終えたスネークの下に、ビッグボスから再戦を予感させる無線が入るのでした。

ビッグボスとの決着『メタルギア2 ソリッドスネーク』

1990年代後半、核が放棄され、各地の紛争は徐々に和解・融和に向かっていました。そんな中、中東の小国、ザンジバーランドで軍事政権が誕生します。 ザンジバーランドは放棄された核兵器を強襲し、世界唯一の核武装国家となって隣国への侵攻を開始しました。ザンジバーランドは世界に再び核の脅威を突きつけます。 1999年。ソリッド・スネークは「FOXHOUND」のエリート隊員として、新型メタルギアの破壊のためにザンジバーランドへ潜入します。 ザンジバーランドの軍事政権を握っていたのは、死んだはずのビッグボスであることが明らかになります。戦争を繰り返すシステムを世界に根付かせようとしているビッグボスを倒し、スネークはザンジバーランドを脱出、世界に平和が訪れました。

20世紀最高のシナリオと評されたゲーム史に残る傑作『メタルギアソリッド』

アラスカの孤島、シャドーモセス島をFOXHOUNDが占拠します。彼らはビッグボスの遺体を引き渡すようアメリカに要求し、受け入れなければ無差別核攻撃を行うと通告してきました。 すでにFOXHOUNDを除隊していたソリッド・スネークですが、人質の救出とテロリストの排除を依頼されシャドーモセス島に侵入します。人質を救出しようとしたスネークですが、人質はこの島でメタルギアが開発されていることを伝えた直後に心臓発作に倒れてしまいました。 スネークはテロリストのリーダー、リキッド・スネークと対面します。リキッドは自分とスネークがビッグボスの遺伝子を受け継いだクローンであることを明かします。 苦労の末に核制御キーを起動することに成功したスネークですが、その結果核の発射準備が完了してしまいます。FOXHOUNDは核制御キーが入手できなかったため、スネークを巧みに誘導し、核制御キーを起動する手助けをさせたのです。 メタルギアに乗り込み、核発射の準備を整えるリキッド。スネークはメタルギアの開発者、オタコンから弱点の情報を受け取り、メタルギアの撃破に成功し、各発射を防ぎます。 リキッドは戦いの後、突然死してしまいます。国防省がテロリスト排除のためにスネークの体に潜入前に仕込んだ毒「FOXDIE」の影響でした。 今回の戦いに、まるで全てが仕組まれていたかのような違和感を覚えるスネーク。彼の預かり知らぬところで、リキッドの部下の一人、リボルバー・オセロットがアメリカ大統領である第三のスネーク、ソリダス・スネークに、全てがうまく行っていることを伝えていました。

新たな主人公・雷電の苦悩と、3人目のスネーク『メタルギアソリッド2』

シャドーモセス島の事件から2年後、リボルバー・オセロットは世界中にメタルギアを普及させていました。オタコンが設立した反メタルギア財団「フィランソロピー」のエージェントとして新型メタルギアを破壊しようとするソリッド・スネーク。 彼の行動はオセロットに察知されており、輸送タンカーの沈没に巻き込まれてしまいます。ソリッド・スネークは、タンカーを沈没させたテロリストとして世界に喧伝されることとなりました。 それから2年後、タンカーによる海上汚染を除去する施設ビッグ・シェルが、テロリストに占拠されます。対処のために『メタルギアソリッド』の事件の後で再編された「FOXHOUND」の隊員、雷電がビッグシェルへの単独潜入を開始しました。 雷電はイロコィ・プリスキンという偽名を名乗るソリッド・スネークと合流し、テロリストたちと戦います。その最中、ビッグシェル内で新たなメタルギアが開発されていることが判明しました。 テロの首謀者は第三のスネーク、ソリダス・スネークでした。この事件の黒幕には「愛国者達」という世界を裏で操る組織がいるというソリダス。 愛国者達の持つ新型メタルギアが起動準備に入り、アメリカへの攻撃が現実味を帯びてきます。一連の事件が愛国者達の作戦であり、自分も記憶を捏造されていた事を知り苦悩する雷電。 正体を明かしたソリッド・スネークの叱咤を受けた雷電は新型メタルギアを止めることを決意します。雷電は新たな武器として高周波ブレードを手にビッグシェルを進みます。 ソリダスは愛国者達へ反旗を翻そうとしていましたが、その目論見は愛国者達の手先だったオセロットにより失敗。ソリダスとの戦いを終えた雷電は戦いから開放され、雑踏に消えていきました。

