平幹二朗といえば?長いキャリアを持つ名優の代表作10選【突然の訃報】

2017年7月6日更新

俳優、平幹二朗(ひらみきじろう)。1960年代から俳優として活躍を続け2016年10月に急死した名優ですが、舞台・TVドラマ・映画と数々の作品に出演してきました。本記事ではそのうちの映像作品から評価の高い10作品を平の演じた役とともにご紹介します。

平幹二朗ってどんな人?

平幹二朗:7

1933年11月21日に平幹二朗は生まれました。高校時代演劇に関わった平は俳優座養成所へ入所。舞台に出演していくうち、その容姿と演技でホープと目されるようになります。

TVドラマに出演し、お茶の間にも平の顔は知れ渡りました。劇団四季の客員となった後は蜷川幸雄と出会い、東京グローブ座でシェイクスピア全37作品の上演に挑戦するなど、精力的に活動していました。

紫綬褒章・旭日小緩章を受章した平ですが、2016年10月、急死しているところを発見されました。

1.ドラマ『三匹の侍』

三匹の侍:1

1963年から1969年まで放送されたTVドラマで、3人の浪人が悪人や権力者と闘う様を描いた時代劇です。

平は3人の浪人のうちの1人桔梗鋭之介を演じ、リーダー格の丹波哲郎を長門勇と支えました。

2年目からは丹波哲郎が抜け、平がリーダーに。新たに加入した加藤剛と長門勇とで2代目3匹の侍となり、人気シリーズを引っ張っていきました。

2.映画『大殺陣』

大殺陣:1

1964年公開の映画で、「集団抗争風の」時代劇、といったジャンルのさきがけとなった作品です。

江戸時代前期、大老は将軍の弟を後継として天下を自らのものにしようと企んでいました。妻と平穏に暮らしていた主人公、神保平四郎は友人をかくまったことにより、謀反を企む者として捕縛され、妻を殺されてしまいます。

幕府に対抗する組織に身を投じる平四郎ですがその戦いの結果は・・・。

平は幕府に追われ逃げてきた平四郎を匿い、その後の道に影響を与える浅利又之進を演じています。

3.映画『他人の顔』

他人の顔:1

安部公房の同名小説が、1966年に脚本安部公房、監督勅使河原宏で映画化されたものです。

仲代達矢演じる主人公は爆発事故で顔に重度の火傷を負ってしまい、妻や他の人間との関係が悪化。自己を回復するため人工皮膚の仮面を装着し、他人になりすまします。

妻を誘惑することに成功した彼ですが、妻への不信感や「仮面」への嫉妬から全ての経緯を記した手記を読ませることを決意しますが妻は全てをしったうえで誘惑にのっていたのでした。妻からの絶縁状を読んで激高した主人公は銃を手にして街に出ていき・・。

サイコな雰囲気のあるこの作品で平は主人公を治療する医者を演じていました。

4.ドラマ『樅の木は残った』

樅ノ木は残った

山本周五郎の同名歴史小説を、1970年NHK大河ドラマとして映像化したもので、平は主人公である原田甲斐を演じました。

江戸時代の仙台藩、伊達家のお家騒動が元になった作品で、従来悪役として描かれてきた原田甲斐でしたが、この作品では藩を守るために力を尽くした忠臣として描いた事が魅力のひとつでした。

5.映画『天城越え』

天城越え:1

元は松本清張の同名小説で、大正15年頃を描いた作品でしたが、映画では昭和15年頃に時代設定を変更しました。

嘱託の刑事、田島松之丞が、平の演じる小野寺建造に過去の事件「天城山の土工殺し事件」について捜査資料のコピーを依頼するところから話は始まります。

過去に起きた事件を暴きながら純粋な愛を描く作品です。

6.ドラマ『不毛地帯』

不毛地帯:1

山崎豊子の同名小説を1979年にドラマとして映像化したもので、平は主人公の壱岐正を演じました。

第2次世界大戦の時代、壱岐正は大本営の参謀を務めていましたがソ連軍に拘置されシベリアで11年の抑留生活を送ります。帰国後、壱岐は商社へ入社。自衛隊の戦闘機選定の仕事で腕を振るいます。

その後、イランでの石油発掘に成功した壱岐ですが、社長に優待を進言し自らも職を辞します。第3の人生としてシベリア抑留者たちの親睦団体の会長となり過ごしていくストーリーです。

小説の連載中にロッキード事件やダグラス・グラマン事件が起こり、偶然似た題材を扱っていた本作が話題になったりもしました。

7.ドラマ『篤姫』

大河ドラマ『篤姫』

宮尾登美子の小説『天璋院篤姫』を2008年にNHK大河ドラマとして映像化したものです。

江戸時代末期に幕府を影で支えた篤姫の生涯を描いた作品で、平は薩摩藩家老の調所広郷を演じました。

密貿易や、贋金など手段を問わない姿勢で藩の再建に力を尽くした人物で、幕府の詮議が藩に向けられると罪を一身に背負って服毒自殺を遂げた壮絶な人生は、自らの責務に対して全身全霊をもってあたることを目のあたりにした篤姫に多大な影響を与えました。

8.映画『十三人の刺客』

十三人の刺客:1

2010年に公開された映画で、1963年に公開された同名映画を三池崇史がリメイクしました。

江戸時代後期、次期将軍と目される松平斉韶は無法な振る舞いばかり。老中就任が内定する中、幕府の心ある者達は参勤交代途上の松平斉韶を13人の刺客達に襲わせることにした。

役所広司を主役に据え、山田孝之や高岡蒼甫などの若手、六角誠司や古田新太といった中堅をバランスよくキャスティングし、殺陣に力を入れた爽快感のある作品です。

平は刺客達に命令を下す幕府の老中、土井大炊頭利位を演じました。

9.映画『永遠の0』

永遠のゼロ

百田尚樹の同名小説を2013年に映画化したもので、主人公の佐伯健太郎と姉の慶子が、とある事から特攻隊員だった実の祖父について調べていく物語です。

当時の祖父の関係者と会っていく中で戦時下の日本の状況と、生きていた人々の本当の姿を知ることに。

平は祖父の関係者の1人で戦争で腕を失った元海軍少尉の長谷川梅男を演じています。

10.ドラマ『カインとアベル』

平幹二朗:8

2016年放送のTVドラマ。

平凡な主人公と、何でも出来る兄や父との葛藤。兄の婚約者に抱いてしまった恋心。それを通じて主人公の変化を描いていくストーリーです。

平は主人公の祖父として出演していましたが、逝去。後を寺尾聰が引き継ぎました。