「いつ恋」の全話あらすじ・ネタバレ!キャスト情報も一緒に【有村架純×高良健吾】
2016年1月18日から3月21日まで放送された月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』。「いつ恋」という略称で親しまれる本作は『東京ラブストーリー』『Woman』の坂元裕二を脚本家に、有村架純、高良健吾を主演に迎えたドラマです。 本記事では、全10話のあらすじと最終回の結末、キャスト、主題歌までまとめて紹介します。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。
タップできる目次
- 【ネタバレなし】「いつ恋」のあらすじ
- 第1話のあらすじ・ネタバレ
- 第2話のあらすじ・ネタバレ
- 第3話のあらすじ・ネタバレ
- 第4話のあらすじ・ネタバレ
- 第5話のあらすじ・ネタバレ
- 第6話のあらすじ・ネタバレ
- 第7話のあらすじ・ネタバレ
- 第8話のあらすじ・ネタバレ
- 第9話のあらすじ・ネタバレ
- 最終話のあらすじ・ネタバレ
- 「いつ恋」の結末は?音と練、登場人物たちのその後
- 【考察】「いつ恋」の細かい描写を解説
- ドラマ「いつ恋」の脚本を担当したのは坂元裕二
- 「いつ恋」の放送情報と主題歌
- 【キャスト】「いつ恋」の主な登場人物
- 【キャスト】「いつ恋」その他の登場人物
- 【魅力】「いつ恋」の見どころ
- 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』についてよくある質問
- 「いつ恋」の全話あらすじ・ネタバレを最終回の結末まで
【ネタバレなし】「いつ恋」のあらすじ
幼い頃に母を亡くした音(有村架純)は、養父母と北海道のさびれた町で暮らしていました。養父母は音を家政婦扱いし、介護を要する養母に関しては彼女なしでは生活できない状態。ふたりから「諦めること」を教え込まれて育ち、現状を受け入れ日々淡々と暮らしていました。 一方、福島から上京した練(高良健吾)は東京の運送会社で引っ越しの仕事に就いています。練には木穂子(高畑充希)という恋人がいますが、微妙な関係が続いていました。 ある日、練は友人が旅先の北海道で拾ったというカバンの中から「音へ」と書かれた古い手紙を見つけます。その手紙を持ち主に届けるためトラックで北海道へ向かうことに……。
第1話のあらすじ・ネタバレ
曽田練(高良健吾)は東京の引っ越し会社で働き、広告代理店で働く日向木穂子(高畑充希)と付き合うという日々を過ごしていました。ある日、練の部屋を悪友の中條晴太(坂口健太郎)が訪ねてきます。 晴太はなぜか北海道で拾ったというカバンを持っており、中には財布と古ぼけた手紙が入っていました。手紙を読んだ練は、持ち主の元に返さなければならないと考え、北海道までトラックを飛ばすことにします。 カバンの持ち主音は、北海道のさびれた町のクリーニング店で働きながら暮らしていました。財布に入っていたクリーニング店の会員証をたよりにクリーニング店を訪ねてきた練にカバンを盗まれたと考えた音は、カバンの持ち主は死んだと伝えます。 自分の悪友のせいで人が死んでしまったと考えた練は、クリーニング店をあとにしようとしますが、音に呼び止められ、自分がカバンの持ち主だからお金を返すように言われます。 音に財布に入っていた2060円を返した練は、音からイチゴのアメをもらいました。練は、音に手紙を返そうとしましたが、音に「捨てて」と言われてしまいます。 音の両親は、音が幼いころに亡くなっていて、音は養父母に育てられており、困窮した養父は20歳年上の地元の資産家白井篤史(安田顕)と音を結婚させようとしていました。 音と練は夜中に偶然再会します。音は「こんな町、沈んでしまえばいいのに」とこぼします。 音の結婚の話を聞いた練は、音に本当に結婚したいのか尋ねます。音は、北海道では家族が決めるのは普通だと言います。 結婚の決意を固めていた音でしたが、白井の弱者に対する冷たい態度に結婚したくないと思うようになり、そのことを養父に打ち明けると「恩知らず」と罵られてしまいました。 そんなとき養母が倒れ、音は偶然通りかかった練のトラックで養父母を病院まで運びました。 帰り道、練とともに初めてファミレスに寄った音でしたが、ふたりでトラックに乗っているところを許婚の白井に目撃されてしまいます。 