ドラマ『東京ラブストーリー(1991)』の動画を配信中のサブスクを紹介！2020年にリメイクされた王道恋愛ドラマ

東京に生きる若者たちの恋愛模様を描いた人気トレンディドラマ『東京ラブストーリー』は、1991年にフジテレビの月9枠で放送されました。柴門ふみが1988年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載していた恋愛漫画が原作となっています。 この記事では、現代でも多くの人に愛される名作『東京ラブストーリー』を配信しているサブスクをまとめました。

永尾完治(ながおかんじ/織田裕二)は、愛媛から上京し広告代理店で働くサラリーマン。憧れの東京で生活を送りつつも、田舎から上京したコンプレックスを捨てきれずにいました。 完治の上司である赤名リカ(あかなりか/鈴木保奈美)は空港で見た完治を一目で気に入り、「カンチ」とあだ名をつけて何かと絡んできます。完治は積極的なリカの行動に戸惑いつつも目が離せないでいました。 そんななか、完治は長年想いを寄せていた関口さとみ(有森也実)と同窓会で再会することに。喜ぶ完治ですが、さとみはそっけない態度をとります。さらにそこへ完治の親友・三上健一(みかみけんいち/江口洋介)と、三上と途中で会ったというリカも参加してーー。

東京の広告代理店で働く永尾完治は、愛媛出身の真面目で優しい男性。奥ゆかしい女性が好みではありますが、実際はエキセントリックな女性に好かれてしまうことが多く、リカからは「カンチ」と呼ばれ好意を寄せられます。 演じたのは俳優の織田裕二。映画『湘南爆走族』でオーディションを勝ち抜き俳優デビュー。その後も話題のドラマに出演し、主演ドラマ「踊る大捜査線」シリーズは映画も空前の大ヒットとなりました。長らく独身でしたが2010年8月に12歳年下の一般人女性と結婚し、2014年10月に第一子となる長男が誕生しています。

完治の会社の先輩の赤名リカは、自由奔放な帰国子女。完治と出会いすぐに好意を抱きます。愛に生きる性格で、さとみへの想いを断ち切れない完治に複雑な思いが募ります。 演じたのは女優の鈴木保奈美です。第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンにて審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。1998年にとんねるずの石橋貴明と二度目となる結婚をします。その後女優を引退していましたが、子育てが一段落したことで再び復帰。2018年放送のドラマ『SUITS/スーツ』では『東京ラブストーリー』コンビである織田裕二と久々の共演が話題を呼びました。

完治の高校時代の同級生であり、片想いの相手・関口さとみは、優等生タイプの優しい女性です。上京後は保育士として働いています。 演じたのは女優の有森也実。映画『キネマの天地』でヒロイン役を演じ、ブルーリボン賞新人賞と日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。

脚本を担当したのは、ドラマ『最高の離婚』や『カルテット』などの話題作を手掛けている坂元裕二です。本作で最高視聴率32％を叩き出し、トレンディドラマで月9ブランドを確立しました。 坂元裕二はかねてから「少数派の人のための作品を書きたい」という信念のもとに、様々な社会問題をテーマにした作品づくりをすることで知られています。 そんな彼が‟トレンディドラマの名手”となるきっかけとなったの本作。ただまっすぐに恋に向き合い、恋に振り回される、王道恋愛ドラマを楽しめる作品です。

『東京ラブストーリー』の主題歌と言えば、作品をリアルタイムで観たことがない人でも知っている小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」です。 1991年に「Oh！Yeah！」と両A面シングル曲として発売されました。劇中でも同曲の歌詞がないインストゥルメンタルバージョンが流れるなど、主題歌としてだけでなくBGMとしても作品の世界観を盛り上げるのに一役買っています。 あの独特のイントロが流れただけで、一気にドラマの世界に引っ張られてしまう主題歌です。

『東京ラブストーリー』は2020年に現代版としてリメイクされ、FODで独占配信されました。その後2021年10月からは地上波でも放送済みです。 タイトルは『Tokyo Love Story』と英文で表記され、2020年の東京を背景にスマートフォンやSNSなどの現代的な要素も加えられました。永尾完治役を伊藤健太郎が、赤名リカ役を石橋静河が演じています。

愛媛支部から東京本社にやってきた永尾完治は、集められたプロジェクトメンバーの前で挨拶をします。そのなかに完治の教育係となる赤名リカの姿もありました。 その夜、東京に出てきている地元の同級生・三上健一から飲みに行こうとスマホに着信があります。完治は、同じく東京にいるはずの関口さとみも誘ってみてくれと三上に頼みました。完治は地元にいるときからさとみに想いを寄せていたのです。 3人が飲んでいると、完治が会社に忘れていた財布を届けるためにリカがやってきます。そこから4人の恋愛が大きく動き始めることになって……。

令和版で完治を演じるのは、モデルとしても活躍していた経験がある伊藤健太郎です。2014年のドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で役者デビューを果たしたのち、『今日から俺は!!』をはじめとする多くの作品に出演しています。 東京出身の伊藤健太郎からは、都会的で洗練された現代っ子な雰囲気もにじみ出ており、真面目で素朴な完治の印象を残しつつ上手く新しさを加えています。1991年版の織田裕二とはまた一味違う現代的な完治に、見事に息を吹き込みました。　

令和版の赤名リカ役は、石橋静河が演じました。父は俳優の石橋凌、母は女優の原田美枝子のという芸能一家で育った石橋静河は、役の細かい心の動きを演じわける演技力があります。 本人は両親の様子を見て女優は大変な仕事だと思い、あえて演技の道ではなくダンサーの道を選択してきましたが、事務所から声をかけられたことをきっかけに女優の活動を始めました。舞台から映画、テレビドラマへと活躍の場を広げ、多くの新人賞を受賞しています。

主演を演じた織田裕二の出演作と言えば、後の映画版も驚異的な大ヒットを飛ばした、ドラマ『踊る大捜査線』は外せないでしょう。 脱サラして刑事となった青島俊作(織田裕二)は、湾岸署に配属が決まります。地味な仕事ばかりで理想とのギャップに思いが空回りする中、湾岸署の管轄内で殺人事件が起きたことで捜査本部が設置されることになります。派手な事件に意気込む青島でしたが……。

気まぐれなヒロインを演じた鈴木保奈美の出演作が気になる人におすすめの作品は、2019年放送のドラマ『大奥～最終章～』です。 2003年から始まった「大奥」シリーズ完結作となる『大奥～最終章～』。本作は、享保の改革を行ったことでも有名な、暴れん坊将軍こと徳川第8代将軍・徳川吉宗の時代の大奥を描いた歴史ドラマです。鈴木保奈美は、徳川第6代将軍の正室・天英院を演じています。

伝説の月9を手掛けた脚本家・坂元裕二の作品が気になったという人は、同じく月9枠で放送され話題となったドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』はいかがでしょうか。 幼い頃に母親を亡くした杉原音(有村架純)は、育ての親である林田夫妻のもと北海道で自分を犠牲にした生活をしていました。一方、東京の運送会社に勤める曽田練(高良健吾)は、祖父が騙し取られた土地を買い戻すために日夜ヘトヘトになるまで働く毎日を送っていました。 そんなある日、練はひょんなことから、音に宛てた手紙が入った持ち主不明の鞄を手にし、それを届ける為に北海道へ向かいますが……。 視聴率は振るわずの作品ですが、隠れた名作とも言える切ない恋愛ドラマです。

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