2022年3月27日更新

映画『糸』のあらすじや製作秘話をネタバレ紹介!糸が紡いだ壮大な愛の物語【菅田将暉×小松菜奈】

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『糸』小松菜奈、菅田将暉
(C)2020映画『糸』製作委員会

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映画『糸』豪華キャスト陣が贈る愛の物語をネタバレ!あらすじや製作秘話を紹介

公開日:2020年8月21日

『糸』小松菜奈、菅田将暉
(C)2020映画『糸』製作委員会

中島みゆきの時代を超えた名曲「糸」から着想を得て製作された映画『糸』が、ついに2020年8月21日に公開。本作では菅田将暉と小松菜奈がW主演を務め、榮倉奈々や斎藤工など実力派俳優たちが脇を固めています。 この記事では2020年夏後半の話題作『糸』について、結末までのあらすじやキャスト・スタッフ情報などを紹介。また海外にも及んだロケ地の解説や、作品がさらに面白くなる製作秘話もお届けしていきます。 ※この記事では映画『糸』の詳しい情報を紹介しています。作品を鑑賞していない方はネタバレにご注意ください。

中島みゆきの名曲「糸」がモチーフに

中島みゆきの「糸」は1992年に発表されたバラード曲です。彼女の代表作の1つであるこの曲は、これまで中島美嘉やクリス・ハート、JUJUなど、大勢のアーティストにカバーされてきました。 「糸」はもともと、中島が知人の結婚を祝うために作った楽曲だったそうです。サビの「縦の糸はあなた 横の糸は私」というフレーズは、とても有名ですよね。男女の出会い、そしてそこから紡がれていく愛を、布にたとえて歌った名フレーズです。 映画『糸』の本軸はもちろんラブストーリーですが、この曲に歌われている通り、人生は人との出逢いの「糸」=「縁」で織り上げられている「布」であることもメインテーマとなっています。 鑑賞後には「織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない」という歌詞が、きっと心に響いてくるでしょう。

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映画『糸』のあらすじを紹介!【結末ネタバレ注意】

『糸』場面写真
(C)2020映画『糸』製作委員会

名曲「糸」をモチーフにした本作は、いったいどんなストーリーになっているのでしょうか。 舞台となるのは、1989年から2019年まで約30年間続いた「平成」の時代。主人公の高橋漣(菅田将暉)と園田葵(小松菜奈)は、共に平成元年生まれです。 北海道で育った彼らは13歳で出会い、初恋を経験します。しかしそんなある日、突然姿を消した葵。彼女が養父の虐待に耐えかねて逃げ出したことを知った漣は、駆け落ちを決意するのでした。 子供2人の逃避行がうまくいくはずもなく、漣と葵はすぐに警察に保護されてしまいます。そしてそれ以来会うこともないまま、葵は母親に連れられて北海道を去りました。 それから8年後。大人になり偶然再会したものの、2人はすでに別々の人生を歩みはじめていました。さらにその10年後、2019年に2人は再び巡り会うことになリます。

別れから8年後、共通の友人の結婚式に出席し、東京で再会した漣と葵。その時すでに葵には水島(斎藤工)という恋人がおり、高級車で迎えられた葵を漣はただ見送るしかありませんでした。 その後、葵はリーマンショックの煽りで事業に行き詰まって逃げた水島を追って、沖縄へ。漣は北海道の美瑛にあるチーズ工場で働き続け、先輩の桐野香(榮倉奈々)と恋人同士になります。そんな中、漣は母親の行方を追って美瑛に来た葵と再び出逢うことに。 互いにパートナーを見つけていた2人は、またそのまま別れるしかありませんでした。ところが沖縄に戻った葵に残されていたのは、水島が去った家と札束だけ。またもや居場所を失った葵は、キャバ嬢時代の先輩・玲子(山本美月)を頼ってシンガポールへ向かい、ネイリストとして働き始めます。 玲子とその友人・冴島(高杉真宙)とともに、シンガポールで派遣ネイリスト会社を始めた葵。7年後には事業を成功させていたものの、玲子の裏切りによって会社は倒産してしまいます。 一方漣は香との間に娘をもうけ、幸せな家庭を築いていましたが、妊娠中に発覚した香のガンは彼女の体を蝕んでいました。 漣は香を失った悲しみの中でチーズ作りに没頭し、一流シェフも認めるチーズを開発。葵は日本に戻り、ネイリストとして働いていましたが、冴島からエステ会社経営の誘いを受けます。 2人の運命の糸は再び絡まり合い、美瑛の子ども食堂を訪れた葵と、チーズを届けた漣の娘が偶然にも出逢うことに。 そして「平成」という1つの時代が終わる、平成31年4月31日。函館発のフェリーに乗る葵を追って漣は車をひた走らせ、カウントダウンイベントが行われる中、2人はついに3度目の再会を果たすのでした。