家に帰ると、白井が一方的に婚約を破談にしており、怒った養父は音の母の遺灰をトイレに流してしまいます。心が折れかけた音でしたが、祖母に「逃げろ」と言われ、靴も履かず、何も持たずに家を飛び出します。 またも「偶然」通りかかった練のトラックに拾われた音は、練とともに東京に向かうことに。道中、車内にあった手紙を読んだ音は、涙を流します。 無事東京に着いたふたりでしたが、音が少しの間練の元を離れていた間に、練の元に駆け寄る女性・小夏(森川葵)がいました。 音が練がいた場所に戻ると練の姿は見えず、それから練と会うこともなく1年が経ち、音はガソリンスタンドで働きながら、東京の街で生きていました。
第2話のあらすじ・ネタバレ
上京後、ガソリンスタンドなどでアルバイトをしながら介護の資格を取った音は、介護施設で働いていました。あの日以来、練と会うことができずにいた音は、出勤前と帰宅中、駅前で練を探すことを日課としていました。練は近所のひとり暮らしの静恵(八千草薫)の家に出勤途中に立ち寄ることを日課にしており、晴太や小夏もそこに集まるようになっていました。 ある日、練が担当した引っ越しの作業中にビンテージのスピーカーが壊れてしまいます。先輩社員の佐引(高橋一生)のミスでしたが練のせいにされ、社長に20万の賠償を命じられてしまいます。 音は介護施設で過労状態にあり、同僚の船川玲美(永野芽郁)のシフトを肩代わりするなどしていました。 そんな時、介護施設を経営するグループ企業の御曹司・井吹朝陽(西島隆弘)が音の前に現れ、音をデートに誘いますが、音は断ります。 練は佐引にミスを認めるように言いますが、佐引は認めず、なぜか腕立てを300回したら20万払ってやると言われます。腕立てを始める練。 100回を越えたあたりで社長が帰社、20万は木穂子が払ったと練に告げます。 音の職場では、玲美が出勤せず、所長の神部正平(浦井健治)は音に玲美の分も働くよう言います。 その頃、練は木穂子に会っていました。会計を支払おうとする練ですが、所持金が足りず結局足りない分を木穂子に払ってもらうことになってしまいます。 24時間勤務が終わるころになって、玲美が出勤してきます。 音は深夜バスで帰宅、途中で犬を拾いますが、過労で動けなくなってしまう音。そこに偶然、練が通りかかります。 音と再会を果たした練は、音を静恵の家に連れていきます。
第3話のあらすじ・ネタバレ
出勤前に静恵の家に寄った音は、練と木穂子と会います。練は音に、木穂子のことを「付き合ってる人」だと紹介します。 音と別れた後、練は木穂子に正式に「付き合おう」と言いますが、木穂子にやんわりとかわされてしまいます。 晴太と街をぶらついていた小夏は、カラオケをするだけで10万もらえる仕事があることを知り、服を買うために仕事を晴太に紹介してもらいました。井吹朝陽と音が介護施設で働いているところに、朝陽の父親にして介護施設を経営する征二郎がテレビの撮影でやってきます。 朝陽は音に、自分が征二郎の愛人の息子であることを話しました。 帰り道が一緒になった音と練は、一緒にトラックで幼稚園に届け物をすることになり、ひょんなことから遊園地に向かいます。 遊園地で楽しいひと時を過ごした帰り、木穂子と連絡が取れなくなっていた練は、音に木穂子との複雑な関係について語ります。腹が立った音は車を降りますが、車に引き返し練にキスをします。音は練に「好きだ」と伝えました。 家に帰った練の携帯が鳴ります。 病院に向かう練。病院では木穂子が男に突き飛ばされて、顔にケガを負っていました。木穂子は練に、それまで自分は嘘をついていたとメールを送っていたのでした。
第4話のあらすじ・ネタバレ
顔のケガがまだ完治していない木穂子は、しばらくの間実家に帰省することになっていました。不倫相手とはもう会わないという木穂子を練は抱きしめます。 仕事の帰りに同じバスに乗った音と練。音は練に声をかけますが、練は音を振り切って歩き去ってしまいます。 練と音の関係が微妙になるなか、小夏は芸能事務所にスカウトされ、モデルデビューをすることになっていました。デザイナーになるために上京したはずなのに、ミシンを人にあげてしまうという小夏を練は心配しますが、小夏は聞く耳を持ちません。 音は暖房のない部屋で過ごしていたため風邪をひいてしまいます。朝陽は音のためにヒーターと加湿器を買って見舞いに行き、音と将来の夢の話をしました。 