2019年10月21日更新

「幽遊白書」蔵馬の魅力を徹底解説!妖狐への豹変ぶりが凄まじい

幽遊白書⁽文庫版) 3 蔵馬

「幽遊白書」の2大人気キャラクターの1人・蔵馬。美しいビジュアルと冷酷な一面を持つことから特に女性からの高い支持を得ています。本記事ではそんな彼の魅力について、過去や活躍、飛影との出会いを紹介します!

目次

「幽遊白書」妖狐・蔵馬を徹底解説!飛影との出会いや、妖怪としての強さを紹介【ネタバレ】

『幽☆遊☆白書』は冨樫義弘により、1990年から週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画で、コミックスは全19巻ながら5000万部を超える発行部数を誇ります。主人公・浦飯幽助が霊界探偵となり仲間たちともに戦うストーリーで、魅力的なキャラクターが多く登場します。 その中でも、蔵馬は特に人気のキャラクターです。元々は幽助の敵としての登場でしたが、後に仲間になり、人気キャラの地位を確立しました。美青年で、優しい心の持ち主。しかし、秘められた過去や強さなどがある。本記事ではそんな彼について紹介します。 ※本記事では「幽遊白書」のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

蔵馬の基本的なプロフィールを紹介!「綺麗な薔薇には棘があるのさ」

妖狐から人間へ転生!母親を慕う南野秀一としての蔵馬

多くのファンを持つ蔵馬ですが、彼はただの人間ではありません。 蔵馬は元々、何百年も生きた狐が変異した妖狐です。また、伝説の極悪盗賊と言われる、霊界で有名な盗賊でもありました。多くの者から敵視されていた彼は、霊界の追跡者との交戦で重傷を負い、身動きも取れないほどに。そこで、霊体の状態で人間の胎児に憑依し融合し、一命を取り留めます。その胎児の母親が南野志保利(みなみのしおり)でした。そして彼は、人間・南野秀一として転生し、人間界に生まれるのです。 冷酷だった蔵馬でしたが、やがて人間として母を慕うきっかけとなった出来事があります。彼は元々力を取り戻し次第、姿を消すつもりでした。しかし彼が9歳の頃、些細なことで大怪我をしそうになります。その時、母が自分の腕を犠牲にして彼を庇いました。 この行動に衝撃を受けた蔵馬。完治しても消えない傷を負った母に罪悪感を感じ、その元に残り続けます。そして、徐々に心から母を慕うように。さらに母が病で倒れて以降は一層母への愛を自覚し、大切に思うようになりました。

容姿端麗の美青年!蔵馬の性格は?

蔵馬と言えば、長髪と薔薇がトレードマークです。中世的な見た目のため、女性と間違われることもあります。 また頭の良さは抜群で、進学校の盟王学園高校トップの成績を誇っています。戦いにおいても頭脳派で、直情的な幽助や飛影、桑原を取りまとめるチームのブレーン的な存在です。本来は冷酷な妖怪でしたが、人間に転生してから母親に大切に育てられたため温和な性格に。基本的に社交性も高く冷静沈着ですが、自分の大切な存在を傷つけられた際には妖狐時代の残忍さを見せます。 蔵馬の初登場はコミックス3巻の霊界探偵編です。重い病気にかかってしまった母親のために、願いを叶えられる闇の秘宝、暗黒鏡を盗み出す蔵馬。一方で幽助は、盗まれた暗黒鏡を取り戻すようにコエンマから依頼を受けます。最初、二人は敵対しますが、蔵馬の真意を知った幽助とは和解します。 しかし、暗黒強は命と引き換えでないと願いを叶えられないことが判明。蔵馬は自分の命を捧げようとしますが、幽助は自らの命も半分差し出し、彼の命を救います。蔵馬は幽助の行動に驚くと同時に、彼に一目置き、以降は社会奉仕として飛影と共に彼に協力するのです。 彼の母親を想う気持ち、受けた恩を大切にする姿勢がよく伺えるエピソードでした。

飛影との出会いは?エピソードが新作アニメ化

勘違いから始まった蔵馬と飛影の出会い!

