2018年10月2日更新

【訃報】2018年に亡くなった芸能人・有名人の代表作を特集【もっと活躍が見たかった】

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ご紹介するのは高評価を受けた方ばかり!

昭和から平成にかけて第一線で活躍された大杉漣、高畑勲、西城秀樹、さくらももこ、樹木希林は、2018年に多数の作品をこの世に遺して逝かれました。 ネット上では彼らの死を悼む声がたくさん寄せられ、追悼番組が次々と放送されています。これらの番組を観て、在りし日の彼らの姿に胸が熱くなる人、その時代背景に自分の思い出を重ね合わせる人もいたことでしょう。 この記事では、彼らの経歴や出演作品・著作物などにスポットライトをあて、生前の活躍を振り返りご紹介しています。大杉漣、高畑勲、西城秀樹、さくらももこ、樹木希林、それぞれの個性が光る作品をぜひご覧ください

「300の顔を持つ男」と呼ばれた俳優・大杉連

2018年2月21日、急性心不全により66歳で死去。1973年に舞台俳優でスタートした大杉漣がスポットライトを浴びるきっかけとなったのは、1993年に公開された北野武監督映画『ソナチネ』でした。その後は、「アウトレイジ」シリーズ、『シンゴジラ』など数多くの映画に出演しています。また、ドラマでは『相棒 season15』などの有名作に起用されました。 大杉漣が出演した映画・ドラマは250作品を超え、数々の助演男優を受賞。様々な役柄を見事に演じ分ける彼は「300の顔を持つ俳優」と呼ばれ、その実力は誰もが認めるものとなりました。亡くなった当時はテレビの撮影中だったというエピソードは、俳優・大杉漣に相応しいと言えるでしょう。

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多数の名作アニメ映画を製作した高畑勲監督

高畑勲
©AdMedia/Newscom/Zeta Image

2018年4月5日に肺がん(享年82歳)で死去されました。 1959年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社した高畑勲は、同僚の宮崎駿らとともに『ルパン三世』『パンダコパンダ』などのアニメ作品を製作します。 1985年、宮崎駿と「スタジオジブリ」を立ち上げた高畑勲は、『火垂るの墓』などの監督を務めました。戦時下を生きた高畑勲監督は、「日常を破壊する戦争を絶対に許せない。」というメッセージを込めてこの映画を製作。この作品に登場する兄妹の姿に多くの人々が涙しました。 高畑勲監督最後の作品となった2013年公開の長編アニメ『かぐや姫の物語』は、国内外で高く評価され2015年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受章しています。

昭和時代のトップアイドル歌手・西城秀樹

『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』などのヒット曲や「新御三家」の1人として有名な西城秀樹は、2018年5月16日急性心不全で死去(享年63歳)。 映画『愛と誠』『傷だらけの勲章』、TBSテレビドラマ『寺内貫太郎一家』などに出演。特に、故・樹木希林と共演した『寺内貫太郎一家』は平均視聴率31%超えを記録しました。さらにテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』では、作家・さくらももこが作詞したテーマソング『走れ正直者』を歌い、話題となりました。 48歳・56歳の時に脳梗塞で倒れた西城秀樹は、軽い言語障害の後遺症が残るものの、懸命なリハビリを努めた彼は歌手として見事に復帰しています。病気と闘いながら明るく前向きに生きる姿を私達に見せてくれました。

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テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』の原作者・さくらももこ

フジテレビ系列で放送中の人気アニメ『ちびまる子ちゃん』の原作者として知られるさくらももこが、2018年8月15日に乳がんで亡くなられました。(享年53歳) 1986年から少女漫画雑誌「りぼん」で連載が始まった『ちびまる子ちゃん』は、1989年に第13回講談社漫画賞受賞し、1990年1月からテレビ放送が開始されました。さくらももこが作詞した主題歌「おどる ポンポコリン」は、レコード大賞ポップス・ロック部門受賞しています。 さくらももこ自身のリアルな小学生時代をコメディタッチで描いた『ちびまる子ちゃん』には、個性豊かなキャラクターが登場し人気を集めました。

個性派の名女優・樹木希林

樹木希林
© WENN.com

映画『あん』『万引き家族』を含む多数の映画・ドラマに出演し、圧倒的な存在感を見せてくれた個性派女優の樹木希林が、全身に転移した癌によって2018年9月15日に死去(享年75歳)。 大人気テレビドラマ『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー一族』などで、一風変わった老女をコミカルに演じ評判となりました。 そして、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007年)、『わが母の記』(2012年)で演じた主人公の母親役で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。2010年公開の映画『悪人』では最優秀助演女優賞に輝いており、彼女の演技は高く評価されました。 各出演作において脇役が多かった樹木希林ですが、いずれの作品にも圧倒的な存在感を放ち、魅力的な名女優でした。

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思い出深い作品はありましたか?

今回ご紹介した5名は昭和から平成にかけて活躍した方ばかりです。急死した俳優・大杉漣さんは気弱なサラリーマン・誠実な父親から極悪非道なヤクザまで演じることのできる名優でした。また、30代から老女役を演じた樹木希林は、年齢を重ねるごとに演技に深みが増すようになり、母親・祖母役に欠かせない女優でした。 そして、高畑勲監督が世に送り出したアニメ作品は世界中の人々に感動を与えました。さくらももこが西城秀樹の大ファンだったというのも、不思議なつながりを感じさせます。真摯な態度で仕事に向き合い続けた5名の方々のご冥福をお祈り致します。