小夏をスカウトした事務所は怪しいところで、小夏は無理やり借金をさせられそうになってしまいます。 そこに、晴太が小夏を助けにやってきます。 音は帰りのバスの中で転んでしまい下着がカバンから落ちてしまいます。下着を男性客に拾われからかわれますが、練が男性客から下着を取り返します。久しぶりに会話をした音と練。 洗濯のために下着を持ち歩いていたという音に、練は静恵の家で洗濯をすればいいと言います。音と練は静恵の家でたこ焼きを作って食べることになり、練は音に「好きだ」と伝えます。好きだからこそ諦めるために冷たくしていたこと、これからも冷たくすることになるだろうと伝えます。 小夏を守りに行った晴太は事務所の関係者にボコボコにされていました。晴太のことは好きじゃないという小夏に、晴太は、好きじゃなくていい、練を小夏のものにしてあげる、僕と契約しようと言います。 東京に戻ってきた木穂子を練は抱きしめます。同じころ、音の元に朝陽から電話がかかってきました。
第5話のあらすじ・ネタバレ
音と朝陽はビルの屋上で星を見ていました。「僕を好きになりなよ」と言う朝陽に音は、他に好きな人がいることを伝えます。練と木穂子が家に帰ると、そこには晴太と小夏がいました。小夏は練に、練の祖父が転んで病院に行ったことを告げます。 同じとき、晴太は練の携帯を盗み見ていました。 3月になり、音の働いている介護施設は人件費削減のために、音と玲美の契約を今月いっぱいで切ることを決定します。 あくる日、音が職場に行くと、契約が継続することになったと告げられますが、それは朝陽が動いたおかげで、その代わり朝陽はリストラ対象社員が受ける研修に行くことになっていました。音は朝陽が研修で洗車をしているところに行って、朝陽を手伝いました。 仕事を終え、朝陽とともに静恵の家に向かった音でしたが、練と木穂子も来ており、静恵を含めた5人で鍋をすることになりました。微妙なバランスを保ちながら、他愛もない話をする5人でしたが、そこに晴太と小夏がやってきて、木穂子が不倫していたことや、練と音が両思いであることをぶちまけます。 最悪な空気の中、小夏は泣き出し、晴太は帰り、ついで木穂子も帰ってしまいます。 練は祖父の様子を見るために1日だけ故郷の会津に帰ることに。練の実家に小夏が訪ねてきますが、練は相手をせず扉を閉めてしまいます。 震災を挟んで5年後、音と練は5年の間会うことはなく、音は5年前と同じ介護施設で働き、練は5年前とは違う雰囲気で晴太と行動をともにしていました。
第6話のあらすじ・ネタバレ
静恵の家で5年ぶりに再会した音と木穂子は、お互い練と連絡をとっていないことを知ります。 音は朝陽と付き合っており、朝陽にパーティに誘われ、行くことになります。 練が働いていた運送会社を偶然見つけた音は、社員の佐引から練の名刺をもらいました。練と晴太は怪しげな人材派遣業を営んでいました。会社名をネットで検索した音は、練のいる会社の評判がよくないことを知ってしまいます。 音と朝陽はパーティに向かうために待ち合わせていましたが、朝陽は父親に呼び出されてしまい、時間の空いた音は練の会社の住所に様子を見にむかうことにしました。音と練は再会を果たしましたが、練は5年前とは雰囲気が変わっていました。音に対し冷たく当たる練。 音が諦めて帰ろうとすると、外から石が投げ込まれ窓が割られました。練に恨みを持っているものの犯行でした。音は朝陽からプレゼントされた高価なバッグを持っていて、それを見た練に、「あんたにはもうわからないよ」と言われてしまいます。 音が帰った後、奥の部屋から小夏が出てきました。小夏はパニックに陥り、過呼吸になってしまいます。 パーティに行けなかった朝陽は音の家に向かい、父親と目を合わせて話すことができたと話します。そして、音を後ろから抱きしめて、プロポーズをするのでした。
第7話のあらすじ・ネタバレ
