「ハリー・ポッター」シリーズの観る順番と全作あらすじ解説一覧【公開順がおすすめ!】
世界中で大ブームを巻き起こした映画「ハリー・ポッター」シリーズ。不思議な魔法の世界を魅力的に描き、キャラクターの成長とともに大きな困難に立ち向かう姿を描いています。 この記事では、そんな「ハリー・ポッター」シリーズの観る順番をあらすじ込みでまるっとおさらい!見どころ、舞台裏のトリビアなどに加えて、「ファンタスティック・ビースト」シリーズの観る順番も紹介します。 ※この記事にはネタバレ情報が含まれています。未鑑賞の方は十分に気を付けて読み進めてください。
タップできる目次
- 【順番】映画「ハリー・ポッター」シリーズを観るなら公開順!
- 全8作!「ハリー・ポッター」シリーズのあらすじ・見どころを解説
- 1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)
- 2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)
- 3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)
- 4作目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
- 5作目『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年)
- 6作目『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)
- 7作目『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)
- 8作目『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)
- 【配信情報】「ハリー・ポッター」シリーズはどこ配信されている?
- 「ハリー・ポッター」シリーズのキャスト・登場人物
- 「ハリー・ポッター」シリーズ全8作は何作目が面白い?
- 「ハリー・ポッター」シリーズのトリビア
- 【番外編①】続編「ファンタビ」シリーズを見る順番や時系列は?
- 【番外編②】舞台「呪いの子」の順番は?映画化する?
- 「ハリー・ポッター」シリーズは公開された順番に見よう!
【順番】映画「ハリー・ポッター」シリーズを観るなら公開順!
- ハリー・ポッターと賢者の石 2001年
- 日本興行収入:203億円
- 上映時間:152分
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 2002年
- 日本興行収入:173億円
- 上映時間:161分
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 2004年
- 日本興行収入:135億円
- 上映時間:142分
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット 2005年
- 日本興行収入:110億円
- 上映時間:157分
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 2007年
- 日本興行収入:94億円
- 上映時間:138分
- ハリー・ポッターと謎のプリンス 2009年
- 日本興行収入:80億円
- 上映時間:154分
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 2010年
- 日本興行収入:68億円
- 上映時間:146分
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年
- 日本興行収入:96億円
- 上映時間:130分
合計視聴時間 | 19時間40分 |
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「ハリー・ポッター」シリーズは公開した順順に観るのがおすすめ! 理由は公開順=時系列順になっているから。公開順に観ないとストーリーを正しく追うことが出来ません。また、公開順に観ることでキャラクター/キャストの成長を感じられるため、より没入感を感じられます。 全8作のシリーズは約20時間で視聴する事ができるので、週末を使って全作品を見ることができます。
全8作!「ハリー・ポッター」シリーズのあらすじ・見どころを解説
ここからは「ハリー・ポッター」シリーズ全8作のあらすじをサクッと知りたい人向けに、各作品のあらすじと見どころを解説していきます。 続編のあらすじが前作のネタバレになっているため、鑑賞している作品以外はネタバレに注意してください。
1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)
「賢者の石」のあらすじ【ネタバレあり】
幼いころに両親を亡くしたハリー・ポッターは叔母一家の下で疎まれながらも暮らしていました。そんな中、11歳の誕生日にホグワーツ魔法魔術学校からの入学案内が舞い込みます。「普通」が第一の叔父さんと叔母さんに反対されながらも、ハリーは大男のハグリッドの助けを得て魔法使いの学校、ホグワーツに通うことに。 こうして新たに魔法の世界に足を踏み入れたハリーは、同級生のロンやハーマイオニーともにホグワーツでの生活をスタートさせます。ところが、箒を使うスポーツ、クィディッチの試合中に呪いがかけられたり、校内にトロールが侵入したりといったトラブルが続出。ハリーたちはいかにも怪しいスネイプを犯人だと考え、真相に迫っていきますが......。
