朝ドラ『あさが来た』の動画を配信中のサブスクはここ！【1話～最終話まで】

古川智映子の「小説 土佐堀川」を原作として製作された、NHK連続テレビ小説第93作目の『あさが来た』。 脚本を朝ドラ『風のハルカ』以来2度目となる大森美香が担当し、日本女子大学の設立や大同生命の創業などで知られる、女性実業家の先駆者・広岡浅子をモデルにした激動の一生が描かれています。

幕末の京都。豪商・今井家の次女として生まれたあさ(波瑠)は、おしとやかな姉・はつ(宮崎あおい)とは対照的に好奇心旺盛で活発な性格の持ち主。当時の「女に学問は不要」という風潮に反発しそろばんの腕を極めるなど、女性でありながら商才を発揮していきます。 後に許婚の新次郎(玉木宏)と結婚したあさは、商いよりも三味線やお茶が好きな道楽夫とともに、七転八倒しながら激動の時代を駆け抜けていくのでした。

幕末・京都の豪商・今井家に生まれたあさは、相撲が大好きなおてんば娘。親からは学問を習うことを許されず、許婚まで勝手に決められて反発したものの、理解のある許婚・新次郎のもとで商才を発揮していきます。口癖は「びっくりぽん！」。 演じたのは女優の波瑠。雑誌「セブンティーン」の専属モデル出身で、これまで何度か朝ドラヒロインのオーディションを受けたものの落選。念願叶って本作のヒロインを勝ち取り、ブレイクしました。 その後もドラマ『あなたのことはそれほど』や『未解決の女 警視庁文書捜査官』など多くの話題作に出演しています。

大阪の商家・加野屋の次男である新次郎は、あさより11歳年上の許婚。商いよりも三味線やお茶を好む道楽者ですが、あさの人柄とその商才を認め仕事に向き合うようになります。 演じたのは俳優の玉木宏。2001年の映画『ウォーターボーイズ』への出演で注目され、ドラマ『のだめカンタービレ』の千秋真一役を演じて話題となりました。朝ドラには2003年の『こころ』以来2度目の出演となり、私生活では2018年に女優の木南晴夏と結婚しています。

幕末の薩摩藩士で、あさが師として尊敬する人物・五代友厚。グローバルな思考の持ち主で、新しい時代を切り開こうと奔走します。実在した大阪の実業家がモデルとなっています。 演じたのは逆輸入俳優として女性視聴者を虜にし、”五代様ブーム”を起こしたディーン・フジオカ。自身も世界を拠点に活動するグローバルな俳優で、私生活では2014年に男女の双子、2017年には第3子をもつ三児のパパでもあります。

幕末から明治にかけて、激動の日本を描いた『あさが来た』ですが、実は朝ドラ史上最も古い時代設定でもあります。 これまで幕末と言えば、武士が主役であったりと男社会が当たり前で、女性の存在は家庭の中に描かれることがほとんどでした。しかし今回、実在した明治の女傑・広岡浅子に焦点を当て、マイノリティでありながら逆境に負けず、信念を貫き通した女性の活躍が前向きに描かれています。 働く女性のパイオニアとも言えるあさの存在そのものが、本作の大きな魅力の1つでしょう。

ドラマ『ランチの女王』やドラマ『不機嫌なジーン』など、前向きな女性を主人公にした作品を多く手掛ける脚本家の大森美香が、朝ドラ『風のハルカ』以来10年振りに朝ドラの脚本を担当したこともみどころです。 実在する人物をモデルにしていることもあり、史実に沿いながらアレンジを加えた本作。史実ではあさの夫が、あさの連れてきた女中を妾にしたというエピソードがあったそうです。 しかし、それを描くとなると丁寧な心情の描写を省くことは難しい為、作品の主題である”あさの仕事”、”夫婦の絆”などが描き切れなくなってしまうことを懸念し、割愛したそうです。 加えて、朝ドラ＝朝に見て元気に家を出るためのドラマ、という意識もあったため、ナイーブな妾の話に比重を置くべきではないという思いがあったそうです。

豪傑な女性実業家を演じた凛々しい波瑠の出演作が気になった人には、映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』をおすすめします。 超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美は、入社後に系列の地方の遊園地へ配属されてしまいます。しかしそこで“魔法使い”の異名をとる凄腕社員の小塚慶彦と出会い、さらには成果を出せば希望部署に異動できるチャンスがあると知り、奮起するのですが……。 遊園地の舞台裏を描いたお仕事エンターテイメントムービーです。

ちょっと頼りないけど憎めない旦那様を好演した玉木宏の出演作が気になった人には、ドラマ『のだめカンタービレ 最終楽章』はいかがでしょうか。ドラマシリーズの完結編で、前編と後編の2部構成となっています。 のだめこと野田恵は、桃ヶ丘音大ピアノ科に所属するズボラで超がつくほどマイペースな女子大生。楽しくピアノを弾くことだけで満足していたのだめでしたが、ある時、同じ音大の天才音大生・千秋真一に恋をして共に音楽で世界を目指すことに……。 指揮者を目指すエリート天才音大生・千秋を玉木宏が演じています。

肝が据わったやり手ヒロインとそれを支える旦那様の夫婦愛が気になったという人におすすめなのが、朝ドラ『わろてんか』です。 明治後期から第二次大戦直後の大阪を舞台に、寄席経営に奮闘するヒロインを描いた本作。京都の老舗薬種問屋の長女として生まれたてんは、いつも明るく笑い上戸な性格でした。その後、笑いをこよなく愛する旅芸人の藤吉と出会い恋に落ちたてんは、藤吉と駆け落ちし大阪へ向かいます。 吉本興業の創業者・吉本せいをモデルに描かれた、笑いを愛する夫婦の奮闘劇です。

朝ドラ『あさが来た』の見どころや、動画配信サービスでの配信状況を解説しました。男社会で怯むことなく駆け抜けた明治の女傑・あさの活躍を、ぜひ観てみてください！