音に指輪をはめようとした朝陽でしたが、音は反射的にはねのけてしまいます。練と久しぶりに会ったと話す音に、朝陽は練の力になってあげなよと言います。 佐引に会いに行った音は、練の祖父が亡くなったこと、そのせいで練が変わってしまったことを知らされます。音は練に会いに行き、おじいさんはきっと練のことが好きだったはずだと言いますが、練に何も知らないのに勝手なことを言うなと言われてしまいます。 練は、じいちゃんは駅の便所でひとりで死んだと言いながら、音に祖父のパジャマを渡しました。 小夏はデザインの学校に通っていたようですが、先生と合わないという理由でやめ、また新しい学校に通おうとしており、高額な学費を練は払おうと考えていました。 晴太は練に、責任を感じる必要はないと言いますが、練は責任は自分にあると思っているようでした。 音は持って帰った練の祖父のパジャマにアイロンをかけている時に、ポケットからレシートの束を見つけました。 練は、会社に石を投げこもうとしている男を見つけ、男が以前忘れていった漫画を渡すために待てと言いますが、男は逃げてしまいます。会社から離れたところで男に追いつきますが、漫画を渡そうとする練を男は突き落とします。 あくる日、練の会社に行き、練の前で祖父のレシートを読み上げる音。レシートには祖父の生活の跡が確かに残っていて、それを知った練は涙を流します。 派遣の仕事に嫌気がさした練は、仕事を辞め、静恵の家に向かいました。
第8話のあらすじ・ネタバレ
前に勤めていた引っ越し会社に戻った練を社員たちは暖かく迎えてくれました。 仕事の帰りが一緒になった練と音は静恵の家で少し話すことにしました。 練は音に、東京に戻ってきたのは小夏の夢を叶えるためだと話し、音は練にプロポーズをされていることを話しました。 街で昔のデザイン学校の同級生と会った小夏。同級生たちはデザインの仕事をしていて、それを見てダサいと言う小夏に、晴太はもう練に頼るのをやめたらと言います。 家に帰ってきた練に、小夏はデザイナーになるのを諦めると伝えました。音の職場に尋ねて来た朝陽は、音に洋服をプレゼントし、明日の夜の父親とのディナーに着てくるよう言います。 音は、朝陽が昔担当していた認知症の老人について聞きますが、朝陽は覚えておらず、そのことから朝陽が変わってしまったことを悟りました。自分を説得しないでと言う音に、朝陽は、結婚するか別れるか、どちらかだと言います。 朝陽と朝陽の父と3人で食事をすることになった音ですが、音の過去について嘘をつく朝陽や、人を見下すような発言をする朝陽の父にうんざりしてしまいます。 姿を消した音を朝陽は探します。練にも聞きに行きましたが、練のところにもいませんでした。 音が施設に寄ってから家に帰ると、家の前で練が待っていました。練を家に迎えた音は、誕生日だという練とケーキを食べることに。プレゼントとして音は、練の似顔絵を描くことにしました。 似顔絵を描きながら音は、駅前の福引で1等を当てたことを話します。 1等はテレビゲームで、テレビを持っていない音は、3等の物干しに変えてもらい、そのことを同僚に話すと、テレビゲームをもらって売ればいいと言われたとのこと。 そのことを聞いた練は、この物干しいいですね、と言いました。 ずっと音のことを考えていたと言う練に、自分もずっと練のことを考えていたと音は伝えました。そこに、朝陽が訪ねてきて……。
第9話のあらすじ・ネタバレ
話をしたいという練に、朝陽は話すことはないと言います。 家に帰った練を朝陽は訪ねに行き、示談(金を払うから音に会わないでくれという内容)の申し込みをしますが、小夏に追い返されてしまいます。 5年ぶりに練の元を訪ねて来た木穂子に、私は会いに行かなかったけど音は会いに行ったと言われ、音にアプローチをすることを練は心に決めます。深夜、音に声が聞きたいというメールを練が送ると、音は電話をかけてきました。 会津に行く予定があるから一緒に行かないかと練は言いますが、音は誘いを断ります。朝陽は昔の知人との再会を経て、自身が変わってしまったことを再認識します。音の心が離れていっていることを感じつつ、音に2番目に好きでいいから結婚しようと言います。 木穂子と音は、音の家で鍋をつつくことになり、ふたりの話題は音と練のことに。明日会う予定だという音の言葉に木穂子のテンションは上がりますが、音は練に別れを告げるつもりだと言います。 音は仕事帰りに練と待ち合わせた場所に向かおうとしますが、途中でひったくり騒動に巻き込まれてしまい……。
最終話のあらすじ・ネタバレ