W主演を務めたのは、今をときめく若手俳優の菅田将暉×小松菜奈

高橋漣/菅田将暉

『糸』菅田将暉
(C)2020映画『糸』製作委員会

主人公の1人である高橋漣は、生まれも育ちも北海道の上富良野。13歳のときに葵と運命的な出会いを果たしますが、ある事情によって離別してしまいました。高校を卒業してからは、地元・美瑛町のチーズ工房で真面目に働いています。 漣を演じる菅田将暉は、1993年2月21日生まれの俳優です。彼は2008年のジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに残り、芸能界入りしました。 2009年に特撮ドラマ『仮面ライダーW』で初主演を果たしブレイク。その後の代表作には、映画『セトウツミ』(2016年)や『火花』(2017年)、ドラマ『三年A組 今から皆さんは、人質です』(2019年)などがあります。 菅田は本作について「原曲へのリスペクトを忘れずに挑みたい。どうか良いめぐりあわせでありますように」と、「糸」の歌詞と上手く絡めてコメント。小松菜奈とはこれまでもたびたび共演しているので、そのコンビネーションに注目したいですね。

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園田葵/小松菜奈

『糸』小松菜奈
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もう1人の主人公・園田葵は北海道の美瑛町で育ち、漣と出会います。しかし13歳のときに、家庭の事情で東京へ。家庭環境に悩み、親に頼らず生きていこうとする女性です。 そんな葵を演じるのは、1996年2月16日生まれの女優・小松菜奈。彼女はこれまで、映画『乾き。』(2014年)や『溺れるナイフ』(2016年)に出演し、注目を集めました。 また小松はパリコレなどに出演するトップモデルでもあり、2016年にはシャネルのアンバサダーに抜擢されています。 今回の映画化に際して、「何度か共演している菅田との空気感を大事にしつつ、私らしい園田葵を演じられたら」とコメント。18年という長い期間を描く本作で、どんな演技を見せてくれるのか楽しみですね。

ロケ地は北海道や沖縄、シンガポールにまで!

『糸』においてメインの舞台となったのは北海道。漣は地元・美瑛に住み続けているため、彼の登場するシーンの多くは北海道で撮影されました。 北海道でのシーンで特に印象的だったのは、漣と葵の2度目の別れの場となった函館空港と、ラストの函館フェリーターミナル。2人にとっての別れと再会の場所が函館となりました。 漣の勤め先であるチーズ工房は、幕別町にあるチーズ工房「NEEDS」が使用されています。多くの受賞歴を持つ老舗工房で、映画には実際の工房の従業員たちも出演しているとか。

一方で13歳で北海道から出ることになった葵は、その後も東京や沖縄、シンガポールなどを訪れています。もちろんロケもそれぞれの場所で行われました。 シンガポールのシーンでは、チャンギ国際空港やマーライオン、「シャングリ・ラ ホテル シンガポール」など有名なスポットも登場。沖縄では、今帰仁村の美しいビーチで水島が釣りをしているシーンが撮影されました。 劇中では葵の食事シーンが多く、特にシンガポールの日本食屋で葵が「マズっ」と言いつつカツ丼を食べ、涙する姿が印象的です。 実はあのカツ丼、セリフの内容に反してとても美味しかったそう!小松菜奈は「撮影もいろいろなところに行けるので、ロケ先では美味しいものを食べよう」と決めていたと語っています。

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応援ソングとして菅田将暉×石崎ひゅーいが「糸」をカバー

『糸』のエンドロールでは本編の余韻が残る中、菅田将暉と石崎ひゅーいがカバーした「糸」が流れます。本作の応援ソングであるこの楽曲は、映画の劇場公開に先駆け、2020年8月10日に音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」で初披露されました。 本作では映画の中でも共演した2人。実は普段から互いを尊敬し合う、親友といえる間柄だそうです。「CDTVライブ!ライブ!」では、石崎ひゅーいが「菅田将暉は(服をくれるから)お兄ちゃんみたいな存在」だと語っていました。 菅田将暉は自分が「糸」を歌うことはチャレンジだと語っていましたが、彼の真っ直ぐな声と石崎ひゅーいの独特な歌声は、相性ピッタリ!親友である2人の熱い想いが感じられるカバーとなりました。

映画『溺れるナイフ』と似ている部分も?