「幽遊白書」内で旧知の中であり、コンビとして描かれることもあった蔵馬と飛影。この2人は、お互いをよく理解しあい、信頼しあっている兄弟のような関係です。そんな2人の出会いを描いた短編エピソード「TWO SHOTS」がコミックス7巻に収録されています。 2人が出会ったのは、幽助と会う1年前。蔵馬の暮らす町で失踪者が増えていると噂されていた頃でした。ある日中学校に通う彼の前に、反吐鬼(へどき)と呼ばれる下級の妖怪が現れます。彼は、蔵馬が転生以前に半殺しにした妖怪でした。しかし、わざわざ蔵馬に報復を宣言しにきたことから、彼は反吐鬼が強力な力を後ろ盾につけたことを察します。 そして運悪くも、反吐鬼と会話している姿をクラスメイトの喜多嶋麻弥(きたじままや)に見られてしまいました。霊感が強くオカルト好きな麻弥。以前から好意を抱いていた蔵馬への気持ちが一層高まり、彼に告白します。しかし彼女が自分の近くにいれば傷つくことになるため、この告白を受け入れるわけにはいきませんでした。 またしても運悪く、このタイミングで蔵馬は刀を持った妖怪に襲われます。それが飛影です。彼は蔵馬を八つ手という妖怪の手先と勘違いしていました。すぐに誤解は解け、深手を負っていた飛影は、蔵馬に薬草で治療してもらいます。そしてすぐに八つ手討伐へと向かうのでした。蔵馬はあまり乗り気ではありませんでしたが、麻弥奪還のために飛影と協力して八つ手に立ち向かいます。結果、2人は無事勝利をおさめることに成功しました。 麻弥を無事に助け出した蔵馬。危険に巻き込まないために、彼は記憶を消す植物を使って彼女の自分への思いを消し去ります。そしてこの後から、2人は行動を共にするようになるのです。

「TWO SHOTS」2人の出会いが新作アニメ化

上記の短編「TWO SHOTS」が2018年に発売された、アニメBlu-ray BOX最終巻「幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX 魔界編」に完全新作アニメとして収録。20年以上ぶりの新作アニメということで、ファンは大いに喜びました。

黄泉との関係は?過去に因縁のある2人

蔵馬は人間として転生する前、どのような仲間がいたのでしょうか。 彼には前述のように盗賊をしていた過去があります。名を上げるために盗賊をしていた彼は古代の宝具専門の盗賊団を率いていました。そして盗賊団の副総長だったのが、物語終盤に登場する三大妖怪のひとりである黄泉です。 当時黄泉は血気盛んで思慮に欠けており、暴れ馬のようでした。盗賊仲間から見ても異常さは一目瞭然。そんな彼を蔵馬は問題視していました。黄泉を組織にとって悪影響だと考えた蔵馬は、彼を始末するために刺客を放ちます。命を奪うには至らなかったものの、この時の怪我によって黄泉は失明。視力を失った彼は組織から追放されたのでした。 その後、視力を失った黄泉は聴覚や感覚を鍛え、目が見える前より実力をつけます。そして自分を狙った刺客を捕らえて、誰が仕向けたのかを聞き出し、蔵馬が犯人だということ知ります。しかし、「正直頭が悪かった。切られて当然」と自分の非を認めます。それからもさらに実力をつけ続けた黄泉は、かつて「魔界の双頭」と言われていた雷禅と躯に並ぶ三大妖怪の1人になるのでした。

そして、彼は魔界統一トーナメント編で蔵馬と再会します。ある時、雷禅の死期が近いことを知った黄泉。彼は、躯との勢力争いに備えて戦力拡張のために蔵馬の知力が必要であると考えます。人間界に死者を送り、過去の因縁を忘れ、彼に協力を仰ぎます。蔵馬がそれに難色を示すと、家族に危害を加えることをチラつかせ強制的に引き入れるのでした。 蔵馬は、軍事参謀総長に就任。その後、雷禅が死亡したことにより、躯との決戦が始まると思われました。しかしその時、雷禅の後継義として国王の地位に就いた幽助の来訪により、魔界統一トーナメントの開催が決定。そのトーナメントの優勝者が、魔界の頂点に立つという魔界全土を巻きこむものでした。 黄泉はそれに1人の妖怪として参加し、3回戦で幽助と当たります。2人の戦いは60時間にも及ぶものとなり、非常に壮絶なものに。最終的に幽助のギブアップで試合は終了し黄泉は勝ち進みますが、体力を消耗していたため、孤光に負けてしまいます。そして大会終了後すぐに、修羅と共に修行の旅へと出発。旅に立つ前に蔵馬に対し「お前と再会できて良かった」と告げます。これにより2人の仲は完全に和解したのでした。 黄泉は確執があったにせよ、蔵馬と関係の深い人物でした。

妖狐になった蔵馬の強さは?残虐な戦い方に注目!

美しい見た目の蔵馬は戦い方も華麗です。戦闘スタイルは妖力によって植物を操るもので、薔薇を鞭に変化させた薔薇棘鞭刃(ローズ・ウィップ)を主に使います。 またシマネキ草という魔界の植物も度々使用しています。相手に植え付けた種子が根を張ると、彼の「死ね」という一言で体を突き破って一気に開花。彼いわく悪党の血の方が綺麗な花を咲かせるとのこと。 そして時には妖狐本来の戦い方をすることも……?