なんとハリーたちが犯人を追ってたどり着いた隠し部屋に真犯人として現れたのは、気弱なクィレル先生でした。 クィレル先生の後頭部にはヴォルデモート卿が乗り移っており、ハリーの持つ賢者の石を奪って完全な復活を遂げようとしていました。しかしクィレル先生の体は、ハリーに触れただけでやけどを負っていき消滅。ヴォルデモートの復活は免れました。
1作目「賢者の石」の見どころ解説
シリーズ第1作目ということで、不思議な魔法の世界がたっぷりと描かれています。人間の世界から魔法の世界に飛び込んだ主人公ハリーと一緒に、その魅力的な世界観に夢中になること間違いなし! のちの作品で重要になってくる伏線もあるので、2周目以降もバッチリ楽しめます。
なんといってもハリーと魔法界を追体験できるのが「賢者の石」の醍醐味!移動する階段や動く肖像画、9と3/4番線のホーム……すべてが世界観を完璧に作り上げていて没頭してしまいます。
(20代女性)
組み分け帽子の「スリザリンは嫌だ…」のシーンとか、ハーマイオニーの「レヴィオサー」の発音を訂正するシーンとか、ハリポタと言えばこれ!っていうシーンがいっぱいあるから、「賢者の石」は全人類観るべきだと思う。
(10代男性)
2作目『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年)
「秘密の部屋」のあらすじ【ネタバレあり】
ホグワーツの2年生となったハリーは、突然現れたしもべ妖精のドビーに学校行きを邪魔されてしまいます。友人のロンが空飛ぶ車で迎えに来てくれたことで、なんとかホグワーツに到着することができましたが、そこに待っていたのは恐ろしい事件の連続でした。
魔法が使えないマグルの家の生徒たちが石化した状態で発見され、さらには壁に恐ろしげな血文字が現れました。ホグワーツが閉校寸前に追い込まれる中、ハリーたちはホグワーツに作られた秘密の部屋を発見し、事件の原因であるトム・リドルとバジリスクを倒すことに成功。 事件を引き起こしていたのは、ヴォルデモートが学生時代にトム・リドルとして作り出した日記だったことが分かります。初めに現れたドビーはハリーを助けようとしていたことが明かされ、騒動は幕を閉じます。
2作目「秘密の部屋」の見どころ解説
新キャラクターの屋敷しもべ妖精ドビーが人気を博した本作。彼の大活躍にも注目です。ホグワーツの外、ロンの家などで魔法使いたちの生活が見られるのもお楽しみ。 一方で、ヴォルデモート卿との戦いがじりじりと迫ってくる展開にも引き込まれます。
2作目は魔法界のダークな面とかホラー要素が強くなっていくからゾクゾクする。ただ嘆きのマートルはクセが強すぎて何回観ても笑ってしまいます。
(30代男性)
屋敷しもべのドビーが可愛い。最初はめちゃめちゃイライラするけど、伏線回収されたら愛おしく思えてくる……
(20代女性)
3作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)
「アズカバンの囚人」のあらすじ【ネタバレあり】
3年生になったハリーは、魔法界で不穏な事件を耳にします。それは、ヴォルデモートの部下で凶悪な殺人犯であるシリウス・ブラックが、魔法界の刑務所「アズカバン」から脱獄したというもの。ハリーを狙っているという噂が流れる中、ハリーはその真相に迫っていきます。
アズカバンからシリウスを捕らえにやってきたディメンターや、しきりにハリーの死を予言するトレローニー先生、人狼の登場などに悩まされますが、無事シリウスの無実を確信することができたハリー。 ハーマイオニーの所有していたタイムターナーを使って時間を巻き戻すことで、シリウスを窮地から救い出すことに成功します。
3作目「アズカバンの囚人」の見どころ解説
アズカバンの看守・ディメンターがとにかく恐ろしい3作目。凶悪犯シリウス・ブラックとの出会いが、ハリーを両親の死の真相へと導いていきます。 そのほかにも人気キャラクター、ルーピン先生の登場や活躍にも注目。
「アズカバンの囚人」からハリーたちの成長をグッと感じる。シリウス・ブラックも登場してどんどん話が複雑になって面白い。名呪文「エクスペクト・パトローナム」が出てくるのもこの作品なので、視聴必須だと思います。
(30代男性)
シリーズの中で1番好きな作品かも!ストーリーの完成度自体が高くてドキドキハラハラが止まらないし、キャラに感情移入して涙も止まらん。
(20代女性)
4作目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005年)
「炎のゴブレット」のあらすじ【ネタバレあり】
本作のメインイベントは三大魔法学校対抗試合です。試合の参加選手を決める「炎のゴブレット」に何者かの手によってハリーの名前が入れられ、参加することになったハリー。 しかし、その裏ではヴォルデモート復活を画策する怪しい動きが......。
ハリーは3つの危険な課題をこなしていき、最後にはセドリックと共に優勝杯を手にします。しかし優勝杯に触れた途端、2人は瞬間移動させられ、たどり着いた先には弱ったヴォルデモート卿の姿がありました。 セドリックが殺された上、ハリーの血によって「闇の帝王」が復活。ハリーの命も危ういところでしたが、命からがら抜け出し、ヴォルデモートの復活を魔法界に伝えます。
4作目「炎のゴブレット」の見どころ解説
三大魔法学校対抗試合に仕組まれた罠とは?それぞれの試合のシーンは、手に汗握る緊張感があり、迫力満点!ハリーとともにホグワーツ代表となったセドリック・ディゴリーを、ロバート・パティンソンが演じていることにも注目したいところ。 ハリー、ロン、ハーマイオニーのそれぞれのロマンスの行方も見どころです。
ハーマイオニーの素直になれない気持ちを理解できないロン、一回叱りたい。ハリーの初恋もだけど、ロマンス要素多くて青春~~~!って感じ!