ひったくり騒動に巻き込まれ、階段から転げ落ちてしまった音は病院に運ばれます。 音の意識が戻らない中、病院に集まった練、朝陽、木穂子の3人。意識が戻るのを待つ間、木穂子は音は朝陽を選んでいたと朝陽に伝えます。音の意識が戻り、病室に向かう朝陽と木穂子。 練は病室には向かわず、ひったくり疑惑で警察に捕まった少年を助けに向かいました。目を覚ました音は、ひったくりの少年のことをまず心配します。その様子を見て、朝陽は、自分よりも練の方が音のことをわかっているのではないかと考えてしまいます。 家に戻った音に、朝陽は今度お見合いをするつもりだから別れて欲しいと言います。音は朝陽の嘘を見抜きますが、朝陽の決意は固く音の元を去っていきました。 1ヶ月後、音の同僚の玲美と偶然会った練は、音が北海道に帰ったことを伝えられます。 音の養父が亡くなり、養母がひとり暮らしになったため北海道に戻ったとのことでした。 音を追いかけて、北海道に向かう練。ふたりは昔行ったファミレスで再会を果たします。 北海道は遠いと言う音に、練は会いに来ると言います。想いを伝えあったふたりは、音の家まで遠回りをして帰るのでした。
「いつ恋」の結末は?音と練、登場人物たちのその後
最終回で音と練は、北海道のあのファミレスで再会を果たします。1話でふたりが初めて一緒に立ち寄った場所で、ぎこちない会話を重ねながら互いの想いを確かめ合うという、静かで印象的なラストでした。 「北海道は遠い」と言う音に、練は「会いに来る」と約束。ふたりは音の家まで遠回りをして帰り、遠距離でも寄り添い続ける未来を感じさせて物語は幕を閉じます。劇的なハッピーエンドではないものの、何度もすれ違ってきたふたりにふさわしい結末といえるでしょう。 ほかの登場人物たちも、それぞれの道を歩み始めます。 ・朝陽:音の本当の気持ちを知り、自ら身を引いて別れを告げる ・木穂子:恋人からのプロポーズに、今度は迷わず応える ・小夏と晴太:晴太は仕事に就き、震災の傷を抱えた小夏と心を通わせる 震災を挟んで傷ついた登場人物たちが、少しずつ前を向いていく姿で締めくくられたのが「いつ恋」の最終回です。
【考察】「いつ恋」の細かい描写を解説
1話の最後でどうして練はいなくなったのか?
音をのせて、トラックで東京まで来た練。音が少しの間離れ、練のいた場所に戻ってくると、練はいなくなっていました。第1話の時点ではその理由は明かされませんでしたが、第2話の冒頭でヒントとなるセリフが登場します。 それは、第2話開始4分あたりの練と小夏の会話。小夏が東京に出てきてすぐ騙されて泣きついてきたこと、小夏を助けたせいではぐれてしまったことを、練はぼやいていました。 このやり取りから、第1話の最後で小夏は何らかのトラブルに巻き込まれており、練は小夏を助けるためにその場を離れざるを得なかったと考えられます。
描かれなかった震災
第5話では、2011年3月であることが、音の職場のカレンダーや契約書など随所で明示されていました。2011年3月といえば、11日には東日本大震災が起こっています。 高良健吾演じる練の故郷は福島。ということは、おそらく震災が描かれるのであろうと多くの方が予想したはずです。しかし、第5話で震災は描かれず、ラストシーンで5年後になっていました。 震災の時にどうなっていたかを直接的には描いていませんが、練が福島に行った日が何日であったのかはわかるように描かれていました。練が会津に着いてバスから降りると、道端でおじいちゃんたちが坂上二郎が亡くなったことについて話しているシーンがあります。 坂上二郎が亡くなったのは2011年3月10日。つまり、練が福島にバスで降り立ったのは3月10日だったのです。
第2章で変貌を遂げていた登場人物たち
第5話から震災を挟んで5年後の第6話で、メインの登場人物たちは大きな変貌を遂げていました。 高畑充希演じる木穂子、有村架純演じる音は5年前の延長線上を生きているという感じでしたが、高良健吾演じる練と森川葵演じる小夏は第5話からの明らかな断絶が見られます。 大きく変貌を遂げたふたりに共通するのは、故郷が福島であるということ。悪徳派遣業者と化した練、ひきこもり状態の小夏、ふたりの変化に震災が影響しているのは明らかです。 気になるのは第6話終盤で坂口健太郎演じる晴太が言った「一生小夏ちゃんの面倒見るの?一生つぐなうつもりでいるの?」というセリフ。 ここで思い出したいのは、第5話のラストで家を訪ねてきた小夏を練が無視するシーン。震災はあのシーンの翌日なので、練が小夏を無視したことが遠因となって小夏が変わってしまったという可能性が高いです。 もちろん練の責任ではありませんが、練の性格上、責任を感じてしまったのでしょう。第4話では晴太が小夏に契約を持ちかけるシーンが話題となりましたが、皮肉な形で、練は小夏のものになってしまったようです。