これまでに映画『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)と『溺れるナイフ』(2016年)で共演してきた菅田将暉と小松菜奈。 特に『溺れるナイフ』は、今回2人が再び共演を果たした『糸』と、いわゆる「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語としての共通点も多いようです。 『溺れるナイフ』では、13歳で運命的に出逢ったコウと夏芽の激しくも純粋な恋を描いていました。それに対して『糸』では、漣と葵が出逢ったのが15歳。 多感な中学生時代に出逢った少年と少女のピュアな恋心が、突然大人の身勝手な都合によって壊され、引き離される展開はかなり似ているといえます。 とはいえ『溺れるナイフ』で菅田将暉が演じたコウは見た目も性格もエキセントリックですが、『糸』の漣はどこにでもいそうな普通の男子です。 また小松菜奈が『溺れるナイフ』で演じた夏芽は、さまざまな苦労を経験しつつもモデルから女優になる華やかな少女。一方で『糸』の葵は、不幸な家庭環境に苦しみながら努力を続ける役柄でした。 両作品を比較しながら観てみると、2人の幅広い演技を楽しむことができそうですね。

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映画『糸』の製作秘話を紹介!キャストは「縁」で決めていった?

平成30年史を背景にした群像劇!共感できるように設定にも工夫

平成元年生まれの漣と葵が主人公である物語『糸』。本作の舞台は平成元年から、令和を迎える平成31年4月末までとなっています。2人の絡まり合う「糸」とともに平成30年史を辿っていけることが、この作品の特徴です。 プロデューサーの平野隆は初め、平成30年史を背景にした群像劇にすることから決め、主人公の男女は「どこにでもいる市井の人々」として描こうとしたといいます。そのため2人の役名は、平成時代の人気名だった「漣」と「葵」になりました。 また葵の職業は、平成の人気職業だったキャバ嬢とネイリストに、水島は株取引でリーマンショックの煽りを受ける設定に。取り上げられた平成史は他にも、ラジオから流れる「9・11」同時多発テロのニュースや、テレビに映し出される「3・11」東日本大地震の映像などさまざまです。 どんな困難に直面しても、前向きに生きる人々のひたむきさを描いた本作。それぞれの「仕合わせ」を探し続けた平成時代を振り返って、観る人が自分の人生とも重ね合わせられるようになっています。

中島みゆきの楽曲「ファイト!」と「時代」も劇中使用歌に

本作は中島みゆきの名曲「糸」をモチーフに物語が作られていますが、劇中には「糸」だけでなく、中島みゆきの他の楽曲も使用されています。 語り口調が独特な応援歌「ファイト!」は、劇中で2回も歌われています。1回目は榮倉奈々演じる香が、2回目は成田凌演じる漣の親友・竹原が、どちらも同じ美瑛のカラオケバーで披露。2人ともそれぞれ味のある「ファイト!」をしみじみと歌い上げ、作品のアクセントとなっています。 「糸」同様に歌い継がれる名曲「時代」は、シンガポールですべてを失った葵のバックに中国語バージョンで流れました。「そんな時代もあったねと」、過去は過去として前向きに生きようとする葵の心情にも重なります。

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キャスティングとロケ地にも「縁」が大事にされていた!

まず北海道というメインの舞台は、中島みゆきが生まれ育った土地であったことから決定されました。さらに「遠い空の下 ふたつの物語」という歌詞から、北海道とは真逆にある沖縄もロケ地となったそう。 またキャスティングでは、共演歴の多い菅田将暉と小松菜奈が主人公に選ばれ、そこから菅田将暉と親交のある石崎ひゅーいや二階堂ふみ、過去に共演した片寄涼太といったサブキャストが決まっていったようです。 人と人とのつながりをテーマにしている本作。それぞれに縁のあるキャスティングからアプローチしたというのも、作品を象徴した素敵なエピソードですね。

主演2人のほかにも豪華キャストが集結!