(10代女性)
ホグワーツだけじゃなくて他校の生徒も登場するからそれぞれの個性感じられて良い!ボーバトンとダームストラングが講堂に入場するシーンの演出が超かっこいい。
(20代男性)
5作目『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007年)
「不死鳥の騎士団」のあらすじ【ネタバレあり】
ヴォルデモート卿が戻ったと宣言したことで、ハリーはそれを信じたがらない魔法界の人々から冷たい眼差しにさらされることになりました。 ほとんどの人間が「闇の帝王」の復活を信じない中、長年ヴォルデモートとの戦いを繰り広げてきた「不死鳥の騎士団」は着々と準備を進めていきます。 しかしハリーはまだ若いため騎士団に入ることを許されず、独自に「ダンブルドア軍団」を設立し、闇の魔術に対抗する方法をメンバーに教えることに。
そんな中、ヴォルデモートの心の中を覗き見られるようになったハリーは、彼がハリーの名付け親シリウス・ブラックを狙っていることを知ります。ダンブルドア校長もホグワーツから追放され頼れる大人がいない中、ハリーは「ダンブルドア軍団」と共に魔法省へと足を踏み入れます。 しかし、そこに待ち受けていたのはデスイーターたち。ハリーはヴォルデモートの罠にはまってしまったのです。激しい戦いが繰り広げられ、その末にシリウスが命を落としてしまうのでした。 今作から作品のトーンは暗さを増し、ヴォルデモートとの最終対決へと進んでいきます。
5作目「不死鳥の騎士団」の見どころ解説
ヴォルデモート卿とその手下・デスイーター(死喰い人)たちとの戦いが本格的にスタート。魔法を使ったバトルシーンは息を呑む迫力です。 かつてダンブルドアとともにヴォルデモート卿と戦った「不死鳥の騎士団」の面々も登場!若い「ダンブルドア軍団」との心温まる交流も描かれます。
ジョージとフレッドの双子がホグワーツを退学するシーンが最高に笑える!ハチャメチャに暴れ散らかしてアンブリッジを追い払う2人はもはや天才。
(30代男性)
シリウスーーーーーーー!!全体的に展開が胸アツすぎる。涙なしには観られない。
(20代女性)
6作目『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)
「謎のプリンス」のあらすじ【ネタバレあり】
ヴォルデモートがますます力を強めていく中、ダンブルドアはそれに対抗するべくハリーと共に準備を進めていきます。 その一環として、かつてトム・リドル(現ヴォルデモート)にホグワーツで魔法薬学を教え、懇意にしていたホラス・スラグホーンを再びホグワーツに招くことに。トム・リドルに関する重要な過去をスラグホーンが知っていると考えたからです。 ハリーは、重要な過去を明かすことを渋っていたスラグホーンをなんとか説き伏せることに成功。ヴォルデモートが「分霊箱」を使って魂を7つに分裂させることで、生きながらえているという情報を手にします。
早速ハリーはダンブルドアと分霊箱の破壊に乗り出しますが、それによって消耗させられたダンブルドアは、ホグワーツに帰ってきたところをデスイーターを連れたスネイプによって殺されてしまいました。 学校中がダンブルドアを失った悲しみに暮れる中、ハリーとロン、ハーマイオニーは残りの分霊箱を破壊する旅に出る決心をします。
6作目「謎のプリンス」の見どころ解説
だんだんとダークになってきたシリーズのなかでも、グッと暗さを増した6作目。ヴォルデモート卿との戦いが近づき、ハリーとダンブルドアはなんとかそれを阻止しようとします。 一方で周囲のキャラクターたちに不穏な動きも。終盤の衝撃シーンには、驚かされること間違いなし!
全シリーズ観てから「謎のプリンス」観返すと違った角度から観られておすすめ。エモさに泣いてしまいます。
(30代女性)
最後のダンブルドアとのシーンは苦しくて観ていられない……。ドラコの葛藤も辛い。全体的にシリアスで重苦しいけどその分グッとくる。
(40代男性)
7作目『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)
「死の秘宝 PART1」のあらすじ【ネタバレあり】
ハリー、ロン、ハーマイオニーは魔法界が闇の勢力に蹂躙されていく中、分霊箱を探し出して破壊する旅に出ます。 ヴォルデモートの完全復活により、魔法省やホグワーツはデスイーターに占拠され、スネイプもその一員として働いているのでした。 そんな状況の中で3人は「死の秘宝」と呼ばれるニワトコの杖、蘇りの石、透明マントの伝説を耳にし、ヴォルデモートがそれらを手にしようとしていることを知るのです。
どこにあるのかわからない分霊箱を着実に破壊していくハリーたち。 ヴォルデモートが「死の秘宝」の1つである「ニワトコの杖」を手に入れるところで、パート1は幕を閉じます。
7作目「死の秘宝 PART1」の見どころ解説
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人の分霊箱探しの旅がメインになる本作。危機を前に3人の関係にも緊張が高まっていき、これまで築いてきた友情が試されます。 1作目から散りばめられてきた伏線が次々と回収され、物語はクライマックスへ!
ハリーたち3人の絆を感じられるのがこの作品!観ている自分も共感して、ハリーたちとイライラしたり、再会を喜んだりしちゃいます。
(30代男性)
ハリーの「透明マント」の謎が明かされて、散りばめられてきた伏線が回収されていくのを感じる!シリーズ完結に向けての盛り上がりがスゴイ。
(30代女性)
8作目『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011年)
「死の秘宝 PART2」のあらすじ【ネタバレあり】
ハリー、ロン、ハーマイオニーが分霊箱を破壊する一方で、ホグワーツはデスイーターが闊歩する場所になっていました。 ハリーたちは、分霊箱の1つがホグワーツにあることを突き止め、再びホグワーツに戻ります。しかし、彼がホグワーツに戻ったことが、ヴォルデモートの耳に入り、ホグワーツで魔法界の未来をかけた最終決戦が始まるのでした。
ホグワーツの教師や生徒が必死に抵抗する中、ルーピン先生やフレッド・ウィーズリーなど多くの犠牲者がでてしまいます。 そんな中、ヴォルデモートはニワトコの杖が自分の言うことを聞いていないと感じます。ニワトコの杖の最後の所持者ダンブルドアを殺したスネイプを殺せば、自分のいうことを聞くようになると思ったヴォルデモート。彼はスネイプを自らの蛇、ナギニにかみ殺させます。 スネイプの死に際に駆けつけたハリーは、彼から記憶を受け取り、真実を知ります。そして、当初から敵だと思ってきたスネイプが実は二重スパイであったという事実を知り、スネイプの過去を受け入れました。 その後ハリーたちは死闘の末、分霊箱をすべて破壊し、ヴォルデモートを倒します。こうして恐怖の時代は幕を閉じ、19年後にハリーらの子どもたちがホグワーツ特急へ乗り込むシーンで物語は終結しました。
8作目「死の秘宝 PART2」の見どころ解説
本作のMVPはなんと言ってもスネイプ!彼の過去や葛藤が明かされ、これまで憎まれ役、ヴォルデモート側だと思われていた彼の印象が180度変わります。また、ネビルの成長にも涙を禁じえません。 最後の分霊箱のありかやハリーとヴォルデモートの最終決戦はもちろん、不死鳥の騎士団とデスイーターの対決もハラハラドキドキの展開に。
全8作もあるシリーズの最後の最後で大どんでん返しが起こってめちゃめちゃアツい。スネイプ抱きしめてあげたい。
(20代男性)
ついに終わっちゃった~~って悲しくなると同時に、みんなの愛を感じて心があったまる。最後まで見れば、全作品観てよかったって絶対思うはず。
(20代女性)
【配信情報】「ハリー・ポッター」シリーズはどこ配信されている?