ドラマ「いつ恋」の脚本を担当したのは坂元裕二
1991年のドラマ『東京ラブストーリー』で一躍有名になった脚本家の坂元裕二。 2008年『わたしたちの教科書』、2010年『Mother』、2011年『それでも、生きてゆく』、2013年『最高の離婚』などサスペンス、ヒューマン、ラブコメと幅広いジャンルの脚本を手掛け、いずれも高く評価されてきました。 「いつ恋」以降も、2017年のドラマ『カルテット』や2021年の映画『花束みたいな恋をした』などの話題作を次々と発表。2023年には是枝裕和監督の映画『怪物』で、カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞しています。
第1話から炸裂する「坂元節」
第1回の放送時からネット上で話題になっていたのは、ファミレスのシーンで有村架純演じる音がつぶやく「不思議だよね。好きな人って、いて見るんじゃなくて、見たらいるんだよね」というセリフ。 他にも多くの名セリフがありましたが、ciatr編集部が注目したのは、開始12分半で飛び出した「2060円」というセリフです。 北海道まで財布を届けに来た練に音が財布に入っていたお金を請求するこのセリフについての説明やツッコミはドラマ内ではなされませんでしたが、この短いセリフには様々な意味が込められています。 2060円という金額から、常に大金を持ち歩いていないこと、金額を覚えていることから、裕福でない(お金にシビア)ことやしっかりした性格であることなどがわかります。お金に困っていない人は、約2000円という風には覚えていても、正確に2060円とは覚えていないでしょう。 平凡なドラマであれば、高良健吾演じる練に「金額覚えてるの!?」などとツッコませたり、説明させたりしてしまいがちですが、本作は説明せずにさらっと流してしまいます。 こういったストイックな姿勢が、過度なわかりやすさを拒絶した深みを創出しているのでしょう。また、ふたりの出会いにお金を絡めることにより、「恋とお金」、「理想と現実」といったテーマを控えめに提示することにも成功しています。
「いつ恋」の放送情報と主題歌
| 放送期間 | 2016年1月18日〜3月21日 |
|---|---|
| 放送枠 | フジテレビ系「月9」 |
| 話数 | 全10話 |
| 脚本 | 坂元裕二 |
| 主演 | 有村架純、高良健吾 |
| 主題歌 | 手嶌葵「明日への手紙」 |
「いつ恋」は2016年1月から3月まで、フジテレビ系の月9枠で全10話が放送されました。主題歌は、手嶌葵が歌う「明日への手紙」。透き通った歌声とやさしいメロディが、すれ違い続ける音と練の物語をそっと包み込みます。 手紙は本作を象徴するモチーフのひとつでもあり、1話で練が拾った「音へ」の手紙からふたりの物語が始まりました。タイトルに「手紙」を掲げた主題歌は、作品の世界観と深く結びついているといえるでしょう。 本作は放送後、東京ドラマアウォード2016で作品賞(連続ドラマ部門)の優秀賞と主題歌賞を受賞したほか、ギャラクシー賞の2016年3月度月間賞にも選ばれるなど、高い評価を得ています。
【キャスト】「いつ恋」の主な登場人物
杉原音役/有村架純

杉原音は幼少期に母を亡くし、北海道で養父母と暮らしていました。養父にぞんざいに扱われながら淡々と生活する日々に嫌気が差し、上京することに。介護福祉士として介護施設「春寿の杜」に勤務し、現状を受け入れながらも明るく前向きに生きていきます。 そんな音を演じたのは、俳優の有村架純。2010年に俳優デビューし、その後NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で注目を集めます。ドラマや映画の出演が絶えず、同世代を代表する俳優のひとりに。本作では前向きに生きる音を好演しました。
曽田練(そだれん)役/高良健吾

曽田練は東京の運送会社で働いている青年です。福島の田舎で祖父に育てられ、人を疑うことを知らない純粋な一面が。給料が安いために古アパートで暮らし、木穂子という少しワケありの恋人がいます。 そんな練を演じたのは、俳優の高良健吾です。高校時代に地元・熊本のタウン情報誌にスカウトされ、素人スタッフ兼モデルとして活動。その後、東京の芸能事務所に入り2005年にドラマ「ごくせん」の第2シリーズで俳優デビューを果たしました。 2006年には映画『ハリヨの夏』でスクリーンデビューも果たし、その後は映画への出演が多く作品ごとに違った魅力を見せています。