シリーズ最高傑作の呼び声も高い『メタルギアソリッド3』

1964年、キューバ危機を乗り越えたアメリカ。ネイキッド・スネークはアメリカからソ連に亡命したかつての英雄、ザ・ボスの暗殺任務を受けました。 ザ・ボスは亡命後に小型核弾頭でソ連軍部を攻撃しており、ソ連はこれをアメリカからの攻撃だと解釈したのです。ネイキッド・スネークはかつての師でもあるザ・ボス抹殺という任務に苦悩しますが、彼女を追ってロシアの北部へと進みます。 潜入中、スネークは若き日のオセロットと一戦交えます。スネークは筋の良さと甘さを併せ持ったオセロットに興味をいだき、そのセンスを褒めて殺さずに先へ進みます。 スネークは、ザ・ボスがアメリカ政府の命令で偽装亡命を図ったものの、ソ連側でザ・ボスを受け入れるはずだった組織のリーダーが独断で小型核弾頭を使った事を知ります。この独断により、ソ連とアメリカの緊張状態は極限に達してしまったのです。 そのため、アメリカはザ・ボスにネイキッド・スネークに殺されるように指示しました。核戦争を避けるためスネークに殺されようとするザ・ボスをスネークは不本意ながら殺害します。 世に知られぬ英雄として大統領から賛辞を受けるスネークですが、その表情は晴れません。スネークは、ザ・ボスを超えるものとしてビッグボスの称号を得ますが、彼は今回の戦いの理不尽さに違和感を抱き、アメリカを離れるのでした。

全ての因縁に決着がついた完結編『メタルギアソリッド4』

愛国者達の作り出した戦場管理システムにより、戦争がビジネスとして定着した時代。傭兵を派遣する企業が乱立し、世界各地に兵隊を送り込んでいました。 キャンベルはリキッドがSOPシステムを乗っ取ろうとしていると知り、スネークにこれを阻止するように依頼します。リキッドは愛国者達を乗っ取るためにビッグボスの遺体を欲していました。 雷電と合流したスネークは愛国者達の正体を知ります。愛国者達はビッグボスやその周囲の人間、そしてオセロットがザ・ボス暗殺の過程で手に入れた資金を元に構築した、世界規模のAIシステムでした。 ビッグボスは愛国者達と決別し、反乱のためにアウターヘブン、ザンジバーランドでの騒乱を起こしたのです。リキッドはビッグボスの遺体を手にし、SOPシステムを手中に収めます。 リキッドたちは愛国者達のAIに取って代わるため、シャドーモセス島のメタルギアを再稼働させようとしていました。リキッドと死闘を繰り広げたスネークは、ライデンの助けを借りて愛国者達を破壊します。 そこへ現れたリキッドは、これこそが自分が求めていた結果だと告げます。彼は世界に戦争の火種をばらまき、兵士の理想の世界を作るため、愛国者達を破壊したかったのです。 リキッドは今まで自分が溜め込んでいたスネークへの怨嗟と執着心から、お互い先が長くないことを知りながら最後の戦いを挑みます。武器も持てなくなり、素手での殴り合いとなった激戦を制したのはスネークでした。 全てが終わったあと、スネークは全ての火種となったビッグボスの遺伝子を持つ最期の一人である自分を処理、すなわち自殺しようとします。そこに、死んだはずのビッグボスが現れます。 燃やされた遺体はビッグボスのものではなく、『メタルギアソリッド2』で死んだソリダスのものでした。脳死状態で愛国者達に囚われていたビッグボスは愛国者達が破壊されると共に蘇生処置を受け、最後の責務として「ソリッドを活かす」ためにスネークの前に現れたのです。 軍の司令官と兵卒でも、相容れない敵同士でもなく、初めて親子として接する二人。ソリッドに余生を生きるように伝えたビッグボスは、愛国者達を生み出したかつての同僚を自らの手で殺害し、自らも心臓発作で死亡。 ソリッド・スネークは余生を戦い以外の方法で生きるため、旅へ出ます。彼の仲間として最後まで戦ったオタコンも、彼の最期を看取るためにその旅に同行したのでした。

ナンバリング外ながら外せない重要な作品『メタルギアソリッド ポータブルオプス』

アメリカ軍を除隊したネイキッド・スネークは、南米のソ連軍基地へ拉致されてしまいます。スネークは同じく独房にとらわれていたグリーンベレーの兵士、ロイ・キャンベルと共に基地脱出を目指し行動を開始しました。 スネークはキャンベルのサポートの元、敵軍の中から不満をいだいている兵士を引き抜き、仲間を増やしていきます。敵はミサイルで遠隔地へ投入できるメタルギアを開発していました。 メタルギアを探せば敵の目論見は全て砕ける。スネークはメタルギアの探索を開始しますが、敵に捕らわれてしまいます。 スネークは尋問を受けるなか、今回の事件は冷戦を終わらせないためにアメリカが仕掛けたものだと知らされます。拘束から逃れ脱出したスネークはキャンベルと合流し、敵のリーダー、ジーンを追います。 ジーンは世界を裏から操る「賢者達」に対抗するため、傭兵組織を作ろうとしていました。スネークに倒されたジーンはスネークに自らの持つ傭兵組織のデータを託します。 一方、アメリカでは今回の事件の裏で、オセロットとCIAがつばぜり合いを繰り広げていました。オセロットは賢者達の手下として動く一方、賢者達を超越した新たな秩序「愛国者達」を作るためにスネークを狙っていることを明かします。

