2020年3月28日更新

お金・金融がテーマのおすすめ映画7選 製作費の高い映画も紹介【こんなにかかってるの!?】

マーティン・シーン、チャーリー・シーン、マイケル・ダグラス『ウォール街』

人を惑わす一攫千金の夢も、世知辛いリアルもあるお金の世界。今回は、そんなお金・金融をテーマにしたおすすめ映画を、洋画・邦画共に紹介します。また、製作費が高い“お金がかかっている”映画も紹介します!

目次

人生の夢とリアルがつまったお金・金融がテーマの映画を紹介!

仮想通貨やNISA、iDeCo……令和の時代になり、日本でも関心が高まるお金の世界。投資だけでなく、キャッシュレス化の推進など、金融関係の話題は尽きません。 一攫千金に憧れ、思わぬ大金を手にした人もいれば、お金によって破滅した人もいますよね。巨万の富は、本当に幸せをもたらすのでしょうか?過去には2008年の「リーマン・ショック」といった世界的、歴史的な出来事があったため、映画のテーマになることは多いようです。 今回は、ciatrがおすすめするお金・金融がテーマの映画をピックアップ!記事後半では、映画好きなら知りたい、製作費が高い映画も紹介するので、チェックしてみてください。

1.『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2016年)

『マネーボール』で有名なマイケル・ルイスの『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』を、アダム・マッケイ監督、クリスチャン・ベール主演で映画化。 2008年、アメリカから連鎖的に発生した、世界規模の金融危機「リーマン・ショック」。多くの投資家が高利回り債券を買い漁る裏でいち早く金融危機を予測し、空売りの大勝負を仕掛けたアウトローがいました。実在の4人のトレーダーが、大手金融機関を相手に巨額の利益を叩き出していく、ノンフィクション映画です。 主役級揃いのハリウッド・スターが、頭脳戦や心理戦をテンポよく繰り広げていき、2時間以上の大作だとは感じさせません。途中で解説はありますが、金融の専門用語がポンポンと出てくるので、ある程度知識を得てからの視聴をおすすめします。

2.『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2014年)

伝説の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を、マーティン・スコセッシ監督が映画化しました。 ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は1987年の世界的株価大暴落「ブラックマンデー」で失業しますが、再就職した会社で頭角を現し、26歳で証券会社を設立。年収は49億円、「ウォール街のウルフ」と呼ばれるまでになり、豪遊の限りを尽くして転落していく波乱万丈の半生を描いた実録ドラマです。 ぶっ飛んだ暴走っぷりは時代の象徴として必見ですし、価値のないペニー株を売りさばいたマネジメント力と話術、人としての魅力にも注目。クレイジーな表現が多いですが、ジョーダン本人が認めるほど忠実に再現されているので、ぜひお金のリアルを感じてください。

3.『ウォール街』(1988年)

オリバー・ストーン監督の『ウォール街』は、経済・金融関連の論評や記事で引き合い出されることが多く、投資に興味がある人は観ておきたい映画。 NYのマンハッタン島南端の一角、金融市場の聖地こと「ウォール街」。野心の強い若き証券マン、バド(チャーリー・シーン)が冷酷かつ強欲な投資家ゴードン(マイケル・ダグラス)と出会い、インサイダー取引、M&Aなどを得て成り上がっていく、金融サスペンスが描かれました。 監督が戒めを込めてゴードンを“悪”としたのに反し、ファッションを真似る人が続出したり、セリフの「Greed is good(強欲は善だ)」が流行語になったりと、大人気キャラに……。当時のアメリカでは投資銀行を目指す若者が増え、実際のウォール街にも影響を与えました。 2010年には続編『ウォール・ストリート』が制作されており、リーマン・ショックの流れを汲んだストーリーが展開されるので、こちらも要チェック!