井吹朝陽(いぶきあさひ)役/西島隆弘

井吹朝陽は介護施設「春寿の杜」を経営しているグループ企業の御曹司です。従業員をナンパする軽薄な面があります。経営者の父に対しては愛憎を抱いているよう。 朝陽を演じたのは西島隆弘。男女グループAAA(トリプルエー)のメインボーカルで、「Nissy」名義のソロ活動でも知られています。 2009年に公開された映画『愛のむきだし』で主人公・本田悠を演じ、強烈な印象を残しました。以降、アーティストとしても俳優としても活躍し、高い評価を得ています。
日向木穂子役/高畑充希
広告代理店で働く、東京で華やかに生きる女、日向木穂子を演じたのは高畑充希です。 高畑充希は本作の直後、2016年4月から放送されたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でヒロインを務めました。1月から3月は月9ドラマ「いつ恋」のメインキャスト、4月からは朝ドラのヒロインと、2016年は飛躍の年となりました。
市村小夏(いちむらこなつ)役/森川葵

練の後輩でデザイナーを目指し上京し、都会の闇に飲まれていく市村小夏を演じたのは森川葵です。小夏は、高良健吾演じる練に片思いをしています。 森川葵は2015年に8本の連続ドラマに出演するなど、当時から大活躍していた俳優。しかもそのほとんどでメインキャストを演じていました。 2016年には宮藤官九郎監督映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』にも出演し、話題となりました。
中條晴太(なかじょうはるた)役/坂口健太郎

ルックスを武器に東京でサバイブしていく男、中條晴太を演じたのは坂口健太郎です。 坂口はモデル出身の俳優で、2014年10月に映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』でデビューし、2015年は6本の映画と2本のドラマに出演するという忙しい年を送りました。 2016年には本作の他に、1月30日公開の映画『残穢 - 住んではいけない部屋 -』、4月からの朝ドラ『とと姉ちゃん』に出演しています。
【キャスト】「いつ恋」その他の登場人物
仙道静恵役/八千草薫
練たちのたまり場の主、仙道静恵を演じたのは八千草薫です。東京で揉まれながら生きる若者たちを、静恵はやさしく受け止める存在として描かれました。
林田雅彦役/柄本明
音に資産家との結婚を強いる養父の林田雅彦を演じたのは柄本明。 視聴者から見ると悪役のように映る役どころですが、柄本明の演技と坂元裕二の脚本がキャラクターに深みを与えていました。
曽田健二役/田中泯
高良健吾演じる練の祖父・曽田健二を演じたのは田中泯です。映画『るろうに剣心』や朝ドラ『まれ』などに出演してきた田中泯が、練を育てた祖父を味わい深く演じました。
柿谷嘉美役/松田美由紀
高良健吾演じる練が働く運送会社の社長柿谷嘉美を、松田優作の妻松田美由紀が演じます。2016年には映画『ちはやふる』にも出演しました。
井吹征二郎役/小日向文世
日本を代表する名脇役・小日向文世も出演し、作品に厚みを加えました。 井吹征二郎は、西島隆弘演じる井吹朝陽の父親で、息子を見下している人物です。小日向文世は同じクールで桐谷美玲主演の金曜深夜ドラマ『スミカスミレ』にも出演しました。
佐引穣次役/高橋一生
2015年には『民王』に出演していた高橋一生も佐引穣次役で出演。 佐引穣次は、練の運送会社の先輩で、虚言癖とさぼり癖のある人物です。ちなみに、高橋一生はジブリアニメ『耳をすませば』では天沢聖司の声を担当しています。
井吹和馬役/福士誠治
2015年には『まんまこと〜麻之助裁定帳〜』に主演し注目を集めた福士誠治も出演。西島隆弘演じる井吹朝陽の兄井吹和馬を演じます。
白井篤史役/安田顕
『アオイホノオ』や『下町ロケット』など多くのドラマで活躍する演技力のある個性派俳優・安田顕も出演。 安田が演じたのは北海道の名士白井篤史、音との結婚に絡んでくる20歳年上の資産家です。
神部正平役/浦井健治