桐野香/榮倉奈々

『糸』榮倉奈々
(C)2020映画『糸』製作委員会

桐野香は、漣が働くチーズ工房の先輩です。のちに彼と恋愛関係に発展することに。 桐野を演じたのは、女優の榮倉奈々です。彼女の代表作には、ドラマ『メイちゃんの執事』(2009年)や『テセウスの船』(2019年)、映画「図書館戦争」シリーズや『64 -ロクヨン-』(2016年)などがあります。 榮倉は本作について、もとになった楽曲が幅広い世代に長年愛されていることに触れ、「カテゴリは恋愛映画でありながら、人生の複雑さが描かれているこの作品で、糸の歌詞を改めて考えさせられると思います。」と公式サイトにコメントを寄せました。

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水島大介/斎藤工

『糸』斎藤工
(C)2020映画『糸』製作委員会

ファンドマネージャー(投資信託の専門家)である水島大介は、葵の数少ない理解者。のちに彼女と恋愛関係になり、彼女の人生を大きく変えていきます。 水島を演じるのは、俳優の斎藤工。彼が映画も制作された人気ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年)や「臨床犯罪学者 火村英生の推理」シリーズなどへの出演で知られています。2014年にはエランドール賞で新人賞を受賞しました。

高木玲子/山本美月

葵の同僚で親友の高木玲子。彼女はのちに葵とともに、シンガポールで事業をはじめることになります。 そんな玲子を演じるのは、数多くの映画やドラマで活躍する女優の山本美月です。これまでに映画『ピーチガール』(2017年)や『去年の冬、きみと別れ』(2018年)などに出演しました。

村田節子/倍賞美津子

葵のよりどころとなった「子ども食堂」の女主人・村田節子。そんな村田を演じるのは、大女優の倍賞美津子です。 1967年の映画デビュー以来、2020年現在も活躍を続けている彼女。今村昌平や黒澤明などの名匠の作品に多く出演し、女優としての地位を確立しました。 近年では、映画『あやしい彼女』(2016年)やドラマ「下町ロケット」シリーズなどへの出演で知られています。

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竹原直樹/成田凌

漣の親友で良き理解者の竹原直樹を演じるのは、若手実力派俳優として注目を集めている成田凌です。 成田はファッション誌MEN'S NON-NOの専属モデルを経て、2014年に俳優デビュー。その後ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)や『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』(2017年)に出演しています。 また2019年の映画『翔んで埼玉』や『愛がなんだ』でも注目され、同年には『カツベン!』で映画初主演を果たしました。

山田利子/二階堂ふみ(友情出演)

山田利子は竹原直樹の2番目の妻で、ある出来事をきっかけに生活が一変してしまう女性です。そんな山田を演じたのは、女優の二階堂ふみ。 彼女は2007年にデビューした後、2012年の映画『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を、W主演の染谷将太とともに日本人初受賞を果たした実力派です。 その後も確かな演技力で映画『地獄でなぜ悪い』(2013年)や『リバース・エッジ』(2018年)、『翔んで埼玉』(2019年)など幅広い作品に出演しています。

冴島亮太/高杉真宙

葵や玲子とともにシンガポールで事業をはじめることになる冴島亮太。 冴島を演じる俳優の高杉真宙は、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』(2013年)や映画『十二人の死にたい子供たち』(2019年)、「賭ケグルイ」(2019年)などへの出演で知られています。

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後藤弓/馬場ふみか

後藤弓は漣と葵の幼なじみで、のちに竹原の最初の妻になります。後藤を演じたのは、モデルで女優の馬場ふみかです。 特撮ドラマ『仮面ライダードライブ』(2014年)で悪役メディックを演じて注目を集めた彼女は、その後人気ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」にも出演。 そのほかにも、ドラマ『お前はまだグンマを知らない』(2017年)や『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(2017年)などの話題作に出演しています。

桐野昭三/永島敏行

桐野香の父・昭三を演じるのは、俳優の永島敏行です。 彼は高校野球の選手だった経験を買われ、1977年の映画『ドカベン』で俳優デビュー。主演作こそ少ないものの、名脇役として『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』(2019年)をはじめとする数多くの作品に出演しています。

矢野清/竹原ピストル

葵の叔父である矢野清を演じたのは、フォークシンガーで俳優の竹原ピストルです。 竹原は2003年にフォークバンド野狐禅としてメジャーデビュー。その後、映画『青春☆金属バット』(2006年)で主演を務め、俳優デビューを果たします。 2009年からはソロ活動に転向。俳優としても活動の幅を広げ、映画『永い言い訳』(2016年)では日本アカデミー賞優秀助演男優賞を獲得しました。