ビッグボスの悲願へ続く物語『メタルギアソリッド ピースウォーカー』

ネイキッド・スネークは『メタルギアソリッド3』から10年、ジーンから得た人脈と「ビッグボス」としての兵士からの尊敬を糧に国境なき軍隊という傭兵団を設立していました。そんな彼のもとにコスタリカからCIAを追い出す依頼が舞い込みます。 コスタリカでは全自動核報復戦車、ピースウォーカーが開発されていました。これは伝説の兵士にして国家に裏切られてなお忠義を尽くした伝説の兵士、ザ・ボスの人格を再現したAIを搭載した自立型メタルギアです。 情報を追うスネークは、CIAの本当の狙いがピースウォーカーに核を発射させ報復を行い、「AIによる合理的判断による全面核戦争」を引き起こし世界を焦土と化すという狂気の計画だと知ります。スネークの奮闘により破壊寸前まで追い込まれたピースウォーカーは自分が世界にとっての敵だと自覚し、自滅する道を選びます。 国境なき軍隊は謎の組織、CIPHERの送り込んだスパイに独自開発したメタルギアを奪われかけ、撃退に成功するも世界にその存在を知られてしまいます。世界からの強い監視の目にさらされる事に不安を残し、本作は完結しました。

『メタルギア』で散ったビッグボスの正体とは?『メタルギアソリッドV』

存在と共にメタルギアを所持していることも知られた国境なき軍隊は、核査察を装ったCIPHERの侵入を許し、壊滅させられてしまいます。ネイキッド・スネークも脱出中に攻撃を受け、衛生兵の懸命な介助虚しく意識不明で海底に沈んでしまいます。 それから9年、スネークは病院で目を覚ましました。スネークを狙う敵の侵入をまだ覚醒直後で自由の聞かない体でやり過ごしたスネークは、国境なき軍隊の跡を継ぐ組織「ダイヤモンドドッグズ」に合流、ヴェノム・スネークとしてCIPHERへの復讐を開始します。 CIPHERが新たなメタルギアを開発している事実を知り、メタルギア破壊のため南部アメリカへと潜入するスネーク。その際、現地で少年兵を保護したスネークはCIPHERの開発する寄生虫、声帯虫を発見。 声帯虫は特定言語を話す人物の中でのみ発症する奇怪な存在でした。ダイヤモンドドッグズで声帯虫が蔓延、基地が地獄絵図となり、スネークはCIPHERを一刻も早く追い詰める必要に迫られます。 国境なき軍隊を壊滅に追いやり、声帯虫を開発していたのはCIPHERの幹部、スカルフェイスでした。彼は英語を話す者にのみ発症する声帯虫を作り出し、世界に放とうとしていることを明かします。 対して、開発中のメタルギアはスカルフェイスの思惑とは無関係に暴走、彼も含む現地のCIPHER部隊を壊滅に追いやってしまいます。メタルギアはスネークに保護された少年兵の一人、イーライが抱く復讐心に感応していたのです。 スネークはイーライとメタルギアへの対処に追われる中、徐々に記憶に混乱をきたし始めます。それでもイーライを手懐けたメタルギアを停止させる事に成功したスネークに、オセロットが一本のカセットテープを渡します。 それは、ネイキッド・スネークによる激励のテープでした。ネイキッド・スネークはCIPHERの目から逃れる必要があったため、最後まで自分を助けようとしてくれた優秀な衛生兵に自身の影武者、ヴェノム・スネークを演じさせたのです。 一連の事件を解決に導き、英語の死滅という危機から世界を救ったのは間違いなくヴェノム・スネークだというネイキッド・スネーク。ヴェノム・スネークはネイキッド・スネークが理想の軍事国家を樹立するまで世界と愛国者達の目を欺くため、偽者のビッグボスとしてザンジバーランドを建国する事となるのです。

メインシリーズだけじゃない!シリーズ作品一挙紹介!

本シリーズはその人気に応じるように、いくつもの外伝作品がリリースされています。ノベライズやコミカライズといった本編を補完するものの他、時間軸を異にするゲーム作品も存在します。 本編の後日談として発売されたのが『メタルギア ライジング リベンジェンス』。愛国者達の支配から解き放たれた世界で、ライデンが戦争をビジネスに変えようとする民間警備会社と戦うストーリーです。 『メタルギア2』以降の事件がなかったパラレルワールドを舞台とした作品もあります。携帯ゲーム機で遊べるメタルギアとして開発された『メタルギア ゴーストバベル』は『メタルギア2』を発展させたシステムを採用しつつ、メタルギアを巡る政争が描かれました。 シリーズの中でも変わり種となるのが『メタルギア アシッド』です。本シリーズのシステムを元にしたカードゲームとなっており、ストーリーはゴーストバベルの後、恐るべき子供達計画とは別の形で完璧な兵隊を生み出そうとする陰謀を打破する話となっています。 映画化を前に、にわかに活気づく「メタルギア」シリーズ。その複雑で重厚なストーリーは、スリリングなゲームプレイと共にプレイヤーの心に刻み込まれているのです。