2023年1月現在、「ハリー・ポッター」シリーズはNetflixで全シリーズ見放題配信中です。 しかしNetflixには初回登録後の無料期間がないため、視聴するには月額料金が発生してしまいます。 一方U-NEXTでは、1作品199円(税込み)で48時間レンタル配信中。さらに、「ハリー・ポッター」シリーズのキャストが20年ぶりに再集合した、『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』はU-NEXTのみで見放題となっています。初回登録後31日間なら、ポイントを使って無料で観ることもできますので、シリーズ通して観るならU-NEXTが断然お得です。
「ハリー・ポッター」シリーズのキャスト・登場人物
ハリー・ポッター役/ダニエル・ラドクリフ
ハリーが11歳の誕生日にホグワーツ魔法魔術学校からの入学案内を受け取るところが、物語のスタートです。彼は魔法使いだった両親を、最恐の魔法使いヴォルデモートによって殺されています。 学校生活を送りつつ、宿敵ヴォルデモートとの戦いに立ち向かっていくことで、ハリーが成長していくのがこの物語における最大の見どころです。 ハリーを演じたダニエル・ラドクリフは、キャスティングの最終審査で、ハリーの持つナイーブさを持ち合わせていたもう1人の最終候補者と天秤にかけられていました。 しかしナイーブさに加え、ハリーが成長する中で身につけていく勇猛さを併せ持っているということで、見事役を勝ち取ったそうです。
ロン・ウィーズリー役役/ルパート・グリント
ロン・ウィーズリーは、純血の魔法使い一家に生まれた7人兄弟の6番目で、男兄弟の中では末っ子です。ハリーとは出会ってすぐに仲良くなり、ハリーが事件に巻き込まれるたびに支えとなってきました。 ハリーが有名人であるせいであまり目立たない存在でしたが、5年生の時にはグリフィンドール寮の監督生になった上、クィディッチではキーパーに抜擢されています。 ロン役のルパート・グリントはシリーズ序盤のまだ幼かった頃、スネイプ役のアラン・リックマンの似顔絵(かなり特徴を誇張したもの)を書いていたところ、一部始終を本人に見られており、怖い思いをしたことがあると語っています。 しかしリックマンは怒ることはなく、その絵にサインを書かせ、大切に保管していたそうです。
ハーマイオニー・グレンジャー役/エマ・ワトソン
ハーマイオニー・グレンジャーは、マグルの両親の元に生まれた魔法使いですが、非常に優秀で、あらゆる本を読み膨大な知識を身につけています。その知識でハリーを何度も救ってきました。 ヴォルデモート失脚後はロンと結婚し、魔法省に勤め、最終的には魔法大臣にまで登りつめます。 ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは幼い頃、撮影時に他のキャラクターのセリフを口パクで言ってしまう癖があったそうで、何度もNGを出してしまいました。 エマいわく、とても大好きな作品だったので熱心になりすぎてしまっていたとのことです。真面目な彼女らしい失敗談と言えます。
ドラコ・マルフォイ役/トム・フェルトン
スリザリン寮に所属し、ハリーたちと対立することが多いドラコ・マルフォイ。純血の魔法使いである彼は、マグル出身のハーマイオニーを侮辱するなど、当初は血統の重要性を強く信じていました。 その後ヴォルデモート卿復活が近づくにつれ、自身もデスイーターになるかどうか決断を迫られるように。恐怖とさまざまな葛藤のなか、望まないまま重要な役割を担っていきます。 マルフォイを演じたトム・フェルトンは、役柄とは違い、ハリーを演じるダニエル・ラドクリフらと深い友情を築いていたようです。
アルバス・ダンブルドア役/リチャード・ハリス→マイケル・ガンボン
※リチャード・ハリス演じるダンブルドア
※マイケル・ガンボン演じるダンブルドア アルバス・ダンブルドアはホグワーツ魔法魔術学校の校長で、物腰が穏やかな賢者であると同時にユーモラスなキャラクターです。 彼の過去は終盤に向かうにつれて明かされていきますが、グリンデルバルドという闇の魔法使いとの親交の中で「魔法族による世界支配」という思想に傾いた経験もあります。 ハリーは一時的に彼に不信感を募らせることもありましたが、彼の名前を息子に与えるなど、最終的にはとても尊敬していた人物です。 ダンブルドア役は、1・2作目をリチャード・ハリスが演じていましたが、彼が亡くなってしまったため、3作目以降はマイケル・ガンボンが演じています。