神部正平は時間外勤務を部下に押しつける介護施設のパワハラ所長。ミュージカルを中心に活躍する浦井健治が演じました。
船川玲美役/永野芽郁
2015年には映画『俺物語』でヒロインをつとめ注目を集めた永野芽郁が、介護施設の新人ケアワーカー船川玲美を演じます。
丸山朋子役/桜井ユキ
2015年は園子温監督作品『リアル鬼ごっこ』など多くの映画に出演し注目を集めた女優・桜井ユキが、有村架純演じる音の先輩介護福祉士丸山朋子を演じます。
西野美織役/林田岬優
人気モデル林田岬優が『失恋ショコラティエ』に続き、2度目の月9ドラマ出演。音の身近な先輩ケアワーカー西野美織を演じます。
音の母親役/満島ひかり
第1話に声でのみ出演した満島ひかりが、第6話の回想シーンに出演しました。 第2章は2016年が舞台となっており、有村架純演じる音は27歳になっています。満島ひかり演じる音の母親は27歳で亡くなっていて、母親と同じ年齢になった音が母親との思い出を回想するシーンが描かれました。
明日香役/芳根京子
ドラマ『探偵の探偵』の北川景子演じる主人公の妹役や、『表参道高校合唱部!』の主演で知られる芳根京子が、3月14日放送の第9話と3月21日放送の最終話に出演しました。 芳根演じる明日香は、奈良から東京に上京してきた女の子。ドラマ終盤の物語に関わる人物です。
内藤三希也役/葉山奨之
朝ドラ『まれ』で土屋太鳳演じる主人公の弟役を演じ注目を集めた葉山奨之も出演しました。 葉山演じる内藤三希也は、明日香と東京で出会う少年です。葉山は2016年8月公開の映画『青空エール』に出演しており、『まれ』で共演した土屋と再共演を果たしました。
【魅力】「いつ恋」の見どころ
見どころ①:不器用で純粋な「好き」のかたち
「いつ恋」の見どころは、男女6人のそれぞれが抱く「好き」の形にあります。不器用だけど純粋で、それゆえに複雑さが増し、すれ違ってしまう……。そんな風に個々の想いが絡み合い葛藤する姿に、観ている人は胸を打たれます。 そんな彼らの姿から人を愛することの意味や素直な気持ちでいることの尊さなど、私たちが忘れかけてしまう「愛」への純粋さを、改めて思い出させてくれます。 「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」というタイトルの言葉の意味を、作品を通して深く知ることになるでしょう。
見どころ②:役者陣たちの本気の演技
「いつ恋」は、豪華俳優陣たちが見せる熱い演技にも注目です。先ほど紹介した3人の他、高畑充希や坂口健太郎、森川葵など、旬な若手俳優陣が揃いました。 そんな彼らが等身大で見せる演技は、同世代はもちろん、幅広い人々の心に深く訴えかけてきます。どんなに想っていてもすれ違ってしまう歯がゆさ、しかしそれでも一途に人を想う尊さを、彼らの演技を通して感じられること間違いなしです。
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』についてよくある質問
ドラマ「いつ恋」はいつ放送され、全何話ですか?
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、2016年1月18日から3月21日までフジテレビ系の月9枠で放送されました。全10話で、有村架純と高良健吾がW主演を務めています。
「いつ恋」に原作はありますか?
原作はなく、坂元裕二によるオリジナル脚本のドラマです。放送にあわせて河出書房新社から、全10話の脚本を収めたシナリオ本が全2巻で刊行されました。
「いつ恋」の視聴率はどのくらいでしたか?
全10話の期間平均視聴率は9.7%でした。数字は伸び悩んだものの、東京ドラマアウォード2016で作品賞(連続ドラマ部門)の優秀賞を受賞するなど、作品としては高く評価されています。
「いつ恋」は今どこで観られますか?
2026年9月時点では、フジテレビの動画配信サービスFODなどで配信されています。配信状況は変わることがあるため、視聴前に各サービスで最新情報を確認してください。
「いつ恋」の全話あらすじ・ネタバレを最終回の結末まで
以上、「いつ恋」の全話あらすじ・ネタバレを最終回の結末まで紹介しました。純粋さゆえに、苦しくも切ない恋心が観る人に様々な感情を呼び起こさせる本作。ぜひ動画配信サービスを活用して、そのストーリーに浸ってみてくださいね。