4.『紙の月』(2014年)

直木賞作家・角田光代のベストセラー小説を、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督、主演の宮沢りえの初タッグで映画化したサスペンスドラマ。 バブル崩壊直後、1994年。銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、職場で高く評価されている一方で、夫との夫婦仲は冷え切っていました。彼女はある時から、年下の大学生・光太(池松壮亮)と不倫関係に陥り、やがて顧客の預金に手を出してしまうのです。 映画では梨花の主観から、罪を犯し破滅していく過程が丁寧に描かれています。宮沢の好演も素晴らしく、横領の描写の緊迫感は映像ならでは!お局の隅より子(小林聡美) と価値観をぶつけ合うシーンは、女優たちの迫真の演技も相まって、胸を打たれることでしょう。

5.『億男』(2018年)

『世界から猫が消えたなら』の原作者にして、数々のヒット作を生んだプロデューサー・川村元気を同名小説を、「るろうに剣心」シリーズの大友啓史監督が映画化。 不幸続きの図書館司書・一男(佐藤健)は、宝くじの当選金3億円で一発逆転を夢想するものの、ネットを見ると過去の高額当選者は悲惨な人生を送っていました。一男の大学時代の親友で、現在は億万長者になっている実業家・九十九(高橋一生)を訪ねますが、酔いつぶれ目覚めると3億円も九十九も姿を消していたのでした。 3億円の行方ではなく、一男が九十九の足跡を辿る中で多くの資産家と出会い、「お金と幸せ」の答えを探す旅を追う物語と言えるでしょう。“人類は生まれながらに、神(紙)様=お金を崇める宗教に入っている”と説く宗教のシーンは滑けいなようで、ギクリとしてしまうかもしれません。

6.『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(2015年)

劇団「大人計画」主宰の松尾スズキ監督、主演の松田龍平が『恋の門』以来10年ぶりにタッグを組み、いがらしみきおの漫画『かむろば村へ』を映画化。 主人公の高見武晴(松田龍平)は銀行員でありながら、現金に触るだけで失神するほどのお金アレルギーになり、東北の寒村「かむろば村」に移住します。高見の無謀なジヌ(お金)なし生活に、一癖も二癖もある村人は呆れながらも手を貸し、村に馴染んでいくのですが……。 原作を大胆に脚色し、体を張った笑いに溢れる喜劇に仕上げていますが、実際は痛烈な批判や風刺を込めたシリアスな作品です。1円も使わずに生きる高見の生活を見ていると、「お金で解決するのが手っ取り早い」、「本当に怖いのは人間」という言葉の重みを感じるかもしれません。

7.『殿、利息でござる!』(2016年)

『殿、利息でござる!』は、歴史学者・磯田道史の『無私の日本人』所収の評伝「穀田屋十三郎」を、中村義洋監督が映画化した実録時代劇です。 江戸時代中期、仙台藩の小さな宿場町・吉岡宿。財政難に陥った藩からの年貢の取り立て、労役により夜逃げや破産が続出し、町は困窮していました。商人・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と同志たちは、藩に金を貸し付け利息を町民で配分する「宿場救済計画」を思いつき、私財を投げ打ってでも町を救おうと立ち上がるのです! 洋画のような派手さはないものの、“町民が殿様(羽生結弦)から金利をもらう”発想が斬新ですし、日本人は必ず観ておきたい作品。約250年前の人びとが決めた「掟」には、「無私」や「謙虚さ」などが集約されていて、家計や人間関係を見直したくなるかも?

製作費の高い映画5選!あの有名映画もランクイン

お金を取り扱った映画で金融に詳しくなった(?)ところで、現実に多額のお金を費やして製作された映画を紹介します。 文字通り桁違いな額が飛び出しますので、気持ちを落ち着かせてからご覧ください。

1.『パイレーツオブカリビアン/ワールドエンド』(2007年):約369億円

世界中で大ヒットした、ジョニー・デップ演じる孤高の海賊ジャック・スパロウらの活躍を描く、アクション・アドベンチャーシリーズの第3作目。 世界制覇を狙う東インド会社のベケット卿に対抗すべく、海賊たちは9人の“伝説の海賊”を招集し、海賊時代の終焉を賭けた決戦に挑みます。人気シリーズの宿命と言えるのが、メインキャストはもちろん、続々と登場する新キャストたちへの高額な出演料ですよね。 本作は、主演のジョニー・デップ、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイの3人の時点で60億円以上を支払ったそうです!さらには、トラブルによるスケジュールの遅れも生じ、3億4,180万ドル(約369億1,400万円)の製作費がかかりました。 ですが、全世界興行収入は約9億ドル(約1040億円)を記録しており、回収できたと言えますね。