暗黒武術会編で妖狐初登場!

蔵馬は妖怪たちの殺し合い、「暗黒武術会」に幽助たちと共に参加します。彼自身にはあまり気乗りしないものでしたが、その実力の高さを見せます。そして戦いを通して妖狐としての妖力を取り戻しつつもありました。 裏御伽(うらおとぎ)チームの裏浦島との一戦で逆玉手箱を使われた蔵馬は、妖狐の姿へと戻ってしまいます。人間時よりも背と髪が伸び、髪の色は銀色に。さらに狐の耳と尻尾も出現します。妖狐へと戻った彼は残虐な戦い方を好み、魔界の植物による拷問めいた技を得意とします。ほんのわずかな時間の出来事でしたが、一度力を取り戻した蔵馬は妖狐の姿に戻る方法を考えるように。 そんな時に彼は前世の実という、飲めば一定時間前世の姿になることができるアイテムを入手します。そして戸愚呂チームとの決勝戦で、鴉(からす)と対峙した際に使用。序盤は追い詰められていた蔵馬でしたが、妖狐化により逆転。しかし想定よりも早く効果が切れてしまいます。 人間の姿に戻ってしまいながらもなんとか魔界の吸血植物を召喚し、鴉を倒します。本来魔界の植物の召喚は、妖狐クラスの妖力でなければ命を落としかねないものでした。しかし実際に死ぬことはなかったことから、妖狐の力が戻りつつあることを予感させていました。

魔界の扉編でも再び妖狐に!

蔵馬の人を思う気持ちと冷酷さを感じさせるエピソードは魔界の扉編にもあります。仙水忍という元・霊界探偵の人間が魔界の扉を開こうとしていることが判明。このままでは妖怪が人間界へ流れ込んでしまうため、幽助たちが対処に当たることになります。 仙水を止めに向かう道中に、扉の開いた影響で能力に目覚めた天沼月人(あまぬまつきひと)という少年と交戦。ゲームを現実化する能力により対決を余儀なくされます。対戦中蔵馬は、そのゲームに敗北した方が死ぬことに気づきます。しかし天沼自身はそのことを知らず、遊び感覚で時間稼ぎをしていればいいという認識でした。 死のリスクを伝えられ、動揺する天沼に蔵馬はゲームで勝利。そして天沼は自らの能力に命を落とします。まだ幼い少年の命さえ利用する仙水の卑劣さに、彼は静かな怒りを燃やしていました。 その後さらに仙水の仲間である巻原と戦うこととなります。冷酷に徹していた蔵馬は、一瞬で巻原の顔半分を吹き飛ばします。そして巻原が暗黒武術会にいた戸愚呂(とぐろ)の兄だったことも見破っていました。相手の能力を吸収できる巻原に取り込まれた戸愚呂(兄)でしたが、再生能力により反対に巻原の身体を乗っ取っていたのでした。 何度でも再生しどんな能力も吸収することで無敵になったと豪語する戸愚呂(兄)でしたが、軽蔑したようにゲスと切り捨てる蔵馬。種子を植え付けられた相手に幻影を見せ、死ぬまで養分を吸い続ける魔界の植物「邪念樹」を使います。しかし戸愚呂(兄)は再生を続け、死ぬことさえできません。永遠に幻影に囚われることとなった戸愚呂(兄)に、彼は「お前は「死」にすら値しない」と言うのでした。 普段は温厚な蔵馬も、妖狐の姿に戻ると本来の冷酷さを取り戻すことがよくわかるシーンでした。

声優・緒方恵美がアニメ版「幽遊白書」で蔵馬を演じた

アニメ「幽遊白書」で蔵馬を演じたのが、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの碇シンジ役などで有名な声優の緒方恵美(おがたえみ)です。元々ミュージカルで活動していた緒方でしたが、少年役に向いていると勧められ声優へ転身。 「幽遊白書」のオーディションで、蔵馬の声そのものだと言われ合格します。当初、女性が演じることへのファンの反発も大きかったそうですが、今となっては絶大な人気を誇っています。中世的なキャラクターに、緒方の声質や演技がマッチした結果と言えるでしょう。

蔵馬は美しさと冷徹さのギャップが魅力!優しさに隠れたトゲを持つ

本記事では女性から圧倒的な人気を誇り、様々な妖怪との因縁や、戦いがより魅力を引き立たせている蔵馬を紹介しました。 人間と妖狐の二面性を持つ蔵馬。美しい外見に加え、温厚さと冷酷さの二面性を持つ彼だからこそ、多くのファンを魅了しているのでしょう。