ミネルバ・マクゴナガル役/マギー・スミス
ミネルバ・マクゴナガルは、ハリーたちが所属するグリフィンドール寮の寮監で変身術教授です。厳格な性格の彼女は、ハリーたちの無謀な行動をいさめることが多い一方で、必要とあれば多少のルール違反も許す場面も。 若い頃には2年ほど魔法省に勤務。その後、教授としてホグワーツに戻ってきました。不死鳥の騎士団のメンバーで、第1次および第2次魔法戦争の両方に参加しています。 マクゴナガル先生を演じたのは、大女優マギー・スミス。本シリーズのほかにドラマ『ダウントン・アビー』をはじめ、数多くの作品で活躍しています。
ルビウス・ハグリッド役/ロビー・コルトレーン
ホグワーツの森番でハリーの良き友人であるハグリッド。半巨人の魔法使いである彼は、ある事情からホグワーツを退学になり、ダンブルドアによって森番として学校に残ることを許可されました。そのため、ダンブルドアには厚い信頼を寄せています。 魔法動物の世話を得意とするハグリッドは、一時期魔法生物飼育学教授となったことも。不死鳥の騎士団のメンバーでもあります。 ハグリッドを演じたロビー・コルトレーンは、2022年10月に亡くなりました。
セブルス・スネイプ役/アラン・リックマン
シリーズ中で1、2を争う人気を誇るセブルス・スネイプは、魔法薬学の教師を長年勤めました。彼は父親がマグルである「半純血」ですが、その能力は高く、ホグワーツ入学時にはほとんどの7年生よりも多くの呪いを習得していたそうです。 スネイプを演じたアラン・リックマンは2016年に亡くなっています。
ヴォルデモート卿役/レイフ・ファインズ
ヴォルデモート卿は魔法界で最強の闇の魔法使いです。本当の名をトム・マールヴォロ・リドルと言いますが、マグルであった父の名前に由来することを嫌い、アナグラムによってヴォルデモート卿という新たな名前を作り出します。 自身が半純血であるがゆえに、マグルの血を毛嫌いしており、純血の魔法使い以外を抹殺しようという企みを持ち、魔法界を支配し始めます。しかし、赤ん坊のハリーと母リリーを殺そうとした際に返り討ちにあい、実存を失ってしまいました。 その後ハリーの成長と共に着実に力を取り戻し、再び魔法界を恐怖に陥れていきます。 ちなみに、原作のヴォルデモートは赤い目をしていますが、レイフ・ファインズが演じる上で、赤い目だと感情が伝えづらいということで、目の色はそのままで撮影したそうです。
「ハリー・ポッター」シリーズ全8作は何作目が面白い?
魔法界に思いっきり浸りたいなら「賢者の石」
「ハリー・ポッター」シリーズの醍醐味ともいえる魔法界をたっぷり味わいたい人には1作目の「賢者の石」がおすすめです。 人間界で育ったハリーが、魔法界に初めて足を踏み入れるため、シリーズの中でも魔法の世界の驚きと喜びが詰まっているためです。初めて杖を選んだり、箒に乗って空を飛んだりといった、魔法界ならではの経験をハリーと一緒にしてみるのはどうでしょうか?
恋も冒険も楽しみたいなら「炎のゴブレット」
ドラゴンと対決したり、頭を使って謎を解いたりといった王道の冒険譚と思春期の甘酸っぱい恋のどちらも楽しみたいあなたには、4作目の「炎のゴブレット」がおすすめです。 三大魔法学校対抗試合でハリーの雄姿に胸を躍らせた後は、ダンスパーティーで繰り広げられる恋模様にどきどきするはず。
緻密な伏線に驚きたいなら「死の秘宝 PART2」
シリアスな展開や伏線の張り巡らされた複雑な物語が好きなら、「死の秘宝 PART2」がおすすめです。長年にわたるシリーズで描かれた謎や伏線のすべてが解明される本作は鑑賞後にすっきりすること間違いなし。 シリーズ最終作となっているので、「ハリー・ポッター」シリーズをすべて見る必要がありますが、全作を視聴しても後悔はしないはずです。
「ハリー・ポッター」シリーズのトリビア
「賢者の石」のトリビア
夜な夜な寮を抜け出そうとするハリーたちの前にネビルが立ちはだかり、これ以上寮のポイントを下げるような行為はさせまいとしたシーンを覚えていますか?後に、寮の得点を発表する際、この行動がダンブルドアによって讃えられます。実はこのシーン、とても深いのです。 ダンブルドアは、ネビルの行為を“時として友人に立ち向かうことの方が大いに困難である”としてその勇気を賞賛します。ダンブルドアは過去にグリンデルバルドに立ち向かった経験があるからこそ、このことを重要視したのでしょう。 最高の魔法使いでさえ困難であった行為だと知ると、ネビルの行動はより立派なものに思えるはずです。