2.『スパイダーマン3』(2007年):約317億円

「マーベル・コミック」から誕生した、アメコミ界の大人気ヒーロー『スパイダーマン』を、サム・ライミ監督が実写映画化した3部作の最終章です。 前作から3年後、ピーター(トビー・マグワイア)は黒いスーツをまとうブラック・スパイダーマンに変ぼうし、強大な力を手に入れました。ベンおじさん殺害の真犯人への復讐と親友との決闘、恋人との心のすれ違いなど悲しき運命に翻ろうされながら、新たな戦いに身を投じます。 最新VFXを駆使した迫力映像が特徴のシリーズですが、本作は原作でも人気の高いヴィラン、ヴェノムらが登場する影響で製作費が増加。特にヴィランの一人、サンドマンのアクションには映画1本撮れてしまう額を費やしたとされ、製作費は2億9,390万ドル(約317億4,100万円)でした。

3.『タイタニック』(1997年):約318億円

ジェームズ・キャメロン監督が手がけた、恋愛映画における不朽の名作『タイタニック』。1912年に発生した、イギリスの豪華客船「タイタニック号」沈没事故がモデルです。 船の処女航海に乗船した画家志望の青年(レオナルド・ディカプリオ)と、上流階級の娘(ケイト・ウィンスレット)の運命な恋を綴る、ラブロマンスが描かれました。全世界興行収入は約22億ドル(約2362億円)と、同監督の『アバター』(2009年)が抜くまで、映画史上最高額のギネス記録に! 本作は撮影用に実物大のタイタニック号を建造し、沈没シーンは当時最先端のCG技術を使用したことから、製作費も2億9,430万ドル(約317億8,400万円)と高額でした。監督は製作費を集めるため、監督料を返上しただけでなく、自宅も売り払ったんだとか……。

4.『塔の上のラプンツェル』(2011年):約304億円

グリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』を原作とした、ディズニー長編アニメーション第50作目にして、初の3Dで描かれるプリンセスストーリー。 塔に幽閉されて育った、約21mもの美しい髪を持つ少女ラプンツェルの魔法の髪に隠された謎と、冒険の旅を描くファンタジー・アドベンチャーです。映画の象徴とも言えるラプンツェルの絹糸のように美しい金髪は、製作総指揮のグレン・キーンがこだわった「温かみのある髪の毛」を目指し、試行錯誤の末に生み出されたもの。 ディズニーが擁する2Dアニメーター、3DCGアニメーターたちは議論を重ね、手描き絵の質感を3DCGで表現するため頭を悩ませたそうです。結果、最新技術やツールを一から開発したことも影響し、製作費は高額の2億8,170万ドル(304億2,300万円)でした。

5.『ハリーポッターと謎のプリンス』(2009年):約297億円

J・K・ローリングのベストセラー小説を原作とした、「ハリーポッター」シリーズの第6作目。世界から愛される大ヒットファンタジーの「過去」、「真実」に迫ります。 ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)との最終決戦に向けて、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)と仲間たちは、弱点を探るため彼の過去を解き明かすのですが……。前作までと一変、不穏な気配に満ちた「謎のプリンス」は人間関係にスポットが当たり、ドラコ・マルフォイ、スネイプ先生ら主要キャラの過去も判明しました。 多くのスターを輩出し、シリーズを追うごとに製作費、広告宣伝費などが高騰した「ハリーポッター」ですが、今回は主役3人の出演料が約27億円!製作費2億7,530万ドル(約297億32,00万円)も出演料が原因と言われ、増え続けたキャラクター(とその役者)の影響が大きいのでしょう。

映画の主人公の気持ちになってお金について学んでみよう!

今回は、お金・金融がテーマのおすすめ映画を紹介してきました。実話を元にした作品が多いので、投資を学びたい人は入門書的な役割を果たしてくれるかもしれません。 主人公の気持ちになって観ることで知識が増えますし、お金によって破滅していった人のてん末を知ることは、自身への戒めになるはず!映画製作の世界では、低予算でもアイディアに溢れた作品がある一方、予算が高いほど名作が生まれているのも、また事実と言えるでしょう……。 この機会に、お金に対する価値観、考え方についても今一度振り返ってみましょう!