2019年11月9日更新

「幽遊白書」躯(むくろ)は最強の妖怪?美しさの裏に隠された過去が悲惨すぎる

幽遊白書 DVD 28 軀(躯)

「幽遊白書」に登場する、魔界三大妖怪の1人である躯(むくろ)。ただれた半身を持ち、飛影と通じ合った彼女は作中最強とも目されているキャラです。本記事では、そんな躯の過去や名言について紹介します。

目次

「幽遊白書」の躯(むくろ)を紹介 強さの裏に隠された悲しき過去とは

『幽☆遊☆白書』は冨樫義弘により、1990年から週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画で、コミックスは全19巻ながら5000万部を超える発行部数を誇ります。主人公・浦飯幽助が霊界探偵となり仲間たちともに戦うストーリーで、魅力的なキャラクターが多く登場しました。 物語終盤に登場する魔界三大妖怪の1人・軀(むくろ)。本記事ではS級妖怪とも評される彼女の過去や名言を紹介します。躯は魔界で巨大国家を形成しており、雷禅(らいぜん)、黄泉(よみ)と並ぶ三大妖怪の1人です。 当初は右目が見えている以外はお札のようなもので全身が覆われ性別もわかりませんでしたが、後に美しい女性であることが判明。しかもその右半身は焼きただれたようになっており、右腕と右足の一部は機械化されています。 ※本記事は「幽遊白書」に関するネタバレを含みます。また漫画では軀という漢字で表記されていますが、本記事では躯の漢字で統一していますのでご了承ください。

躯が抱える凄惨な過去 彼女は救われるのか

焼きただれた半身の躯はどのような過去を秘めているのでしょうか。 魔界で奴隷商人をしていた痴皇の娘である躯は、生まれた時から腹を改造されるなど玩具奴隷として生きていました。「遊びやすいように」という理由で誕生日の度に傷をつけられていた彼女は、7歳の誕生に自ら強力な酸を被ります。 そして美しさを失い痴皇から捨てられることで、自由を手にしたのでした。その後痴皇に束縛されていた反動からか、魔界で戦いに明け暮れた躯。いつしか彼女はS級妖怪と評されるようになっていました。 彼女自身はこの半身を誇りに思っており、治すつもりもないそうです。

「ハッピーバースデイ」飛影に救われた躯

そんな過去を秘めた躯ですが、その因縁は飛影によって決着を迎えます。 飛影が失った氷泪石は躯の元に献上されていました。その氷泪石によって痴皇への憎しみを癒していましたが、しかし同時に彼女は痴皇への愛情も抱いていたのです。それは痴皇が復讐防止策としてかけた催眠によるもので、誕生日の近くになると憎しみと偽の愛情で精神が不安定な状態に陥っていました。 それを察した飛影は、わざと挑発的な態度で躯を挑発します。これに躯は激怒し、飛影を要塞の外まで吹き飛ばしました。飛影は傷を負いながらも一度人間界に戻り、蔵馬から「ヒトモドキ」という植物を入手。再び躯の元を訪れてこの「ヒトモドキ」に寄生された痴皇を贈ります。 この植物は宿主の脳を破壊しない限り半永久的に再生する性質を持っており、憎しみを晴らすまで好きなだけ痴皇を痛めつけることができるというものでした。笑みを浮かべる躯に、飛影は「ハッピーバースデイ」と柄にもない言葉をかけました。彼女の過去を知っている飛影だからこそ、躯のことを気にかけていたのではないでしょうか。 躯のために飛影が優しさを見せる珍しいエピソードでした。

躯の強さは底知らず!秘められた実力とは

三大妖怪の一角である躯は、どれほどの強さなのでしょうか。 魔界統一トーナメントでは躯に恐れをなして棄権者が続出したほどで、とんでもない強さを秘めていることはわかっています。反対にあまり戦っていないため、具体的な能力などはわかっていません。ただ妖力値を測定された際には、雷禅や黄泉と比べて体力や攻撃力は低いものの、守備力と特殊能力の数値が勝っていました。 しかし躯の強さは精神状態に影響されやすいと言われており、魔界統一にあまり興味を持っていなかったため、この時の数値が全力のものだとは考えにくいです。トーナメントの結果も2回戦で棗(なつめ)、3回戦で飛影を破り、準々決勝で煙鬼(えんき)に敗れているものの、一概に躯が煙鬼より弱いとは言えないでしょう。 実際に躯軍筆頭にまで上り詰めていた飛影を座ったままの状態から反応できない速度で攻撃したことからも、彼女の強さは底知れないものです。つまり戦闘に際して万全な状態であれば、作中最強だったのかもしれません。

悲哀を感じる躯の名言を紹介

「真剣勝負は技量にかかわらずいいものだ 決する瞬間互いの道程が花火のように咲いて散る」

77人いる躯直属の戦士の1人である時雨(しぐれ)と飛影による戦いを見て言ったセリフです。 時雨は手術によって妖怪に新たな力を与える魔界整体師で、飛影に邪眼を与えたのも彼でした。剣の師でもある時雨との勝負の結果は相討ちに終わりました。 この言葉からは、躯が真剣勝負に刹那的な楽しみを見出していることがわかります。そして後に開催される魔界統一トーナメントの訪れをも感じさせる印象的なセリフでした。

「生きろ飛影」

時雨との戦いを終えた飛影に躯が放ったセリフです。 素晴らしい勝負を演じた飛影に褒美を与えると言う躯。それこそが、飛影が人生のほとんどをかけて探し求めていた氷泪石だったのです。瀕死の飛影に対して生きろと言い、そして2人は互いの過去を共有したのでした。 このように登場してすぐに飛影と距離を縮めたこともあり、この2人の組み合わせはファンからの人気が高くなっています。

「雷禅の墓前に活けてくれ ついでにバカめとな」

互いに忌み嫌い合っていたと言われる三大妖怪たち。 しかし雷禅が人間を食べることを止めて衰弱死した際には、雷禅の実子とも言える幽助に一輪の花を渡して言いました。嫌っていたと言われていましたが、心の底では情のようなものが湧いていたのではないでしょうか。 躯の思いやりのある一面が垣間見えたセリフでした。

悲惨な過去を乗り越え、気高く生きる躯に心打たれる

本記事では「幽遊白書」に登場する魔界三大妖怪の1人・躯を紹介しました。魔界中から恐れられる存在であり、作中最強かと思われるほど非常に高い能力を有していましたが、あまり活躍を見せることはありませんでした。 しかし短い出番ながらも、飛影との関係や彼女の気高さは魅力的なものでした。もしもっと「幽遊白書」が続いていたならば、どんな活躍をしたのかが気になりますね。彼女の能力や、その後の飛影との関係について、思いを馳せてはいかがでしょうか。