「秘密の部屋」のトリビア
終盤、ハリーの思惑によってしもべ妖精のドビーに靴下を渡させられたルシウス・マルフォイが、ハリーに呪文をかけようとするシーンがあります。 そこでルシウスが言いかける呪文は、「アバダ……」です。魔法界で禁じられた死の呪い「アバダケダブラ」を使おうとしていたのでしょうか。 実はこれは、ルシウス役を演じたジェイソン・アイザックのミスであることが、インタビューで語られています。アバダケダブラが「死の呪い」として登場するのは原作の4巻「炎のゴブレット」です。 しかしジェイソンは、アバダケダブラがそんな恐ろしい呪文だということを知らなかったのだとか。 つまり本当はルシウス・マルフォイは、ハリーを殺そうとは思っていなかったのです。しかしこのミスによって、ルシウスが必要以上に無慈悲な人間に見えてしまいました。
「アズカバンの囚人」のトリビア
今作では、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はほとんどローブを着ていないことに気づきましたか?これは、監督のアルフォンソ・キュアロンの提案で、3人に普段着を着せることでそれぞれの個性を出そうという思惑だったそうです。 一方で魔法学校の体面を保つために他の生徒たちには制服を着用させており、非常にきっちりと制服を着込んでいる生徒もいれば、だらしなく制服を着ている生徒もいます。こうした工夫でも学校のリアリティが増しているといえるでしょう。
「炎のゴブレット」のトリビア
本作にはクリスマスダンスパーティのシーンがありますが、そのシーンでハリーが映る時はほとんど、ハリーの上半身しか映っていません。 他の生徒役のキャストたちはダンスの練習を3週間もした上で撮影に挑んだのですが、ハリー役のダニエル・ラドクリフは他のシーンの撮影で忙しく、たった4日間ほどしかダンスの練習ができなかったとか。 そのため、ダニエルのつまずきながら踊っている不恰好な足は見せないよう、ダンスシーンでは彼の上半身ばかりを映していたそうです。
「不死鳥の騎士団」のトリビア
本作では、ブラック家が所有していたグリモールド・プレイス12番地が出てくるため、ブラック家の秘密が明らかにされます。 ベラトリックス・レストレンジがシリウスのいとこであり、ベラトリックスの姉がナルシッサ・マルフォイ(ドラコ・マルフォイの母)であることは映画の中で明らかになっていますが、実はニンファドーラ・トンクスも血縁関係にあるのです。 ニンファドーラ・トンクスの母親アンドロメダ・トンクスは、ベラトリックスとナルシッサと姉妹のため、グリモールド・プレイスの壁に描かれた家系図に入っていますが、マグルと結婚して純血を裏切った者なので似顔絵は焼かれています。 ニンファドーラも家系図に組み込まれているそうですが、映画では確認できません。
「謎のプリンス」のトリビア
本作では、少年時代のトム・リドルが出てきます。闇を秘めた様子の非常に良い表情をするこの少年、実は成人のヴォルデモート役を演じているレイフ・ファインズの甥なのです。 監督のデヴィッド・イエーツ曰く、彼を採用した理由はレイフ・ファインズの甥だったからではなく、彼がセリフを読むときに、言葉に闇を潜ませる能力を持っていたからだとしています。
「死の秘宝 PART1」のトリビア
ハーマイオニーがポリジュース薬によってベラトリックス・レストレンジに扮し、グリンゴッツ銀行へ向かうくだりがあります。物語上はハーマイオニーとなりますが、演じるのはもちろん、レストレンジ役のヘレナ・ボナム・カーターです。 ヘレナ・ボナム・カーターはよりハーマイオニーらしく演じるために、まずエマ・ワトソンに同じシーンを演じてもらって、彼女の演技を参考にしました。その結果、ベラトリックスの姿をしたハーマイオニーを演じるという複雑な場面を、見事に再現しています。
「死の秘宝 PART2」のトリビア
ラストシーンでハリー、ロン、ハーマイオニーの子どもたちが、キングス・クロス駅でホグワーツ特急に乗り込むシーンがあります。このシーンで流れている曲は「ホグワーツを離れる (Leaving Hogwarts)」というタイトルで、1作目「賢者の石」のラストシーンで流れている曲なのです。 タイトルといい、使用するタイミングといい、シリーズの締めくくりにぴったりの曲といえるでしょう。
【番外編①】続編「ファンタビ」シリーズを見る順番や時系列は?
「ファンタビ」は「ハリー・ポッター」の70年前の物語!