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富田幸太郎/松重豊

漣が働くチーズ工房の工房長であり、彼の師匠である富田幸太郎。富田を演じたのは、名バイプレイヤーとして知られる俳優の松重豊です。 松重は舞台で経験を積んだ後、1991年にテレビドラマデビューし、さらに翌年には映画デビューを果たします。それ以降、名脇役として数多くの作品に出演。2012年に放送されたドラマ『孤独のグルメ』で初主演を務め、大人気となりました。

桐野春子/田中美佐子

桐野香の母、桐野春子を演じるのは、女優の田中美佐子です。 1982年の映画『ダイアモンドは傷つかない』で映画主演デビューを果たした彼女は、その後も数多くの映画やドラマで活躍しています。近年ではドラマ『獣になれない私たち』(2018年)などに出演しました。

園田真由美/山口紗弥加

真由美はネグレクト気味な葵の母親で、娘そっちのけで男と遊び歩いています。 そんな彼女を演じるのは、1994年にデビューした女優の山口紗弥加。名バイプレイヤーとして数々の映画やドラマに出演してきた彼女は、2018年にドラマ『ブラックスキャンダル』でドラマ初出演を果たしました。

香の元カレ/石崎ひゅーい

石崎ひゅーいが演じたのは、香が中学時代から10年間付き合って別れた元カレ役。セリフはありませんでしたが、菅田将暉演じる漣と顔を合わせる場面があります。 シンガーソングライターとして有名な石崎ひゅーいですが、実は以前から俳優としても活動しています。映画では『アズミ・ハルコは行方不明』(2016年)や『そらのレストラン』(2019年)、ドラマでは『左ききのエレン』(2019年)に出演。 菅田将暉とはプライベートでも親交が深く、これまでに「さよならエレジー」や「クローバー」といった楽曲を提供しています。

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佐々木/片寄涼太

水島の部下である佐々木を演じたのは、GENERATIONS from EXILE TRIBEのダンサーとして活躍する片寄涼太です。 俳優としても活動している彼は、これまでにドラマ・映画『兄に愛されすぎて困ってます』(2017年)や『PRINCE OF LEGEND』(2018年)に出演。2019年には映画『午前0時、キスしに来てよ』で主演を務めました。 また菅田将暉とはドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)で共演経験があります。

製作陣も超豪華!監督「64」瀬々敬久×脚本『永遠のゼロ』林民生

映画『糸』はプロデューサーを平野隆が担当し、監督に瀬々敬久(ぜぜたかひさ)、脚本に林民夫と豪華な製作陣が集結しています。 平野隆はTBSの映画プロデューサーです。彼は映画『黄泉がえり』(2003年)や『余命1ヶ月の花嫁』(2009年)などを手掛けたことで知られています。 瀬々敬久は脚本家・映画監督です。代表作には映画『感染列島』(2009年)や『64 ロクヨン』(2016年)があります。映画のほかにも、ピンク映画やドキュメンタリー番組など幅広い作品を手掛ける人物です。 林民夫は脚本家です。映画『奈緒子』(2008年)や『藁の楯』(2013年)で知られています。映画『永遠のゼロ』(2013年)では、日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞しました。 そんな3人がタッグを組んで製作した映画『糸』。ジャンルを問わず経験豊富な瀬々監督に加え、ヒット連発のプロデューサー・平野と脚本家・林が集結した本作に、期待が高まりますね。

映画『糸』豪華キャストによる、何度でもめぐり会う運命の2人を描いた物語

『糸』ポスター
(C)2020映画『糸』製作委員会

当初公開予定だった2020年4月には公開が叶わず、紆余曲折を経てついに2020年8月21日に全国公開された映画『糸』。本作では移り変わる時代とともに、男女2人の18年にわたる壮大な愛が描かれました。 主演に菅田将暉と小松菜奈という超売れっ子俳優が起用されただけでなく、脇を固めるキャストや製作陣も実力派ばかり。 漣と葵が何度でも出会ったように、人と人は「糸」のように繋がり合い、1枚の「布」となって人生を織り上げていきます。そんな「仕合わせ」を描いた本作を、ぜひ楽しんでみてくださいね。