公開順 | 無料 で観る | |
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1 | 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 2016年 |
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2 | 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 2018年 |
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3 | 『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』 2022年 |
※配信状況は1月5日時点のものです。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズでは、ホグワーツの指定教科書『幻の動物とその生息地』の著者であるニュート・スキャマンダーを主人公に「ハリポタ」の70年前の魔法界を描きます。 全5部作の予定で、すでに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022年)の3作が公開されている本シリーズ。 「ファンタビ」シリーズも公開順が作中の時系列が同じなので、公開順に鑑賞していくことをおすすめします。全体の時系列としては「ハリポタ」よりも前ですが、ダンブルドアなど「ハリポタ」でおなじみのキャラクターの若かりし頃の活躍が見られるので、同シリーズを鑑賞してから観る方が楽しめるでしょう。
1作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)
「魔法使いの旅」のあらすじ【ネタバレあり】
「ファンタビ」シリーズ第1作目は、「ハリポタ」シリーズで教科書として出てきた「幻の動物とその生息地」の著者であるニュート・スキャマンダーを主人公にした物語で、1926年のアメリカを舞台にしています。 ニュートは、ある魔法生物をアリゾナで放つためにニューヨークに寄りますが、不運が重なり、トランクに入っていた魔法生物たちが逃げ出してしまいます。 彼は、ティナとクイニーのゴールドスタイン姉妹、そしてノーマジ(非魔法使い)のジェイコブ・コワルスキーと出会い、彼らと共に魔法生物たちを捕まえていくのです。 その一方、街ではオブスキュラスが関連すると思われる事件が多発。オブスキュラスとは、若い魔法使いが魔力を押さえつけることで発生してしまう、闇の力でした。ニュートたちもこの騒ぎに巻き込まれていくことに。
オブスキュラスの力を持っていたのは、クリーデンス・ベアボーンでした。ニュートは彼を救おうと、そして魔法保安局長官パーシバル・グレイブズは彼の力を利用しようと近寄り、3つ巴の状況に。 結果的には、駆け付けた闇払いによってクリーデンスは処され、グレイブズは変装したグリンデルバルドであることが発覚し捕らえられました。 壊滅的な被害を受けた街は、魔法使いたちの手によって修復。そして記憶を消去する魔法を込めた雨を降らし、ニュートたちはノーマジであるジェイコブと別れて、1作目は幕を下ろしました。
1作目「魔法使いの旅」の見どころ解説
「ファンタビ」シリーズの見どころは「ハリー・ポッター」よりも大人向けに構築された世界観です。 後者がハリーの11歳からの7年間を描くのに対し、「ファンタビ」の主人公であるニュートはすでに成人した大人であり魔法動物学者として働いています。なので魔法の面白さ、華やかさというより、ニュートを中心とする登場人物たちが繰り広げるヒューマンドラマのような側面に焦点を当てているのかもしれません。 もちろんタイトルの由来になっている「ファンタスティック・ビースト」たちはアップデートされたCGで鮮やかに生き生きと表現されているのでファンタジー映画としても十分楽しめます。
1作目「魔法使いの旅」のトリビア
「杖が魔法使いを選ぶ」と言ったのはオリバンダーですが、「ファンタビ」のキャストたちにとっては逆だったそうです。 ティナ・ゴールドスタイン役のキャサリン・ウォーターストンは、複数の杖のデザイン画がパスワード付きのメールで送られてきて、その中から自分の好きなものを選ぶことができたと述べています。 ちなみに、ティナの杖は妹のクイニーよりも派手さがなく、実用的なデザインにされていたりと、スタッフが工夫してそのキャラクターの個性をあらわすようなデザインにしているそうです。それぞれのキャラクターの杖をじっくり見てみるのも面白いかもしれません。
2作目『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018年)
「黒い魔法使いの誕生」のあらすじ【ネタバレあり】
前作で逮捕されたグリンデルバルドは、移送される時を狙って脱獄に成功します。 その頃、ニュート・スキャマンダーは恩師のアルバス・ダンブルドアと再会。彼は、オブスキュラスの力を持つクリーデンスや、脱獄したグリンデルバルドを追跡するようにダンブルドアから促されます。 そこへクイニーとノーマジ(非魔法使い)のジェイコブがやって来るのですが、2人は結婚を巡ってケンカし出ていってしまうことに。残されたニュートとジェイコブは、それぞれの目的を果たすためパリを目指すのです。 一方パリでは、グリンデルバルドが信奉者を集めて集会を開いていました。そこにはニュートの兄テセウスなど、魔法省エージェントの姿も。彼らの活動もむなしく、集会はグリンデルバルドの思うままに、民衆を扇動する形で終わります。
集会に残ったニュートたちと魔法省エージェントは、グリンデルバルドと戦闘に。その末、グリンデルバルドの言葉に誘惑されたクイニーは彼のもとへ歩み寄ってしまいます。そうして消えた彼らを追う間もなく、パリ中をグリンデルバルドの青い炎が襲うのです。 賢者の石の発明者ニコラス・フラメルの協力のもと、ニュートたちは事態の鎮静化には成功します。しかしクイニーがグリンデルバルドのもとへ行ってしまったり、テセウスの親友リタ・レストレンジが命を落としたりと、彼らは多くのものを失う結果となりました。
1作目「黒い魔法使いの誕生」の見どころ解説
全5部作のうちの2作目ということもあり、物語はまだまだ広がり続けます。ニュートとティナのはっきりしない関係、クイニーの驚きの決断、クリーデンスの行方など気になることは増える一方。だからこそ息もつかせぬ展開で2時間14分があっというまに終わってしまいます。 「ハリー・ポッター」から70年前の出来事なのでニュートがどうなるのか、グリンデルバルドとダンブルドアの関係の行方はわかっているのですが、だからこそ人間関係や内面にフィーチャーしたストーリーで魔法の世界を楽しむことができます。
3作目『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022年)
「ダンブルドアの秘密」のあらすじ
「黒い魔法使いの誕生」から数年後の1930年代、魔法界が第二次世界大戦に参戦するまでを描く「ダンブルドアの秘密」。史上最悪の「黒い魔法使い」グリンデルバルドは、急速に勢力を拡大していました。 そんな中、魔法動物学者のニュートは、グリンデルバルドの勢力拡大を危惧するダンブルドア先生から助けを求められます。ニュートは助手のバンティと兄テセウス、親友でマグルのジェイコブに加え、名門魔法族の末裔ユスフと呪文学の教師ユーラリーとチームを結成し、ある任務を遂行することに。 「ハリー・ポッター」シリーズから秘められていた、ダンブルドア先生に隠された最大の「秘密」が本作で明かされることになります。
「ファンタスティック・ビースト」シリーズのメイン・キャラクター
ニュート・スキャマンダー役/エディ・レッドメイン
「ファンタビ」シリーズの主人公ニュート・スキャマンダー。彼は70年後にハリーたちが使っている教科書「幻の動物とその生息地」の著者ですが、本作ではまだそこまで権威的な存在にはなっていない、若かりし頃のニュートの活躍が描かれます。 演じたのは、エディ・レッドメイン。物理学界の権威であるホーキンス博士の半生を描いた2015年映画『博士と彼女のセオリー』で主役を演じ、アカデミー賞で主演男優賞を受賞したことは記憶に新しいですね。その他の代表作には、2012年の映画『レ・ミゼラブル』、2015年の映画『リリーのすべて』などがあります。
ポーペンティナ(ティナ)・ゴールドスタイン役/キャサリン・ウォーターストン
「ファンタビ」シリーズのヒロインであるポーペンティナ・ゴールドスタイン(通称ティナ)。彼女は闇払いとして働いていたものの降格し、ひょんなことからニュートと出会うことになります。勝気で正義感の強い彼女ははじめニュートと対立しますが、徐々に親しくなっていくのです。 演じたのはキャサリン・ウォーターストン。彼女は、1974年の映画『華麗なるギャッツビー』でニック・キャラウェイ役を演じた名優サム・ウォーターストンの娘です。代表作に、2015年の映画『スティーブ・ジョブズ』や2017年の映画『エイリアン:コヴェナント』などがあります。
ジェイコブ・コワルスキー役/ダン・フォグラー
メインキャラクターの中で唯一のノーマジ(非魔法使い)であるジェイコブ・コワルスキー(画像右)。自分のパン屋を開くための出資を希望し銀行に訪れたところで、ニュートと出会い親しくなりました。またティナの妹クイニーとは互いに惹かれ合っています。 演じたのはダン・フォグラー。代表作には2007年の映画『燃えよ!ピンポン』があり、近年はドラマ『ウォーキング・デッド』にも出演しています。また、声優としても2008年の映画『カンフー・パンダ』などに出演している人気俳優です。
クイニー・ゴールドスタイン役/アリソン・スドル
ティナの妹であるクイニー・ゴールドスタイン。彼女は人の心を読むことができ、たびたびニュートに「心を読まないで」と注意されてしまいます。しかし意図的に人の心をもてあそぶような人物ではなく、心根の優しい女性です。ノーマジであるジェイコブに惹かれていきます。 演じたのは、アリソン・スドル。彼女は普段シンガーソングライターとして活動していて、映画への出演は「ファンタビ」が初となります。
クリーデンス・ベアボーン役/エズラ・ミラー
幼い頃からの抑圧によって闇の魔法の力「オブスキュラス」を持っているクリーデンス・ベアボーン。彼の出生や魔法の力には多くの謎があり、「ファンタビ」シリーズのカギを握る人物です。 演じたのは、2008年にデビューした俳優エズラ・ミラー。代表的な出演作に、2012年の映画『少年は残酷な弓を射る』や2013年の映画『ウォールフラワー』などがあります。アンニュイな存在感が光る俳優です。
ゲラート・グリンデルバルド役/ジョニー・デップ→マッツ・ミケルセン
ヴォルデモートが出現するまでは、史上最悪の犯罪者とされていたほどの大物ゲラート・グリンデルバルド。彼はアルバス・ダンブルドアの旧い友人ですが、ある事件をキッカケに仲違いしています。ダンブルドアの前の「ニワトコの杖」所有者です。 演じたのはジョニー・デップ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの主演で知られ、日本でも人気の高い俳優です。 作品ごとに全く違うキャラクターを演じ分ける演技力に定評があり、本作のグリンデルバルド役も、ぱっと見ではジョニー・デップと分からないくらい個性的な人物になっています。
しかし彼のDV疑惑を報じた英『The Sun』誌を相手取った名誉毀損裁判に敗訴したため、本シリーズから降板することに。3作目からは北欧の名俳優マッツ・ミケルセンがグリンデルバルドを演じます。
【番外編②】舞台「呪いの子」の順番は?映画化する?
2016年初演の『ハリー・ポッターと呪いの子』は、ヴォルデモート卿が滅びてから19年後の魔法界を舞台としています。 本作の主人公は、ハリーの息子アルバス・セブルス・ポッター。ホグワーツに入学した彼は、恐れていたとおりスリザリンに組分けされますが、そこでマルフォイの息子スコーピウスと出会い、親友になります。しかしあるときアルバスは、三大魔法学校対抗試合で命を落としたセドリックの父エイモス・ディゴリーと父ハリーが揉めている場面を目撃。 セドリックの死の責任は父にあると考えたアルバスは、スコーピウスらとともに魔法省に保管された逆転時計を盗み出しますが……。 トニー賞6部門を受賞し、世界中のファンを熱狂させた舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、2022年7月8日から東京のTBS赤坂ACTシアターで無期限ロングランがはじまりました。
「ハリー・ポッター」シリーズは公開された順番に見よう!
「ハリー・ポッター」シリーズは全8作となっていて、公開順で鑑賞するのがおすすめです。 本シリーズは基本的に、1作目から公開順に観ることで時系列順にストーリーを追っていくことができます。全作品を見るのにはかなり時間がかかってしまいますが、シリーズをすべて観終わったときの感動は、その分とても大きいです。 また、「ファンタビ」シリーズも5部作として、今後さらに2作品の製作が予定されています。まだまだ続く「魔法ワールド」の壮大な世界に、これからも注目です。